[CML 025129] 【報告】第799目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳 行信 y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2013年 6月 27日 (木) 07:00:30 JST


青柳行信です。 6月27日。

「きみへ」 さよなら原発! 
http://twitsound.jp/musics/tsMDocgv4

【転送・転載大歓迎】
  ☆原発とめよう!九電本店前ひろば第799日目報告☆
     呼びかけ人賛同者6月26日2877名。
★原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】6月26日3名。
   田中和子 藤岡大貴 市花康次
★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです>

★さよなら原発!福岡
  http://bye-nukes.com/fukuoka

★ 横田つとむ さんから:
青柳さま
お疲れさまでした。
株主総会 支援の集会とパレードを掲載しました。
それにしても お巡りさんが多かったですね。
私たちの人数よりも多かったみたいです。
いかに九電の株主総会対策に税金をつぎ込んでいるかが
よくわかりました。
あんくるトム工房
九電株主総会 集会  http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2492
九電株主総会 パレード  http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2493
九電株主総会 パレード2 http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2494
九電株主総会 パレード3 http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2495
  どうぞ ご覧ください 

★ 橋本左門 さん<無核無兵・毎日一首> さんから:
 ☆死の灰の商人許すな財界の合理主義は庶民の不合理(左門 6・26−334)
※庶民の感覚では、特に被災者の感覚では考えることのできない
恐ろしい殺人行為が「アベノミクス」という詐称でまかり通っています。
厳しく指摘しながら、阻止してまいりましょう!
東京都都議会議員選挙で、庶民のまっとうな考えが若干手ごたえを実現しました。
憲法改悪を狙う参議院選で、更なる、改悪阻止の橋頭堡をるように対処しましょう!

☆沖縄のキリスト者・市民がゴスペルで基地のノー!
訴えるオスプレイが空から(左門 6・27−335)
※阿波根昌鴻さんの遺訓を守り「優しい言葉で」訴える。
「ヤンキー・ゴー・ホーム」といったら。
「アイ・ウオント・ゴー・ホーム」と本音を言ったそうです。
人間の本然の心から、母国に帰りたくなるように「ゴスペル・ソング(福音の歌)」で
魂に語りかけるのです。普天間基地に向って・・・・。
そこに居る人間に向って・・・・。
神より与えられている共通の琴線に向って・・・・。 

★ ハンナ&マイケル さんから:
雨の中、九電株主総会行動に参加した皆様、ほんとうにお疲れ様でした。
新婦人小倉南支部の皆さんの、マイナス要素の雨を逆手にとって、
ラミネート加工したひまわりの花を傘にたくさん咲かせたアイディア秀逸でした。
替え歌も皆が聞きほれていましたね。サウンドカーが流していた曲、
「希望はないのか、あるさ・・・」みたいな内容の、
(シュプレヒコールであまり歌詞がききとれなかったのだけど)、
ノリのいい曲でしたね。歌手や曲名おしえてください。
「上を向いて歩こう」がかかったときは、道行く人も、
なにごとかと、振り返っていましたから、
やっぱり音楽は訴える力があるなと、あらためて思いました。 

★ 舩津康幸 さんから:
おはようございます。
昨日は、電力9社の株主総会がいっせいに開催されました、地元の西日本新聞夕刊では、その記事が1面トップでした。いわゆる三面記事の欄の7面にも関連記事が並び、下方に九電総
会会場付近でデモあったことを伝える写真入の記事も見えます。
1.見出し「再稼動認めぬ 会場周辺デモ 市民団体など50人」
・・・すぐ横の記事には一般市民の声を伝える記事も並んでいます。
・・・九州のほか、各地で行動に参加した皆さんお疲れ様でした。

さて、その株主総会を伝えるネットにある一連の記事を次に紹介します、
2.「電力9社が総会、株主提案72件 脱原発の声根強く 」西日本(6月26日 14時21分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/feature/earthquake/article/22617
記事「・・・沖縄電力を除く電力9社は26日、一斉に株主総会を開いた。北陸を除く8社では、廃炉などを求める事前の株主提案が計72件に上り、脱原発を求める声が根強いこ
とを裏付けた。来月8日に原発の新規制基準が施行された直後の再稼働申請を予定している北海道、関西、四国、九州の4社は、経営が厳しいとして早期再稼働に意欲を示し
た。・・・北海道、東北、東京、中部、九州の各電力は原発の廃炉などを求める株主提案をいずれも反対多数で否決した。」
3.「電力9社、脱原発提案すべて否決 株主総会、再稼働目指す」 西日本(6月26日 23時03分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/economics/article/s/22701
記事「・・沖縄電力を除く電力9社が26日開いた株主総会は、脱原発を訴えた株主提案がすべて否決され、終了した。9社の首脳は総会で原発再稼働を目指す方針を説明。終了後
の記者会見でも、原発の早期再稼働に向け強気の発言が相次いだ。・・・」
個々の会社では、
4.「『放射能の恐怖考えて』=会長が謝罪、やじも−東電株主総会」時事通信06/2612:28 
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062600325
記事「・・・福島第2原発の廃止を求める議案を説明した福島県浪江町の女性株主が「事故の際、何も連絡がないままに避難しました。放射性物質の中で生きることの不安、恐怖を
考えてください」と切々と訴えると、拍手が湧いた。また、経営や廃炉状況について説明する広瀬直己社長らに、一部から『原発反対だぞ』とやじが飛んだ。・・・小雨の中、会場
には2000人を超す株主が集まった。東京都目黒区の無職増井郁夫さん(77)は『福島の人は今も大変だと思う。後世の人に何を残すのか。原発の行方をしっかり見守りたい』
と力を込めた。原発事故後に自宅の庭を自分で除染したという千葉県柏市の女性(62)は『事故が起きるまで分からないことがたくさんあった。原発はなくすべきだと思う』
と訴えた。・・・・・」
4’.「東電総会、東京都の提案否決 脱原発なども 」西日本電子版(6月26日 23時03分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/economics/article/s/22708
記事「・・・東京電力の株主総会では26日、脱原発を訴える株主などによる14件の提案がすべて否決された。14件の提案は過去最多。事前に15件の提案があったが、総会の
中で1件取り下げられた。」
5.「高浜原発再稼働に全力 株主総会で関電社長 」西日本(6月26日 17時26分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/feature/earthquake/article/22627
記事「・・・・株主の京都市の門川大作市長は『脱原発依存の道筋を明確にすべきだ』と指摘。兵庫県の井戸敏三知事は電気料金の値上げに触れ、『家庭や企業に大きな影響を与え
ている」と主張した。』

九州電力を伝える記事、
6.「九電は原発廃炉案を否決、株主総会 再稼働へ地元手続き」西日本電子版06月27日 03時00分 更新
1ページ⇒http://qbiz.jp/article/19627/1
2ページ⇒http://qbiz.jp/article/19627/2
記事「・・・・総会は3時間49分に及び、原発再稼働をめぐる「やらせメール」問題に揺れていた昨年に次ぎ、過去2番目の長さ。・・・・株主総会の出席者は688人。昨年の
1075人から約4割減った。原発廃炉のほか、『顧問・相談役の廃止』など7議案は脱原発派84人が提案した。・・・・記者会見で瓜生社長は『原発に反対する議案への賛成は
全体の5、6%だった』とした上で『再稼働申請と同時に(原発立地自治体に)事前了解願を出す』と述べ、地元でも再稼働への手続きを進めると明らかにした。・・・・」
・・・・・・2ページ目には、“◆原発の必要性で応酬「経営を誤ったのでは」株主/「電気料金下げてきた」経営陣”として、総会での主なやり取りがあります、時間があれば検索
を。
6’.「再稼働へなおハードル 九電が株主総会、地元理解が鍵に」西日本電子版[06月27日 03時00分 更新]
⇒http://qbiz.jp/article/19620/1/ (有料ページです)
記事「・・・・26日に開かれた九州電力の株主総会で、脱原発を訴える株主が提案した7議案はすべて否決された。これを受け、九電は来月8日にも川内、玄海両原発の再稼働に
向けた安全審査を申請する・・・・・・ただ、再稼働までのハードルは残る。玄海原発では、原子力防災のUPZ(緊急防護措置区域)30キロ圏内にある佐賀県伊万里市は周辺自
治体としては唯一、九電と安全協定を結んでおらず、株主からも追及された。・・・・担当役員は『伊万里市の意見を聞きながら(協議を)進めたい』と述べ、瓜生社長も記者会見
で『(協定を締結できるよう)理解を得ていきたい』と語った。ただ、立地自治体並みの協定内容を求める伊万里市との間で締結のめどは立っておらず、ある中堅社員は『地元
から再稼働への理解を得る上で、安全協定問題が障害になるのではないか』と懸念を口にする。周辺住民の合意をどう形成していくか、瓜生社長の手腕が問われる。・・・・」
・・・・伊万里市長を応援しましょう、再稼動阻止へ、我々の運動もこれから正念場です。

規制委はとんでもない、再稼動にまい進する、 
7.「原子力規制庁の人員倍増を 再稼働審査見据え」西日本(最終更新06月26日 17時05分) 
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/22640
記事「・・・原子力規制委員会の田中俊一委員長は26日の記者会見で、事務局の原子力規制庁職員について「倍増要求したい」と述べ、大幅な増員を目指す意向を示した。原発再
稼働をめぐる今後の安全審査などで人員不足が懸念されていることを受けた発言。・・・規制庁は現在、約500人体制。森本英香次長は『長期的に見て体制は不十分。思い切った
形での要求を考える』として、来年度の増員を総務省に求める方針。・・・・」
・・・・何が何でも再稼動に突き進む・・・。
8.「MOX大量使用、検証必要=大間原発『世界に例ない』−田中委員長」時事通信06/2617:34 
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062600764
記事「原子力規制委員会の田中俊一委員長は26日の定例記者会見で、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料のみで運転を予定している電源開発大間原発(建設中、青森
県大間町)について『きちっとデータを取って判断すべきだ。一般論として、世界に例がないことは難しい』と述べた。・・・田中委員長は、核燃料のうちMOX燃料が3分の1超
を占める原発は世界的に例がないと指摘。個人的見解と断った上で、運転申請があった場合は規制委による安全性の検証が必要とした。・・・・・」
・・・・委員長は、こんなことにこそ、先回りして止めるべきでしょう。

政府は、
9.「原発再稼働に理解=菅官房長官」時事通信6月26日
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062600703
記事「・・・菅義偉官房長官は26日午後、首相官邸で自民党の『電力安定供給推進議員連盟』メンバーと会談し、国の責任で早期の原発再稼働を行うよう求めた同議連の提言を受
け取った。同議連事務局長の高木毅衆院議員によると、菅長官は提言に対し「原発が止まっていることで、(より)油を買っている。二酸化炭素排出の問題もあり、やはり原発は当
面必要だ」と述べ、理解を示した。」
・・・・・こちらも再稼動へ前のめり、会うのは自分たちに都合の良い人たちばかり・・・。

さて、福島第1事故現場では、毎日毎日がこれです、
10.「福島原発トリチウム濃度上昇続く 採取した海水」西日本(最終更新06月26日 21時44分) 
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/22712
記事「・・・26日、新たに採取した海水から、海水中のトリチウムとしてはこれまでで最高値の1リットル当たり1500ベクレルが検出されたと発表した。・・上昇傾向を示し
ているのは1号機北東側の地点の海水で、今回は24日に採取した。前回21日に採取した海水からは1100ベクレルを検出し、同じ水を再測定した結果も最大1300ベクレル
だった。2号機東側の海水は前回の910ベクレルから420ベクレルに下がった。・・・東電は上昇傾向について『測定を開始したばかりで判断は難しい。引き続き計測を続けた
い』としている。」
19’.「海水の潮流調査促す=地下水流出『疑い強い』−規制委」時事通信06/2612:05 
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062600416
記事「原子力規制委員会は26日の定例会合で、東京電力福島第1原発の取水口付近で海水の放射性トリチウム(三重水素)濃度が上昇している問題を議論した。委員らは汚染され
た地下水が海に流出した可能性に触れ、『潮流や潮位の変化を踏まえた調査が必要』と指摘した。・・・・また更田豊志委員は、汚染された地下水の海への流出について『可能性が
否定できないというよりは、強く疑われる。他に可能性が考えられるなら言ってほしい』と危機感を示した。」
・・・・いままでのすべてが怪しい、まだ放射性物質は大気に地下に海に漏れ続けている。

次に被災地フクシマでは、東電の居直り記事から、
11.「東電、被ばく不安への賠償拒否 『権利侵害ない』」 西日本(6月26日 20時05分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/22681
記事「・・・・福島第1原発事故による被ばくへの不安に対する賠償を認めた原子力損害賠償紛争解決センターの和解方針を、東電側が『権利侵害を認めることは困難』として拒否
したことが26日、分かった。和解仲介を申し立てた福島県飯舘村・長泥地区の住民弁護団が会見して明らかにした。・・・弁護団によると、センターは5月までに、住民1人当た
り50万円、妊婦と18歳以下の子ども1人には100万円を支払う和解案を提示。東電は26日の審理で『本事案にとどまらない影響があり得るため、受け入れは困難』と回答し
たという。」
・・・・・驚きですね、東電は当事者と扱われることに“迷惑”とでも思っているのか、報道ではいつも頭を下げるシーンがあるが具体的に要求されると拒否する。
こちらも、
12.「環境省、富岡町の除染計画公表 残るは双葉町」 西日本(6月26日 16時48分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/22634
記事「・・・・環境省は26日、東京電力福島第1原発事故を受け、国が直轄で除染事業を進める福島県内の除染特別地域のうち、富岡町の実施計画を公表した。2013年度末ま
でに実施する。特別地域での実施計画公表は10自治体目で、残るのは双葉町のみとなった。・・・同省によると、対象区域は第1原発に近くて放射線量が高い北東部を除いた約6
千ヘクタールで、人口は約1万1300人。13年度中に年間追加被ばく線量20ミリシーベルト以下を目指す。・・・」
13.「浪江、双葉で9月開始 帰還困難区域初のモデル除染」福島民報06/26 09:03
⇒http://www.minpo.jp/news/detail/201306269240
記事「・・・・・5カ所とも東電福島第一原発に近く、年間積算線量が50ミリシーベルトを超えている。最も空間放射線量が高いのは浪江町井手地区の毎時約23マイクロシーベ
ルトで、年間積算線量は100ミリシーベルト超。・・・・」
・・・漏れ続けている事故現場の至近で、20ミリシーベルト以下目標・・、働く人が被曝しながらの作業に意義はあるのか。
14.「再び195万人割る 県の推計人口、前月の『反動』」福島民友06/25 09:15
⇒http://www.minyu-net.com/news/news/0625/news6.html
記事「県は24日、県の推計人口が1日現在で前月同期から704人減少し、194万9637人になったと発表、2カ月ぶりに195万人を割った。県は、就職や転勤による転入
者増で195万人台に回復した前月の「反動」と分析している。・・・・・一方、自然動態は出生1260人に対し、死亡が1995人で、735人の自然減となり、県人口が減少
に転じた。」
・・・・自然動態に注目しておきたい、出生減、死亡増・・・ではないか。
こんな動きも、
15.「本県沖から復興の風 洋上風力発電の風車公開」福島民報(06/26 09:35)
⇒http://www.minpo.jp/news/detail/201306269264
記事「・・・工場内のドックで組み立てられた風車の出力は2千キロワットで、土台から翼の先端までが約120メートルある。6月末から7月上旬にかけ、市原市沖からいわき市
の小名浜港にえい航する。8月には、横浜市の工場で建設中の世界初の浮体式洋上変電所とともに楢葉町沖約18キロに設置される。9月上旬に東北電力の系統に接続する。」
16.「小名浜で組み立てへ 本県沖洋上風力発電の風車」福島民報06/26 09:32 
⇒http://www.minpo.jp/news/detail/201306269261
記事「・・・26年度に増設する出力7千キロワットの風車は、土台から翼の先端までが約200メートルと世界最大規模。安全性の観点から長距離のえい航が難しいため、土台と
風車のパーツを分けて小名浜港に運び、港内で組み立てる。世界で2番目という高さ約230メートルのクレーンを使用。地元企業の作業員を活用し、雇用の創出にも結び付け
る。」

臨県栃木では、
17.「(栃木)県北の県有46施設、新たに除染」下野新聞 (6月26日 朝刊) 
⇒http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130625/1073785
県は25日、優先的に除染を実施した県有施設24カ所以外で、新たに県北家畜保健衛生所(那須塩原市)など県有施設46カ所の除染に取り組むと発表した。また24カ所のうち、除染が
終わっていない那須野が原公園や日光だいや川公園など5カ所の除染も引き続き実施するとした。 ・・・・・46カ所の施設で除染基準(1時間当たりの空間放射線量率0・23マイ
クロシーベルト)を超える場所があった。雨どいの下や側溝、植え込みなどで放射線量率が高かった。・・・・」
・・・有名な那須地域―福島第1原発から90キロ・・・、0.23・・・普通の自然環境は、もう一桁少ない値です、福島県では避難を要する地域のはずですが・・・。

さて、西日本新聞朝刊では、1面左隅に、6.の類似記事、
18.見出し「株主総会 原発廃炉を否決 九電社長『再稼動に理解『」
・・・記事中に、社長が「再稼動には株主の理解を得られていると思う」と述べたとあります、これを根拠に再稼動申請・・・・形を積み上げます。
3面にも、6’.と3.の記事が続きます。
5面に、今国会で廃案となった法案として、
19.「電気事業改革法案 電力改革の骨抜き懸念」
17面経済欄に、6.と6’.の類似記事、
34面社会欄には、
20.見出し「九電 曲げぬ原発依存 株主総会 くすぶる不満 展望見えず『体質改善』を」
21.見出し「『福島の被害終わっていない』反対派デモ」
・・・・この記事には、九電本店前ひろばで座り込みを続ける青柳さんのコメントや株主、外で集会に参加した人の声もあります、掲載された写真には、黄色い旗をもつ青柳さんが
アップで写っています。
すぐ横に、11.の東電の居直り記事がありました。

最後に、昨朝刊で福岡版で2つの催しを伝える記事を見落としました、にお詫びいたします、
6月26日朝刊
29面、
1.「原発老朽化の問題点を講演 伊野氏、糸島市で」
記事「・・・・・玄海一号機の危ないことを金属材料学の立場から説明・・・・・」
・・・・・主催された市民団体の皆さん、お疲れ様でした。
30面、
2.「『内部被ばく』テーマ 29日 福岡市天神 沢田昭二氏が講演」
記事概要「・・・筑紫女学園大学の公開講座の一環、市民も聴講できる、沢田氏は広島市生まれで13歳のときに爆心地から1.4キロ・・・被曝した物理学者・・・・」原水協代表理事
などを努める」

きょうは以上です。

★ 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)さんから: 
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7月1日(月) 国相手の大飯原発裁判 第6回法廷にご参加を
 http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/annai_20130701.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆さまへ おおい原発止めよう裁判の会からお知らせです。

7月1日(月)は、大飯3号の原子炉起動強行から丸1年です。
この日に、国相手の大飯原発運転停止を求める裁判の第6回法廷となりました。

再稼働に対する強い抗議と、新基準に適合していない大飯原発を止めるよう、
大阪地裁の大法廷(100名の傍聴席)をいっぱいにしましょう。ぜひご参加ください。
ゼロノミクマのクマも参加します。参加の予約はいりません。

◇第6回法廷
 日時:7月1日(月) pm1:30〜 
 場所:大阪地裁 202号法廷(大法廷)
 集合:pm1:10 大阪地裁202号法廷前

◇法廷終了後に移動して、報告会
 規制庁交渉、関電株主総会、MOX入港抗議の報告等、盛りだくさんです。
 今後の活動について議論します。
 時間:pm2:10〜3:45
 場所:トーコーシティホテル梅田 2F 葵東の間(地下鉄谷町線「南森町」2番出口すぐ)
 http://www.tokocityhotel.co.jp/umeda/access/index.html

◆今回の法廷では、準備書面(4)を提出します。
・裁判の答弁書では、国は3連動をまだ認めていません。この点の確認を求めます。
・規制委員会は、敦賀原発の敷地内破砕帯については、指針や手引きを厳格に適
用して、活断層であると判断しました。
 大飯原発のF−6についても、同様に「耐震設計上考慮する活断層」として認
めるよう求めています。
 ◎準備書面4 
  http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/gyouso_jyunbi4_20130625.pdf
 ◎証拠説明書
  http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/gyouso_kou_37_41_20130625.pdf

◆報告会では、この間の取り組みを交流し、新基準に適合しない大飯を止めるた
めに、今後の活動について議論しましょう。7月8日の新基準施行で、関電のみ
ならず、四電、北電、九電などが再稼働を狙っています。全国の運動とも連携し
ながら、新しい活動を進めていきましょう。

[報告会の内容]
◇弁護団から、準備書面の内容説明

◇この間の活動の交流
 ・21日 規制庁交渉の報告
 ・26日 関電株主総会の報告
 ・27日 高浜原発MOX燃料搬入抗議行動の報告
   (高浜町申し入れの報告)
 ・滋賀、京都、和歌山等での申し入れ等交流

◇今後、自治体への申し入れ等について議論します。
 ・大飯は新基準に適合していないため、運転の停止を
 ・超危険な高浜プルサーマルに反対を
 ・防災計画もできていません。再稼働できる状況にはありません。

◇ゼロノミクマも参加します。
 原発ゼロノミクスを訴えて、国内外に出没しているゼロノミクマのクマからアピール。
 http://zeronomics.seesaa.net/

2013.6.25
おおい原発止めよう裁判の会
連絡先:美浜の会気付け
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580  FAX:06-6367-6581

★ 内富 さんから: 
京都大学で6月23日に行われたグリーンピースの現地活動家を招いたトルコとインドへの原発輸出反対のシンポジウムには47名が参加され、主催者が用意した資料が足りなくなり急
遽、コピーに走るなど嬉しい悲鳴の集会となりました。ODA改革ネットワーク関西が京都大学で主催したODAと原発輸出を考える3回の連続セミナー(20日のビルマODA報告会、21日の
ベトナム原発輸出反対の三重大学の吉井美知子さんによる講演会と合わせて)は3日間で計89名の参加者でした。京都ではこれからも日本の原発輸出を許さないキャンペーンをトルコ
やインドやベトナム現地の原発建設反対運動と手を結びながら展開していけたらと考えております。

倫理なき原発輸出は支持されているか
 
様々なプラカードを掲げて脱原発を訴える参加者ら。「輸出スンナ」の文字も見える=2013年5月17日、東京・永田町の首相官邸前、小川智撮影 2013年6月24日
 
 安倍政権は原発関連の技術・物資の輸出を増やすため、各国と原子力協定の締結交渉を進めている。経済外交の柱に原発輸出を据え、大型連休にはアラブ首長国連邦(UAE)、
サウジアラビア、トルコとの協定交渉が次々と進展。5月末には、核保有国のインドとの協定の早期締結に向け、交渉加速をシン首相との共同声明に明記した。そこには輸出頼みの
経済成長至上主義と日本メーカーの技術力への過信が透けてみえる。東京電力福島第一原子力発電所の事故を収束させる道筋が見えないなか、原発輸出に突き進む姿勢は国民の支持
を得られているのか。
 http://webronza.asahi.com/business/2013062300001.html

福島を踏み台に原発を海外に売るのか/メーカーの責任問う仕組みを 2013年06月24日

  福島の人々を踏み台に原発を海外に売るのか。
 
 安倍晋三首相の原発トップセールスが加速している。そのセールストークは「世界一安全な原子力発電の技術を提供できる」だ。
 
 その発想は、「東京電力福島第一原子力発電所の事故で、日本の原子炉メーカーの安全技術が進歩した」(経産省幹部OB)というものだ。
 
 そこに倫理感はあるのか。福島では原発事故でいまだに15万人を超える人々が自宅に帰ることができないでいる。そのとてつもない苦労を踏み台に原発を売りたいというのか。
 
 朝日新聞の投書欄に5月、安倍首相の原発輸出路線を批判する男性の声が載った。「福島県双葉町の古里を失った身からすると、セールストークの手段に使われてはかなわない」
 
 そうした批判の声は安倍首相には届いているのだろうか。
 
 東電の原発事故が起きてから2年余り。いま、被災者に対する損害賠償の仕組みがきわめて不十分だ、と問題になっている。
 
 よく考えると、日本などの原子力損害賠償制度はゆがんでいた。日本原子力産業協会の資料だと、戦後、米国政府は「原子力プラント輸出の条件に、メーカーやサプライヤーなど
が原子力損害賠償責任を負わないような制度の制定を要求」したという。
 
 その条件を飲んだ日本は、 ・・・・・続きを読む 

http://astand.asahi.com/magazine/wrbusiness/2013062300006.html?iref=webronza

危うい安倍政権のエネルギー政策 脱原発・新エネルギー2013年6月24日 16:12
 
問題点をクリアしないままの原発再稼働や海外への原発輸出は、国民にとって大きなリスクをはらんでいる。安倍政権は成長戦略のエネルギー分野において、新エネルギーを模索し
つつも3.11がなかったかのような原発推進に転換。原発再稼働の方向で動いている。しかし、本当に「安全」だと言い切れるのか。

  脱原発からの再生可能な自然エネルギーへのシフトを訴え続ける環境エネルギー政策研究所の所長の飯田哲也氏に、エネルギー政策の問題点を聞いた。
 
<原発輸出のリスク>

  12日、安倍政権の成長戦略最終案が明らかにされた。素案の時点から盛り込まれていた原発再稼働が、改めて鮮明に打ち出されたかたちだ。安倍首相は、UAE(アラブ首長国連
邦)、トルコ、インドなどに外遊し、原発輸出をトップセールスを行なっている。しかし、金融緩和による円高・デフレ脱却に向け、順調に進んでいるかに見えたアベノミクスの過
熱感は、いったん冷却。放った3本の矢は、うまく的を射るのかどうか――。

  経済政策に関しては長期的に行く末を見守る必要があるが、安倍政権の打ち出すエネルギー政策に関しては、危うい面がちらほらと見え隠れしている。

  脱原発からの自然エネルギーへのシフトを訴え続ける飯田氏は、「原発輸出は、成長戦略と言いながら成長阻害にしかならない。3.11の福島第一原発事故に何も学んでいない。
事故の原因もまだはっきりとはわかっていないままに輸出しようとしている。本質的欠陥を抱えたまま輸出しようとしているのは、あまりにも乱暴なやり方」と、『安全』を売り文
句にした原発輸出の危うさを口にした。

 <3つの危険性>

  原発輸出のリスクは、3層構造になっていると飯田氏は説明する。

  まず第1に、自らが起こした福島原発事故が収束していないうえに事故原因も未解明なのに、それを他国に輸出して他国民に危険を押しつけようとする非倫理的な姿勢がある。

  「最近、カリフォルニアのサンオノフレ原発で、三菱重工の蒸気発生器が2年でボロボロになって2基の廃炉が決定されるということが起きている。日本の原発技術は『世界一安
全』と言うが、そうした実態を見ると本当にそうなのか疑問」と飯田氏は言う。

  第2に、核拡散の恐れを大きくするうえに、輸出相手国の周辺に核をめぐる緊張を高めかねないという心配がある。サウジアラビアやUAE、ヨルダン、トルコ(しかも地震が多い
国でもある)など中東周辺諸国への原発輸出は、中東情勢の緊張感を高める要因となりかねない。なかでも、NPT(核拡散防止条約)に入っていないインドへの輸出は、核拡散防止の
国内外の努力を踏みにじるものだ。

  第3に、純経済的に見ても、原発輸出は儲かったり経済成長につながるどころか、大きな損失を引き起こす恐れが高いという点だ。例えばインドは、原発で事故が起こった場合
に、輸出企業に損害賠償を求める法律を持っている。そのため仮に事故が発生した場合、輸出企業に賠償金が請求されるのはもちろん、2国間協定の内容次第では輸出を取り付けた
日本政府にも損害賠償が求められ、それが国民の税金に跳ね返ってくる可能性もある。

 <建設コストの問題点>

  そもそも原発輸出は、成長どころか大きな損失の恐れが高い。原発建設費用やその建設期間は、増大に次ぐ増大、遅延に次ぐ遅延で、大きな経済的なリスクがあり、成長に貢献す
るかどうか疑わしい。飯田氏は、「役人のアタマの中には、高度経済成長期の加工貿易・輸出立国モデルがあり、過去の成功産業である自動車や半導体、家電と同じように、今度は
原発を次の輸出品の目玉にしようとしている。しかしそれは、まったく古くさい考えで、ばかげている。作文を書いた役人は、原発を輸出すれば儲かると信じ込んでいるのだろう
が、投資リスクは大きいうえに、仮に事故を起こした場合には、膨大な負担が国民に降りかかってくる」と、原発輸出には、損失リスクが付きまとう危険性を指摘した。

  現在、フィンランドのオルキルオト原発が建設されている。2005年の建設開始後、10年末には完成する予定だったが、工事は遅延に次ぐ遅延で、建設コストは当初予定の約5倍に
跳ね上がっている。工事期間もすでに2年以上遅延したうえに、あと4年は要すると公表されている。飯田氏は、「おそらく4年後にも『さらに4年後』と砂漠の蜃気楼のように、
いつできるか見通しが立たないのではないか。フィンランドという欧州先進国でフランスのアレバ社が行なっている原発建設でさえ、こんなとんでもない状況。インドなど途上国
で、海外工事経験のない日本が原発を建設するというのは、より難しい状況になる。経済的には利益どころか大きな損失が出るだろう」と、成長戦略どころか成長阻害戦略であるこ
とを指摘した。

 <再稼働、損害賠償の問題点>

  原発再稼働に向けて原子力規制委員会により新基準が発表されたが、3.11の事故以降、原発の根本的な安全性が高まったわけではない。

  「福島第一原発を襲った規模の地震と津波がくることだけを仮定した『新しい想定外』を生んでいる。テロや人為的なミスなどのリスクもあるはずだが、そこを徹底的に詰めてお
らず、そもそも事故原因も十分に検証されていない。電力会社も、目先の再稼働に血眼になっているが、事故が再び起こった際の損害賠償や使用済み核燃料の保管、処理の問題など
の課題についても、まったく手つかずのままになっている」と飯田氏は、安全性以外の問題点についても徹底的に再検討すべきだと語る。

  仮に同じような事故が起こってしまった場合、損害賠償をどうするのか。誰が、どのようにして、被害者にお金を払うのか。東日本大震災での福島第一原発の事故では、優良企業
であった東京電力ですら事故により、倒産に近い状態に陥り、自力での損害賠償を支払うことはできなかった。同じ規模の事故が起こる可能性はゼロではない。"次"が起こった場
合、どうするのか。

  「仮に事故が起こった場合、税金抜きでの賠償はできない。これまでのように『次の事故は起きない』ことを前提にして再稼働に突っ走ることは国民にとっても許されない。損害
賠償の枠組みを見直さないといけない。そこを手つかずにしたまま、再稼働するのは、あまりにも国民に対して無責任ではないか」と、まず、現実的に、同じような事故が起こった
場合を想定した枠組みをつくることを提言した。

 <使用済み核燃料の問題>

  再稼働の動きが加速するなか、問題点は残されたままだ。国民的な場で議論を重ね、クリアするべき課題は、山ほどあるが、そこにはまだ手が付けられていない。

  危うい面がちらほら垣間見える安倍政権のエネルギー政策の中で、もっと大きな問題は使用済み核燃料の問題だと飯田氏は言う。今、日本には約1万7,000トンの使用済み核燃料
がある。この核のゴミをどうするのか。当面の置き場所も限界に近く、最終的な「捨て場所」の見通しも立っていない。しかも、福島第一原発4号機の水プールで貯蔵されていた使
用済み核燃料が、一歩間違えれば「空だき・メルトダウン」した恐れがあったように、今の水プール貯蔵方式は、いったん事故になれば「むき出しの炉心」となる。再稼働する前
に、もっと安全にきちんと貯蔵できる「乾式貯蔵キャスク方式」(後述)へと移し替える必要がある。

 <国民的な合意が必要>

  現在、青森県の六ヶ所村に、約3,000トンの使用済み核燃料が置かれている。しかし、最終的なゴミ捨て場はない状況。

  "あとどれぐらい使用済み核燃料を出す余地があるのか"、"あとどれぐらいなら廃棄物を出しても可能なのか"、"これ以上は廃棄物を出してはいけない"といった国民的な議論を重
ね、合意を取るべきではないか。「安全なのは、100年から300年置いておく場所として、今ある1万7,000トンを乾式キャスクに貯蔵する(窒素ガスとともに金属製のキャスクに入れ
て自然空冷で貯蔵する方法)。置き場所は、青森を含めて、国民的な議論を行わないといけないと思う。あと何トン、使用済み核燃料を出すのか。総量規制をかけないといけない。
稼働させた時の安全性さえクリアすれば、再稼働させてもいいというのは、やり方が乱暴に思える」と飯田氏は、使用済み核燃料の貯蔵方法や保管場所などについて国民の合意を得
る必要があることを指摘した。

  6原発12基が再稼働の申請をする見込み。原子力規制委員の審査を経て、新基準の安全性をクリアすれば再稼働することになる。「安倍政権のもとでは、原子力規制委員会が許可
を出したものについては、再稼働をしていくでしょう。規制委員会の審査に半年ほどかかるので、今年の年末から来年にかけてが、再稼働の攻防になる」と、飯田氏は予測する。残
された時間は、多くはない。 (つづく)【岩下 昌弘】
 http://www.data-max.co.jp/2013/06/24/post_16453_is_01.html

米国原発廃炉で損害賠償請求 
三菱重工の原発輸出に冷や水 
http://diamond.jp/articles/-/37875
 
米カリフォルニア州にあるサンオノフレ原発。西海岸は環境に対する目が厳しいことでも知られる
 Photo:Getty Images
 
米電力会社のサザンカリフォルニアエジソン(SCE)は、事故で運転停止中だったサンオノフレ原子力発電所2・3号機の廃炉を決定。事故原因の装置を製造した三菱重工業へ損害
賠償を請求する方針を示し、騒ぎになっている。
 
これを受けて6月12日、三菱重工は「現時点で業績への影響はない」と発表。火消しに回った。
 
サンオノフレ原発2・3号機は、2012年1月に三菱重工製の蒸気発生器の配管に異常が確認され、原因と運転の安全が確認されるまで運転停止を命じられていた。
 
地元住民や環境団体の反発に遭い、再稼働の手続きは難航。その間、SCEは代替電力の確保と、停止中の原発のメンテナンスという、「ダブルコストを支払い続けてきた」とSC
Eの親会社、エジソンインターナショナルのテッド・クレーバー会長は言う。
 
そして、再稼働のメリットよりも“ダブルコスト”のデメリットのほうが大きくなる、13年末の期限が迫り来る中で、ついにギブアップ。同時に三菱重工へ損害賠償を求める方針を
示したのだ。
 
責任限度額は130億円
 SCEとの契約によれば、三菱重工の責任限度額は約1億3700万ドル(約130億円)。代替燃料のコストを含めた、間接的な損害は請求されない契約になっているというが、12年度の
当期純利益が245億円ということを考えると巨額といえるだろう。
 
おまけに、訴訟大国の米国で「懲罰的賠償のリスク」(原発関連事業者幹部)を指摘する声もある。
 
一方、「今後の原発輸出の観点から考えると、影響は限定的だろう」と、原発に詳しい電力会社関係者は解説する。というのも、「問題となっている蒸気発生器は、三菱重工が通常
造っているものとはタイプが違う」からだ。
 
三菱重工を含む世界の多くの原発メーカーは、原子炉の周りに蒸気発生器を四つ設置する形式を採る。しかし、このサンオノフレ原発は大型の蒸気発生器を二つ設置するタイプだっ
たという。
 
三菱重工もそのことを理由に、「類似の事象が起こることはないと考えている」という見解を示す。つまり、今後も従来通りの原発を輸出すれば済むという話なのだ。
 
また、「問題のタイプと同じ蒸気発生器を納めた事例は他にない」(三菱重工)ため、世界中に訴訟リスクをはらんだ爆弾が潜んでいるというわけでもない。
 
しかし、それでひと安心とはいかない。数ある産業の中でも、最も安全性を求められるのが原子力の世界で、顧客である電力会社はもちろんのこと、各国政府や規制当局も目を光ら
せている。
 
「福島第1原発の事故による経験と反省を反映させた、世界一安全な原発」というのが日本製原発輸出の触れ込みだったが、致命的ではないものの、「少なからずイメージの悪化は避
けられない」(原発事業関係者)だろう。
 
当然、競合の海外企業は今回の案件を引き合いに出して、攻勢をかけてくるはずだ。原発ビジネスへの影響について、賠償額など目に見えるもの以外も注視しなくてはいけない。
 
(「週刊ダイヤモンド」編集部鈴木崇久)


【トルコへの原発輸出】 地元漁協組合長 「日本人とケンカしたくない」 

田中龍作 2013年06月25日 04:54

 原発建設予定地に行くと潮騒がおだやかに響き、時おり牛の鳴き声が聞こえた。=シノップ、インジェ岬 写真:筆者=

  空の青さがそのまま海に溶け込み、180度の視界が広がる。牛はのんびりと草を食んでいた。三菱重工の原発建設予定地であるシノップのインジェ岬は自然そのものだ。
 
 岬の大半は国有林で森林庁の管理だが、広大な敷地を要する原発が建設されれば、絵葉書のような景色は損なわれる。
 
 夫の家系が1863年から先祖代々灯台守を務めてきたという妻は、原発建設について「政府からは知らされていない。マスコミ報道で知った」と話した。
 
 景観破壊もさることながら海の環境破壊が心配になる。シノップ漁協のアリ・バイラック組合長(63歳)にインタビューした―
 
記者:原発はシノップの漁業にどのような影響を及ぼすと思いますか?
  
 組合長:明らかに悪影響を及ぼす。温排水だ。海水の温度が上がると魚は別の所に行ってしまう。(全漁獲量の)80%はあの辺(インジェ岬沖=原発建設予定地沖)で獲れる。海水
温が上がると魚が来なくなるだろう。
 
記者:風評被害のような影響も出てきますね?
 
組合長:(かりに獲れたとしても)放射能の入っている魚と言われてしまう。シノップの魚はイスタンブールでも有名だが、(原発ができると)評判が下がる。原発ができるという
だけでイメージダウンになる。
 
記者:インジェ岬沖は、魚の産卵海域と聞きましたが?
 
組合長:あの辺は地中海からタラやカツオが産卵に来る。それが来なくなる。
 
出漁する船。エンジン音がのどかに響いた。=シノップ港 写真:筆者=
 
記者:電力会社が漁業権を買い取ると言ってきたら、どうしますか?
 
組合長:カネでは売れないね。子どもたちのためにもこの海を守る。
 
記者:チェルノブイリ原発事故(1986年)の時は心配ではなかったか?
 
組合長:この地方の紅茶の葉からセシウムが検出されたりした。(しかし)あの時は放射能のことなど知らなかった。今はみんな知っている。ガンになることも。
 
記者:福島の事故をどう思うか?
 
組合長:とても残念だった。原発に頼らずに風力、水力発電を活用すべきだ。
 
記者:原発建設が始まったらどうするか?
 
組合長:これまで漁業で生きてきた人間が、他に何ができる? 民主的な方法で抵抗する。
 
記者:日本の原発がここに持ち込まれようとしていますが?
 
組合長:日本人とは仲良くしたい。ケンカはしたくない。
 
シノップ漁協は組合員数5,000人。カタクチイワシ漁が中心。「黒海は全体的に魚の数が減っている」とアリ組合長は話す。1人当たりの収入は6〜12万円/月。
 
シノップ漁協のアリ・バイラック組合長(63歳)。太い腕と潮風に鍛えられた声が印象的だった。=写真:筆者=
 
 漁師一個人は「原発」をどう受け止めているのだろうか。海岸で漁網を編んでいたルーシュン・ギュルさん(63歳)に聞いた―
 
記者:すぐ近くに原発ができるが?
 
漁師:原発は必要ない。(漁に)悪影響が出るから。若い人の雇用がないから、原発はあった方がいいかもしれないけど。
 
記者:収入はいくら位ですか?
 
漁師:……(無言)。漁師をやってるだけじゃ食ってゆけない。赤字の人もいる。みな漁協に借金して大変な思いをしている。それでも原発ができたら漁がますますダメになってし
まう。
 
低い収入にあえぐのは農家も同じだった。原発建設予定地すぐそばでトウモロコシや小麦を栽培するレジェップ・アルトゥンタシュさん(35歳)は、妻と2人の子供を抱える。1ヵ月
の収入は5万円弱という。
 
「原発が来たら土地を売っちゃう」。建設用地にかかるかどうかも分からないのに、レジェップさんは希望をふくらませるようだった。
 
 主要都市から遠く大きな産業はない。若者は都会へと出て行き、残された人々は貧しい生活を強いられる。原発が持ち込まれる構図は日本と同じだ。シノップの入り江が若狭湾に
オーバーラップして仕方がなかった。
 
 ◇
 関西の篤志家S様ならびに読者の皆様のご支援によりトルコ取材に来ております。
 http://blogos.com/article/64909/ 		 	   		  

★ 前田 朗 さんから:
「ヘイト・スピーチ集団に公共施設を利用させてはならない3つの理由」をブロ
グにアップしました。
http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/06/blog-post_6044.html

○−−−−−−−−−−集会等のお知らせ−−−−−−−−−−○

●  原発労働裁判・梅田隆亮さん第6回口頭弁論 ●
日 時:7月17日(水)11:00 (301号大法廷)
場 所:福岡地方裁判所 (福岡市中央区城内1-1赤坂駅から徒歩5分)
裁判終了後 弁護士会館3階ホールで報告集会

● 「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
  第6回口頭弁論期日 9月27日(金)14:00 佐賀地裁
     午後12時30分に佐賀県弁護士会館に集合
     原告総数 原告総数6358名(6/20現在)
ホームページ: http://no-genpatsu.main.jp/index.html

○−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−○
   ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
         午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1−82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
  ★☆ (ひろば・テント080-6420-6211) ☆★
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