[CML 024768] <テント日誌 6/5(水) ― 経産省前テントひろば 634日目 ―>
Maeda Akira
maeda at zokei.ac.jp
2013年 6月 7日 (金) 15:28:10 JST
前田 朗です。
6月7日
テント日誌 6月5日(水)
経産省前テントひろば 634日目
そろそろ蚊帳をだそう。風鈴はまだ早いか
テントは少し手を抜けばあっと言う間に物が溜まってしまう。湿気の高い梅雨時
は鬱とおしく なる。なるべく、不必要なものは整理し、捨てたいと思うが、こ
れが簡単ではない。どこの家庭でも遭遇していることに違いない。それでもよ
く整理されてはいる方なのだろう。テントの主みたいな存在で、今は遺影の中で
ほほ笑んでいる吉岡さんは結構掃除や整理に精を出していたよ うに思う。
早くも蚊が出来ていて蚊取り線香で対応しているが、蚊帳でも出したい。テント
の下の部分を あげて風通しを良くして、蚊帳で眠れれば最高だ。今時の小学生
や中学生は蚊帳の中で寝るなんてことはないのだろうから、体験生活でも誘お
うかと言うのが話に出た。いいアィデアであるが、それにはまず綺麗に整理しな
くちゃね、ということになった。今年は空梅雨のようだが、い ずれにしても梅
雨時を過ぎた暑い夏が来る。今年の夏を気持よくテントで過ごすアィデアが欲し
い。夕涼みをしながら,縁台での碁や将棋もいいか、と思うが愉しく夏を乗り切
りたいものである。
先の週末は国会周辺も賑やかで、持久戦風の脱原発運動に一陣の風を吹き込んだ
ことになった のだろうか。最近、政府の方では秋から原発再稼働に向けた動き
が伝えられ、そのアドバルーンも揚げられている。そうした中で脱原発運動は
停滞気味だと伝えられたりする。昨年に比して盛り上がりが、今いちだという風
に。私はこういう報道や評に疑念を持っている。
確かに、毎週金曜日の官邸前抗議行動にしても昨年のような熱気と人の群れはな
い。しかし、 官邸前抗議行動に足を遠のかせている人は脱原発運動に失望した
からでも、疑念が生じたためではないと思う。中にはそういう人もいるかもし
れないが、大半は脱―反原発運動の長い道のりの中であれこれ考えながら行動が
控え めになっているに過ぎない。契機があればまた足を運ぶし関心は持続して
いると思う。議会での法案の成否を焦点に運動が盛り上がり、また退 潮すると
いうこれまでの運動とは違うところがあり、息の長い持久戦と考えるほかない。
この持久戦はどんな風にあるか、これまでの運動の形態や戦略―戦術では測れ
ないところがあり、目下、誰しもが自問自答の中で考えあぐねているのだ。こ
れは人智というよりは歴史の方が舞台を用意するということに属することではな
いのか。誰も先を考えられない事態の中であるのだし、そうい う中で闘って行
くしかないのである。それでいいのであり、定型的な形で物事が考えられない事
態の中に誰もがあるのだ。
安倍内閣は奇妙な存在である。アベノミクスとして鳴り物入りで宣伝してきた
経済政策が行 き詰まりを見せ始めるややたらと「成長」を振りまわす。なんで
もかんでも「成長戦略」として宣伝する。
原発再稼働を「成長戦略」にというのには驚いたが,無 定見に「成長」という言
葉を撒き散らしている。これはすでに『経済成長』が現実性を失い、それ故に幻
想としてでてきているだけなのであ る。現実基盤として「経済成長」の基盤は
失われ、幻想としてのみ存在する。太鼓持ちの役割しか演じられないメディアは
経済成長の現実基盤 が失われているのを知りながらその幻想を煽るだけだから
たちが悪い。
今、経済は成長戦略ではなく、持続可能戦略が求められているのであり、それ
には何よりも 現実を認識するしかない。誰もがその暮らしや、経済活動の中で
まだ言葉にならないが知っていることがある。かつてのような経済成長ではな
く、持続可能な経済の展開が求められていることを。成熟時代における持続可能
な経済の展開のビジョンを描いてもいいが、これは別の機会に する。空虚な
「成長」という言葉は現実の逆立した像であり、中身のないものだ。これは明瞭
にしておいた方がいい。
参院選挙を前に橋下大阪市長の演じた愚劇だが、その愚劇の理由を一番分かって
いないのは本 人らしい。橋下は「日本人と、韓国や世界では慰安婦について相
当な認識のずれがある」と述べたと報道されているが、橋下の認識と日本人の
認識を同じにしてもらいたくない。裸の王様というが恥ずかしい王様であること
に気がつくべきだ。また、橋下の「強制連行はなかった」とい うのも一方的な
独断で、慰安所は軍が管理した強制的性行為であり、様々な方法での連行は残さ
れた資料からも見える。
自分の偏見や独断を一般化してもらいたくない。戦前に天皇のことをタブーにし
て天皇を神聖 化してきた。これには天皇のことを論じることをタブーにする風
長を右翼などが作り出していた。これと同じことを慰安婦問題でもやってきた
のだ。橋下もこの中で「慰安婦問題」の日本的偏見《強制連行はなかった》が撒き
散らされてきたことをしるべきだ。強制ということを取り上 げたいなら、軍の
管理も含めてそれは広い意味に理解すべきである。それが現実にあったことであ
り、戦争を含めもっと想像力を働かせるべき である。テント仲間でも話題に
なったことの一端をお伝えした。(M/O)
☆★☆★☆★ 大飯1周 年行動へのバスツアーでの参加 ☆★☆★☆★
6月29日 (土) 午前8時集合(新宿駅西口スバルビル前)8時15分出発(バス
1台)
→小浜市・明通寺(中嶌哲演さんのお寺) コンサート+哲演さん、木 原壮林さ
んのお話(宿泊は明通寺もしくは民宿)
6月30日 (日) 午前中;全国交流会(大飯町・大島公民館)
13時半 全国集会(大島公民館)→ゲート前へのデモ(16時終了予 定)
→帰京 22時 頃(新宿西口)
費用:16,000円(バス代+宿泊費)
問い合わせ 070−6650−5549 再稼動阻止全 国ネットワーク
090−1791−1105(八木)
申し込み 以下の添付文書の申し込み用紙に必要事項を記入の上
FAX 03−3238−0797(たんぽぽ舎気付)
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