[CML 027615] 「温暖化対策サボタージュ国」日本:【京都新聞 社説】「COP19の使命  危険な現実を見据えよ」 日本が05年比3・8%削減(1990年の排出量と比べると、およそ3%増加)を打ち出すのに対し、京都議定書を離脱した米国さえ17%削減、EUは1990年比20%削減というさらに厳しい目標

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2013年 11月 13日 (水) 14:23:59 JST


日本が05年比3・8%削減(1990年の排出量と比べると、およそ3%増加)を打ち出すのに対し、京都議定書を離脱した米国さえ17%削減、EUは1990年比20%削減というさらに厳しい目標―「温暖化対策サボタージュ国」日本

【京都新聞 社説】

COP19の使命  危険な現実を見据えよ

 ポーランドで始まった気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)の冒頭、猛烈な台風による未曽有の被害が出たフィリピンの代表は、涙ながらに訴えた。

 「地球温暖化を疑う人は、現実に起きていることを見てほしい。この異常気象は狂気だ。これを止める成果を出さなければ」-。

 17分に及ぶ異例の訴えが世界に届いたと信じたい。演説はCOP19の使命を端的に言い切っている。

 条約の発効から19年。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス排出削減に向けた国際社会の試みは、温暖化防止に十分な成果を上げてこなかった。京都議定書は先進国に削減義務を課したが、米国は離脱し、中国やインドなど発展途上国の大排出国は対象外だった。

 その間、科学者でつくる気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の警告を裏付けるように、過去に例を見ない異常気象が頻発するようになってきた。

 フィリピンを襲った台風30号はその一例といえる。米軍合同台風警報センターは、中心気圧895ヘクトパスカル、最大瞬間風速105メートルと推定する。海面が吸い上げられて津波のような高潮を引き起こし、猛烈な風が家々をなぎ倒した。

 被災者は9百万人、死者は1万人以上に達する恐れがある。着の身着のままで避難した被災者に、一刻も早く支援を届けたい。日本も国際緊急援助隊を派遣したが、まだまだできることはある。

 こうした気候の「狂気」を止めるには、世界規模で排出削減を進めるしかない。COP19では、2020年以降の新たな削減の枠組みづくりに向け、その概要と作業スケジュールを詰める。

 米国と欧州連合(EU)は、各国が自主的に削減目標を掲げ、その妥当性を相互に審査して確定する仕組みを提案する。実現性優先の方式と言えるが、温暖化を抑止できるだけの踏み込んだ削減数値を盛り込めるかどうか。

 重要な会議だが、日本は存在感を発揮できそうにない。温暖化問題への本気が見えないからだ。

 当面の評価対象となる20年までの削減努力を比べるとはっきりする。日本が05年比3・8%削減を打ち出すのに対し、京都議定書を離脱した米国さえ17%削減、EUは1990年比20%削減というさらに厳しい目標を掲げる。日本の志の低さばかりが目立つ。

 今年は台風18号が京滋に、26号が伊豆大島に大きな被害をもたらした。フィリピンの悲劇は人ごとではない。気候の危険な現実を見れば、腰の引けた姿勢は責任放棄に等しい。政府は温暖化問題への認識を根本的に改めるべきだ。

[京都新聞 2013年11月13日掲載]

http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20131113_4.html


台風被害の比代表 COPで涙の訴え

11月12日 10時31分

台風30号の直撃によってフィリピンで多くの犠牲者が出るなか、11日、ポーランドで始まった地球温暖化対策について話し合う国連の会議、COP19でフィリピン政府の代表団の男性が「私たちはこの異常気象を変えることができる。この会議がそのための場となるよう各国にお願いしたい」と涙ながらに述べ、会場が拍手で包まれる一幕がありました。

また、代表団の女性は、「この憎むべき状況により現在、フィリピンでは多くの犠牲者が出ている。地球環境を改善するには各国の関与が必要で、会議に出席している代表のみなさんにはことばだけでなく行動を起こすことを求めたい」と述べ地球環境の改善に向けて各国が具体的な対策を取るよう訴えました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131112/k10015983111000.html


温暖化対策会議でフィリピン代表がハンスト

2013.11.13 Wed posted at 12:13 JST

(CNN) 台風30号(ハイエン)で壊滅的な被害が出たフィリピンの政府代表が12日、ポーランドの首都ワルシャワで開かれている第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)で、地球温暖化対策の具体的な進展を訴えてハンガーストライキに入った。

フィリピン政府代表のナデレブ・サニョ氏は「本国で食料を求めて苦しんでいる人たちとの連帯」のため、ハンストに入ると宣言。同氏自身の兄弟も、「自分の両手を使って犠牲者の遺体を集めている」と語った。

さらに、「我が国は異常気象の結果として大惨事に見舞われた」「この惨事は、今このワルシャワで食い止められる」と演説すると、会場の出席者が総立ちになって拍手を送った。

サニョ氏は台風ハイエンの被害について、「我が国は多大な努力をして台風の襲来に備えたにもかかわらず、その威力はあまりに強大だった。台風に慣れた国にとっても、ハイエンはかつて経験したことのないものだった」と振り返る。

ハンストは12日間の日程で開かれるCOP19の期間中、「有意義な結果が見えてくる」まで続ける意向だ。

サニョ氏はCNNの取材に対し、気候変動の全体像についてはまだ研究が進められている段階だが、フィリピン東部では大幅な海面の上昇が観測されていたと指摘。「科学的な実証を待つことなく行動を起こさなければいけないというのは防災対策の原則だ」「フィリピンだけでなく、気候変動の影響を受ける地域でどれくらい多くの命が失われなければならないのか」と問いかけた。

同氏はCOP19でも、地球温暖化に懐疑的な説を唱える陣営に対し、洪水やハリケーンや火災に見舞われている地域の現実を直視するよう促し、「それでも足りないというのなら、フィリピンで起きた事態を見てほしい」と呼びかけている。

フィリピンは2012年にも台風「ボーファ」でそれまでの同国史上最大規模の被害が出たばかり。ニョ氏は同年にカタールで開かれた締約国会議でも、その実態を指摘していた。

「それから1年もたたないうちに、さらに大きな台風が来るとは想像できなかった」とサニョ氏。自分はフィリピンの代表団だけでなく、「台風で命を落とし、もう自分では発言できなくなってしまった数えきれない人たち」を代弁していると訴えた。

http://www.cnn.co.jp/world/35039841.html


COP19 環境NGOが交渉進展を訴え

11月13日 7時1分

地球温暖化対策について話し合うCOP19の会場では、台風で壊滅的な被害を受けたフィリピンの政府代表の発言に共感した国際的な環境NGOのメンバーがハンガーストライキを始め、各国の政府に温室効果ガスの削減に向けた交渉を進展させるよう訴えました。

ポーランドで開かれているCOP19の初日の会合では、台風30号の直撃で壊滅的な被害を受け、多くの犠牲者が出たフィリピンの政府の代表、ナデレブ・サニョさんが「私たちは、この異常気象を変えることができる。この会議がそのための場として永遠に記憶されるようにしよう」と涙ながらに訴えたうえで、会議で成果が出るまでは何も口にしないとして、ハンガーストライキを行う考えを示していました。

この発言に共感した国際的な環境NGOのメンバーおよそ30人もハンガーストライキを始め、会場の一角で「私たちはフィリピンと共にいる」とシュプレヒコールを上げて、各国の政府に交渉を進展させるよう強く訴えました。

ハンガーストライキは、会議の期間中行うということです。

サニョさんは「世界の皆さんがわれわれへの連帯の気持ちを示してくれたことに非常に感激している。交渉で意義のある成果が得られるまで行動を続けていきたい」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131113/k10013010011000.html


COP19開幕、台風30号「ハイヤン」についてフィリピン政府代表が涙の演説「この気候変動は狂気だ」

The Huffington Post | 投稿日: 2013年11月12日 08時59分 JST | 更新: 2013年11月12日 20時48分 JST

11月11日からポーランドの首都ワルシャワで開幕した国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)で、フィリピン政府代表団のイェブ・サノ氏が演説を行った。彼は涙ながらに途切れがちに演説を行った。サノ氏の兄弟はこの2日間、素手で数百もの遺体を埋葬したという。インフラが壊滅した村や街は深刻な飢餓と水不足で悩まされている。ハフィントンポスト・ドイツ版が伝えた。

サノ氏は涙をこらえて述べた。「この気候変動の危機は狂気だ。この狂気を止めよう――ここワルシャワで」

この20年間、国際社会による気候変動の防止や温暖化防止のための温室効果ガス削減の目標達成の試みは失敗に終わっている。

「私たちはどうすることもできずにただ座って、見ているわけにはいかない。声を上げることができずにいる数えきれない人々のために言う。この惨劇で孤児になってしまった子どもたちのために言う。そして今、生存者を救出し、苦痛を和らげるために時間と闘っている人々のために言う」

サノ氏の感情に訴える演説は20分近くにも及び、他の代表団たちの涙を誘った。演説の最後には、一瞬の静寂の後、はじめに議長の拍手が、やがて会場全体でスタンディングオベーションとなった。

http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/11/cop19-philippines_n_4256950.html?utm_hp_ref=japan


途上国から温暖化対策求める声強く COP19、台風被害受け 

2013/11/12 22:54

 【ワルシャワ=浅沼直樹】ポーランド・ワルシャワで開かれている第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)で12日、フィリピンの台風被害を受け、途上国から地球温暖化対策を求める声が相次いだ。温暖化による悪影響の緩和や、対策を実施する資金や技術などの提供を先進国に求めた。

 温暖化の進行は異常気象を引き起こしやすくなる。途上国グループを代表したフィジーは「我々は気候変動の影響に直面している。フィリピンでは過去に比べて巨大な台風の影響を受けている」と指摘。小島しょ国を代表したナウルも「フィリピンの被害が示したように、温暖化の悪影響は現実に起きている」と強調。気温上昇を抑えるために先進国に対して資金や技術供与を求めた。

 COP19では、先進国に温暖化ガスの削減を義務付けた「京都議定書」に代わり、2020年以降にすべての国が参加する新たな国際枠組みを15年に採択するための議論が本格化している。ただ、多くの新興国や途上国は先進国による温暖化ガスの排出削減への要求が先行していることに反発している。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1203D_S3A111C1FF1000/


COP19 台風30号直撃のフィリピン代表が涙の断食宣言

11日、ポーランドの首都ワルシャワで始まった国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)で、フィリピンを直撃し、死者1万人と推定される観測史上最大規模の超大型台風30号「ハイエン」について、同国政府のサノ代表が涙を流しながら17分超の大演説を行った。

フィリピンでこの3日間、食事も口にせず、両手で遺体を集め続ける兄弟を思いながら、サノ代表は「COP19で意義ある合意を形成できるまで、私は自発的に断食する」と宣言。会議場ではスタンディング・オベーションが1分近く鳴り響いた。

サノ代表は日系人のように見えるが、ソーシャルメディアのFacebookやTwitterによると、マニラ出身で、日本で言えば東京大学の当たるフィリピン大学ディリマン校を卒業した秀才。2010年からフィリピン政府の気候変動委員会で勤務しており、現在は委員長。

環境運動家で哲学者、自然愛好家、平和活動家、急進的と自己紹介している。

Youtubeや英紙ガーディアンからサノ代表の演説や主張を再現するとー。

最大瞬間風速105メートルといわれるハイエンの威力について、サノ代表は「前例がない。想像もしていなかった」と表現。「私はフィリピン政府を代表して演説している。しかし、また、もう語ることもできなくなった数え切れない同胞、そして災害孤児たちのために語っている」と涙ぐんだ。

サノ代表は被災した自分の家族に触れ、「メディアの報道を見て、あまりの被害のひどさに表現する言葉を失った。私の兄弟は幸いにして生き残った。この2日間、自らの両手を使って遺体を集め続けている。3日間、食事を口にしていない」と証言。

「私たちは有効な地球温暖化対策で合意できなければ、自らの悪い運命と契約を結んでしまうことになるかもしれない。私たちは歴史的な責任に直面している」

「食事を見つけて家に持って帰るために格闘しているフィリピン同胞との結束のために、私は今、地球温暖化対策が講じられることを求めて自発的に断食を始める。これはCOP19(22日まで)で意義のある結果が導き出されるまで、私が食事を断つことを意味している」

「この異常な気象現象の結果としてわが国が経験したのは狂気である。異常気象は狂気なのだ。私たちは今すぐに当地ワルシャワでこれを修復できる、この狂気を止めることができるのだ。ハイエンのような台風とその衝撃は温暖化対策を引き延ばせないことを国際社会に突きつけている」

「気候変動により、さらに強力な台風が増えることを科学は私たちに教えてくれている。地球が暖かくなるにつれ、海洋も暖かくなる。フィリピン沖の海洋に蓄えられたエネルギーが台風の激しさを増す。私たちが目の当たりにしている現象はより破壊力のあるストームが新たな基準になったということだ」

「私はあえて気候変動の現実を否定し続けるすべての人に海面上昇の現実を見せるため太平洋、カリブ海、インド洋の島々に連れて行きたい。解け出した氷河による洪水にさいなまれる共同体を見せるために、ヒマラヤやアンデスの山脈に連れて行きたい。北極海の氷がどんどん溶けている状況を見せてやりたい」

「それでも十分でなかったら、彼らは今すぐにでもフィリピンを訪れることを望むかもしれない」

「先進国の温室効果ガスの削減目標は破滅を防ぐのには十分ではない。今すぐに目標を上げなければならない。先進国が1990年比で40~50%削減していたとしても、気候変動には歯止めがかからず、損失と被害を報告する必要があっただろう」

サノ代表は英紙ガーディアンへの寄稿の中で、「今、行動を起こさなければならない。温暖化懐疑派を象牙の塔から追い払おう」と呼びかけている。

温暖化懐疑派の政治家や科学者はサノ代表の問いかけにどう反論するのだろうか。

演説の全編はサノ代表のFacebookへ。

(おわり)

http://blogos.com/article/73481/


COP19 きょう開幕

11月11日 5時6分

COP19 きょう開幕

地球温暖化対策について話し合う国連の会議、COP19が、日本時間の11日午後、ポーランドで開幕します。

温室効果ガスを削減するための2020年以降の新たな枠組み作りに向けた協議がどこまで進むかを焦点に議論が繰り広げられます。

COP19は日本時間の11日午後、ポーランドの首都ワルシャワで190余りの国と地域が参加して開幕し、11日間の日程で開かれます。

今回の会議は、温室効果ガスを削減するため、すべての国が参加する、2020年以降の新たな枠組み作りに向けた協議が行われることになっていて、再来年のCOP21での合意を目指し、各国の削減目標の提出時期や形式などについて、どこまで決めることができるかが焦点です。

事前の交渉では、各国が自主的に削減目標を提出し、国際的に協議して確定させたうえで、達成に向けた取り組みの状況を評価するというアメリカが提案した方法を軸に議論が進められています。

削減目標については、すべての国が自主的に定めるべきだと主張する先進国と、先進国にはより重い責任を課すべきだと主張する途上国との対立が解けず、交渉は難航していて、新たな枠組み作りに向けて先進国と途上国が歩み寄ることができるのか交渉の行方が注目されます。

一方、日本政府は、2020年までに温室効果ガスの排出量を2005年と比べて3.8%削減するという新たな目標を策定する方針を固めていて、今回の会議で説明する見通しです。
1990年と比べて25%削減するとしていたこれまでの目標からは大幅に後退することになり、温室効果ガス削減に向けた、積極的な国内対策が打ち出せない日本が、みずからの政策をどのように訴えて各国の理解を得ていくのかも注目されます。

世界の平均気温 4.8度上昇の予測も

地球温暖化を巡っては、ことし9月、世界各国の科学者で作る国連のIPCC=気候変動に関する政府間パネルが、最新の研究成果をまとめた報告書を6年ぶりに公表しました。
報告書では、世界の平均気温は、1880年から2012年までの間に0.85度上昇したとしています。

これについて、「人間の活動が主な要因であった可能性が極めて高い」と指摘し、温暖化が人為的に引き起こされたことを強調しています。

そのうえで、対策が行われなければ、今世紀末までに、世界の平均気温が最大で4.8度上昇し、平均の海面水位が最大で82センチ上昇することが予測されるとしています。
各国は、産業革命以降の世界の平均気温の上昇を「2度以内」に抑えることを目指して、温室効果ガスの削減に取り組んでいます。

UNEP=国連環境計画によりますと、現在、各国が掲げている2020年までの削減目標を合わせても「2度以内」を達成するためには、さらに世界全体で80億トンから120億トン減らす必要があるとしていて、COP19では各国の目標をどのように引き上げていくかも議論されることになっています。

日本の取り組みは

COPは、地球温暖化の防止に向けた「気候変動枠組条約」に基づいて条約の締約国が参加する会議で、今回が19回目です。

日本は、去年のCOP18で、2013年から2020年までに延長された期間について、「一部の国しか参加していないので、世界全体の排出量の削減につながらない」として加わっていません。

一方、3年前のCOP16では、2020年までの国際的な枠組みとして、各国が2020年までの目標を決めて条約事務局に登録し、取り組みの状況を報告することが合意されています。
この合意に基づいて、日本は、温室効果ガスを1990年に比べて25%削減するとした目標をいったんは登録していましたが、原発事故の影響で達成できなくなり、2005年に比べて3.8%削減するとした新たな目標を策定する方針を固めました。

数値の計算にあたっては、全国の原発の運転が停止している現状を踏まえ、原発がすべて運転していないと仮定しています。

政府関係者は「現時点での目標で、将来、エネルギー政策が決まったあとで見直したい」としていますが、この目標では1990年の排出量と比べると、およそ3%増加することになり、これまでの目標からは大幅に後退するため、国際社会から批判の声が上がることが予想されます。

また、これまでの国際交渉で日本は「京都議定書」を採択する会議のホスト国を務めたほか、議定書で約束した目標を達成する見込みとなっているなど一定の役割を果たしてきましたが、削減目標の後退によって交渉の場での影響力が低下することが懸念されています。
日本政府が2020年までに温室効果ガスの排出量を、2005年と比べて3.8%削減するという新たな目標を策定する方針を固めたことについて、温暖化の防止に向けた国際交渉に詳しい名古屋大学大学院の高村ゆかり教授は、「先進国の中で日本だけが削減目標がない状況は望ましくないので、目標が示せること自体はよいことだが、ほかの先進国の数字と比べても見劣りする目標だ。1990年と比べて温室効果ガスが増加するのは、先進国では日本とカナダだけなので、各国から批判される可能性がある。原発事故のあと、国民の間で省エネや節電の意識が高まり、再生可能エネルギーの導入が進んだので、もっと積極的な目標を掲げることができるのではないか」と指摘しました。

そのうえで、高村教授は、「途上国を含めてすべての国が削減の努力をする、新たな枠組みの構築を目指している中で、先進国である日本が具体的な国内での削減の努力の方向性を打ち出せないと、温暖化対策を取ることに消極的な途上国の意見を後押ししてしまう」と述べ、COP19での交渉への影響が懸念されるという考えを示しました。

政府代表団「理解を得たい」

日本政府の代表団で外務省国際協力局の南博参事官は、COP19の開幕を前に、NHKの取材に応じ、温室効果ガスの削減に向けた2020年以降の新たな枠組みについて、「すべての国に適用される実効的で公正な枠組みであることが重要で、政府としては各国と協調して働きかけを強めていきたい」と述べました。

また、COP19で報告される見通しの2020年までの日本の新たな削減目標については「今まさに政府で議論しているところなので、正式に決まったわけではないが、それが決まったら、日本として真剣に考えた結果であることを強調して、理解を得るようにしていきたい」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131111/k10015952191000.html


COP19、排出量巡り議論難航 最後は政治決着

2013.11.9 12:30

 新たな温室効果ガスの削減目標設定をめぐっては、経済産業省と環境省が激しく対立し、調整は難航した。

 安倍晋三首相は今年1月、民主党政権が掲げた「25%削減目標」について、COP19までに「ゼロベースで見直す」と指示。経産省と環境省は事務レベルでの協議に着手した。

 だが、「国際合意に基づき、高い水準の目標を出すべきだ」とする環境省に対し、経産省は「排出量算定の前提になる原発の稼働状況が見通せない」と数値目標の設定に難色を示した。

 年内の策定を目指す新たな「エネルギー基本計画」は、将来の原発を含む電源の構成比率の明示を見送る方針だ。経産省は「数値を示すと今後のエネルギー政策に予断を与える」(幹部)と懸念を強めた。

 COP19まで1カ月を切った10月に入って官邸が動いた。「互いの主張が相いれないことだけが明確になり、政治判断でしか事態が動かない」(環境省幹部)事態に陥ったためだ。菅義偉官房長官が間に入り、閣僚レベルでの調整が進められた。最後は「地球温暖化交渉を主導してきた日本が数字を出さないわけにはいかない」(政府高官)との危機感から新目標を表明する方向で落ち着いた。

 ただ、経産省は今回の目標は暫定値として、「エネルギー政策が固まれば数字を作り替える必要がある」(幹部)としている。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/131109/trd13110912320013-n1.htm


COP19:フィリピン交渉官 涙ながらに大演説17分超

毎日新聞 2013年11月11日 23時31分(最終更新 11月11日 23時40分)
http://mainichi.jp/select/news/20131112k0000m040100000c.html

 【ワルシャワ阿部周一】「温暖化を疑う人は今起きている現実を見てほしい。狂った状況を止めよう」。ポーランドで開催中の国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)で11日、フィリピンなどに甚大な被害をもたらした台風30号について、フィリピン政府代表団の交渉官が、涙ながらに17分を超える大演説をした。交渉官は「兄はこの3日間、何十人もの遺体を埋めた」と現地の悲惨な状況を、時折ハンカチで目頭を押さえながら力説、会場からは1分近い拍手が続いた。

 一方、同国代表団の一人で、温暖化の被害軽減策の交渉を担当するアリス・イリガさんは毎日新聞の取材に、「自然災害に強靱(きょうじん)な社会を造るには、途上国の資金では足りない。(先進国は)交渉を終わらせ、すぐ行動を取るべきだ」と訴えた。COP19では、途上国が先進国に対策資金の拠出を求めており、今回の台風被害が今後の交渉にも影響を与える可能性がある。


17分を超える演説で温暖化被害の軽減を訴えるフィリピン政府代表=ポーランド・ワルシャワで2013年11月11日午後0時46分、阿部周一撮影


COP19フィリピン代表「異常気象は狂気」 台風被害で 

2013/11/12 10:15

 第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)で、巨大台風で大規模な被害を受けたフィリピン政府代表団が11日演説し、「祖国を襲った極端な異常気象は狂気だ。私たちでなければ、誰がいつ地球温暖化を食い止めるのか」と、涙ながらに交渉進展を訴えた。

 ナドレブ・サニョ交渉官は通常与えられる3分間の発言時間を大幅に超過し、17分間にわたって同国の台風被害の悲惨さを強調。自身の親族が住む街が被害にあったことも明かした。「私はもはや声を上げられなくなった多数の犠牲者の代わりに訴えている」と語った。

 演説が終わると、各国の代表団らが立ち上がって拍手でたたえた。議長を務めたポーランドのマルチン・コロレツ環境相は「偉大なスピーチに感謝する」と述べたのち、全員で黙とうした。(ワルシャワ=浅沼直樹)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG12001_S3A111C1EB1000/ 		 	   		  


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