[CML 027437] 葛飾区議会議員選挙

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2013年 11月 4日 (月) 19:42:19 JST


葛飾区議会議員選挙公示前日の2013年11月2日は多くの立候補予定者が駅頭で演説した。葛飾区議選挙の争点の一つは区役所総合庁舎の建て替えの是非である。総事業費264億円の計画である。 

渋谷えみこ氏(生活者ネットワーク)は15時から金町駅前で演説した。渋谷氏は葛飾・生活者ネットワーク政策委員である。演説では区役所建て替えの見直しを主張した。候補地の一つである立石駅北口地区は再開発事業で進めようとしている。超高層ビルを建設する。都内で希少になっている下町情緒をなくす街づくりに反対する。葛飾らしさ、立石らしさもなくなる。区役所建て替えはゼロベースで検討し直すべき。多額の税金が使われる。 

新村いく子・江戸川区議など生活者ネットワークの議員が応援にかけつけた。葛飾区では生活者ネットワークが立ち上がったばかりということで、議員の交代制(ローテーション)など生活者ネットワークの説明もしていた。西崎光子都議は「空き家をグループリビングやシェアハウスとして活用する」と述べていた。 

帰り際に「再開発を批判し、葛飾らしさを打ち出したところが良かった」と挨拶したところ、「練馬に住んでいたために葛飾区の良さが却って分かる」と答えていた。選挙では地元生まれの地元育ちをアピールする候補者が多いが、他所から来た人だから逆に客観的に地域を見られる面もある。渋谷氏は「どこも同じような街になったら、街の魅力がなくなる」とも話した。これは葛飾に限らず、各地の街づくりにも当てはまることである。 

同じ場所では15時まで井上ちさこ氏が演説をしていた。また、金町駅の反対側では小林ひとし氏(日本維新の会)が演説していた。小林氏は税金の無駄遣いストップの点から区役所総合庁舎建て替えに反対する。修繕をしながら現庁舎を使えるまで使うべきと主張する。 

亀有駅南口ででは、みずま雪絵氏が演説した。みずま氏は介護の現場で十年間働いてきた。「若者に夢を、お年寄りに安心を」と掲げる。職場の不満は社会や政治に繋がっている。二十代の死因の一位が自殺、これほど悲しいことはない。 

この日は山本太郎参議院議員が応援に駆けつけた。園遊会での天皇直訴事件が報道された翌日である。「天皇陛下の政治利用に当たる」「陛下を政治に引きずり込みかねない」「国会議員として良識があれば善悪は判るはず」「議員辞職すべき」などと強く批判されている。そのために警察官が多く、物々しい雰囲気になっていた。山本氏は開口一番、「お騒がせしてすいません」と述べた。 

「必ず投票に行ってください。地方選挙は国政以上に重要。国政はスピードが遅い。不都合な事実を隠せるという法案が可決されようとしている。平成の治安維持法と言われている。国を守るための法律は自衛隊法で守られている。米軍の軍事機密も現行法で守られている。秘密保護法で言論が統制される。今の国会は既得権益を守ることだけ。国会は皆さんのことを見ていない。地域から変えていくしかない。 

生活保護法を改悪した。生活保護の全体が悪という報道は酷い。金持ちにもっと金儲けできるように、儲けた金を独占できるようにしている。僕達は切り捨てられる。国政に期待することは危険かもしれない。自分達の地域を変えていかなければならない。 

地方議会は国政よりも難しいかもしれない。決まっている枠で利益の回しあいをしているだけ。現場の声を知っている、みずま雪絵さんに取り組んでほしい」 

聴衆には「売国奴」と山本氏を批判する声もあがったが、それほど大きなものではなかった。山本氏は天皇を特別な存在と思ったから、他の園遊会出席者ではなく、天皇に対して手紙を渡して自己の主張をアピールした。むしろ天皇を特別視している訳で、右翼の山本氏批判は力強くはならない。 

むしろ直訴事件は国民主権を重視する左派・護憲派から批判されるべきものである。右からのバッシングや議員辞職要求に対しては擁護や反論は可能である。自民党こそ天皇を政治利用しており、山本議員をバッシングすることは二重基準であると。しかし、直訴事件を全面的に肯定するならば、今度は左派が従来の価値観との二重基準を批判されるだろう。 

山本太郎議員にとって幸運は共産党の反応が微温的であることである。田村智子参院議員はFacebookで「こんなことで運動するみなさんが意見の違いでぶつかり合う必要は全くない、これは声を大にして言いたい」と書いている。 

台風26号で甚大な被害が出た東京都大島町の川島理町長は共産党である。甚大な被害が出たという結果だけでも、共産党首長への批判が生じてしまうものである。出張先の飲酒が槍玉に挙がっている(「「しんぶん赤旗」沈黙 身内に甘く 「共産党首長」の大島町長飲酒問題」産経新聞2013年10月27日)。山本議員が問題発言・問題行動を連発してバッシングが集まったことは共産党への助け舟となった面がある。 

一連の山本太郎の問題発言で最も問題は「ベクレてる(放射能汚染されている)」発言である。放射脳カルトは支持できない。放射脳カルトはオウム真理教と同視できる。それは山本太郎を一方的に貶めるだけの主張ではない。オウム真理教には仏教哲学を理解している面もあった。宗教学者の中沢新一も一定の評価をしたほどである。山本太郎にも、それと同程度には評価できる側面があることを認めるにやぶさかではない。 

一番の問題は放射脳カルトを自分達脱原発運動の外部にある極端な異常者集団と定義して、自分達と無縁なものとしてしまおうとする姿勢である。それは放射脳カルトが入り込んでいる現実を無視したものである。脱原発運動を放射脳カルトと同視して反感を抱く人々のような外部からの視点を無視するものである。
http://hayariki.net/home/16.htm
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