[CML 025087] Re: ヘイトスピーチ、法規制も(神戸新聞社説)

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2013年 6月 24日 (月) 16:57:47 JST


前田 朗です。
6月24日

泥さん

ありがとうございます。

これで岐阜新聞、沖縄タイムス、北海道新聞とあわせて4社です。

ただ、アメリカでは「ヘイト・スピーチ」は処罰できず、より積極的な行為を
伴った「ヘイト・クライム」のみの処罰とされているので、憲法学者 あたりか
ら「不正確だ」と批判されるかもしれません。

実はここが一番難しく、議論を混乱させる要因です。

新大久保での在特会の蛮行を「ヘイト・スピーチ」と呼んで、あたかも「スピー
チ」の問題にしてしまうと、間違いのもとです。

すぐに「表現の自由」と反論が出てきます。

しかし、現実に行われていることは、差別、暴力、脅迫、迫害であって、単なる
「スピーチ」ではありません。

こうした行為は、純粋な表現ならば処罰しないアメリカでも処罰対象に含まれう
るのです。

このあたりを分かりやすく説明していくことが重要です。




> 神戸新聞社説
>
>  特定の人種や民族などを汚い言葉でののしり、差別をあおる言動を「ヘイト
> スピーチ(憎悪表現)」という。敵意をむき出しにした侮蔑や攻撃は 人を傷
> つけ、周囲をも不快にする。とてもまっとうな議論の姿勢とは言い難い。
>  ヘイトスピーチを街頭で繰り広げる活動が目立つようになったのは、ここ数
> 年だ。多くの場合、在日コリアンや中国人を標的にし、集団でがなり 立てる。
>  「ぶっ殺す」「たたきつぶすぞ」などとその表現は極めて過激で、常軌を逸
> している。「大虐殺」といった言葉も平気で使う。見聞きしただけで 不安や
> 恐怖を感じる人は少なくないだろう。
>  日弁連は「人の生命・身体に対する直接の加害行為を扇動する言動」と批判
> し、中止を求める会長声明を出した。ほとんど脅迫行為と言ってもい い言動
> に対し、何らかの歯止めが必要との声も上がっている。
>  表現の自由は基本的な権利だが、差別や攻撃にさらされた人たちの人権も守
> らねばならない。このような事態が続くようなら、法規制も考えざる を得な
> いのではないか。
>  気になるのは、同じような街頭行動が全国に広がっていることだ。ネット右
> 翼と称される団体の呼び掛けで、県内では神戸で頻繁に行われてい る。
>  東京や大阪では、在日コリアンが多い地区で言動に抗議する人たちともみ合
> いになった。学校や労組の事務所に押しかけ、騒ぎを引き起こした例 もある。
>  参加者は勤労者や主婦、学生などさまざまだが、行動が一線を越えることも
> ある。これまで暴行や威力業務妨害などの容疑で何人も逮捕者を出し ている。
>  言動がここまでエスカレートした背景には、領土問題や歴史認識をめぐる韓
> 国、中国への反発があるようだ。確かに反日デモなどの乱暴な振る舞 いには
> 日本人の多くが眉をひそめ、憤っている。
>  だからといって差別や憎悪をあおり立てる行為は正当化できない。そのよう
> な言動は、米国では「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」として取り締ま られ、
> ドイツなどでも法律で禁止されている。
>  日本が加盟する人種差別撤廃条約も表現の規制を求めている。政府は「処罰
> を検討するほど深刻な問題はない」と態度を留保し、国会の動きも鈍 いが、
> 国連などから対応を迫られる可能性がある。
>  ヘイトスピーチは、自分たちが享受している表現の自由を危うくしかねな
> い。憎悪の言葉は結局、口にした側にはね返ってくる。そのことを知る べきだ。
> http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201306/0006102001.shtml?fb_action_ids=480347168711505&fb_action_types=og.recommends&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B484719558281773%5D&action_type_map=%5B%22og.recommends%22%5D&action_ref_map=%5B%5D
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