[CML 024601] イスラエルのシリア攻撃:米国=NATOの失敗した隠密戦争を救うため自暴自棄の企て―シオニストと「ジハード主義者」が手を組む一方で

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2013年 5月 30日 (木) 18:58:43 JST


みなさまへ     (BCCにて)松元

今年に入ってから、イスラエルは1月30日と5月5日 の2度シリアを空爆している
と報じられました。2011年以来のシリアの「内戦」に、米国とともにイスラエル
がどのような意図で参画しているか、ブルッキングス研究所 の資料などをもと
に分析をしているトニー・カルタルッチ氏の1月空爆時の論考を、拙 訳ですが紹
介させていただきます。

先 日紹介した同氏の論考は、「シリアの武装テロリスト勢力に膨大な武器と資
金援助を提供している米国、イスラエルなど西側」のアサド政権転 覆の意図を
暴いた ものですが、イスラエルの動向に焦点を当てた分析としてはこれがまと
まったものです。4?月前の文章とは思えないほど的確に情勢を射抜い ています。

加えて今月、イスラエルによるシリア空爆後の18日、 アルゼンチンの通信社と
新聞社がアサド大統領へのかなりの長時間インタビューを収録し、これはヨー
ロッパ各国のニュースでも大きく取 り上げられました。こ こでアサド氏は、米
国、NATO,イスラエル、トルコなどのテロリスト援助によって政権転覆を謀
る侵略には、普遍的な国家原則を対峙 してけっして負けはし ないと表明してい
ます。

イ ランや北朝鮮、シリアなど、米国、西側から「テロ国家の指定」を受けた側
のメッセージは、極端に制限されるか歪曲されるのが常の不公正な 世界のメ
ディア状 況です。紹介したカルタルッチの二本の論考と直近のアサド大統領の
発言とを照らし合わせ、シリア「内戦」をめぐる再考の材料にしていただ けれ
ば幸いです。 (なお「アサド大統領インタビュー」の全文は、バルセロナの童
子丸開さんが翻訳の予定です。)またきのう5月29日のニュースでは、EUが公
然とアルカイダのために武器禁輸を解くと報じられました。

国 連憲章やジュネーブ条約など人権と平和にかんする国際条約が次々と反故に
され蹂躙されている根幹には(原発と核兵器管理も同根ですが)、 国連諸組織
を道具 としながらイスラエルを特別扱いする米国、西側の、イスラエルと共に
自らの植民地主義を肯定し継続するという根深い意思と戦略が横たわっ ていま
す。本稿で は、彼らの「敵」をつくる手口が標本のように見えてきます。

また、しばしば国民こぞって好戦的な国家主義に踊るというイスラエルと日本の
侵略的相 似性は、アジア大陸の東西で米国の飼い犬(いまや米国がイスラエル
の飼い犬であるかもしれないが)として生きてきた戦後の共犯関係からの 脱却
も課題です。

さ らにイスラエルと日本の両国は、ともに短い歴史で強引に作られた脆弱な
「神話」を追いかけ、隣人へ与えた多大な損害に理解もせず謝罪もし ない、大
半の人が それに迎合するという狭隘な国家主義を乗り越える、まったく新たな
民族形成という未知の課題があるような気がしてなりません。(松元記)

*Israeli Attack on Syria: Desperate Bid to Save Failed US-NATO Covert War*

When Zionists and "Jihadists" Join Hands

■*イスラエルのシリア攻撃:米国**=NATO の失敗した隠密戦争を救うため自
暴自棄の企て**―シオニストと「ジハード主義者」が手を組む一方で***

トニー・カルタルッチ(松元保昭訳)

グローバル・リサーチより 2013年1月31日

※【訳者注】ブルッキングス研究所などからの著者の引用文はすべて【 】で
括っていま す。また、ブルッキングス研究所などが使用しているregime change
は、通常「政権交代」と訳されてい ますが、著者の文意に則して「体制転換」
と訳語を統一しました。

※出典は以下。
http://www.globalresearch.ca/israeli-attack-on-syria-desperate-bid-to-save-failed-us-nato-covert-war/5321194

/イスラエルは化 学兵器の移送の「疑い」を理由に、シリアの主権を直接侵害し
国連憲章および国際法に甚だしく違反するシリアへの空爆を実行した。ガー
ディアン紙は、「イスラエル、シリアへの空爆実行」と題して次のように報道し
た。///

【「イスラエルの戦闘機は、シリアの兵器備蓄について政府高官から警告が出さ
れていた 数日後、 シリア・レバノン国境に近い目標を攻撃した。」】

次のようにも述べた。

【「イ スラエルは、シリア政権の化学兵器がシリア内部で戦う「グローバル・
ジハード(国際ジハード主義者)」やレバノンのヒズブラの手に渡るの を防ぐ
ため軍事行 動を起こすと公に警告していた。イスラエル軍情報部は、輸送部隊
の兵器搬送の可能性に備えて最新鋭GPS衛星でこの地域を監視していると 言
われてい る。」】

実際には、これらの「国際ジハード主義者たち」は、少なくとも2007年 の初期
から、事実上、米国、サウジアラビア、およびイスラエルから資金提供をうけ武
装している。彼らはまた、事実上、イスラエルの最 近の攻撃の直接の受益 者で
もある。この攻撃目的は、レバノンのヒズボラへの「化学兵器」移送を防ぐため
ではなく、より広域の紛争を誘発することにあった。 それはイスラエルの防 衛
など目的ではなく、シリア国家を転覆し破壊することを目論んでいる西側の代理
テロリスト武装集団の手詰まりを救い出すことが目的で あった。したがって当
然のことながら、この「兵器移送」にかんするイスラエルの「疑い」は確認され
ないままである。

国 連は耳をふさいで沈黙している。西側、サウジ、およびカタールの現金で資
金提供し武装させている隣国シリアを襲撃する外国人テロリストを トルコが公
然とか くまっているあいだ、トルコ領内へのシリアのどんな攻撃もただちに国
連軍の動員を招くことだろう。逆に言えばトルコは、トルコの防衛を脅 かすと
非難してク ルド人グループへの攻撃のため、何年ものあいだ、隣国イラクへの
空爆および部分的な地上侵攻さえ許されている。これは明らかに、長きにわ
たってイスラエル に適用されている同じダブル・スタンダードである。

●*イスラエルは、米国およびサウジアラビアとともにアルカイダの主要な援助者
である***

米国、イスラエル、およびサウジアラビアが、明白にシリアおよびイランの政府
転覆の目 的のためアルカイダと直接連携するこれら「国際ジハード主義者」を
意図的に組織し資金提供し武装させていたことは、はるか2007年 にさかのぼっ
て米国、サウジ、およびレバノンの当局者によって認められていたことを想い起
こす必要がある。

ピューリッツア賞受賞ジャーナリスト、シーモア・ハーシュによって報道されて
おり、 ニューヨーカー誌の彼の記事「再審」の中では、つぎのように述べられ
ていた。(強 調点追加)

【ブッ シュ政権は、シーア派が支配的なイラン弱体化(転覆策謀)を中東にお
ける最優先事項として再構築することを事実上決定した。レバノンで は、米政
権はイラン に後押しされるシーア派組織ヒズブラの弱体化を意図する秘密作戦
でスンニー派のサウジアラビア政府と協力した。また米国は、イランおよび そ
の同盟国シリア を標的にした秘密作戦にも参加した。*これらの行動の副産物
は、アメリカに敵対的でアルカイダに共感を示すイスラムの好戦的なヴィジョン
を採用するス ンニーの過激派グループを梃子入れすることであった。*】

イスラエルに関しては、明確にこのように述べている。
【「この政策転換は、主にイランを実際的な脅威と見なしているという理由でサ
ウジアラビアとイスラエル両国を新しい戦略的同盟の中に組み 入れることに
あっ た。両国は直接対話に参加しており、イスラエル・パレスチナ関係のより
大きな安定化がこの地域におけるイランの影響力を減退させると考え る(ワッ
ハーブ派 の=訳注)サウジアラビア人が、アラブ・イスラエル交渉にさらに深く
かかわることになるだろう。」】

付け加えれば、サウジアラビア政府高官は、この地域一帯での米国・イスラエル
の野望を 支える役回りを隠蔽するためにこの国が演じなければならない慎重な
二足のわらじについて語った。

【「そのサウジアラビア人は、自国についての見解の中で、同国がイランを挑発
すること で米国に同調するという政治的リスクを冒しているのだ、と語った。
すでにアラブ世界では、Bandar(9・11当 時在任の元駐米サウジアラビア大使バ
ンダル王子(1949年 生)と思われる。訳注)はブッシュ政権にあまりに近いと
見なされている。「われわれは二つの悪夢を見ている」とその元外交官は私に
語った。「イランが核兵 器を持つこと、およびアメリカがイランを攻撃するこ
との二つだ。むしろ私はイスラエルがイランを爆撃してほしい、彼らを非難でき
るの だから。もしアメリカ がやったら、われわれが非難されるだろう。」】

ア フリカ、マリの広大な地域を侵略し占領しているフランスが、この地域のア
ルカイダと提携するテロリスト・グループに資金提供し武装させて いるカター
ルを非 難している一方で、フランス、米国、およびイスラエルが、シリアでま
さにこれらと同じグループに資金提供と武装のためにカタールと共に連 携して
動いている ことを知ることは、読者の興味をそそるかもしれない。

実際、米国=イ スラエル国籍をもつハイム・サバンのブルッキングス「サバン・
センター」が、同様にカタールのドーハを拠点に多くの理事会を開催し会 議を
運営している一 方、米国に拠点を置くシンクタンク、ブルッキングス研究所は
文字通りカタールを拠点にした「ドーハ・センター」をもっている。ドーハ も
また、西側諸国がご く最近創立させた「シリア連合」の主催地として機能して
いるが、それはあからさまなアルカイダ支持者であるモアズ・アル・カティブに
率いられている。

これらは、2007年 シーモア・ハーシュによって書き記された陰謀にかんする
「開店表明」の一部である。

2007年 にもまた、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、シリアのムスリム
同胞団と新たなパートナーシップをつくる米ブッシュ政権の計画に ついて報道
しており、 そのグループはアルカイダ自身を含むテロ組織と連携しイデオロ
ギー的に感化されていると指摘した。「シリアの動きを阻止するため、米 国は
ムスリム同胞との 同盟を検討」という記事のタイトルで、次のように述べていた。

【「5月も 終わるじめじめした午後に、シリアの最大亡命反政府グループ国民救
国戦線の約100名 の支援者が、シリア大統領バッシャール・アサドの支配に抗議
してここダマスカス大使館前(米国大使館前と思われる=訳注)に集まってき
た。参加者たちは、「ただちに政権交代を」と書いた横断幕を掲げ反アサドのス
ローガンを叫ん だ。」】

【「大 統領アサドの専制支配体制を転換させる闘いでは、NSF(国民救国戦
線)が自由民主主義者、クルド人、マルクス主義者、および元シリア政 府高官
たちを結び 付けている。しかしそれに不満なワシントンは、思いもよらない役
者同士をも結びつけた。米国政府とムスリム同胞団である。」】

記事はさらに続ける。
【「米国政府高官の話によると、この数か月のあいだ、米国の外交官および政治
家たちは中東における民主的改革について彼らの見解を聞くた め、ヨルダン、
エ ジプト、およびイラクのムスリム同胞団と関係している諸政党の専門家たち
とも会った。先月、とりわけエジプトおよびシリアにおける同胞団 との積極的
な関与 について、そのメリットを審査するため国務省情報局は中東専門家会議
を招集した。」】

同胞団とアルカイダとのイデオロギー上および作戦上の連携を次のように述べて
いる。

【「イ スラム原理主義者との戦闘状態にとっては、今日とりわけアルカイダと
ムスリム同胞団との関係は、多くの議論の種をつくっている。オサマ・ ビン・
ラディンと 他のアルカイダ指導者たちは、同胞団の先の理論的指導者サイー
ド・クトゥブの著作を西側とアラブの独裁者に対抗する彼らの聖戦の発想の源
として引用してい る。エジプトおよびシリアの同胞団兵士たちはまた、ビン・
ラディン氏の運動において古参の役割を引き受けてもきた。」】

こ うしたすべてにもかかわらず、依然として米国、サウジアラビア、およびカ
タールは、イスラエルとトルコとともに公然と彼らと共謀している し、さらに
何年も のあいだ、リビアからエジプトのアラブ世界のいたるところでこれらの
非常に宗派主義的で過激主義のテロリスト・グループに武装させ資金提 供して
おり、それ はいまやシリアの内部と周辺にまで及んでいる。

これらのテロリストが「化学兵器」を入手するというイスラエルの恐れは、まっ
たくばか げた話だ。米国、NATO,英国、サウジ、カタールとさらにイスラ
エルの援助によって、2011年 のリビアで、彼らはそれらの武器をとっくに手に
入れている。事実、ほかならぬこれらリビアのテロリストたちは、トルコ=シリ
ア国境を通り抜けてシリア内部に殺到し外国人武装グループの急先鋒として戦っ
ているのだ。

●*イスラエルの攻撃が本当に意味するもの***

ま さに「国際ジハード主義者」に、実際に武装させ資金提供しているという長
期にわたって立証された関係を考えるなら、彼らの手に武器が落ち るかもしれ
ないと いう恐れで隣国シリアを攻撃したというイスラエルの説明はどう見ても
根拠薄弱である。ヒズボラにかんする恐れも同様に根拠が示されていな い。―も
しヒズボ ラが、あるいはシリアやイランが、レバノンに化学兵器を配備するこ
とに関心を持っていたなら、すでにそのようにしていただろうし、輸送部 隊が
単純に「国境 を横断する」という人目を引く手段を使うことなど決してありえ
ないことは明白であろう。すでにヒズボラは、2006年 の夏に実例を示したよう
に、通常兵器でイスラエルの侵略攻撃を打ち破ってそれ自身の能力を証明している。

イスラエルおよびそのパートナー、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相と
の双方が トルコ北方のシリア国境に配備した圧力は、現実にはシリア内部に展
開している武装勢力に資金提供し武装させている西側諸国、イスラエル、 サウ
ジ=カタールに向けられた圧力を軽減させるために文書化された計画の一部である。

上述の、フォーチューン500 (19ペー ジ)が出資した米国外交政策シンク
タンク―イランおよびシリアと同様にリビアにおける体制転換の構想を練り上げ
た―ブルッキングス研 究所は、その報告タイトル「体制転換オプションの評価」
で明確にこれを表明した。

《画像:ブルッキングス研究所は中東メモ#21「体 制転換オプションの評価
(pdf)」で、人道主義的な「保護すべき責任」が長期にわ たって計画された体
制転換の口実にすぎないことを秘密にはしない、と述べている。》

….

北部国境に沿って膨大な量の武器で軍事編制しているトルコの戦線と連携したシ
リア南部 でのイスラエルの取り組みが、シリアにおける暴力的な体制転換を達
成する助けになりうるか、ブルッキングスは次のように述べている。

【「付 け加えれば、イスラエルの情報機関は、シリアにかんする確かな知識を
持つと同時に、アサド解任に圧力をかけ政権の権力基盤を転覆するため に利用
できる人材 をシリア政権内部に持っている。イスラエルは、ゴラン高原とその
付近に軍を向けるポーズをとることができ、そうすることで、政権側の軍事 力
を反政府派に対 する鎮圧から逸らすことができるかもしれない。とりわけトル
コがその国境で同じ企てを意欲的に実行するなら、またシリアの反体制派が武器
と訓練を安定して 供給されるなら、このポーズは多方面の戦線を強いられるア
サド政権内部に恐怖を引き起こすかもしれない。こうした動員のかけ方が、おそ
ら くシリア軍指導部 に自分たちを守るためにもアサド追放の確信を与えるにち
がいない。もしその他の勢力がきちんと連携するなら、このさらなる圧力はシリ
ア内 部の情勢を決定的 に反アサド側に傾かせることができる、と提唱者は主張
している。」(ブルッキングス研究所「体制転換オプションの評価」6ペー ジ)】 

当 然のことながら、シリア内部への空爆は「ポーズ」を越えており、まさにイ
ラン攻撃にかんして計画されていたとおり、またブルッキングスの 記事「ペル
シャへ の道はどこ?」でも記されていたように、おそらく漸進的な介入のため
の第一の悪役としてイスラエルを選んだと思われる西側諸国の自暴自棄 ぶりを
示すもので ある。

イランにかんするブルッキングスの記事「ペルシャへの道はどこ?」では、次の
ように明 確に表明されている。(強調点追加)

【「イ スラエルはこうした攻撃のためにすでに広範囲にわたる計画と実行をし
たかのようにみえ、おそらくすでに軍用航空機は可能な限りイラン近く の基地
に配備され ている。このように、気候および諜報の条件次第であるが、必要な
らばイスラエルはここ何週間あるいは数日の間でさえ攻撃を浴びせることが で
きるかもしれな い。もっと言えば、まして作戦に対する地域の支持を得る必要
性(ましてや利益)がほとんどない以上、おそらくエルサレムは攻撃をしかける
前にイランの挑発 を待ちたいなどとは考えないだろう。手短に言えば、もしイ
スラエル、アメリカ双方の指導者がこれを欲するなら、このオプションを実行す
る ために非常に迅速 に動くことが考えられる。

ところで前章でも述べたように、*まさに空爆それ自体は、じっさいこの方針の
出発点にすぎない。*もう一度言うが、疑 いなくイランは核施設を再建するだろ
う。彼らはおそらくイスラエルに対して報復するだろう。*そして、米国にも報
復するかもしれない(アメリカの空爆さらに侵略という口実をつくって)。*」
(ブルッキングス 研究所「ペルシャへの道はどこ?」91ページ)】

こ の声明において、われわれは、その短い歴史を一貫しているイスラエルのも
う一つの顔である不合理で好戦的な姿勢と、同様にシリアに対する ごく最近の
いわれ のない侵略行為の、双方の背後について洞察を得ることができる。イス
ラエルの役割は、「悪役」を演ずることである。西側の企業投資家たち の利害
のための地 域的な橋頭保として、西側が望んだ数多くの紛争のどれにもその
「足掛かり」を提供している。シリア爆撃によって、イスラエルはさらに広範
な紛争を引き起こ すことを望んでいる。―その紛争とは、2011年にイスラエ
ルがシリアの暴力的な争いを開始させて以来、西側が熱望し計画してきた軍事介
入である。

シ リアとその同盟国にとって、―目標は現在、イスラエルのさらなる攻撃を思い
止まらせ、いかなる犠牲を払ってでも紛争の拡大を避けることで なければなら
な い。もしNATOの代理テロリスト部隊が、―戦術的あるいは戦略的な利益を
生み出す能力がなく自暴自棄的なテロ攻撃が先細りになって―彼 らの弱点をさら
す なら、NATOのキャンペーンが機能しなくなるのは時間の問題にすぎな
い。前にも指摘したようにNATOサイドのこうした失敗は、イスラ エルに
とって、そ して地政学的な覇権を達成する手段としてイスラエルを利用してき
た西側諸国の利権にとって、終わりの始まりとなるであろう。

イ スラエルは、―その指導者がイスラエルの人民あるいは彼らの最善の利益(平
和ばかりかその生き残りをかけて)ではなく、外国の企業投資家 の利害を直接
に代 表するなら、シリアおよびイランを挑発するためにますます自暴自棄の行
動を犯すだろうことを予想すべきである。イスラエル人民のために は、自分た
ちの指導 者が実際は彼らをあるいは彼らの最善の利益を代表するものではな
く、外国や企業投資家の利益および世界的な覇権維持のための仕事の中で国 民
の生命と財産を 浪費することができ、そのように意思し、そうすることを熱心
に望みさえしていることに、国民は気付かねばならない。

(以上、パレスチナ連帯・札幌:松元保昭訳)



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