[CML 027401] Re: 山本太郎氏の「天皇に手紙手渡し問題」  ――ZED氏の「天皇を利用出来る奴 出来ない奴」という論

maeda at zokei.ac.jp maeda at zokei.ac.jp
2013年 11月 3日 (日) 04:07:28 JST


前田 朗です。
11月2日

東本さん

ご苦労様です。

ご紹介の文章は、あまりに混乱していて、苦笑するしかありませんが、それはと
もかく、東さんが「卓見」とみているのは、どの部分なのでしょうか。

「政治利用できる立場とできない立場がある」という趣旨の部分でしょうか。そ
れとも「政治利用できない立場の者が利用しようとすると逆利用されるだけだ」
という趣旨の部分でしょうか。両方含むのでしょうか。

いえ、反対という訳ではないのですが、<この文章は「政治利用とは何か」を定
義しないことによって成立しているだけ>なので、そういう文章を推薦するのは
なぜなのかと。

まあ、いいけど。


----- Original Message -----
> ZEDさんの論は私から見て「偏狭」(失礼ながら視野が狭窄的で、ときとし
て倒錯的でもある)で主観的なところも多く、賛同できないことも多いのですが、
以下のZEDさんの論は卓見だと思います。山本太郎氏の「天皇に手紙手渡し問
題」を考える上でも重要な視点の提供と問題提起にもなっているように思います。
> 
> ■山本太郎氏の「天皇に手紙手渡し問題」 もうひとつの重要な視点と問題提
起 
> ――ZED氏の「天皇を 利用出来る奴 出来ない奴」という論(弊ブログ 
2013.11.02 
>> http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-704.html
> 
> ■天皇を 利用出来る奴 出来ない奴(Super Games Work Shop 
Entertainment ZED 2013年11月01日)
> http://bit.ly/1h7S7Un
> 
> 江戸幕府を倒してそれに取って代わった(つまり現在の日本国=大日本帝国の
濫觴である)薩長土肥の領袖達は天皇の事を何と言っていたか知っているか?
> 
> 「玉(ギョク)」である。
> 
> 天下の覇権を狙う野心家連中にとって天皇とはまさに手中の玉、他の対抗勢力
にひけらかして自分達こそ正統派・官軍だという事を証明する為のパスポートみ
たいなものだった。
> 
> これは長い日本の権力闘争の歴史の中で、藤原氏の摂関政治以来千数百年にわ
たって続いて来た慣例と言うか不文律のようなもの、すなわち天皇制が古代・近
代・象徴と表看板は変わっても、その間に一貫して保持されてきた重要な核心要
素の一つと言って良いだろう。
> 
> 藤原氏の摂関政治、平清盛の平家政権、源頼朝と鎌倉幕府、新田義貞と足利尊
氏が覇権を争った「太平記」南北朝の時代、その後に足利政権として確立した室
町幕府、三好一族や織田信長・豊臣秀吉などの有力戦国大名、徳川家康と江戸幕
府、そして明治維新から現在に至る大日本帝国=日本国…。いずれも時の天下人
や覇者達は「天皇=玉」を擁する事で自己勢力の正当化を図った。
> 
> しかしながら、ここで忘れてはいけない重要な要素がある。
> 
> 「天皇=玉」を自陣営に取り込めばそれで誰でも官軍になれる訳ではない。
> 
> 天下を窺える力、すなわち政治力・財力・武力などを一定水準備えている者で
なければ、この「玉」を手にしても無用の長物に過ぎないという事だ。例えば…。
> 
> 戦国時代、織田信長が京都を含む日本の半分以上を領有して最大勢力となった
状況を仮定しての話をしてみよう。その時、どこぞの者とも知れぬ田舎の小大名
の配下がこっそり京都へ侵入し、天皇をさらって自国へ連れて行ってしまいまし
た。その小大名こそ「天皇=玉」を手中にしました、天子様の後見人です、と。
ではその小大名が新たな天下人・戦国の覇者という事になるのだろうか? 
> 
> ならない!
> 
> この場合、信長は間違いなく大軍を送ってその小大名を皆殺しにし、力ずくで
天皇を奪い返すまでの事だ。
> 
> 力のない者が天皇だけ自分の所に引っ張って利用しようとした所で、屁の突っ
張りにもなりはしない。
> 
> あるいは、いかに信長といえども天皇を「人質状態」にしている相手を軽はず
みに攻撃出来ないのではないか、と反論する向きもあるだろう。
> 
> だがそのような事はない。
> 
> 仮に天皇が戦火の巻き添えで死んだりその小大名に連れられて脱出したとして
も、京都にいる天皇の子や親族の中から新しい天皇を擁立すれば済むだけの話だ。
信長の大先輩である足利尊氏だってそうしたよ(笑)。北朝と光明天皇…。
> 
> 平家対源氏、新田義貞対足利尊氏、今川義元・織田信長・武田信玄など成否問
わず上洛して天下を取ろうとした有力戦国大名、徳川幕府対薩長土肥などなど…
のように覇権を目指して相争う陣営の勢力差が比較的小さい場合は「天皇=玉」
を手中にする事で流れが大きく変わる事もあり得る。だが彼我の力の差があり過
ぎる場合は、そんなの関係ないのだ。力のない奴が「天皇=玉」を取ったって全
く意味ない。
> 
> このように「天皇=玉」とは限られた特権階級の占有物であり、力のない者や
「下々の皆さん(by 麻生太郎)」には元より天皇を政治利用出来ないよう、シ
ステム自体がそう 
> なっているのである。
> 
> 石牟礼道子は水俣病患者の面会に来た天皇・皇后夫妻と会い、涙を流さんばか
りに大感激しちゃったという。
> http://kumanichi.com/news/local/main/20131024002.shtml
> 
> 山本太郎は園遊会で天皇に原発問題に関する手紙を直訴して、今世間では大騒
ぎになっているという。
> 
> この二つは天皇制の本質を理解していない弱者(つまり天皇を利用出来ない立
場・階級の者)が仕出かした愚行の典型例と言って良いだろう。
> 
> 「力なき者及び特権階級にあらざる者の天皇の利用は出来ず」
> 
> この原則を知らぬ社会的弱者はしばしば「陛下にお願いすれば」「天皇こそ日
本の本当のリベラル」という勘違い(と言うか、はっきり言えば奴隷根性)から
致命的な誤謬を犯す。
> 
> 先代の天皇はある時期から靖国神社への参拝をやめた。
> 
> 今の天皇は即位時に「憲法を守る」と宣言した。
> 
> 今の天皇は日の丸・君が代を押し付ける東京都教育委員の将棋指しに対し「強
制でない方が望ましい」と指摘した。
> 
> これらを知った日本の左派・リベラルと呼ばれる人々の多くの反応はどうだっ
たか。異口同音に「天皇すら靖国には参拝しないじゃないか」「天皇こそ護憲派
じゃないか」「天皇でさえ君が代・日の丸強制に反対してるじゃないか」と言っ
て賛同しただろう。それどころか「安倍晋三と靖国宮司に告ぐ、勅命が発せられ
たのである。既に、天皇陛下の御命令が発せられたのである」などと言って、ま
さに自分こそ天皇の忠臣と言わんばかりの態度をとった愚劣極まりない自称左派
まで珍しくなかった。
> http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060721#1153420212
> 
> それでどうなりましたか? 
> 
> 天皇が靖国に参拝しないからといって、国会議員はもちろん一般国民の靖国参
拝がなくなりましたか?
> 
> 天皇が憲法を守るからといって、自衛隊海外派兵などの違憲行為がなくなりま
したか? 
> 
> 
> 天皇が日の丸・君が代の強制は望んでないからといって、そうした強制行動が
学校はもちろん日本社会のあらゆる所でなくなりましたか?
> 
> 答は言うまでもありませんね。
> 
> 靖国参拝、違憲行為、日の丸・君が代強制のいずれも今の日本では大フィーバ
ー状態です!
> 
> 力なき者・特権階級にあらざる者が天皇を利用する事は出来ないが、利用され
る事は出来る。
> 
> いや、利用しようと近付いたはずが逆利用されるよう仕組まれているのだ。そ
れが天皇制の巧妙なシステムである。左派が「富田メモ」を見て「そら見た事か。
右翼こそ天皇に逆らう逆賊だ」と騒げば騒ぐほど、逆に靖国神社が大繁盛してい
ったように。
> 
> 弱者や特権階級にあらざる者が天皇を利用する事はあり得ず、ただ利用される
のみ。
> 
> 安倍晋三は「水俣病を克服した」と宣言し、その直後に天皇夫妻が熊本を訪問
して患者達を「慰労」した。この天皇夫妻訪問に加担したのが他ならぬ石牟礼道
子だった訳だが、この訪問こそまさに「安倍が言う所の水俣病克服」の決定打・
総仕上げとなるのは間違いないだろう。今後水俣病患者の前途に待っているのは
「天皇御夫妻まで面会してくれたのに、まだ文句を言うのか」という冷たい攻撃
だ。水俣病の補償だ何だと騒ぐ奴は「朝敵・国賊」となり、それを恐れて患者達
はむしろ声を上げられなくなるだろう。文句を言う奴がいなくなれば、水俣病な
どないも同然。
> http://www.asahi.com/articles/SEB201310280040.html
> 
> ここに「水俣病の克服」は成った!
> 
> 患者達にはもはや「かすかな希望」どころか「大いなる絶望」しか待ち受けて
いないだろう。
> 
> 安倍の「水俣病克服宣言」と天皇夫妻の「水俣病患者面会」と石牟礼道子の
「天皇夫妻への阿附追従」は見事なまでの三点セットにして、ナイスコンビネー
ションなのだ。
> 
> はっきり言って石牟礼道子がこれまでやって来た事を全否定したい心境だが、
この人物は元々東京のチッソ本社へ抗議に行った際、二重橋にも行って「天皇陛
下万歳」を叫んでしまうような者だった。
> 
> 天皇に対してどこまでも「退く! 媚びる! 省みる!」姿勢であり、天皇の
御威光にすがって問題の解決を目指した所が石牟礼の限界だったのだろう。天皇
を頂点とする天皇制国家こそ水俣病の最大の元凶にして根源だという本質に向き
合えなかったのだから。それも最後の最後に一番ひどい事をしてくれたものと思
う。
> 
> 「きさまはこの日本の地に流れる天皇の制度に負けたのだーーーーーっ!!」
という天皇と安倍とチッソの勝ち誇ったセリフが聞こえてきそうな気がする。
> 
> 山本太郎についても全く同じ事が言える。
> 
> 東京オリンピックの決議の時にはなかなか気骨があると思ったが、これまた早
々に限界を露呈したという感じだ。してみると山本が一人でもオリンピックの決
議に反対出来たのは「いざとなったら天皇に直訴」と考えていたからかもしれな
い。己が天皇を利用出来ると錯覚した勘違い野郎という意味では、2.26事件の過
激派将校と同じで幼稚な発想の持ち主に過ぎなかったのではないか。
> 
> 元より山本太郎は天皇を政治利用出来るような御身分・階級ではない。安倍や
麻生や小泉とは違って。山本の行動に対して「政治利用」云々言う事自体が間違
っている。山本は天皇を利用しようとして逆に利用されるという、天皇制の網に
引っ掛かった単細胞に過ぎない。
> 
> 元より社会的強者・特権者のおもちゃである天皇を、「下々」の人間が利用出
来るだとか、それに問題解決を託すという発想自体が間違っている事にいい加減
気付かねばならない。天皇制のシステムってそんな風には出来てないから。
> 
> 天皇に跪いて解決と慈悲を乞う靖国問題。
> 天皇に跪いて解決と慈悲を乞う日の丸・君が代問題。
> 天皇に跪いて解決と慈悲を乞う憲法問題。
> 天皇に跪いて解決と慈悲を乞う水俣病問題。
> 天皇に跪いて解決と慈悲を乞う原発問題。
> 
> どれもこれも反吐が出るほど気持ちの悪い倒錯の極みだ。こうした天皇への帰
属行為が何らの問題解決にもつながらず、むしろ悪化させる事だけは100%保証
出来る。
> 
> ある世界では今や天皇に準ずる存在であるのが小泉純一郎だろう。この男が
「原発ゼロ」を口にしただけで夥しい数の人間がそのおこぼれに与ろうと寄り集
まってきた。まさに小泉という「玉」を手中にして優位な立場を得ようという野
欲丸出しで、右は自民党の河野洋平や生活の党の小沢一郎から左は社民党や共産
党に至るまでだ。今やすっかり右傾化した「脱原発市民運動業界」でも小泉に媚
びまくる動きが盛んである。たんぽぽ舎など最たるものだ。
> https://twitter.com/harada_hirofumi/status/385403225425211393
> 
> 今の小泉は「準天皇」「第2天皇」みたいな訳で、典型的な天皇制の縮図が見
て取れる。あまりにも日本らしい。
> 
> だがここで再び思い出して欲しい。
> 
> 「力なき者及び特権階級にあらざる者の天皇の利用は出来ず」
> 
> 「力なき者及び特権階級にあらざる者が天皇を利用しようとすると、かえって
必ず逆利用される結果を生む」
> 
> という天皇制の核心的システムを。
> 
> 社民党や共産党、あるいはちっぽけな日本の市民運動体が、小泉純一郎という
「準天皇」を都合良く利用出来るものだろうか?
> 
> 出来ない!
> 
> 現状、自民党と共産党・社民党などの勢力差は、それこそ最盛期の信長とどこ
ぞの者とも知れぬ田舎のマイナー大名ぐらいの開きがある。国会の議席数見りゃ
分かるでしょうが。
> 
> 顔と名前が一致しない社民党の新党首が小泉と会談した所で、あのように軽く
あしらわれるのは当たり前の話である。恐れ多くも「禁裏」におわす「小泉天皇」
にしてみれば、織田信長か武田信玄クラスの大勢力ならともかく、社民党のごと
きちっぽけなマイナー大名が「上洛」してきた所でけんもほろろに扱うだろう。
> 
> この件ではかつての政敵(?)だった社民党と会ってやった小泉の「度量」と、
みじめに小泉に媚びへつらう社民党の無様さが世間的に際立って目立っただけだ。
社民党にとってプラスになった事は何もない。
> 
> 社民党が小泉に連携を乞う事自体が大きな間違いなのだ。
> 
> 石牟礼道子、山本太郎、社民党、共産党、それにたんぽぽ舎はじめとする「脱
原発運動業界」界隈。いずれも皆、言ってる事とやってる事が何重にも間違って
いる。
> http://www.labornetjp.org/news/2013/1381931315838staff01
> 
> 「下々の皆さん」に天皇(とそれに類する存在)など利用出来ない。天皇を食
い破り、打破・打倒する事でしか道は開けない。
> 
> 今の「天皇=玉」は誰の手中にあるのか。それを考えればすぐに気付く事だろ
う。
> 
> その「玉」を奪って己が使おうなどとは夢にも思わない事だ。仮に将来、天皇
制を利用出来るだけの力を手に出来たとしてもである。
> 
> 「天皇制によって排除されてきた者・人間としての尊厳も生活も奪われて来た
者」が真に人間として生きる道は、天皇制の特権者一員に加わる事ではなく、制
度そのものの破壊にしかない。
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
> 
> しかしながら、自民党及び右派勢力の「天皇の政治利用」というおためごかし
の執拗な山本太郎バッシングには私も反対します。山本太郎氏の今回の行為は日
本国憲法の「国民主権」の理念とは相容れないものであることはすでに述べまし
たが、彼の「思想」レベル問題はさておくとして、手続き上の問題の彼の「誤り」
のレベルとしては、渡辺輝人弁護士の言う「市役所で窓口を間違えたときに『5
番の窓口に行ってください〜』と言われるレベルのこと」(渡辺輝人のブログ 
2013年11月01日)にすぎないと私も思うからです。
> http://nabeteru.seesaa.net/article/379117633.html
> 
> 以下、自民党及び右派勢力の民主主義の道理をわきまえない執拗な山本太郎バ
ッシングの辟易するさまについては「澤藤統一郎の憲法日記」のまとめを下記に
援用しておきます。
> http://article9.jp/wordpress/?p=1455
> 
> 本日(11月1日)自民党の脇雅史参院幹事長は党役員連絡会で「憲法違反は
明確だ。二度とこういう事が起こらないように本人が責任をとるべきだ」と要求
したと報道されている。
> 
> ほかにも、下村博文文部科学相は「議員辞職ものだ。これを認めれば、いろん
な行事で天皇陛下に手紙を渡すことを認めることになる。政治利用そのもので、
田中正造に匹敵する」と批判。公明党の井上義久幹事長は「極めて配慮にかけた
行為ではないかと思う」、同党の太田昭宏国土交通相も「国会議員が踏まえるべ
き良識、常識がある。不適切な行動だ」。
> 
> 古屋圭司国家公安委員長は「国会議員として常軌を逸した行動だ。国民の多く
が怒りを込めて思っているのではないか」。新藤義孝総務相は「皇室へのマナー
として極めて違和感を覚える。国会議員ならば、新人とはいえ自覚を持って振る
舞ってほしい」。田村憲久厚生労働相は「適切かどうかは常識に照らせばわかる」
、稲田朋美行政改革相は「陛下に対しては、常識的な態度で臨むべきだ」と不快
感を示した。民主党の松原仁・国会対策委員長までが、「政治利用を意図したも
ので、許されない」と批判。
> 
> 興味深いのは、日本維新の橋下徹大阪市長。他人のこととなれば、「日本国民
であれば、法律に書いていなくても、やってはいけないことは分かる。陛下に対
してそういう態度振る舞いはあってはならない。しかも政治家なんだから。信じ
られない」と遠慮がない。
> 
> 安倍晋三首相も周囲に「あれはないよな」と不快感を示したという。自民党の
石破茂幹事長は記者会見で「見過ごしてはならないことだ」と言明。谷垣法相も
「天皇陛下を国政に引きずり込むようなことにもなりかねない」と懸念を示した。
不快、批判、懸念のオンパレードだ。
> 
> 
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
> 
> 




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