[CML 027672] 第39回道路全国連全国交流集会

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2013年 11月 15日 (金) 23:00:52 JST


第39回道路全国連(道路住民運動全国連絡会)全国交流集会が2013年11月9日と10日に東京経済大学で開催された。「国土強靭化に対峙する新たなたたかいを」をテーマとする。初日は各地の運動を報告した。

 中部横断自動車道・八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会は「八ヶ岳南麓に高速道路はいらない」と主張する。八ヶ岳南麓は風光明媚な場所で、移住者も多い。都市計画決定の前の段階で抵抗している。国土交通省はアンケートを実施したが、高速道路に誘導しようとするものであった。野菜をどう運ぶかなど根拠のない目標や課題を付けている。それにもかかわらず、山梨県側では環境・景観の保全などの希望が圧倒的に多かった。圧倒的に住民は反対である。家や車に反対のステッカーを貼っている。既存の道路でミッシングリンクを解消できる。

 高速道路から世界遺産・平城京を守る会、平城宮跡を守る会「高速道路・京奈和自動車道の地下トンネルは当面中止となった。トンネル施工で地下水位が低下すれば木簡などの埋蔵文化財が全滅すると予想される。世界遺産会議にオブザーバー参加した。今は平城宮を国営公園化して舗装する方針が出ている。世界遺産の危機である」

 新山梨環状道路北部区間反対連絡協議会「武田神社周辺の里山の生態系を破壊する。オオタカも生息している。既に並走する道路が走っている中に新しい道路を通す。普通では考えられない。渋滞緩和の点では有効性がない。大気汚染によって甲府市民の生活環境を悪化させる。武田氏ゆかりの歴史的文化財や歴史的景観を破壊する。莫大な税金が使われる。

 住民アンケートを実施した。道路ができたとしても、あまり利用しないと回答した人が七割もいる。立木トラスト運動を始めた。現在、約233本の立木が立っている。市民運動をしながら美味しいブルーベリーが作れるなんて素晴らしいとの声が出ている」

 「東京都は木密地域不燃化十年プロジェクトを進めている。延焼遮断帯を作るとの名目で都市計画道路を建設する。戦災復興道路を今やるという。防災名目ならば反対者はいないだろうという不純な動機の事業である。道路は延焼遮断帯になるのか。道路には自動車が通行するが、車は燃えないのか。東京都は答えられない。引き続き交渉を進めていく。

 東京都はオリンピック開催までに強引に都市計画道路を建設しようとしている。住民の反対意見を聞こうともしない。五千億円はかかると言われている。都民が追い出される」

 外環ネット「東京外郭環状道路は大深度地下を利用した道路である。地震が起きたら、どうするのか。外環ネットは各地域の住民グループをつなぐ団体である。外環道の必要性は疑問である。関東地方の交通量は減り続けている。経済成長している時期も交通量は減っている。少子高齢化、若者の車離れの中で必要性は疑問視される。

 地下水への影響は計り知れない。トンネルの幅は5階建てのビル並み。地下水の枯渇が起こる。国のシミュレーションは現実性のない条件を使用している。武蔵野市などでは地下水を飲料水としているが、汚染される恐れがある。地下水流動保全工法の信頼性を示す根拠が提示されない。東名ジャンクション部分から有害物質が基準値を超えて検出された。用地全体の有害物質調査を国に求めている」

 江戸川スーパー堤防「スーパー堤防は住民を塗炭の苦しみに追いやっている。住居の除去を求められている。私達は堤防の上には住みたくない。スーパー堤防安全神話はない。北区では台風でスーパー堤防が崩落した。堤防から落ちた水で街が水浸しになる。

スーパー堤防建設には金がかかる。一メートル一億円である。国や東京都がほとんどを負担する。地元自治体にとっては、ほとんど無料で街づくりができる。完成の見通しがない。住民合意がない。訴訟になっている。寝たきりで動けない高齢者が原告として奮闘している。何の役にも立たない事業である。半世紀住んでいて洪水被害の経験がない。住民は長期移転になる。地震に弱い」

 北見道路訴訟弁護団「一般国道として高速道路を作ろうとする。高速道路に並行する一般国道自動車専用道路と称する。これは脱法であり、裁判を起こした。判決は一般国道自動車専用道路が脱法となる可能性を指摘した。判決は生物多様性条約が行政を拘束するとした」

 武田泉・北海道教育大学札幌校「JR北海道で事故が多発しているが、道路偏重の交通政策にも問題がある。札幌市以外は道内では渋滞はほとんどない。無駄な公共事業の典型である。鉄道は貧弱で、道路は立派。枕木の交換もままならない。無駄な道路に巨額の予算を使っている。高速道路に並行する一般国道自動車専用道路という隠れ蓑を国民の目に晒して欲しい」

 第39回道路全国連全国交流集会の二日目は連帯の挨拶がなされた。

 全国公害被害者総行動「福島の放射能汚染を調査する。原発労働の実態を告発するDVDが完成した。福島を忘れない。アスベストとの闘いもしている。国は有明海開門を先送りにしている」

 東京公害患者と家族の会「PM2.5の対策が進んでいない。複合汚染でPM2.5が合成される。かつては道路近辺に喘息患者が集中していたが、今は広い範囲に広がっている。

 道路建設に反対してきた。道路を作っても交通量は減らない。車そのものを減らしていかなければならない。車を持っている人に車公害の加害者であることを自覚して欲しい。国や自治体が公共交通網を整備すべきである」

リニア新幹線沿線住民ネットワーク「原子力村と言われているが、リニア村もある。工事着工をさせないことを目指す。リニアはほとんどトンネルである。大深度法が適用される。公共事業と民間事業の使い分けをしている。そのために国会審議も不十分である。

 狭いトンネルの中を走るために逃げ場がない。列車火災を起こしても、燃えたまま次の駅まで走らせるマニュアルになっている。安全対策は二の次で、速さだけが売りである。リニアに乗りたいという人は多いが、好奇心からであり、リピーターにならない。

JR東海は自費で建設すると言いながら、国費を当てにしている。税金の尻拭いは確実である。リニア開発をしているのは日本だけ。もんじゅと同じである。将来に禍根を残すリニアを凍結させる」
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