[CML 027439] 『ダンダリン』第3話、マンション建設事故

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2013年 11月 4日 (月) 19:55:09 JST


ドラマ『ダンダリン 労働基準監督官』第3話「守るべきものは? 友情か法律か」は、マンション建設現場の事故を扱う。東急不動産のマンション「ブランズ小竹向原」建設現場で死亡事故が起きており、現実的な話題である(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』「ブランズ小竹向原でクレーン死亡事故」)。 

ブラック企業やブラック士業はブラック企業被害者らの粘り強い運動によって社会問題になった。そこで問題になるブラック企業はIT業界や飲食業界の成長企業が中心である。成長企業に期待をもって就職した高い意識のある労働者が就職後にブラック企業の異常性を認識したからこそ、ブラック企業が社会問題化したと言える。逆に建築業界は昔から3Kと言われ、そういうものかと受け入れてしまう傾向がある。それ故に建設業界でブラック企業と言われることは相対的に少ないが、ブラック企業との指摘も出ない方が深刻である。その意味で『ダンダリン』が初回放送でリフォーム会社、今回はマンション建設現場を取り上げた意義は大きい。 

今では東日本大震災での超高層マンションの揺れを忘れたかのように分譲マンション販売が煽られているが、マンション建設現場の杜撰さが『ダンダリン』で再確認できる。東急不動産マンションでもアスベストを使用する、難しいという理由で設計通りに施工しなかったという問題が発覚した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』「耐震強度偽装事件と欠陥施工」)。 

今回は違反を厳格に摘発して会社を潰してしまうことがいいことかという重いテーマが提示された。消費者意識の低い日本社会は悪徳業者が倒産しても被害者の思いよりも、従業員の今後の生活に思いを馳せる傾向がある。しかし、南三条和也(松坂桃李)は潰れる会社は潰れた方がいいと言う。会社の存続のために嘘をつくようにならないためには、さっさと倒産した方が経営者にとっても幸せである。人が死ぬかもしれない危険な現場を一つなくすことは、歓迎できることである。 

強引なところもある段田凛(竹内結子)であるが、モラルは健全である。ブラック士業に対して「私はルールにしたがって行動しているだけです。手段を問わない訳ではありません」と答える。目的のために手段を問わない卑劣なブラック士業とは対照的である。 
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
Housing Poor (The Suit TOKYU Land Corporation Fraud) [Kindle Edition]
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