[CML 027705] 裁判資料をネットで公開したら起訴された!(転載)

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2013年 11月 18日 (月) 02:07:29 JST


紅林進です。 

私は参加できなかったのですが、11月16日(土)に東京・池袋の 
豊島区立勤労福祉会館において、草の実アカデミー主催の「日本 
の司法は中世~ 裁判ウォッチャーによる現場からの報告~」とい 
う講演会が開催され、それに参加した知人の報告によると、その 
講演の中で、「裁判資料をネットで公開したら起訴された!」という 
恐ろし い事例が紹介されたとのことです。これ は秘密保護法の 
先取り的適用ともいえる事態です。 


以下、レイバーネット日本のサイトより転載させていただきます。 
http://www.labornetjp.org/news/2013/1116hokoku 


(以下転載) 

裁判資料をネットで公開したら起訴された! 
http://www.labornetjp.org/news/2013/1116hokoku 


11月16日、東京・豊島区立勤労福祉会館において、草の実アカデミー 
「日本の司法は中世~ 裁判ウォッチャーによる現場からの報告~」が 
開催されました。講師は細田加代子さん (裁判ウォッチャー・写真)で、 
講演テーマは「裁判資料をネットで公開したら起訴された!恐ろし い話」。 
参加者はメディア関係者、市民運動家、大学生など約30名で、活発な 
意見・情報 交換と今後の対策をめぐって議論しました。議論の中心は 
刑事訴訟法違反事件で、これ は秘密保護法の先取り的適用ともいえ 
る事態です。細田さんによる講演要旨は、以下の 通りです。 

◆最高裁の民事裁判の中で、不真面目な裁判官に抗議したYさんが、 
退廷を命じられ た。その際、警備員により暴力的に排除されたが、 
逆に公務執行妨害罪・傷害罪で訴え られた。納得のいかないYさんは、 
刑事裁判資料をインターネットで公開したが、この行為 も刑事訴訟法 
第281条の5〔目的外使用の罪〕で訴えられている。これが全国初の 
刑事 訴訟法違反事件で、刑訴法第281条の3~5が焦点。現在、 
Yさんがツイッターで裁判の 傍聴支援を呼びかけると、それに対して 
検事が「消せ」と言ってきている。 
◆憲法第82条〔裁判の公開〕や憲法第37条〔刑事被告人の権利〕に、 
刑訴法のこの条項 は、違反するのではないか。また刑訴法には、第 
47条(訴訟書類の非公開)と、第53条 〔訴訟記録の公開〕の規定が 
ある。前者は、公判開廷前に関するもの。 
◆刑事訴訟法違反裁判は、警備法廷ではなく一般法廷で行われてい 
るが、大勢の公安 刑事が傍聴人を監視している。被告人Yさんは、政 
治活動歴をもつ人ではないが筋を通 す人で、現在も果敢に闘っている。 
当局は弱者を狙い打ちしたつもりが、その点を見間違 えたのだろう。 
◆「司法制度改革」の一環として、2004年に裁判員法が成立したが、 
刑訴法の281条 の5も、同じ年に追加された。裁判員制度も、非公開 
の公判前整理手続など、問題が多 い。そして2013年、刑事訴訟法違 
反が事件化され、秘密保護法案が提出されたが、こ れらは一連の流れ 
の中にある。とりわけ、2011年の東日本原発大震災と、その2年後に 
出された秘密保護法案は、1923年の関東大震災と、その2年後の治 
安維持法を連想 させる。また、1987年のチェルノブイリ事故の4年後 
にソ連邦は崩壊したが、今後の日 本に関しても危機感を抱く。 
◆今年の5月以降、東京地裁・東京高裁で200件以上の裁判を傍聴し 
てきたが、日本の 司法は危機的だ。他にも、典型的な「転び公妨」事件 
である山谷差別冤罪事件や、東京 拘置所内で行われていた便宜供与 
を内部から告発し、逆に公務執行妨害罪に問われた 事件がある。診断 
書もなく、不当判決が下されている。証拠にもとづかない判決は、私が  
支援してきた狭山裁判から変わっていない。公判中にネイルアートいじ 
りに没頭する国選 弁護人もいれば、居眠りしている裁判官もいる。 
◆刑事訴訟法違反裁判で有罪判決が確定したら、ジャーナリストは裁判 
関係の報道が、 資料付きでは不可能になるということ。冤罪事件や権力 
犯罪の講演・シンポジウムに対し ても、大幅な制限がかかるだろう。裁判 
支援の市民団体や当該個人のウェブサイトにも、 資料は掲載できなくなる。 
違反した場合、逮捕され監獄行きもあり得る。事件を周囲に広 く伝え、可 
能な人は、裁判を傍聴・支援しよう。 

以上が講演要旨ですが、続く質疑・応答では、「マスコミと検察は癒着して 
いる」、「ジャー ナリストは失業するので、次の職を探したい」、「不当判決 
を読み終えた裁判長に、『ヒラメ 判事!』と弾劾することにしている」、など 
の意見が出されました。終了後、細田さんを囲 んだ懇親会でも、様々な話 
題になりました。なお、刑事訴訟法違反事件の次回期日は、1 2月10日(火) 
午後4時東京地裁だそうです。 

【報告】佐藤和之(佼成学園教職員組合)
http://blogs.yahoo.co.jp/tocka_jikkoi/64766444.html 

【詳細】草の実アカデミー(第二言論サミット)
http://kusanomi.cocolog-nifty.com/blog/


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