[CML 025065] 【報告】第795目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳 行信 y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2013年 6月 23日 (日) 08:38:45 JST


青柳行信です。 6月23日。

「きみへ」 さよなら原発! 
http://twitsound.jp/musics/tsMDocgv4

【転送・転載大歓迎】
  ☆原発とめよう!九電本店前ひろば第795日目報告☆
     呼びかけ人賛同者6月22日2872名。
★原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】6月22日1名。
   蓮尾美禰子
★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです>

★さよなら原発!福岡
  http://bye-nukes.com/fukuoka

★ 横田つとむ さんから:
 青柳さま
お疲れさまです。
一昨日の夏至の日にちなんで、昨日はろうそくの話し、キャンドルナイトを
掲載しました。
「一本のろうそく」は作家 水上勉の仕事の紹介文を文芸評論家 新船海三郎さんの
文を紹介しました。水上勉が原発についてどのように憤って語ってきたかが、
よくわかりました。
アカリズムさんの企画のキャンドルナイトでは、穏やかないい時間を過ごし、たくさ
んの
方と交流を深めました。
あんくるトム工房
ろうそく一本   http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2487

★ 橋本左門 さん<無核無兵・毎日一首連作> さんから:
 ☆「民間を核攻撃せず」とも放射線は森羅万象を侵してやまず(左門 6・23−331)
※米国防省の新方針という。間違った方針をごまかす常套手段だ。軍事施設攻撃でも
  世界市民は許さない。核軍拡産業を維持するためのオベンチャラなのだ。

★ 依古 さんから:
西山 進 さま
 『きみへ』へのお言葉、ありがとうございました。
いつも本当に貴重なご経験をお聞かせくださり、ありがとうございます。
西山さまのお話はいつもこころに響きます。

このたび、『きみへ』にあのようなもったいないほどのメッセージを
寄せて下さり有難うございます。。
私には、『きみへ』を私が作ったとか、私が何かをしたという意識が
ありませんでした。

あえて探して何か見つけようとするならば、少しだけお手伝いをした
というような感覚でございましょうか。

西山さまがおっしゃるように、人間の命を無視した現在のあり方に対して、
哀しみ、嘆き、怒り、そして、それでも希望や願いをこめて、脱原発への
想いをつむいでいらっしゃる方々に、おかげさまで青柳さまが毎朝配信して
下さるメールをはじめ、触れる機会をたくさんいただいて参りました。

その中からひとことひとこと、想いひとつひとつの輝きを集め、
出来上がったのがあの『きみへ』でございます。

むしろ、西山さまや青柳さま、多くの方々の想いが、私を、あの歌と
出会わせて下さった、今、そんな気持ちでおります。
現在にいたるまでの西山さまや青柳さま、多くの方々のご意志とご努力には、
生意気ながら、何よりも感謝の念を抱いております。

この二年、原発事故によって母を被ばくさせてしまったことを私も考えながら、
福岡のみなさまのお気持ちに支えて頂いて、やっと少しずつ、母も生活の
リズムを作り出そうとすることができるようになりました。

原発事故の無残さが、こうしてみなさまとのご縁につながったことを
複雑な思いで振り返ることもございますけれども、出会うひとによって、
ひとは人生の分岐点に気づかされ、傷つきを癒しながら歩んでゆけるのだと
いうことを、日々、母を見つめながら感じております。

そのような中にあって、西山さまとの思いがけない出会いも、私たちにとりまして
本当にありがたいことでございました。

あのようにこの上なく嬉しいメッセージをお届け下さいましたこと、
あらためて深く感謝申し上げます。
西山さまが電話の際に私にかけてくださったあたたかなお気持ち、
お声が今も耳に残っております。

梅雨の季節でございます。
西山さまのお体を案じております。
どうかくれぐれもお大切になさってくださいますように。

★ 舩津康幸 さんから:
おはようございます。
今朝は、被災地フクシマの放射能汚染・金などの記事を中心に紹介しますが、はじめに“新基準”の閣議決定を経て、再稼動へ突き進もうとしている政府に対する動きからはじめま
す。
1.「(国会)論戦ハイライト 安全置き去りの原発新基準 笠井議員追及」しんぶん赤旗6月22日(土)
⇒http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-22/2013062205_01_1.html
記事「・・・21日の衆院原子力問題調査特別委員会で、原子力規制委員会が決定した原発の『新規制基準』についてただした日本共産党の笠井亮議員。原発再稼働ありきで、国民
安全は置き去りの実態が浮き彫りになりました。」
・・・・・この記事には、主な原発のフイルターベント設置状況の一覧表がついています、備えなく再稼動が進められえようとしている実態を伝えています。
2.「原発新基準も再稼働公約も自民には立腹 官邸前行動」しんぶん赤旗6月22日 
⇒http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-22/2013062201_04_1.html
記事「・・・首都圏反原発連合(反原連)は21日、首相官邸前と国会・霞が関周辺で抗議行動を行い、2000人(主催者発表)・・・・」
3.「『ここから』社会を変える 叫び、思い…金曜デモ密着1年」東京新聞6月22日
⇒http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013062202100008.html
記事「原発再稼働への抗議活動が行われている毎週金曜日夜の首相官邸前。本紙では昨年六月二十二日から、声を上げる人々の思いを取材し、『ここから』と題して一年間、紹介し
てきた。その中には、デモとは別の方法で社会を変えることを目指し始めた人もいる。一方で、今も初めて訪れる人がいる。官邸前は人々が変わるきっかけの場であり続けてい
る。・・・・・『ここから』の掲載は今日で終わりますが、脱原発を求める市民の動きは今後も追い続けます。」
・・・・新基準を機会に連載終了ですか? まさかこうした報道を縮小ではないですよね。

このフクシマの被災者のこの訴えを聞いて、
4.「何も進まぬ1年 政府に怒り 方針出して」東京新聞6月22日
⇒http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013062202100007.html
記事「福島第一原発事故の被災者を救うはずの『子ども・被災者支援法』が無力のまま、二十一日で成立してちょうど一年を迎えた。超党派の議員提出で、衆院、参院とも全会一致
で可決したのに、政府は具体化のための基本方針さえ作らない。今月には復興庁担当者のツイッターでの暴言も明らかになった。同日、東京・永田町の参院議員会館に集まった被災
者や支援者は、怒りと落胆の声を上げた。 ・・・・『成立した日は、革命が起きたかと思うほどうれしかった。これで私たちの生活が少しでも楽になる、苦しみがなくなると期待
したが、変わらなかった』。・・・・それでも『前に進むしかないと思っている』。郡山市から静岡県掛川市へ自主避難した長谷川克己さん(46)は、声を絞り出すように話
した。身ごもった妻や子どもを守るために、仕事も地域の役員もやめて避難した。『被災当事者を交え、基本方針を協議する場を、定例でつくってほしい。今更だが、話を進めてほ
しい。それが私たちの希望であり、復興庁の誠意だ』・・・この日の集会には復興庁の担当者も出席したが、基本方針の決め方の見通しが語られることはなかった。」
・・・暴言投稿した人が責任者だった・・・。

こうした一方で、国のお金の無駄遣いを伝える記事が次に、ほんとうに情けない、
5.「復興予算の返還要請=未執行分1000億円−政府方針」時事通信06/2219:58 
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062200266
記事「東日本大震災の復興予算のうち、全国の地方自治体などの『基金』に配分され、執行されていない約1000億円について政府が返還を求める方針であることが22日、分
かった。被災地復興と関連が薄いと判断したため。各省庁が基金を所管する自治体などに予算の執行停止、返還を要請する見通し。政府が一度配分した予算の返還を求めるのは極め
て異例だ。・・・政府は自治体や公益法人が管理する基金に対して、被災地や被災地以外にも使える復興予算として2011年度、12年度に合計で約1兆1500億円を配分し
た。未執行・未契約分は約1400億円に上っており、政府はこのうちの約1000億円の返還を要請した上で、残る400億円は使途を被災地向けに限定するよう求める方針だ。
」
6.「賠償指針、年内に見直しへ=精神的損害上乗せ−紛争審会長」時事通信06/2219:08  
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062200254
記事「福島第1原発事故の賠償範囲を検討してきた政府の原子力損害賠償紛争審査会の能見善久会長(学習院大教授)は22日、精神的損害や家屋などの賠償の考え方を示した現行
の中間指針について『(被災した)市町村の実情を踏まえて、(賠償の)基準を考えないといけない』と述べ、見直す考えを明らかにした。・・・・・能見会長は、現行基準では1
人当たり月10万円の精神的損害への賠償に関して『避難者への慰謝料と当面の生活費という意味を込めている』と指摘。その上で『1人や2人の世帯だと、(月10万、20万円
と金額が少なく)生活が苦しい』と述べ、上乗せを検討する方針を表明した。・・・家屋修繕や新たな家屋購入費用などについても能見会長は『(避難先から自宅に)戻る住民
、別の場所に生活の場を求める住民などと、区分けして考えたい』との考えを強調。その上で、家屋の損害額を基に賠償額を算出する現行方式を見直し、住宅購入や修繕に掛かる費
用を賠償額に反映させる必要があるとの認識を示した。」
・・・・被災者の将来が描ける援助を抜本的に組み立ててください。
7.「原発事故関連死(33)命の重さ 弔慰金 行政の対応 認定審査で意見衝突 因果関係の見極め困難に」福島民報
⇒http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/06/post_7476.html
自治体からは避難が長期化する中で、認定の「終期」を求める声が出てきている。因果関係が希薄とされる事例が増えてきているためだ。審査委員会の事務局を担当する自治体職員
の1人は『永遠に認定は続いていくのだろうか。被災地の職員が“受け付け終了です”と言えるわけがない』と苦悩する。・・・審査委員を務める弁護士はこうした動きに反発し、
認定作業を継続する意義を主張する。『避難住民は皆、古里を追われたストレスを常に抱えている。無念の死を遂げた被災者に行政が見舞いの意を示すのが弔慰金。途中放棄はあり
得ない』」
8.「兵庫の原発避難者、集団提訴へ 9月にも」上毛新聞(群馬)6月22日(土) PM 09:40
⇒http://www.jomo-news.co.jp/ns/2013062201002135/news_zenkoku.html
記事「兵庫県に避難した福島県の被災者らが、東電と国に損害賠償を求めて9月にも神戸地裁に集団提訴することが22日、分かった。30日に神戸市内で説明会を開き、原告を募
る。・・・兵庫県によると、5月24日現在の兵庫県内の避難者は392世帯、992人に上る。被災者に訴訟への参加を呼び掛ける文書で、弁護団は「事故から2年3カ月が過ぎ
たが、東電からの賠償の支払いは進まず、裁判外紛争解決手続き(ADR)も十分に機能していない」などと指摘している。」

汚染は取り除けない、
9.「強まる再除染の声=一巡後も線量下がらず−福島」時事通信06/2216:06 
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013062200184
記事「福島第1原発事故に伴う放射性物質の除染作業をめぐり、福島県内の市町村から再除染の実施を求める声が強まっている。住宅地などで除染が一巡した後も、政府が長期目標
としている「年間線量1ミリシーベルト以下」まで数値が下がらないケースがあるからだ。放射性物質の取り残しなどが指摘されており、複数の市町村が実態調査に乗り出し
た。・・・一部が旧緊急時避難準備区域の川内村では、除染終了後、同区域内1061戸のうち、約480戸で1ミリシーベルトを超えていたことが発覚。4月から村独自の詳細調
査を始めた。・・・」
・・・・除染して帰れるといい続けて、浪費を繰り返す、もう福島県民一人当たり5000万円ははるかに超えているはず、そのお金を被災者の配って、当面の中期の生活再建してもら
うほうが良かったのでは、今からでも遅くない。

海も、山野も、広域に汚染、
10.「いわきで9月から試験操業へ 7、8月に重点調査」福島民友(06/22 09:50)
⇒http://www.minyu-net.com/news/news/0622/news5.html
記事「・・・福島第1原発事故の影響で本県沖の漁を自粛している、いわき市漁協は9月に試験操業を開始する方針を固めた。21日に同市で開いた総代会で基本方針を確認した。
同漁協の試験操業が実現すれば、約2年半ぶりにいわきの沿岸漁業が動きだすことになる。・・・相馬双葉漁協が漁業再開に向けて相双沖で試験操業を進めていることから、いわき
沖での操業方法の参考にする。漁獲対象は現行対象種のタコやイカ、貝類、魚類の一部など16種から選び、操業海域は同市の沿岸から40キロ以上離れた水深150メートル以上
で検討するという。」
11.「(福島県)須賀川の野生ウド1点から170ベクレル、出荷自粛」福島民友(06/22 09:30)
⇒http://www.minyu-net.com/news/news/0622/news2.html
記事「県は21日、13市町村で採取した山菜13品目22点の放射性物質検査結果を発表、須賀川市の野生のウド1点から食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る
1キロ当たり170ベクレル、国見町の野生のウワバミソウ1点からも基準値超の1キロ当たり650ベクレルの放射性セシウムが検出された。ウドが基準値を超えたのは初め
て。」
12.「シイタケ農家で除染 宮城、来月にも実験開始」西日本(06月22日 05時53分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/21819
記事「・・・・福島第1原発事故の影響により東北、関東地方の6県93自治体で出荷停止が続く原木栽培のシイタケについて、宮城県が7月にも大崎市や登米市の農家で除染実験
を始めることが22日、同県への取材で分かった。・・・キノコ類は葉物野菜などと比べ、放射性セシウムを吸収しやすく、事故から2年以上を経ても広範な地域で出荷停止が続い
ている。・・・」
・・・・東北、関東地方の6県93自治体で出荷停止中・・・こうした記事で、伝えられていない汚染の実際がひょろっと明らかになります。

ついに、福島県が、でも遅い、
13.「第1原発廃炉で県民参加の監視組織 県、7月にも設立」福島民友(06/22 08:30)
⇒http://www.minyu-net.com/news/news/0622/news1.html
記事「・・・・新たに設ける組織は、原発周辺13市町村から推薦を受けた住民代表と、各種団体の代表、議論の調整役を担う有識者らで構成する方向で調整。規模は30人程度に
なる見通し。会議で国や東電から直接、廃炉作業の経緯について説明を受けることも検討している。」

他の原発立地周辺自治体では、
14.「女川原発30キロ圏5首長、来月初会合 広域連携など議論」河北新報6月22日
⇒http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130622t11026.htm
記事「・・・東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の半径30キロ圏内にある県内の登米、東松島、涌谷、美里、南三陸の5市町長による『UPZ(緊急時防護措置準備区
域)関係自治体首長会議』(仮称)の初会合が7月8日に美里町で開かれることが21日、河北新報社の取材で明らかになった。・・・・東北電との安全協定締結や原子力災害に備
えた広域避難計画に関することを優先事項として協議するほか、女川原発再稼働問題についても議論する方向。女川原発再稼働問題の位置付けについて・・・設立世話人の美里町 
佐々木町長は『5市町すべての議会が再稼働を行わないことを求める、あるいは原発撤退という意見書を可決している。このような住民の意思を反映した背景がある以上、いずれ
触れなくてはならない問題だ』との認識を示した。・・・・」
15、「ヨウ素剤配布、めど立たず 青森の5市町村、責任を懸念」河北新報6月22日
⇒http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130622t21011.htm
記事「・・原子力事故による甲状腺被ばく対策として、安定ヨウ素剤を住民に事前配布することが、原子力規制委員会が改定した原子力災害対策指針で決まった。原発を抱える青森
県では、対象の市町村が副作用を懸念し、配布実現のめどが立っていない。『トラブルが生じた際の責任の所在も曖昧』との声もあり、自治体は慎重な姿勢を見せている。・・・・
トラブルが生じた際、責任を負うのは国なのか、配布した自治体なのか。県医療薬務課は『責任の所在が曖昧なままで、住民に配布することはできない』と説明。国のさらなる指針
を待つ考えだ。ヨウ素剤の配布時期は不明という。・・・・」
・・・・・上の2つの記事―九州の玄海・川内の周辺自治体とはすこし印象が異なります。

海外では、
16.「米で新たな放射性物質漏れか 西部の核施設」西日本(06月22日 13時50分) 
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/21890
記事「・・・米西部ワシントン州のインズリー知事は21日、同州のハンフォード核施設で、放射性廃棄物を貯蔵する地下タンクの外に、新たに放射性物質が漏れている可能性があ
ることを明らかにした。・・・・同施設は長崎に投下された原爆のプルトニウムを製造したことで知られる。施設の地下タンクには大量の放射性廃棄物が貯蔵されている。」
・・・・<もう>70年近く・・・<まだ>のほうが適切な表現か? 時間を経過するとこうした結果になるようです。

今日の西日本新聞朝刊では、原発という言葉が見える記事は3つあるようです、
1面では、ネットと街頭でのアンケートへの回答に差があることを伝えています、
17.見出し「ネット世論辛口 街頭より賛否明確 改憲、再稼動・・・目立つ反自民」
・・・・・政府が「安全性を確認した」とする原発の再稼動については、街頭では反対が44.5%、賛成が37.5%・・・ネットでは反対が54%、賛成40%・・・・などを紹介してい
ます。
2面に、5.のお金の無駄遣いの記事の下方に、
18.「公明、原発ゼロ目標を明記 9条は加憲対象」06月22日 16時19分)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/21903
・・・・・ただし、よく見ると、ネットの記事には、省いているが紙面には、「自民党が前向きな原発再稼動に関しては、(規制委の)安全基準をクリアを前提に『国民、住民の理
解を得て判断する』と容認姿勢をにじませた。」とあります。原発ゼロは選挙対策?要注視です。
30面に1面17.の記事の続きがあります、
19.見出し「ネット選挙 評価割れる」
・・・・添付の表「街頭・インタネット有権者アンケートの主な回答」として、個々の意見を概要が紹介されていて、原発問題への意見もあります。
きょうも紙面は、これだけです。

★ 後藤富和(原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団)さんから:
原発なくそう!福岡市中央区の会では、再生可能エネルギーの学習会を企画しました。
お友達をお誘いの上ご参加ください。

「再生可能エネルギーの可能性を探る〜見てきたことを伝えたい〜」
日時 7月13日(土)午後2時〜4時
場所 福岡市中央市民センター第1会議室(福岡市中央区赤坂)
会費 100円(資料代)
講師 後藤富和さん(弁護士)
主催 原発なくそう!中央区の会

後藤さんは、環境保全活動で各地を旅し、ヴェクショー(スウェーデン)、檮原(高知)、
真庭(岡山)、祝島(山口)、九重(大分)などで再生可能エネルギーの持つ大きな可能性を確信しました。
実際に見てきたことを映像を使って皆様にお伝えします。
その他に
・風船プロジェクト結果報告
・原発差止裁判の内容の報告
などについて話し合います。

反原発に興味のある方はどなたでもご参加いただけます!
8月には、南区の会で八丁原地熱発電所、城南区の会で大木町バイオマス発電所見学を計画しています。
現地見学の前に学習会で各地の再生可能エネルギーの現状と課題について学びましょう。	  

★ 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)さんから:
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6月21日規制庁交渉報告
 http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/nsr_negrep20130621.pdf
◇大飯原発は新基準に適合していないことを認めながら
 7月8日新基準施行後の運転継続の法的根拠は示せず

◇関電の制御棒挿入時間評価(活断層の2連動で1.88秒、3連動で1.83秒)
 「評価手法が変わってないことを確認しただけ。
  関電が資料を出していないので、妥当性は評価していない」(規制庁)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆さまへ

6月21日参議院議員会館で、「大飯原発は新基準に適合していない!直ちに停
止を!」の規制庁交渉を行いました。主催は、グリーン・アクション/美浜の会
/大飯原発止めよう裁判の会/原子力規制を監視する市民の会の4団体です。

緊急ネット署名は2日間で5,535筆にもなりました!ありがとうございます。
それと、「もう待てません!ただちに運転停止を!」の署名で、
後に送られてきた2,023筆も提出しました(合計16,620筆)。
交渉の冒頭に提出しました。

交渉は1時間半の予定でしたが、2時間20分ほどにもなりました。規制庁から
は、地震・津波担当の江藤氏、PWR担当の布田氏、防災担当の新保氏など5名
が出席。超多忙な福島みずほ議員も一部参加され、「大飯は新基準に適合してい
ない。すぐ止めるべき」と熱く迫られました。市民は、関西、首都圏から約50
名ほどの参加でした。

とにかく規制庁の態度はひどいものでした。
大飯が新基準に適合していないことは、
規制庁が20日に出した評価書案でも明記されています。
それにもかかわらず、結論部分(44頁)では、「直ちに安全上重大な問題が生
じるものではない」としています。
規制庁の評価書案
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_genjyou/data/0013_01.pdf

◆新基準に適合していないのに、7月8日の新基準施行以降、大飯の運転が許さ
れる法的根拠はあるのか!これには、一切答えることができませんでした。違法
状態ということです。

◆また規制委員会自らが決めていた、免震事務棟や防潮堤の完成等の原則につい
ても、なし崩しにしようとしています。
他の原発の審査でも要注意です。
福島原発事故の教訓はどこにいったのか!とみんな怒り心頭でした。

大飯の最後の評価会合は、24日(月)10:00〜12:00です。ここで評価をまとめ
て、26日の規制委員会の本会合で、9月までの運転継続を正式に了承しようとし
ています。

☆緊急署名の最終締め切りは、25日(火)22時です。
 引き続き、よろしくお願いします。
  ネット署名はこちらから(パソコン) http://goo.gl/bqUV9
  携帯からは http://fs220.xbit.jp/n362/form1/index.cgi
  紙版署名 http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/signature20130618.pdf

下記に交渉のいくつかのポイントを紹介します。重要問題ばかりです。

◆免震事務棟について
 「緊急対策所としての機能喪失がなければよく、必ずしも免震でなくてもいい」
 大飯の場合、1・2号の運転停止と引き替えに、1・2号の中央制御室横の会
議室を免震事務棟完成まで代替施設にすることで問題なしとしています。
 会議室はもちろん免震構造ではありません。
 大飯3・4号が地震や津波でやられても、隣の1・2号は健全だというのが前
提です。福島原発事故の実態をどうみているのでしょうか。

◆基準津波はまだ確定していないが、ただちに、防潮堤が完成していなくてもいい。
 新基準では、基準津波の高さを決めなければなりません。関電の設定があまり
に低く(2.85m)、福井県の試算(6m以上)を考慮して、さらに地すべり
による影響等を組み合わせて基準津波を策定することを規制委員会は求めていま
す。しかし、まだ基準津波は策定されていません。一部の機器では津波の被害が
懸念されると言いながら、それでも、防潮堤が完成していなくても、今回はOK
だと。

◆大飯の敷地内破砕帯について
「今回は、時間が限られていたので、評価の対象外にした」。
 時間が限られている云々は、本末転倒です。他の問題でも関電は資料を出すの
を遅くしたりしていましたが、
時間切れで判断できないのであれば、基準適合性を判断できないから、運転は認
められないとすべきです。これまでどおりスケジュール優先です。

 また、本審査でも、「審査が完了するまでに破砕帯の結論が出ればいい」と、
はじめは驚く回答でした。交渉の中で、「破砕帯調査が完了しなければ、審査に
は入れない」という、これまでの原則を認めました。
下記 3月19日規制庁資料。最初の囲みの中、下から3つめの●印に明記
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/h24fy/data/0033_13.pdf

◆基準地震動問題について
 3連動を基本として基準地震動を策定させるのが基本姿勢だとは認めました。
しかし、20日の規制委員会評価案には「基準地震動」という言葉はなく、「3
連動地震動」としか書かれていません。関電は「評価用地震動」という言葉です。

それでも、「基準地震動という意味で使っている」というのが回答でした。しか
し、評価書案によれば、3連動の基準地震動は認めていないと推察されます。
「最終の評価書はまだこれからなので」とも言っていました。基準地震動を策定
することは、新基準(旧基準でもそうですが)の出発点です。それによって機器
の耐震性を確認するのですから。基準地震動であるかぎり、包絡線を引いて決め
るべきだと、当方は繰り返し強く主張しました。 

「地下の地盤・地質構造について関電の調査は不十分」。これは新基準を満たし
ていないと認めました。
関電は、もんじゅの敷地の資料を使って、大飯に置き換えているのです。当然です。
詳細な検討を求めており、その結果によって、地震動評価も変わると認めました。

◆地震動評価での「不確かさ」の重ね合わせについて
「複数の『不確かさ』を重ね合わせることは考えない」、「重ね合わせをどうす
るのか、ルールはない」

今回の大飯の地震動評価では、従来の断層上端深さ4kmで、「不確かさ」として、
短周期の揺れを1.5倍にすることしかやっていません。
島崎委員は、断層上端深さ3kmを基本ケースとして安全側に判断することを求め
ていました。これに、短周期の揺れを1.5倍にして、厳しい評価をやるべきだ
と求めましたが、それはしないとのこと。「不確かさ」が2重(断層上端深さと
短周期)になるからだと。

このやり方は、福島原発事故前と何も変わっていません。最も厳しい条件で地震
動を策定させなければなりません。そうすれば、関電のいう3連動で760ガル
を大きく上回り、耐震評価も根本からやり直しになります。

◆制御棒挿入時間について
 関電は、制御棒挿入時間について、活断層の2連動の場合は1.88秒、3連
動になるとさらに早く挿入できる(1.83秒)としています。これについては、
「評価手法が以前と変わっていないことを確認しているが、関電から資料を示さ
れていない」とのことでした。そのため、具体的な審査をしておらず、妥当性は
評価していないということを確認しました。これでOKとしているわけです。他
方、地震動評価が変われば、制御棒関係の評価も影響を受けることは認めました。

7月8日以降の本審査では、資料を出させると言っていました。資料が出ても、
専門家ではない規制庁職員がチェックできるのかという問題もあります。JNE
Sにやらせるようですが、批判的専門家がチェックする必要があります。

◆新基準を満たしていないのに、運転継続できる法的根拠はない
 以上のように、大飯が新基準を満たしていないことは規制庁も認めています。
それでも7月8日以降、運転継続できる法的根拠はあるのか!と問いました。こ
れには一切答えることはできませんでした。違法状態そのものです。

◆最後に防災問題について
 田中委員長が、地域防災計画ができていることが再稼働の前提だと何度も話し
ています。
これについて、規制庁の担当者は「委員長がそのように話していることは理解し
ている。しかし、法的には防災計画の策定と再稼働はリンクされていない」と繰
り返しました。これもひどい発言です。

「法的に」を繰り返すため、参加者から、「それでは、法的に根拠のない大飯の
運転継続はおかしいではないか」と問われると、これには答えられません。

最後に、地元はもとより、周辺住民・自治体に対して、大飯の評価結果について
説明し、住民の声を聞くよう求めました。

電力会社と行っている「ヒアリング」を全面公開すること等々、いくつか要求・
宿題をだして終えました。

☆交渉の内容を広めてください。地元や周辺自治体にも伝えましょう。
新基準に適合していない大飯原発を止めるよう、声を強めていきましょう。

★ 金子譲 さんから:
市民メディア "Oneness TV" の私金子が「オキュパイ大飯」の映像、及び機材一式の押収をうけてから半年余り、紆余曲折がありましたが、この度この件について国賠訴訟をおこす
ことになりましたので、お知らせさせて頂きます。皆様のご支援、ご指導がいただければ幸いです。詳しくは下記ブログに掲載いたしましたので、ご一読ください。

【Oneness TV拡散希望!:「金子国賠を支える会(仮)」の発足のお知らせ】
http://samadi.cocolog-nifty.com/sahasrara/2013/06/post-9feb.html

※ブログより
こんなことが許されるのなら、例えば取材者が警察の不当逮捕の決定的瞬間を撮影していたとしても、「捜査」の名のもとに押収してしまえば、どんな証拠ももみ消してしまえるこ
とになります。すでに大阪では、私と同様に家宅捜索を受け、取材映像を押収された市民ジャーナリストの方がいます。このまま黙っていれば、市民メディアに対して警察は好き勝
手に取材映像を押収できることになってしまいます。これは市民メディアに対する、さらにはジャーナリズムそのものに対する恫喝であると言っても過言ではないでしょう。こんな
ことが許せる道理はありません。現在はデジカメやスマートフォンひとつでも鮮明な動画が撮影できる時代ですので、抗議デモや集会の現場で不当逮捕されようものなら、必ずと
いっていいほど誰かがその現場を撮影しています。これは警察にとって大きな脅威なので、早めに市民メディアに対して圧力をかけておこうとする警察の意図が透けて見えます。

私金子が受けた家宅捜索も、こうした流れの中で起こったと言えます。この訴訟は、国賠訴訟という金銭的な賠償を求める形をとりますが、その本質はお金の問題と言うよりも、憲
法で保証されているはずの基本的人権、表現の自由、法の下の平等が、特に原発・放射能問題の刑事司法に於いてはほとんど無視されている、という我が国の現状に対して断固とし
て異議を唱えるものである…と言えるでしょう。
--------------------------------
このブログ記事を掲載後の6月17日に「支える会」の会合(http://blog.livedoor.jp/fukukyuen/?p=2)が持たれ、正式名称が「市民メディア裁判を支える会」に決定。

★ BARA さんから:
朝日新聞・名古屋・朝刊 2013.6.21(東京本社版は 別記事)

沖縄戦「集団自決」68年生き延びて語る
戦争はいつの間にかやってきた
すり込まれた国家への忠誠心

太平洋戦争末期の沖縄戦で、米軍が最初に上陸した慶良間諸島では、
国家への忠誠心をすり込まれた住民が家族同士で殺し合う「集団自決」が起きた。
住民たちは「よりよい日本人」をめざす道に追い込まれていた。
沖縄は23日、沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」を迎える。

さびた鉄のような血のにおいが充満した雑木林。
死体が折り重なっている。
そこにひとり取り残され、殺されるのを待っている。
沖縄県、・渡嘉敷島に住む小嶺正雄さん(83)は、今もこんな悪夢にうなされる。
1945年3月28日の日中だった。
当時15歳。
たくさんの島民が、日本軍の陣地に近い山の中に集められた。
軍の命令で前夜、どしゃぶりの中を移動してきた。
その日の朝、島に米軍が上陸していた。
事前に各世帯に手投げ弾が配られていた。
米軍の銃弾が頭上を飛び交う中、村長が声を張り上げた。
「天皇陛下、バンザーイ!」。
直後、家族や親類ごとにつくつた輪のあちこちから、バーンと爆発音が
鳴りだした。
ちぎれた腕や足が飛んできた。
内臓が飛び出した人がいた。
小嶺さんも手投げ弾を爆発させようとしたが、雨で湿ったのか、不発だった。
死にきれなかった人たちが、ナタやノコギリで家族を斬り殺していた。
「人間じゃない」。
恐怖の絶頂だった。
「急に死にたくないという思いがわき起こった。逃げたいと」
直前まで「皇国臣民として立派に死んでみせる」と覚悟を決めていた。
だが、転がる死体を見て、思いは吹き飛んだ。
沖縄戦で米軍が最初に上陸した慶良間諸島では、45年3月26〜28日に
「集団自決」が起こり、渡嘉敷、座間味、慶留間の3島で約600人が死んだ。

日中戦争が始まった37年ごろから、小嶺さんが通った尋常小学校では毎朝、
東京の皇居に向かって敬礼させられた。
修身の授業では、日清戦争で敵に撃たれても突撃ラッパを離さずに死んだ
兵隊の話に感動した。
歴史では明治からの勝ち戦を教えられ、体育では竹やり訓練。
海軍に入る夢を抱いた。
44年には島に日本軍が駐留し始め、将校らから「生きて虜囚の辱めを受けず」
と教え込まれた。
沖縄では当時、独自の文化を捨てて阜く本土に同化しようという政策が、
県当局の指導で進められていた。
阿嘉島の垣花武一さん(83)は学校で、友達を「ヤー(おまえ)」と呼んだら、
方言を使った罰として杉板の「方言札」を首にぶら下げられた。
屈辱だった。
日本兵からは「ろくに日本語もしゃべれない」と馬鹿にされた。
「差別を見返してやろう、よりよい日本人になろうという意識が私たちを
徹底した皇国臣民にした」。
垣花さんは「集団自決」の背景に、すり込まれた国家への忠誠心があったと
思っている。
今年4月28日。
テレビは「主権回復の日」式典の様子を映していた。
「天皇陛下、万歳!」。
天皇皇后両陛下の退席にあわせ、安倍晋三首相らが両手を挙げて万歳三唱
していた。小嶺さんは、「集団自決」のときに村長が同じ言葉を発したのを
思い出した。

日中戦争が始まる37年まで、小嶺さんは家族のカツオ漁を手伝い、のどかな
空気が島を包んでいた。
戦争が始まると、身内にも召集令状が届き、教師は「お国のために死のう」
と書い出
した。
戦争はいつの間にかやってきて、皆を一つの方向に向かわせる。
気づいたときは後戻りできない。
今の時代に、「えたいの知れない気持ち悪さ」を感じている。
台頭する改憲論などが心配だ。
「平和なうちに、戦争につながりそうなものは止めなければならんのです」
今、子どもたちに体験を語っている。
それが生きのびた自分の務めだと思っている。(斎藤徹


■沖縄戦の「集団自決」
太平洋戦争末期、1945年の沖縄戦で、米軍との地上戦が行われた慶良間諸島や
沖縄本島で起きた住民の集団死。
住民が持久戦の足手まといになると考えた日本軍は、「生きて虜囚の辱めを
受けず」という戦陣訓を広め、手投げ弾を配布。
沖縄全域で少なくとも1千人近くが「集団自決」に追い込まれた。
座間味島の海上挺身隊戦隊長だった男性らは2005年、住民に「自決」を命じた
と大江健三郎さんの著作「沖縄ノート」で書かれ名誉を傷つけられたとして、
大江さんと発行元の岩波書店を訴える裁判を起こした。
最高裁は11年に原告の上告を退け、軍の関与を認めた大阪高裁判決が確定
している。

■沖縄への差別と同化政策
1879 琉球王国廃止 沖縄県に
1890 天皇崇敬を目的に、伝統進行を廃止 神道の布教教化
1895 皇民化教育の本格化
1899 沖縄の習慣を「本土」式に改める 風俗改良運動始まる
1903 内国勧業博覧会(大阪)で、「琉球人の展示」
1907 学校で「方言札」の罰を導入
1930年代 恐慌で本土への出稼ぎ急増 沖縄差別
1940 国家意識高揚を目的に 沖縄方言の「撲滅」めざす「標準語励行運動」
1942 改姓改名手続き簡略化 申請者急増
1945 沖縄戦。米軍と接触した住民がスパイ容疑で日本軍に虐殺される事件
   相次ぐ
1952 サンフランシスコ講和条約発効。米軍統治下に。
1972 「本土復帰」

朝日新聞・東京・朝刊2013.6.21
終わらなかった沖縄戦 6・23から23年後、青年は命を絶った
http://digital.asahi.com/articles/TKY201306200761.html?ref=pcviewer

本土復帰前の沖縄から文学を志して上京した青年が45年前の「8・15」に自ら命を絶った。
青年は幼少期に不発弾で両目を負傷し、視力を失っていた。
不発弾処理は今も続く。
沖縄戦で日本軍の組織的抵抗が終わった「6・23」の後も、終わらなかった戦争をたどった。

 ■不発弾で失明、文学の道半ば

 1968年8月15日夕、東京都豊島区。
沖縄県具志頭村(現・八重瀬町)出身の真喜屋実蔵さんが陸橋から飛び降り自殺した。 

早大第二文学部に進んで5年目。
29歳だった。
兄にあてた遺書に、不孝をわびる短い言葉がつづられていた。

 敗戦の23年後、沖縄が日本に返還される4年前の話だ。

 在学中、真喜屋さんは多くの詩や短歌を残していた。
台湾に疎開し、敗戦後、沖縄に引き揚げてきたが、「沖縄戦線」と題した詩には、人から聞いた
地上戦をつづっていた。

 《火を吐く銃飛び散る弾丸/血と肉片うめきと叫び/るいるいたる死者の残骸》

描かれた情景は、米軍占領下の沖縄で、真喜屋さんと収容所暮らしをともにした那覇市繁多川の
波平元維さん(74)の体験そのものだった
米軍が沖縄本島中部から攻め入り、南部の洋上から艦砲射撃が続くなかを逃げ惑った。 


 1945年6月ごろ、当時6歳だった。「歩かないと捨てられる」。目の前で人が砲弾に倒れるのを
見ても、何も感じなかった。
自宅から十数キロ離れた南部のガマ(自然壕〈ごう〉)に隠れていたところを米兵に見つかり、
捕虜になった。

 テントのような小屋に、5〜6家族が身を寄せ合う収容所生活。同学年の真喜屋さんは父が戦死し、
母と兄、妹の
4人家族だった。
47年のある日、兄とおもちゃ代わりにいじっていた不発弾が暴発して、両目と右手を大けがした。
波平さんは収容所が大騒ぎになったのを覚えている。

 収容所とはいえ、波平さんは当時の暮らしに、「もう爆弾の下を逃げ回らなくていいんだ」と安堵を
感じていた。
一方、真喜屋さんの苦難はここから始まったと思う。
「あのときから、真喜屋さんは隠れるように暮らし、近所ではほとんど見かけなくなった」

 激しい地上戦で焼けた那覇市内の盲学校が再建されたのは、戦後6年経った51年だった。
真喜屋さんは、12歳で1年生として入学し、初めて点字を学ぶ機会を得た。

 「みんなで草刈りをすると、遺骨がいっぱい見つかり、集めて毎週供養をしていた」。 

同級生だった群馬県みなかみ町、大森達太郎さん(72)は振り返る。点字器は3人に1台。
豚を飼い、食料を補った。

 多くの同級生がマッサージで生計を立てるため、本土へ渡った。
一方、真喜屋さんは右手の大けがでマッサージができず、「文学で身を立てる」と語っていた。
25歳で早大に合格。地元紙も大きく報じた。地域の人たちはカンパを集め、門出を祝った。

 だが、東京での生活は順調ではなかった。

 《まず石ありめしいなるわれ白杖(はくじょう)に命をかけて横断し道行く》

 沖縄出身というだけで差別され、外を歩くと「目が見えないくせにブラブラ歩いて」という人もいた。
進学のため、上京していた大森さんと食事をすると、「本を朗読してくれる人が少ない」「お金がない」と
悩みを漏らした。

 大森さんはマッサージ師の職を求めて群馬県の温泉街に移り住んだ後、真喜屋さんの悲報を聞いた。
留年で琉球政府などの奨学金が打ち切られ、精神的に追い詰められていたという。
「頼る人もなく、孤独に落ちていったのではないでしょうか」

 埼玉県出身で、大学の同級生だった塩谷治さん(69)は、真喜屋さんとの出会いが縁で点字を学び、
卒業後は
視覚障害者教育の道へ。
全国盲ろう者協会の事務局長も務めた。
この春、真喜屋さんが残した詩や短歌を約90ページの作品集「春想(しゅんそう)」にまとめ、出版した。

 《不発弾かつもてあそび傷つきし事件/跡(あと)を絶たず朝な夕なに胸を傷めき》 

 真喜屋さんの死を「戦争犠牲者の沖縄青年が抗議の死」と報じた全国紙もあったが、塩谷さんの知る
真喜屋さんはどこか達観したようで、戦争への怒りを口にすることもなかった。

 終戦記念日の自死に、戦争が影を落としていたのか、塩谷さんにはわからない。
「ただ、戦争の不条理さと向き合い続けた人生だったことには違いない」。
そう心を整理している。(仲村和代)

 ◆6・23「慰霊の日」(キーワード)

 <沖縄戦と不発弾> 沖縄戦は1945年3月26日、米軍の慶良間(けらま)諸島上陸に始まった。
沖縄本島が主戦場になり、旧日本軍の組織的な戦闘が終わったのは同年6月23日。
戦後、沖縄県はこの日を「慰霊の日」に定めた。
空襲や艦砲射撃を無差別に加え、おびただしい数の砲弾を撃ち込んだ米軍の物量作戦は 

「鉄の暴風」と呼ばれ、
軍民20万人超の死者を出した。

 県の推計では、日米両軍が使った砲弾は約20万トン。
このうち、約1万トンが不発弾になり、約2100トンが処理されないまま地中に眠っている。
2012年度は748件、計23・7トンの不発弾が処理された。
事故も起きており、1974年には那覇市の工事現場で旧日本軍の地雷が爆発し、38人が死傷。
2009年にも糸満市で不発弾が暴発し、負傷者が出た。 

★ ギャー さんから:
おれは、「心の問題」なんて言うのならば、ぐにゃぐにゃにねじくれてしまった心でもかまわないと思うのです(笑)「清く、正しく、美しく」なんていう、「修身」の教えに従うよ
うな生き方なんて、まっぴらごめんですよ(笑) 
だけど、他人にきちんと向き合って、相手の望むことを見極めて、ちゃんと生きて生きたいと思うだけですよ(笑) 
おれ自身、こうしたことがはっきりとしていなかったから、たくさんの人に迷惑をかけまくって生きてきているんですけどね(笑) 
自分で自分の心に翻弄されて生きてきていたんですよね。情けないことですけど、本当のことです。 
「心の問題」をうんぬんするのならば、心の残虐な面にも目を向けて、それに翻弄されないと同時に、そうした残虐な心が生み出される原因との闘いに命をかけるしかないのですよ
ね。 
心は、すなわち人は何にでもなってしまえるのですから、「平和な心」で「命を殺す」ホピ族の「猟師」が、「獲物」としてのシカが自分から矢を自らの体に貫き通すという世界に
生きているという現実や、屠殺に関わるあたりの命の在り方などを思っていただくと、生きることの存在の妙みたいなものに行き当たるのですけれどもね(笑)命に貴賤や上下もな
く、自分も自らが狩った鹿のように生きるだけだという死生観とでも言うべき実感を持って存在しているということですかね(笑) 
この資本主義のお金の社会で成り立っている「世界」では、いつも死というものが形を変えた生だなどという実感から遠ざかっていますものね(笑) 
生と死とが引き剥がされて、死ぬことが自然なものではなくなり、常に一方的に理不尽な死が強制される階級社会ですから、ここに面と向かわないと(「平和な心」を持って、)生き
られないのですよね。
これは宗教の話ではありませんよ(笑)現実に存在し、生きていることの在りようを言っているだけにすぎません。 
生きるってたいへんですよね。たいへんだけどすばらしいのですよね(笑)それは、本当に仲間がつかめた時に感じられることだと思います。その意味では、すべての人(とともにある
この世界)に在る愛のままに在ることとも言えますが、そのようなことばっかし言っているうちに、世界が破滅したのではたまりませんから、今最もやるべきことを考えて、為そうと
しているだけなのですよね(笑)せっかく人として生まれてきたのですから、そこでの責任を果たしたいのですよね。他の人に対して、ひどいことばっかりやってきた身としては、大
きなことを言うつもりはありません。原発を生み出し、戦争をくり返している愚かな人間の一員として、せめてもの罪滅ぼしとでも言うところですかね(笑)

○−−−−−−−−−−集会等のお知らせ−−−−−−−−−−○

● さよなら原発!福岡 例会 ●  
日 時:6月25日(火)18時30分〜21:00
場 所:福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)
   地図: http://tinyurl.com/94fdcvh
   福岡市博多区下川端町3番1号
   博多リバレイン リバレインオフィス10階

●6月26日(水)九電株主総会行動。 ●
   川内原発・玄海原発再稼働阻止!
ホテル・ニューオータニ福岡前に午前8時集合
午前10時までアピール その後、サウンドデモ。

 午後13時頃(総会終了予定)天神へ移動し、株主総会報告集会。
13:30頃を予定(約30分)

● 第2回「さよなら原発!11・17九州集会」(仮称)実行委員会準備会 ●
 日 時:6月26日(水)17:00
 会 場:農民会館:福岡市中央区今泉1丁目 
          地図:http://tinyurl.com/3ev6hm5 

●  原発労働裁判・梅田隆亮さん第6回口頭弁論 ●
日 時:7月17日(水)11:00 (301号大法廷)
場 所:福岡地方裁判所 (福岡市中央区城内1-1赤坂駅から徒歩5分)
裁判終了後 弁護士会館3階ホールで報告集会

● 「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
  第6回口頭弁論期日 9月27日(金)14:00 佐賀地裁
     午後12時30分に佐賀県弁護士会館に集合
     原告総数 原告総数6358名(6/20現在)
ホームページ: http://no-genpatsu.main.jp/index.html

○−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−○
   ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
         午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1−82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
  ★☆ (ひろば・テント080-6420-6211) ☆★
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