[CML 027058] 河添誠さん福岡講演

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2013年 10月 14日 (月) 17:33:32 JST


 坂井貴司です。
 
 10月12日、福岡市天神福岡ビルで、「福岡青年トークセッション」が開催
されました。
 
 首都圏青年ユニオン
 http://www.seinen-u.org/
 の立ち上げ者の一人で、非正規労働者の組織化に尽力し、大きな成果を上げて
きた河添誠さんと、日本共産党の仁比聡平参議院議員が講演しました。

 この講演に出席した友人からのメールを転送します。

 ここからうかがえる河添さんの話は、大変生々しく、重いものです。そして労
働運動や市民運動に大きなヒントを与える内容です。

(ここから)
 
 約150人ほどの出席者。8割は20歳から40歳代。フェイスブックやツイ
ッター、メールで河添さん講演の話を聞いて参加したと思われる人も多かった。

18時30分、河添さん到着と同時にトークセッション開始。

河添さんと仁比議員が相互に話しをしました。

河添さんの話

「ベネッセなど一見良いイメージの企業が、実はブラック企業だという例が増え
ています」
  
「ショップ99に正社員として入社した青年がいました。4ヶ月で店長になりまし
た。研修は一切ありませんでした。人手不足で24時間勤務状態になりました。バ
ックヤードのコンクリート床にに段ボールを敷いて寝泊まりしました。残業代は
管理職ということでゼロでした。身体はボロボロになりました。身体が言うこと
きかなくなりました。病院で鬱病と診断されました。これからどうしていいかわ
からず、首都圏青年ユニオンに入りました。団交しましたが、会社は全く責任を
認めようとしませんでした。仕方なく労災を申請しました。そして裁判に訴えま
した。裁判は勝ちました。彼は鬱病の状態が重いです。それでも彼は職場に復帰
したい、職場の状況を改善したいと言っています」

「なぜブラック企業に入るのか、ブラック企業は増えるのか。
 理由は非正規雇用よりもブラック企業の正社員がましだからです。非正規雇用
の給料はブラック企業の正社員よりも安い現状があります。さらに非正規は失業
しやすいのです。失業したら、即無収入になります。家賃を払えなくなり、追い
出されてホームレスになります。そうなると、月収六万円の仕事でも飛びつきま
す。事実上は半失業状態です。最低賃金以下の生活になります。
 また非正規雇用は職業トレーニングは受けられません。高い賃金を得られるよ
うな職業に就くことができません。いつまで経っても、『だれでも出来る仕事』
しかできません。
 これに比べれば、ブラック企業がまだましです」

 「ブラック企業と非正規雇用は一体の問題です」

 「労働者に必要なのは競争はなく、団結です」

 ショップ99の「名ばかり店長」だった青年がおこした裁判の勝利報告集会の映
像が上映されました。

「長時間労働で身体はボロボロになり、鬱病になりました。毎日薬を飲んでいま
す。働くということはこんな状態になることかと思うと涙が出ます。働きたいと
思いますけれど、これでは働くことはできません」

と涙を流して当該の青年は発言しましたそうです。

仁比聡平参議院議員の発言

「フランス労働総同盟(CGT)の人から言われました『日本は多国籍企業の実験場に
なっている。多国籍企業は日本での実験結果をフランスに適用する。だから日本
で起こっている雇用の問題はフランスでも起こる』」

河添誠さん

「ブラック企業は人権を無視する企業です」

「ワタミの渡邉会長は次の選挙で落ちるでしょう。
 彼はワタミの労働者を長時間、過密労働で疲れさせた上に、自分の著作を購入
させて暗記を命じます。暗記させる研修は自主勉強会ということで賃金は出ませ
ん。疲れた身体でワタミの労働者は渡邉会長の『お言葉』を睡眠時間を削ってま
で必死で覚えます。事実上の洗脳教育です。
 さらに渡邉会長が所有する農園で『ボランティア研修』をさせます。休日にや
らせますので休みは潰れます。これも賃金は出ません。
 このようにして渡邉会長は休む時間を奪って『ワタミの精神』を労働者に叩き
込みます。
 これに疲れ果ててあの女性社員は自殺しました。ノートに書き残した『助けて
下さい』という言葉は痛ましいものです」

質疑応答

会場からの質問

「アパレル企業に勤めています。店では自社製品の服を買って着て働いています。
これは問題がありますか?」

河添誠さんの答え

「それは制服に当たりますから、貸与すべきものです。もし、給料からの天引き
で買わされているならば、労基法違反です」

会場からの質問

「自民党憲法改正草案の中の労働者の権利はどうなっていますか?」

仁比聡平参議院議員の答え

「労働者の権利の2つの条文は今の憲法のままです。しかし公務員に関しては、
『前項の条文に関わらず法律によって制限する事ができる』、と言う条文が追加
されています。これで民間労働者と公務労働者を分断するつもりです」

会場からの発言

「私は市役所の非常勤職員です。市当局は『市民の要望だ』と言って賃下げ、人
員削減をします。市長や市議員は公務員削減を選挙公約にしています。労組の集
会を開くと『お前ら甘やかされているくせに文句言うな!』と怒鳴り込む人がい
ます。どうやって運動をすればいいのでしょうか?

河添誠さんの答え

「そのように公務員叩きをする人は『現実は変えられない何をやっても無駄だ』
と思い込んでいます。
 そのような人たちに『ともに立ち上がろう、団結しよう、権利獲得のために戦
おう、平和憲法を守ろう』と呼びかけ、ビラを渡しても、心には響きません。
 『自分よりも少し恵まれている奴』に憎しみを抱いています。前の敵として公
務員を憎むのです。だから公務員叩きに拍手するのです。これは根が深い問題で
す。簡単には解決できることではありません」

会場からの発言

「私はトライアル雇用で派遣されました。そこはブラック企業でした。労働契約
書のはもらえませんでした。半年たっても試用期間です。労働基準監督署に訴え
ようとしても、労働契約書を社長が出さないので、できませんでした。『文句言
うならクビだ!』が口癖の独裁的な社長です。他に働くことが出来るところがな
いので、我慢するしかありません。どうすればいいのでしょうか?」

河添誠さんの答え

「労基署は万能ではありません。労基法違反しか対処しません。人手がたりない
し、労基署の職員も非正規化が進んでいますので、消極的です。
 この場合は個人加盟の労組に入って要求すれば、かなりスムーズに解決します」

河添誠さん

「この社会を良くするには、権利主張ができる空間を取り戻すことです。それが
できなければ、この国を変えることは難しいです。
みんながよってたかって、権利主張をする人を応援する事が必要です」 

(ここまで)

坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
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