[CML 025646] 米国の監視体制を暴いたエドワード・スノーデン

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2013年 7月 30日 (火) 09:46:20 JST


クリエイティブ・コモンズ<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA>
の了承を得て、転載。

救援連絡センター <http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>
発行「救援」紙の、2面の連載コラムより。
*米国の監視体制を暴いたエドワード・スノーデン*

米国史上最大の内部告発事件。告発者はCIA元上級顧問を五年間務め、米国の秘密諜報機関NSA(国家安全保障局
)のシステム管理者でもあったエドワード・スノーデン。英国の新聞ガーディアンの報道によれば、NSAが海外の通話・通信記録970億件を収集分析し、サイバー攻撃の標的リストを作成していたこと。さらに本来は外国の情報収集の収集に限定されていたが、今年の三月から30日間で米国内のインターネット通信記録の30億件を収集した、などを暴露し、告発した。

スノーデンは諜報機関NSAのシステム管理者として、特権的アクセスで広範な情報を収集し、「あなたのメールも読めるし、大統領のだって」。これは権限の濫用だし「私はそれに加担している」と気付いたことが動機だったと語る。

情報収集が当たり前になっている職場で問題を提起しても誰もまともに取り合わず無視されてしまう。そこで彼は「これは政府の雇われ人ではなく社会が判断すべき」だと思い至った。

何も悪いことをしなくても監視・盗聴によって些細なミスに目を付けられ、監視によって作られた記録を洗われ、その結果冤罪を押し付けられる可能性を指摘。

高給で優遇されていたスノーデンは、反政府の危険人物として政府やメディアから一斉にたたかれるリスクを予想し、その通りになった。自分の動機を皆にきちんと説明するために名乗り出たのだとスノーデンは語る。故郷を捨て、身分や家族も捨てた。

最初の滞在地である香港、現在はロシアに居住しているが、亡命の受け入れを検討しているエクアドル・ベネズエラ・ボリビア・ニカラグアへと影響は広がり、さらにボリビアの大統領専用機に隠れているという偽情報で上空通過を拒否したフランス・スペイン・ポルトガル・イタリアと舞台はますます広がっている。

世界各地で「我々をスパイするな」「NSAはビッグ・ブラザーだ」という抗議デモが起きている。スノーデンは米国名USAを「ユナイテッド・シュタージ・オブ・アメリカ」と呼んだ。シュタージは東独の悪名高い秘密警察の名前だ。

スノーデンが最も恐れているのは、告発しても米国が何も変わらないことだと言う。この告発にどう応えるか、いま市民社会側は問われている。

前号の山下幸夫弁護士の冒頭<http://beatniks.cocolog-nifty.com/cruising/2013/06/post-5ec7.html>
にもこの話が出てくるが日本での報道は貧弱だ。

スノーデンの動機や意見は、インターネットのデモクラシー・ナウ、6月10日付の動画が日本語字幕付きで見られるので是非。

☆関連リンク
デモクラシー・ナウ『米国の監視体制をあばいたNSA内部告発者エドワード・スノーデンが名乗り出る
インタビュー<http://democracynow.jp/video/20130610-1/>
』(2013年6月10日

http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/4e07068e358430be366440b901d853cc
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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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