Re: [CML 023030] Re: 民医連の【声明】福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて

泥憲和 n.doro at himesou.jp
2013年 3月 8日 (金) 12:09:10 JST


田島さん

 返信有り難うございます。
 つぎのような物言いは私の好みではないのですが、
 すいません、
 あなたの投稿には、
 ときどき事実と違う勝手な思い込みがあり、
 それが主張の回転軸になっていますので、指摘させていただきます。

 私の情報元は“山下俊一さんの自画自賛”ではなく、京大の今中哲二さんのレポートです。

 「原子力資料情報室通信」No.261(1996年2月)
 -チェルノブイリ原発事故による小児甲状腺ガン-
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/JHT/JHT9602.html

 田島さんご指摘のとおり、“チェルノブイリ事故のあと4~5年後に癌が増えたのは、がん登録機関の統計で顕れて”おり、今中さんも1990年に現地の医師からその情報を得ています。
 しかし国際医療界の同意するところに至っていませんでした。

「WHOの専門家は事故との関係を認めていないが、彼は事故による被曝が原因と考えているとのことだった。」
(レポートより。以下、「 」はすべて同レポートからの引用を示す)

「1991年5月ウィーンで開かれたその報告会の結論は、『汚染地域住民の間にチェルノブイリ事故による放射線影響は認められない。汚染対策はもっと甘くてもよいが、社会状況を考えると現状でやむを得ないであろう』というものだった。報告会で、ベラルーシやウクライナの代表は、汚染地域の住民ではいろいろな病気が増加しており、子供の甲状腺ガンも増加していると主張し、報告書の結論を修正するよう抗議したが、結局は無視されてしまった。」

 こういう状態であり、癌が増えているという告発には色々な反論がなされていました。 

 その反論の一つに

 「1.甲状腺ガンの診断は確かか。」

 というものがあり、しかしそのような反論はこのレポートが書かれた1995年か1996年初めには、くつがえされていました。

「上記1については、WHOや日本などの専門医によって確認されており、すでに疑問の余地はない。」

 今西さんのいう「日本などの専門医」に山下さんたちが含まれるのは明らかですね。 

 当初は強く実在が疑われていた原発事故由来の甲状腺異常でしたが、山下さんらの調査によって、「すでに疑問の余地はない」ところまで、確定的事実としての地位を得たのです。
 今西さんが書くぐらいだから、この評価は“山下俊一さんの自画自賛”だけではないようです。

 繰り返します。
 いまでこそ「事故後4~5年後に癌が急増した」ことが事実として【確定】していますが、それはその後の大規模な国際的調査でオーソライズされたことにより、さかのぼって【確定】されたのであって、けっして1990年当時から認められていたものではないのです。
 私が前投稿で
>日本の医療陣が1991年から集団検診して癌の増加を確定したことを指していますよね。 
>
 と、【確定】という語を用いたゆえんです。

 んで、“山下俊一さんが日本財団が巻き上げた競艇テラ銭で派遣されたのは1991年からです”という田島さんのご指摘を待つまでもなく、私はそのことを自分で書いております。
 てか、田島さんもそこを引用しておられるではありませんか。
 ま、これは細かいことだからいいです。

 それと、前投稿で特別にカルーガの地名をあげて、
>たとえば汚染地カルーガでは、たまたま事故前の1985年から検診が実施されており、事故直後から癌の症例が増えたと報告されています。
 このように書いた理由も、同レポートに依っています。

 「いずれにせよ、チェルノブイリ周辺での甲状腺ガン増加の第1の原因が、事故にともなう放射線被曝であることは疑いようのない段階に至っている。1995年11月にジュネーブで開かれたWHOの会議では図のようなデータが報告され、これまではっきりしなかったロシアの汚染地域(ブリャンスクとカルーガの2州)においても甲状腺ガンの増加が確認されている。」
 このように今西さんもカルーガを特に上げています。
 で、そこでは、下記の図のように、1987年に早くも小児甲状腺癌の発見が報告されているのです。
 他の報告でたしかこの発見例がカルーガのものであったと読んだ記憶があるのですが、それが何だったか忘れてしまいました。
 私の反省点としては、「カルーガもしくはブリャンスク」と書くべきでした。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/JHT/JHT9601_fig1.gif

 こういうことですから、私は“勝手な思い込み事実捏造”なんかしていないし、“ちょっとウソをつくと「分かりやすい、だからそうする」という、妙な政治活動家(プロパガンダ)習性”もありませんので、そういった誤解に基づく誹謗は取り下げていただけませんか。

 田島さんは、口は悪いが真剣でまじめな方であることを承知しております。
 しかし口の悪さと勘ぐりすぎの性格が、田島さんの美点を台無しにしていると思われますので、爾後ご配慮ねがえれば幸甚です。
----- Original Message ----- 
From: "T.kazu" <hamasa7491 at hotmail.com>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Friday, March 08, 2013 10:40 AM
Subject: [CML 023030] Re: 民医連の【声明】福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて


> 泥さん
> すいません
> あなたの投稿には、
> ときどき事実と違う勝手な思い込みがあり、
> それが主張の回転軸になっていますので、指摘させていただきます。
>
> >チェルノブイリ事故のあと4~5年後に癌が増えたというのは、
> >日本の医療陣が1991年から集団検診して癌の増加を確定したことを指していますよね。
>
> それは、山下俊一さんの自画自賛が情報元でしょうか?
> チェルノブイリ事故のあと4~5年後に癌が増えたのは、がん登録機関の統計で顕れています、
> また、山下俊一さんが日本財団が巻き上げた競艇テラ銭で派遣されたのは1991年からです。
> 泥さんの勝手な思い込み事実捏造では4年目1990年の急増は説明できません。
>
> どうか、
> ちょっとウソをつくと「分かりやすい、だからそうする」という、
> 妙な政治活動家(プロパガンダ)習性はおすてください。
>
> 民医連声明はさすが、昨年11月に鈴木眞一氏を本部に招請した団体だけに、
> 修辞はたくみですが、
> ●検査情報の被験者への開示
> ●推定線量別、統計情報の開示
> ●2次検査の早期実施
> ●再検査インターバルの短縮化
> など、
> 福島県立医大体制への批判も要望もありません。
>
> ●県外避難者への民医連診療所への検診の緊急呼びかけ
> すらもありません。
>
> 医師集団、とりわけ「民主」と自称する医療集団に、
> 福島県民が求めているのは、
> ●小児甲状腺がんの放射線との因果関係を、仮に仮定した場合の、
> 予防措置、早期治療などについてのアドバイスです。
>
> 個々の医師がそれを対面でおこなうのは難しくても、
> 医師集団、医療研究集団として、民医連にはそれができるはずです。
>
> 声明にはソレがありません。
> 敢えて書かなかったのでしょう。
> 「多少批判ッポイことはいいますが、民医連は、山下=鈴木体制に協力従事していきます」
> と読めるものです。
>
> ni0615田島拝
>
>
> -----Original Message----- 
> From: 泥憲和
> Sent: Friday, March 08, 2013 10:08 AM
> To: 市民のML
> Subject: [CML 023029] Re: 民医連の【声明】福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて
>
> 菊池さん、有り難うございます。
>
> 民医連の声明、よい内容だと思って読みました。
>
> 私なんかは必要に迫られて「過剰な不安情報の否定」に傾いた書き方をしますけど、 
> 
> 「過剰な安心情報の否定」も必要ですもんね。
>
> チェルノブイリ事故のあと4~5年後に癌が増えたというのは、
> 日本の医療陣が1991年から集団検診して癌の増加を確定したことを指していますよね。 
> 
>
> でもそれ以前から現地の医師たちが癌の増加を指摘していました。
>
> たとえば汚染地カルーガでは、たまたま事故前の1985年から検診が実施されており、事故直後から癌の症例が増えたと報告されています。
> 日本の医療陣が調査に入ったのは、そのような声に押されて大規模検診の必要を覚ったロシア政府の要請にもとづくものでした。
> 日本の医療陣は5mmより小さな癌は、技術的限界で見つけられませんでしたが、それでもたくさんの癌を見つけました。
> 一瞬にその大きさに育ったはずがないので、
> もちろん検診した事故後4~5年後よりも前から癌に罹患していたはずです。
>
> だから4~5年たたなければ癌が増加しないと断言するのは誤りでしょう。
> いまは5mm未満の癌も発見できるから、
> 原発事故由来の癌があるとすれば、4~5年を待たずに早期に発見できるはずです。 
> 
>
> ではいま見つかっているのが確かに原発事故に由来するか、それは断言できません。 
> 
> 少なくとも15mmまで育った癌について、
> 2年でそこまで育たないだろうとは言えるのではないでしょうか。
> かといって微少癌を含むすべての癌が事故由来でないとは断言できないし、
> 断言してはいけないはずです。
>
> 民医連声明は、その点、言うべき事は言っており、
> 言うべきでないことは言っていない。
> 内容的には山下さんなんかの言い分と矛盾していないのですが、
> 主張の力点の置き方が異なっているので、
> よい声明だと思います。
>
> ----- Original Message ----- 
> From: "京都の菊池です。" <ekmizu8791 at ezweb.ne.jp>
> To: <cml at list.jca.apc.org>
> Sent: Thursday, March 07, 2013 8:07 AM
> Subject: [CML 023005] 民医連の【声明】福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて
>
>
>> 民医連の【声明】福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて
>>
>>
>> 転送・転載歓迎
>>
>>
>> 京都の菊池です。
>>
>> 福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて
>>>> 民医連
>> (全日本民医連のホームページ
>> http://www.min-iren.gr.jp/)
>> の声明
>>
>>
>> を教えていただきました。
>>
>> 転載します。
>>
>>
>>
>>
>> 民医連の声明
>>
>>
>> http://www.min-iren.gr.jp/seimei-kenkai/2013/data/130218_01.pdf
>>
>> 【声明】 福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を受けて
>>
>> 2013年2月18日 全日本民主医療機関連合会 会長 藤末 衛
>>
>> 福島県が行っている県民健康管理調査の甲状腺エコー検査で新たに2人が甲状腺がんと 診断された。
>> これにより、県民健康管理調査で甲状腺がんと確定された方は約4万人の検 診受診者のうち3名となり、その他に悪性が強く疑われる方が 7 名とのことである。
>> これまでの知見では、小児の甲状腺がんの発生率は「100 万人に1人」といわれていた。
>> 大規模なエコー検診は前例がなく、発生率とスクリーニング発見率を単純に比較すること はできないが、今回の県民健康管理調査の結果は注目すべきものと考える。
>> 原発事故による放射能汚染が影響しているかどうか、現時点で断定することはできないが、これだけのスクリーニング発見率である以上、放射能が影響している可能性を十分に 念頭において今後の検診や診療に 
>> 生 かされるべきと考える。
>> チェルノブイリの経験では 4~5 年後に甲状腺がんが発生していることから、今回発見されたがんは原発事故以前に発症していた可能性がある、との説明もあるが、そもそもチェ ルノブイリでは大規模な検診が行 
>> われたのは事故から 4~5 年後であった。
>> もっと早くから 発症していた可能性は否定できない。
>> 福島第一原発事故は、我が国がこれまで経験したことのない出来事であり、放射能汚染の健康影響は、いまだ科学的に解明されていないことが多い。
>> 放射能の影響を決して軽視することなく、注意深く住民の健康管理をすすめていかなければならない。
>> 甲状腺がんは、早期に発見し治療すれば予後が良好な例が多く、低年齢のうちに発見することが求められる。
>> 今後、県民健康管理調査の対象である 40 万人全員の検査をやりきること、経年的な検査をきちんと行うことが重要である。
>> そして福島県はもちろん、ホットスポットといわれる地域、放射性ヨウ素が多く飛散したと推定される地域に住むすべての 子どもたちの甲状腺エコー検査を実施することが必要であ 
>> る。
>>
>>
>>
>>
>> 菊池
>> ekmizu8791アットezweb.ne.jp
>> (菊池へ送信の場合、アットの部分を@に直して送信してください。菊池)
>>
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