[CML 027586] 二子玉川再開発問題報告・決起集会

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2013年 11月 11日 (月) 23:40:08 JST


二子玉川の環境を守る会は二子玉川再開発問題報告・決起集会を2013年11月9日、上野毛区民集会所で開催した。世田谷区玉川では東急電鉄・東急不動産中心の再開発・二子玉川ライズによって住環境が破壊されている。集会では二子玉川ライズ高裁判決(平成24年(行コ)第306号設立認可処分取消請求控訴事件)の酷さが弁護団と住民の共通認識になった。 

また、東急の企業姿勢や工事のやり方など事業者への不満や怒りが依然として強い事実が明らかになった。大型開発優先区政の見直しを掲げる保坂展人区長の登場によって世田谷区には期待と一定の評価が生まれた。世田谷区とのやり取りは現在進行形であるが、事業者の問題は残っている。その意味では原点に回帰する集会とも言えるだろう。 

集会では二子玉川ライズ行政訴訟の弁護団が「行政訴訟高等裁判所判決、上告、上告受理申立理由について」と題して説明した。住民らは二子玉川東第二地区市街地再開発組合設立認可の取り消しを求めて東京地裁に提訴したが、東京地裁判決は再開発事業の特殊性を根拠に原告適格を否定した。住民らは控訴したが、東京高裁第1民事部(福田剛久裁判長、石橋俊一裁判官、中野琢郎裁判官)は風害被害を認めながら、原告適格を否定した。 

淵脇みどり弁護士は「一部の控訴人の被害を認めながらも、酷い理屈で切り捨てた」と批判する。判決は一期事業と二期事業を分断して切り捨て、逃げている。「本件設立認可は、本件第二期事業に係るものであるから、本件第一期事業によって生じた風害の被害を受けていることを根拠に、本件設立認可の取消訴訟の原告を認めることはでいない」(判決書22頁)。これは一期事業の二期事業の一体性・連続性を無視している上に、一期時牛と二期事業が加わることによる複合被害も無視している。 

また、判決は理由なく環境影響評価を正当化する。判決は「本件エリアにおいては、本件第一期事業の施行により厳しい風環境となっており、予想外の風環境の変化が生じた可能性も否定できないが、厳しい風環境となったと認められる場所は一部に限られており、風環境の変化に係る本件環境影響評価全体の信用性を失わせるは足りない」とする(判決書22頁)。理由不備として上告審で追及するとした。 

原希世巳弁護士「今回の上告は二子玉川再開発組合差止訴訟に対する上告とは性質が異なる。今回は原告適格の問題であり、法律論の問題になり、展望が開ける。高裁判決は逃げている。最高裁は理屈の勝負はしやすい場所である」 

住民「二子玉川ライズ二期ビルが竣工したら、どうなるか」 

原弁護士「竣工は関係ない。事情判決になる可能性はある。事情判決でも行政には大きな汚点になる」 

住民「二子玉川ライズ二期ビルが竣工するとビル風が現実の被害になる。再開発地域北側、駒澤通り沿いも風害を受ける。そうなった場合に上告審で主張できるか」 

小林容子弁護士「高裁の口頭弁論終結時の事実を前提とする。最近は最高裁の違憲判決が増えている。最高裁にも裁判所の役割を果たそうという意識が見られるようになった。小田急判決もあり、この事件は展望はあると考える。高裁判決は酷いが、最高裁で争うための武器を提供したと考える」 

住民「どの裁判官が担当するか分かるか」 

小林弁護士「いずれかの小法廷に係属し、小法廷所属の裁判官が担当する」 

原弁護士「調べて伝える」 

住民「二子玉川再開発は東急と世田谷区の癒着から始まっている。世田谷区の癒着と声高に言っているが、世田谷区は訴えてこない。訴えてきたら、しめたものと思っている。再開発に七百億円の税金が使われる。納税者として言う権利はある。ビル風の転倒者に世田谷区は見舞いに行ったが、東急は見舞いにも行かない。 

世田谷区が二子玉川ライズ内に作ろうとしている図書館ターミナルを批判している。世田谷区は東急と縁を切れと言っている。等々力駅地下化反対運動では東急ストア不買運動の声も出た。二子玉川ライズでは買い物をしない。三菱地所とはマンション建設反対運動でやりあったが、質問文への回答など東急電鉄と比べると、まともな対応をした。東急のだらしなさが目立つ」 

住民「風の問題で何度も世田谷区と交渉した。再開発組合が行う植栽などでは住民を守れないと申し入れた。高裁判決は逃げていることが分かる。最高裁に勇気があれば高裁判決を破棄できる」 

住民「ビル風対策は、やる気があればできることである。世田谷区にやる気がない。保坂区長は九割踏襲と発言している。区長選挙についても次のことを考えなければならない。二子玉川のビル風問題に対応するのか強く言っている」 

住民「多摩川の土手の問題は、結果的には何一つ解決せずに国土交通省のいいようになってしまった。二子玉川ライズの風害は高齢者の不自由になっている。その視点が再開発に全くないため、悔しい思いをしている」 

司会「二子玉川ライズでは駐車場の問題も起きている。これまで駐車場の出入口は多摩堤通りに面していた。それが玉川税務署側に変更された。突然の変更に地域住民は驚いている。最初から計画していたと再開発組合は開き直るが、説明が不十分である。楽天の本社が入ると人も大勢来るため、一層混乱する」 

住民「駐車場の説明会には参加した。多摩堤通りに面した出入口は危険であった。無断駐車する人もいる。そこにバスが通ると通れなくなる」 

住民「二子玉川ライズ開業前の説明会では車列ができないと説明したにもかかわらず、ショッピングセンターからマンションの前まで車列ができている。バスターミナルの中まで混雑している。二子玉川ライズは住民にとって何一つプラスにならない。開発業者は、地元の人間は関係ないという姿勢である。東急大井町線の踏切で死者が増えている。急行が走り、高齢者が踏切を渡れずにひかれてしまう。 

住民「大井町線は小田急や京王とは異なる。踏み切り横断時の時速はどれくらいか、運転士は視力検査をしているのかと東急電鉄に質問している。東急電鉄は調査中という。」 

住民「今は二子玉川ライズが袋小路になっているが、外環道が来ると通過地点にもなり、街の全容が変わってしまう。尾山台の駅を急行電車は75キロで通過する。東急は測定しないために住民が測定した」 

住民「二子玉川ライズの工事会社の鹿島が6時までという工事の時間を守らない。夜の10時過ぎまで工事現場のサーチライトがついている。6時で終わることはない。鹿島は片付けをしていると開き直った。3時間も後片付けをすることは薄ノロ、間抜けか。苦情を申し入れるために本社の電話番号を聞き出した。最初は渋っていた」 

住民「それは労働基準監督所に言うべき。片付けの時間も労働時間に含まれる」 

住民「外環道は化学物質の複合汚染になる。一つ一つは環境アセスメントを通っても、複合汚染は考えていない」 

東急大井町線高架下立ち退きの当事者も発言し、東急電鉄への怒りを表明した。 

林田力「図書館ターミナルは民間委託を予定しているが、東急コミュニティーが受託したらとんでもないことになる。東急コミュニティーは板橋区などで図書館の指定管理者になっているが、問題も多い。管理費横領で港区から指名停止処分を受けた。 

今、世間を騒がせている話題は食材偽装・虚偽表示であるが、東急ホテルズも食材偽装が明らかになった。東急ホテルズは二子玉川ライズ二期ビルの中核テナントである。東急ホテルズのような会社がふさわしいかという視点も社会へのアピールとして有効である。 

住民「二子玉川ライズ二期事業のスタジオが集会所に計画変更された」 

住民「宇奈根にも地区会館がある。二子玉川には何もない。地域活動の拠点がない。二子玉川は表だけ飾っている」 

住民「玉川には生活の便利さが抜けている」 

住民「二子玉川には病院も公衆浴場もない」 

住民「喜多見は外環道反対運動ができている。外環道はいらないと旗幟を鮮明にしている。住民への浸透が課題である。いかにして住民に外環道の実態を伝えていくかが課題である」 

住民「住環境は何なのか。住み続けるものであり、生活のためのものである。二子玉川ライズで資産価値は上がっても、住環境の価値は下がる。東急の物差しは住民とは異なる。東急にとって土地は不動産ではない。売買商品・動産ではない。その物差しで裁判所も動いたら困る。 

建築主には被害を予測する責任がある。通過する人以外も被害を受ける。二子玉川ライズ二期ビルで風害は当然起こりうる。『起こってからでなければ知らない』という態度では住民は納得しない」 
http://hayariki.net/home/21.htm
司会「二子玉川ライズでは風の問題、交通の問題が起きている。交通の問題は大気汚染の問題につなかる。皆が助け合っていけるような街づくりを目指す」
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』



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