[CML 024054] 薮田様 Re: 5/9中野アソシエ「杉原千畝と樋口季一郎について、育鵬社教科書の『歴史偽造』を見抜けますか?」

masuda miyako masuda_miyako1 at hotmail.com
2013年 5月 5日 (日) 15:10:24 JST


 こんにちは。増田です。返信、ありがとうございます。
 
> 特別列車を用意したというのは完全なフィクションですね。杉原千畝は、3週間ぐらい(だったと思う)かけてビザを発給していますので、ユダヤ人たちはパラパラと移動したので、特別列車を用意することもなかったし、杉原千畝の行為を樋口季一郎が知るよしもないでしょう。
> 
 え〜〜・・・この育鵬社の記述の「ズサン極まりなさ」は、と申しますか、「デタラメ三昧」は、「歴史」学習や「歴史」を考える際の絶対条件である、「時日」が全く書いて無い、というところなんです。もう、それだけで、この教科書は「不適格」教科書(笑)なんです。  キチンと時日を書きますと、杉原の外務省訓令に反した…つまり、免官覚悟のユダヤ人へのビザ発給は1940年7月31日〜8月28日までの、ほぼ一カ月で(杉原幸子『六千人の命のビザ』年譜)、一方、樋口の方は、彼の回想録では「昭和12(※1937)年だったか、昭和18(※1938)年春だったか」(芙蓉書房出版『アッツ キスカ 軍司令官の回想録』)という、実にまぁ、いいかげんなもので、それも、突然、ソ満国境に「二万人」のユダヤ人が現れたのだとか…  ですから、杉原と樋口の行為…樋口の行為が本当に存在したとして(私は、マユツバと思いますが)は…全く「歴史」が違うのです。  それに、早川隆『指揮官の決断』(文春新書)によりますと…早川さんは、樋口が「救援列車を出してユダヤ人を救った」という美談を「事実」として書いておられますけど…樋口の回想のナマ原稿は防衛省防衛研究所に保存されていて、その原稿では「数千人」となっているそうです。でも、この「数千人」も、全く、有り得ない数字なんです。  といいますのも、外交史料館文書「ユダヤ人問題」全十三巻(マイクロフィルムで約6000コマ)を調べて『日本のユダヤ人政策1931-1945』(未来社)を著された阪東宏さんの研究によりますと、満州に現れたユダヤ人の第一陣は1938年10月でまず6人(在満州里領事代理松田から有田外相宛て)で、そのあと、バラバラやってきて、集計すると同年は122名に過ぎません。  第一、樋口は1838年8月には参謀本部第二部長に栄転して東京に帰っているんです。お話にならないでしょ?(笑) まぁ、樋口さんは、外交文書が公開される、なんてことは予想だにしなかったことなんでしょうけどね。  「回想記」というのは、有名な…悪名高い(笑)…マッカーサー回想記もそうですけど、どうしてもいい加減な自慢話になりますから、史料批判が欠かせないことは、常識の部類です。樋口の回想記も、ホントに、直ぐ「真っ赤なウソ」と判明する話が他にもたくさん書いてあります。  問題は、こんなにも「いい加減なウソ話」を「事実」として書いたものを「子どもに与える教科書として合格」!? とする、文部科学省検定官&文部科学省のオツム(笑)です。
> 日本のバカヤローマスコミは、杉原を「日本のシンドラー」と言ってますが、杉原は六千人。シンドラーは千人ですから、数からしても杉原が圧倒しています。時期的にも杉原が、先です。> ですから、シンドラーのことを「ドイツの杉原」と呼ぶべきです。
>  「シンドラーは、ドイツの杉原」とは、薮田さんらしいユニークな発想(笑)!? 「日本のバカヤローマスコミ」(笑)にも同感ですけど、でも…ん〜〜…シンドラーと杉原では質が違うような気が…  杉原は免官覚悟…実際、免官されますが…「命」の危険までは無かったよ〜な気が…。シンドラーは6年間、「命」をかけてユダヤ人を守ったんではなかったでしょうか?  だからって、私は、シンドラーが杉原より上と考えているとか、ってそういうことではなく、どちらも本当に崇高でです。彼らは、「職」や「命」を懸けながら、自分たちが「崇高な行為をしている」とか考えたことは無くって、「人間として当たり前のことをしているだけ」と考えていた(る)ところが、本当に「崇高」だと私は思います。 
> 杉原千畝氏が、ラウル・ワレンバーグと同じく紹介されていて、日本人として誇らしく感じます。
> 
 本当ですね! 育鵬社の救い難い愚劣さは、杉原が、本省(日本政府)訓令に反して、首を覚悟で「人道・良心」を選んだという、彼の「崇高さ」の本質を隠蔽し、さも、日本政府の方針の下で、杉原がユダヤ人を救ったかのように「歴史を偽造」しているところです。
> 増田さんの仕事は、自分の頭で考えぬく力をもつ生徒を育てることですよね。
> 
 そうです! というか…それが「教育」ですよね? そしてまた、それは人間本来の「性質」だと、私は思っています。  薮田さん、9日(木)19:00〜、ご都合がつけば、ぜひ、中野アソシエまで、おいでくださいませ(笑)!  > 
> 
> Sent: Saturday, May 04, 2013 11:04 PM
> To: constitution2005 at yahoogroups.jp
> Subject: [CML 024041] 5/9中野アソシエ「杉原千畝と樋口季一郎について、育鵬社教科書の『歴史偽造』を見抜けますか?」
> 
> 
> 
> 皆様
> 
> こんばんは。この4月から、某予備校で週一度ですが『日本近現代史をジックリ考える』というゼミを受け持たせていただき、紅顔の美少年・美少女達と、また紙上討論ができて、ルンルン(笑)の増田です! アフタークラスのお 
> 喋りも、また、楽しいものです。
> 
> 
> 
> さて、件名、13年度の中野アソシエ近現代史講座のお知らせです。BCCでお送りしていますので、重複・長文、ご容赦を!
> 
> 
> 
> 今年度から中野講座は毎月第2木曜日ですが、御都合のつく方は、どうぞ、おいでください!
> 
> 
> 
> ●日時:5月9日(木)19時〜21時
> 
> ●テーマ:「『第二次世界大戦と日本』
> 
> 杉原千畝と樋口季一郎について、育鵬社教科書の『歴史偽造』を見抜けますか?」
> 
> ●内容
> 
> 育鵬社・中学校歴史教科書のコラム(P213)「杉原千畝と樋口季一郎」
> 
> 「ドイツの迫害によって大量のユダヤ難民が発生したため、各国はその対応をせまられました。当時、ユダヤ人がビザなしで上陸できるのは中国の上海だけでした。ユダヤ人は、日本を通過して海路で上海に入るか、シベリア鉄道で満州のハルビンを経由して陸路で上海をめざすかしかありませんでした。前者のルートを通ろうとしたユダヤ人に対し、リトアニア領事・杉原千畝は必至の思いで6000枚もの入国ビザを書きあげ、その命を救いました。しかし、後者のルートを選んだ数千人のユダヤ人は、満洲国が入国を拒否したため、ソ連領で立ち往生せざるを得ませんでした。
> 
> それを聞いた陸軍のハルビン特務機関長・樋口季一郎は、ただちに救出のための列車の手配にとりかかりました。満洲国の許可を得ないこの行動は明らかに職務を逸脱した行為でした。しかし、このままユダヤ人を見殺しにすることは、民族の協和という満州国の理想にも人種差別撤廃という日本の方針にも反する、と樋口は考えたのです。
> 
> 戦後、イスラエル政府は杉原への感謝を顕彰碑に表し、樋口の名を「偉大な人道主義者」としてその歴史に刻みました。」
> 
> ************
> 
> 以上には、トンデモのウソ!? が散りばめられています。あなたは、どのくらい、この中の「歴史偽造」が見抜けますか?(笑)…特に最後の文章は、それなり、秀逸かも!?(笑)
> 
> この文章によれば、樋口季一郎の「名」が、イスラエル政府によって、「偉大な人道主義者」として「歴史に刻」まれているかのようですけど、いったい、「歴史に」って、どこでしょ?
> 
> 
> 
> 駐日イスラエル大使館に電話して、広報部の方に聞いたところ…
> 
> 「樋口季一郎さんについては、最近、とても問い合わせが多いんですが、真偽が確認できないので、イスラエル政府は彼の顕彰など全くやっていません。『ゴールデンブック』はありますが、ユダヤ民族基金というもので、民間のものです。そこに寄付をした人のリストに樋口さんの名前が載っているようです。 イスラエル政府の認定する…ホロコースト記念館の中 
> に認定する委員会があります…『諸国民の中の正義の人』には、『自分は、この人に救われたから』というユダヤ人からの申請が必要で、樋口さんについては一人も申請者がいません。」
> 
> 
> 
> ????? 育鵬社教科書によれば、樋口さんは杉原さん同様に「数千人」のユダヤ人を救った人で、杉原と同等の素晴らしい人らしい・・・んですが… さて、真実は?
> 
> 
> 
> ●場所 変革のアソシエ事務所
> 
> http://www.bing.com/maps/Default.aspx?encType=1&v=2&ss=ypid.YN5928x564506&style=r&mkt=ja-jp&FORM=LLDP
> 
> 東京都中野区中野2−23−1 ニューグリ−ンビル301号
> 
> 中野駅南改札口1分 電話 03−5342−1395
> 
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