[CML 026893] 小泉純一郎の「脱原発」発言と藤原紀香の例の「秘密保全法」反対発言を検証できない段階だけれども検証してみる ――「著名な人」と「一般市民」の「影響力」の違いの問題について

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2013年 10月 4日 (金) 16:54:07 JST


ある人と藤原紀香の例の「秘密保全法」発言をめぐって以下のような応答をしました。小泉純一郎の「脱原発」発言をどう評価
するかという問題とも関わってくる問題ともいえるでしょう。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20130914-00028103/
http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/01/junichiro_koizumi_n_4025908.html?utm_hp_ref=mostpopular

      ある人:
      著名な方、とくに本業で実績ある人たちが、デメリットが多々ある「政治的」な発言、メッセージをするということはとっ
      ても重要ですね。一般市民は仕事や商売などでもっときついシガラミがあるし、影響力は小さいですので、有名人が
      良い発言や行動をしたら額面通りイイネ!でいいでしょう。

そうでしょうか?

「著名な方」の「デメリット」と「一般市民」の「シガラミ」とどう違うというのでしょうか? 同じでしょう。

「影響力」という言葉の遣い方も適切ではないように思います。

「著名な方」の言葉でいままで「世の中」が変わったことがありましたか?

幕末に坂本龍馬という「明治維新」の突破口となる「薩長連合」を実現させた立役者がいましたが、彼も当時は土佐藩を脱藩
した土佐の一介の郷士、下級武士の子でしかありませんでした。「有名」になったのは彼の死後のことです。これも後に「有名」
になった西郷隆盛や桂小五郎は坂本が「有名」だったから彼の言に「影響」されたわけではありません。彼の「無名」の熱意に
動かされたのです。幕末の志士の物語はそういうものではありませんでしたか? 
「著名な方」だから、また「本業で実績ある人」
だから、人は動かされるわけではありません。「有名」「無名」にかかわらず人はその言葉の「実直」(これも幕末の言葉でいえ
ば「誠」ということになるでしょうか)に動かされるのです。そうではありませんか? 


幕藩体制を終焉させたもうひとつの例。ペリー浦賀来航の年の嘉永6年(1853)、南部領農民3万人が「小○(困る)」の旗を
立ててお上に昂然と逆らった百姓一揆。大佛次郎は『天皇の世紀』の中でこの南部領農民3万人の一揆を「わが国の内側か
らも徳川封建支配の終焉を予兆させるできごと」であったと書いています。この百姓一揆を指導した小本村の弥五兵衛、栗
橋村の三浦命助、安家村の俊作、同村の忠兵衛たちも「無名」の存在でした。人は「有名」や「実績」で動かされるのではあり
ません。歴史は「有名」や「実績」のある人たちによって創られるのでもありません。 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BD%9B%E6%AC%A1%E9%83%8E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%B4%80

「有名」「無名」にかかわらず「良い発言や行動をしたら額面通りイイネ!」でいいのです。「有名」「無名」とは関係ありません。
むしろ、「有名」人の「良い発言や行動」は少し曲者です。たとえば最近の小泉の「原発ゼロ」発言。この小泉の「原発ゼロ」発
言については私はいち早く注意を喚起しておきましたが( 
http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-August/026037.html )、最近
になって鎌田慧氏や保坂展人‏氏など「小泉氏に取り込まれるリベラル派」(「vanacoralの日記」2013-10-02)が続出しています。
シングルイシューという考え方の「限界」性とも関係がある現象だろうと私は見ていますが、いずれにしても要注意の現象だと
私は思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%8C%E7%94%B0%E6%85%A7
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E5%9D%82%E5%B1%95%E4%BA%BA
http://bit.ly/15PuZzo
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-577.html

      ■小泉「似非」脱原発に対する免疫を!!」(vanacoralの日記 
2013-10-02)
      http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20131002
      「去る9月14日の江東区・墨田区における脱原発デモで、鎌田慧氏が小泉元首相による「脱原発」発言を受けて「原
      発推進派の中にも原発に対する迷いが生まれている。敵の中に味方を」とポジティブに受け止めましたが、小泉氏
      に取り込まれるリベラル派はご覧の通り、今後も増加の見通しであります。」 


      ■小泉の「原発ゼロ」発言とか、漫画家の山本夜羽音とか(ZED 
2013年10月03日)
      http://bit.ly/15ORBA0
      「まさに小泉の「原発ゼロ」発言は脱原発にとって100万の味方に等しい、というのが保坂らの認識なのだろう。つま
      りそれに疑いや異を唱える「影響力のないザコども」のような人間などは運動から切り捨てるという、排除の論理そ
      のものだ。小泉のような「人気者」ばかりをもてはやす、今の脱原発運動の現状を良く表わす典型例と言えるだろう。
      だが、小泉の「原発ゼロ」はそんなに素晴らしいものなのか? 脱原発運動にプラスになるものなのか?」

これは藤原紀香の例の「秘密保全法」発言についても同様のことがいえるだろうと思います。藤原紀香のこの発言については
下記のような指摘があります。

      ■一体どうした藤原紀香! 突然の秘密保全法案糾弾に関係者も困惑(ハピズム 2013年9月20日)
      http://news.infoseek.co.jp/article/happism_20130920_3190512013
      「国の裁量一つで、ともすればあまり穏やかではない運用も可能になるかもしれないのだ。だが、そうだとしても、唐
      突に藤原がブログで危機感を表明したのはどうにも解せない話である。/実は彼女のブログでのコメントには、ある
      組織の存在が関与しているのではないかというウワサが、業界内では持ち切りとなっている。今回のコメントについ
      て、事情通の芸能リポーターが解説する。・・・・」

      ■藤原紀香と新興宗教(カルトvsオタクのハルマゲドン 2007-04-11)
      http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070411/1176230086
      「実は藤原紀香さんは、ある宗教団体に通っていました。その団体は『誠成公倫』といって、非常に謎めいた教団で
      す。」

上記の指摘はいまの段階ではうわさ、あるいは想像の域を超えませんが、私は藤原紀香の例の「秘密保全法」発言を政治的
に解釈するよりも上記のような指摘の方に説得力を感じます。藤原紀香が日頃から政治的発言をしているのならともかく、唐
突に「秘密保全法」反対発言をしても??と思うのがふつうの人の感性だろうと思います*。

      *この10月11日にはNHK総合テレビで「ファミリーヒストリー『藤原紀香~中国の大地に誓った父の覚悟~』」という
      番組が放送されますが、そうしたメディア発の情報をもって藤原紀香を「彼女が『秘密保全法』について旗幟鮮明な
      発言をし、広くパブコメを呼びかけたのには「戦争」を自らの問題として受け止めているからだと思います」と評価しよ
      うとする向きもありますが、そうした情報はメディアの作為性を超えない情報だと思いますので私は評価しません。
      http://www4.nhk.or.jp/famihis/x/2013-10-11/21/20332/

上記は藤原紀香を貶める意をもって書いているわけではありません。私のここでの論述の主題はあくまでも「有名」「無名」と
「影響力」ということについてです。それ以上でも以下でもありません。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/



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