[CML 024997] Re: ヘイトスピーチ問題続報: 抗議の男女に暴行容疑
Maeda Akira
maeda at zokei.ac.jp
2013年 6月 20日 (木) 10:31:36 JST
前田 朗です。
6月20日
在特会の桜井(高田)誠会長逮捕(既に釈放)に続いて、大阪でも同様の事件で
逮捕が実現しました。
この状況をどう見るのか、きちんと分析できていませんが、私見をごく簡潔に。
第1に、従来、警察は在特会の暴力・脅迫を見逃してきました。事後的に逮捕す
ることはあっても(京都事 件、ロート事件)、現場では見逃して、好き放題や
らせてきました。それが変わった印象をうけます。
第2に、その一番の原因は世論による批判だと思います。差別と排外主義にNO
と立ちあがった市民がいま す。3月16日の朝日新聞記事が出て以後、多くの
メディアも批判を続けました。
第3に、国会で取り上げられ、安倍首相や谷垣法相の発言を引き出しました。安
倍首相は、心ならずも、お仲 間を「切る」発言をせざるを得ませんでした。
以上の結果として、今回の逮捕につながったと言えると思います。
今後について。
第1に、これで彼らがおとなしくなるとは思えません。むしろ、逮捕が「勲章」
になって、盛り上がる恐れも あります。
第2に、大久保ではカウンター行動の市民も逮捕されました。3人は釈放された
にもかかわらず、1人は勾留 とのことで、すでに救援の呼びかけがなされてい
ます。みなさんのご協力をお願いします。
カウンター行動についての私見は次のようなものです。
第1に、在特会による差別と暴力に抗議して立ち上がり、差別を許さない市民が
いることを示し、被害者に連 帯のメッセージを送った行動は高く評価されるべ
きです。とても大切なことです。メディアが変化したのも、警察が変化したの
も、カウン ター行動のおかげという側面があります。
第2に、しかし、カウンター行動によって、彼らの行動を抑止することはできま
せんし、被害を止めることも できません。現場でぶつかり合って暴力沙汰に引
き込まれ、今回のように逮捕者が出てしまうことも予想されていました。
第3に、それゆえ、この間、カウンター行動に立ちあがった市民に感謝しつつ、
みんなで次の手立てを考えて いく必要があります。いつまでも現場でのカウン
ター行動を続けることは望ましくありません。世論をさらに盛り上げ、国会、メ
ディアの 空気をさらに変えて、彼らのデモを抑止していく必要があります。ま
ずは、16日に暴力事件を引き起こした団体の次回のデモ申請を却下 させるこ
とです。
> ■ヘイトスピーチ:抗議の男女に暴行容疑、3人を書類送検(毎日新聞 2013年
> 06月19日)
> http://mainichi.jp/select/news/20130620k0000m040075000c.html
>
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