Re: [CML 023281] 前田は障害者差別をしたのか(ご意見求む)

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2013年 3月 24日 (日) 02:27:09 JST


浜田です。僕の意見を述べます。

■差別語について

この間のCML上での「頭がおかしい」が差別であるかどうかの議論についての私論です。

例えば、未開放部落の人たちを示す差別語である「エタ」や「ヨツ」は、未開放部落の人たちに対して直接言われなくても、その語自体が差別語です。その語自体が差別語として発生し、使用されてきたからです。

しかし「部落民」という言葉は微妙です。
それは「未開放部落の人たち」というのを単に簡略に言うために用いられる場合と、差別を込めて使われる両方の場合があるからです。
僕が高校生の時、部落問題研究会をやっていて、部落解放同盟が地域の高校生を集めて行っていた勉強会で、「『部落民』であることを自覚し、その歴史をちゃんと勉強した上での誇りを持つべきだ」等々の発言をしていたのに対して、指導的立場で参加していた青年部部長から
「『部落民』は本来差別語だが、お前が使う場合は差別じゃないから許す」と言われたのを覚えています。
当時は糾弾闘争、差別語に対する闘いが激しかったので、わざわざ指摘してくれたのでしょう。

このように、言葉の発生からして差別語として生まれてきた言葉と、文脈によって差別となる言葉の区別は微妙です。

前田氏が「在特会や安倍首相はキチガイだ」と言ったのなら、それは差別です。
『キチガイ』という言葉は、精神障害を持つ人々を単に示すのではなく、先の『エタ』と同様、差別を内包している言葉だからです。
しかし『頭がおかしい』という表現はどうでしょう。
それは常に『キチガイ』と同義でしょうか?
僕は違うと思います。
石垣さんが指摘されたように、精神障害者に向かって言われた場合は、無条件に差別です。
しかし他の人たちに対して言われた場合は、その文脈によると思います。
普段から差別的な、例えば在特会なんかが言う「お前は頭がおかしい」は「お前は『キチガイ』だ」と聞こえて当然です。
そして差別者である在特会は、『キチガイ』などとは言ってない!「考え方が間違っている」と言っているだけで、差別だと言うのは被害妄想だと居直るでしょう。
しかし決してそうではなく、彼らの発言は差別だと僕も思います。

差別されている側が差別に敏感であるのは当然なことです。
差別する側の人間が鈍感であるのも、残念なことに事実です。
差別が現実にある以上、差別と日ごろから闘っている人間でない限り、「私は差別しないよ」と言う善人こそが差別を再生産し、差別的社会構造を容認・維持している人間だと思います。
ダンテの「神曲・煉獄編」の扉の言葉「地獄への道は善意で敷き詰められている」はまさにそれを指摘したものです。

けれども、前田氏は明らかに差別されている側の人たちとともに闘っている仲間であり、
その文章の文脈上も「考え方が間違っている」という意味でしか「頭がおかしい」という言葉を使っていないことは明らかだと考えます。

なお、大切な問題だと思いますのでブログにもアップしました。

差別語について
http://ameblo.jp/hiko1956/entry-11496808937.html

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