[CML 027016] 渋谷再開発の防災上の危険

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2013年 10月 11日 (金) 23:21:11 JST


東急グループ中心の渋谷再開発は渋谷駅を不便にしたと利用者からは不評である(林田力『二子玉川ライズ反対運動10』「東急電鉄らの渋谷再開発に批判」)。防災の観点からも迷宮のように複雑化した渋谷駅の危険性が指摘された。巨大地震などの災害に見舞われ場合に避難が遅れて犠牲者が増加すると懸念される。渋谷駅は以下のように説明される。 

「歴史的な渋谷駅の変遷というのをみるとわかるんですが、この駅は各鉄道会社やテナントビルの開発業者――渋谷の場合、主に開発をリードしてきたのは東急系資本ですが――が、それぞれバラバラなコンセプトで建てた構造物が融合して、複雑になってきた」(渡辺実、水原央「大迷宮となる新・渋谷で災害が起きたらどうなる?【緊急報告】変わりゆく“超複雑空間”、巨大になる渋谷駅サバイバル術(1)」日経ビジネスオンライン2013年10月9日) 

個々の構造物については法令に則って地震や火災への対策や備えをしていると主張される。しかし、渋谷駅のような複合体においてはパーツ毎の防災対策だけで空間全体の安全性が確保されるのか問題提起する。この記事に対しては以下のコメントが寄せられた。 

「複雑な配置を平気で計画してしまう神経が信じられない」 

「電柱に絡みつく電線のごとく、行き当たりばったりで目先の小手先仕事を繰り返す行政も企業も、いい加減にしてほしい」 

「某日の大災害後、これらの街々から大量の死者が発見されたという記事が容易に想像できて、恐怖を感じた」 

「渋谷川が本当に安全か気になります」 
http://hayariki.net/home/4.htm
複合開発において空間全体の考慮がなされていていない点は、同じく東急電鉄・東急不動産中心の再開発で住環境破壊が批判される二子玉川ライズにも該当する。二子玉川ライズでは複数の超高層ビルが建設されることによる日照阻害やビル風の複合被害が発生している(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』Amazon Kindle)。 

利用者の不便も防災上の危険も住環境破壊も、金儲け優先で住民無視の東急電鉄・東急不動産の開発(街壊し)の帰結である。建物単体のデザインの奇抜さのみを追求し、周辺環境を考慮しない。建設する時のことしか考えない。その後の維持・管理、使用価値は二の次、三の次ぎである。消費者のニーズと向き合っておらず、新しくキレイなもので消費者の目を惹こうとするだけである。行政における箱物行政と何ら変わらない。 

記事には「都内では防災というと兎角密集した木造住宅ばかりが取り上られる傾向にありますので、こういう視点で渋谷を扱って提示していただけるのは本当に有難い」とのコメントも寄せられた。木造密集地域の大型再開発は環境面でも経済面でも防災面でも問題がある。木造密集地域には歴史や文化の厚みがある。居住や飲食、就業面で地域社会に貢献している。都市計画は大型開発推進ではなく、廉価な住宅やコミュニティビジネスを重視すべきである。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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