[CML 027245] スイス:ベーシック・インカム導入をめぐり国民投票(転載)

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2013年 10月 25日 (金) 12:28:38 JST


紅林進です。

スイスでベーシック・インカム(基本所得保障)の導入をめぐって国民投票 
が実施されるとのことです。 
『労働情報』874号に紹介された記事を、以下転載させていただきます。 


(以下、転載)
http://www.rodojoho.org/asia874.html

スイス:ベーシック・インカム導入をめぐり国民投票

スイスで、すべての成人を対象とするベーシック・インカム(基本所得保障) 
の導入をめぐって国民投票が実施される。スイスでは10万人の要求があ 
れば国民投票を実施することが法律で規定されており、毎年数件の国民 
投票が実施されている。

金融危機の発生以来、所得格差をめぐる大衆的な抗議が拡大しており、 
「すべての成人が月2500スイスフラン(CHF)の所得を国家から、無条件 
に受け取るようにする」という草の根の市民団体提案に10万人を超える 
署名が集まった(1CHFは約100円)。

市民団体は10月4日に署名を国会に提出し、パフォーマンスとして5ラッペン 
(20分の1CHF)の硬貨を、スイスの人口と同じ800万枚、議事堂の上から 
ばらまいた。

この市民団体によると、この所得の一部は社会保障のための予算から支出 
される。

3月には企業役員の報酬を規制するために、株主の投票によって報酬を制限 
できるようにする制度が国民投票で支持された。

さらに、11月24日には「1対12」制度についての国民投票が実施される。この 
制度では、役員の1ヵ月の報酬が、その企業の最低賃金の労働者の1年分の 
賃金を超えることが禁止される。

ベーシック・インカムについての国民投票の時期は未定である。

(「ロイター」10月4日付より)

スイス国営放送の国際ニュースを配信している「スイスインフォ」紙のウェブ版は、 
「これはおそらくこの数十年間で最も唐突な政治的アイデアだ」と評している(同紙 
6月13日付「古いユートピアがスイスの街頭によみがえった」)。

このキャンペーンは昨年秋に、約40人の市民によって始められ、主要政党から 
の支持は受けていない。このグループによると、「(目的は)すべての人々に自己 
決定権を認め、(経済的な)圧力なしに生活できるようにする」ことである。

鉄道の駅などでの署名呼びかけに対して、「非現実的だ」等の反応も少なくなかっ 
たが、多くの対話が生まれ、共感が広がった。

スイス・ビジネス連盟は昨年10月に、「この制度が導入されればスイス経済は 
競争力を失う」と警告する11ページにわたるレポートを発表した。このレポート 
によると、この制度を実現するには1400億CHFが必要であり、消費税を50% 
に上げなければならない。    


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