[CML 024312] Re: 前田朗さん、田島直樹さんいいかげんにせんかい。Re: Re3:「緑茶会」呼び掛け人批判

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2013年 5月 18日 (土) 12:05:21 JST


前田 朗です。

5月18日

益岡さん

ご苦労様です。ありがとうございます。

議論の内容にはあまり関心がなかったのですが、つい横やりを入れてしまいまし
た。おかげで薮田さんから怒 鳴られましたが、本当に噴飯モノです(笑)。

英語の現在形と未来形の区別もつかず、出版の常識もない人たちが、都合のよい
言葉に飛びつき、ねじくり回 してデマを捏造するのですから、相手にするのは
時間の無駄、と思って、昨夜は放置することに決めていました。

丁寧に説明していただいて良かったです。




> 益岡@東京東チモール協会です。
>
> 横からすみません。2点技術的な補足、2点蛇足、最後にコメントを致します。
>
> 第一点。
>
>> (Yabuta wrote)
>> >The expressed views of the authors, or by advocacy groups or individuals
>> >with specific opinions about the Chernobyl volume, are their own.
>> >「(冊子「チェルノブイリ」の内容は、)
>> >著者ら、個別意見を持った冊子「チェルノブイリ」の内容を支持するグループか個人による表現された見解で、
>> >彼らのみのものです。」
>>
>> 直訳しますと、
>> 「チェルノブイリ巻に対する、著者およびグループもしくは個人による見解は、その人たち自身のものです。」
> http://www.nyas.org/Publications/Annals/Detail.aspx?cid=f3f3bd16-51ba-4d7b-a086-753f44b3bfc1
> の中で、この文章を含む、二つの段落は、2010年4月28日にポストされたもので、
> 学術出版の一般的なスタイルから考えると、2009年12月にAnnals of the New
> York Academy of Sciences Volume 1181として出版されたこの報告が色々と論
> 争を引き起こし、New York Academy of Sciencesにも問い合わせや批判などが
> 来たことへのNew York Academyの立場の確認と解釈するのが自然です。
>
> その上で、
> 著者が表明した見解、あるいは、チェルノブイリの巻(volumeはVolume 1181のこと)に関して
> 特定の意見もつアドボカシーグループや個人が表明した見解は、その人たち自身のものです。
>
> と言っているので、大体、田島さんの訳で趣旨が通っており、
>
> 「個別意見を持った冊子「チェルノブイリ」の内容を支持するグループか個人による表現された見解」
>
> というのは誤訳です。英文の構造は、次のようになります。
>
> The expressed views 
> [(a) of the authors, 
>  (b) or by advocacy groups or individuals with specific opinions about the Chernobyl volume,]
> are their own.
>
> なお、
>
> "The opinions expressed in this ... are those of the authors..."
>
> のような表現は、普通に組織や出版社などが、必要に応じて使うもので、New York
> Academyはコミュニケーションの場を提供しているだけで、出版したとはいえ、そ
> れがNew York Academyの立場であるわけではない、ということです。
>
> これは、田島さんのおっしゃるとおり、出版社や学会として、当たり前のことを言っ
> ていると考えられます。多くの場合、わざわざこんなことは言いませんが、このよう
> な表明が例外的なわけでもありません。
>
>
> 第二点。
>
> 最終段落に対する田島さんの訳ですが、少し誤解があるようです。その前の段落から
> 読んだ方が流れがわかりやすいので、そこも訳しつつ、簡単に修正しておきます(固
> 有名は試訳です。正訳があるかもしれませんが、ご容赦ください)。英文の構造は維
> 持していますが、細かい語彙や表現は少し柔軟に訳しているところがあります。
>
> -------
> ニューヨーク--2009年11月にオンラインで出版されたAnnals of the New York 
> Academy of Sciences第1181巻「Chernobyl: Consequences of the Catastrophe 
> for People and the Environment」は、ロシア科学アカデミーのアレクセイ・V・
> ヤブロコフ、放射線安全研究所(ベラルーシ)のアレクセイ・V・ネステレンコ及び
> ウクライナ国立放射線防護委員会委員長の故ワシーリー・B・ネステレンコ教授によ
> って書かれたものです。ウクライナ国立放射線防護委員会のディミトロ・M・グロジ
> ンスキー委員長の前書きを追加した、327ページからなる本第1181巻は、3名の著者が
> 2007年に出版したものの英語への翻訳です。2007年のものはロシア語で、主としてス
> ラブ系の言語で出版された、チェルノブイリ事故がもたらした影響を扱っている1000
> 点以上の著作、5000点以上の印刷体・インターネットの論文を含む学術文献を分析し
> たものです。
>
> ですから、Annals of the New York Academy of Sciencesの「Chernobyl: Consequences 
> of the Catastrophe for People and the Environment」の号は、未公表の新しい
> 知見を提供するものではなく、また、New York Academy of Sciencesが委託して行
> われたものでもありません。著者が表明した見解、あるいは、チェルノブイリの巻
> (volumeはVolume 1181のこと)に関して特定の意見もつアドボカシーグループや個
> 人が表明した見解は、その人たち自身のものです。New York Academy of Sicneces
> は科学的な問題を議論するための開かれたフォーラムを提供する責任があると考えて
> いますが、そのようなフォーラムを提供することで法制に影響を与えようとする意図
> はまったく有していません。Academyは、科学コミュニティ一般が科学的に妥当と見
> なすコンテンツを出版することに責任をもって従事し、また、科学コミュニティから
> のフィードバックを注意深く観察しています。
> ------
>
> 論争があって、編集者や出版社、学会に色々意見や批判が寄せられる場合に普通に編
> 集者や出版社、学会などが書く説明の一バリエーションです。
>
>
> 蛇足です。
> Academyの過去のVolumeで、紙版はout of stockのものは複数あります。いずれ
> の場合も"Full text"として電子版では読めます。Volume 1181も電子版では読めます。
> それらには、
> This volume is out of stock and will not be reprinted by the Academy
> と書いていませんが、それら書いていない巻の実際の扱いが、Volme 1181と異なる
> かどうかはわかりません。Volume 1181にだけ書いてあるのは、問い合わせが多いか
> らと考えることもできます。別に問い合わせが多いからだと主張しているわけではあ
> りません。特に不自然ではない解釈でありうるということです。蛇足2もご覧ください。
>
> 蛇足2です。
> 一般に、科学的な組織が出版したものについて内容に信憑性がないという理由で撤回
> する場合には、その理由を説明します。例えば、ScienceやNatureなどと、Retraction
> という言葉で、検索してみるとわかります。New York Academy of Sciencesのよう
> な歴史と権威のある組織である場合、仮に出版物に科学コミュニティの慣例的規範か
> らみて瑕疵がある場合に、そのような説明をしないことは考えにくいです。
>
>
> 最後にコメント
>
> ですので、
>
> 薮田さんがあげられた情報をもって、薮田さんがなさったご主張が強く根拠付けられ
> るということはない、
>
> というのが、自然な解釈になると思います。
>
> 益岡



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