[CML 025321] 【報告】第811目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳 行信 y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2013年 7月 9日 (火) 07:07:27 JST


青柳行信です。 7月9日。

「きみへ」 さよなら原発! 
http://twitsound.jp/musics/tsMDocgv4

【転送・転載大歓迎】
  ☆原発とめよう!九電本店前ひろば第811日目報告☆
     呼びかけ人賛同者7月8日2888名。
★原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】7月8日4名。
   高橋真理 寺尾千恵子 吉川典秀 保澤美佳
★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです>

★ 横田つとむ さんから:
 青柳さま
朝早くから、お疲れさまでした。
ことのほか、暑い 真夏の1日でした。
福島では トリチウムの数値が上がっています。
抜け落ちた核燃料が反応を始めたのではないかと心配しています。
あんくるトム工房
再稼動申請に抗議  http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2514
トリチウムの数値上がる  http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2515

★ 橋本左門 さん<無核無兵・毎日一首> さんから:
☆五原発十基一斉に再申請「みんなで渡れば」コッチノモノダと(左門 7・9−347)
※政府・電力会社の「度し難き」ことこれに過ぎたるはなし。
「度す」は「浄土に渡す」=救済すること。
安倍晋三個人や電力会社の誰それが「救済され難い」のは、
個人の勝手ですが、元々、浄らかであった自然=浄土を
「放射線の穢土(えど)」にしたこと、しつつあることが許せない! 

★ 田中輝子 さんから:
青柳さま みなさま
梅雨明けの猛烈な暑さの中、九電への申し入れありがとうございました。
おっしゃるとおり生活に時間をとられて、なかなかテントまで行ったり行動に
参加したりすることができませんので、みなさまには本当に感謝しています。
7月8日 朝日歌壇より
☆失って初めて気付く宝物失う前の憲法九条 (岡山県)丸山敏幸

★ 舩津康幸 さんから:
おはようございます。
昨日は、新基準に基づく安全審査の申請が行われた日、夕刊もそのことを大きく伝える関連記事で多くの紙面を使っていました。きょうは、昨日朝、九電の前で行われた抗議と要請
行動を伝える記事をはじめに紹介します。さらに、下方で九州関連記事を多数紹介します。
1.「再稼働反対派 ビラ配り、トラクターで周回 九電本店周辺 [福岡県]」西日本(最終更新07月08日 11時35分) 
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/25114
記事「・・・九電本店周辺では8日朝から、脱原発を掲げる『九電消費者株主の会』など約10団体の約40人が原発再稼働申請に反対する抗議行動を展開した。ビラを配り、トラ
クターで周回。本店前で申請に抗議する文書を読み上げ、九電側に手渡した。・・・・同会の木村京子代表(65)は「新規制基準では原発の安全性は確保できない。再稼働への申
請は最悪の選択だ」と話した。・・・・・『許さない!九電の再稼働申請』と書かれた幕を付けたトラクターを前日にフェリーで持ち込んだ長崎県新上五島町の自営業、歌野敬さん
(62)は『放射性廃棄物の処理法は解決できていないまま。後生につけは残せない』と訴えた。」
・・・・大分の島田さんが発言している場面の写真が添付されています。また、地元で情報誌の、もっと詳細に正確に整理された記事が次のようにネットにあります、
1’.「原発再稼働申請に抗議〜新規制基準きょう施行」データマックス7月 8日 14:57
⇒http://www.data-max.co.jp/2013/07/08/post_16454_ymh_1.html
記事「・・・・・・要請したのは、『九電消費者株主の会』、『さよなら原発!福岡』、『原発とめよう!九電本店前ひろば』、『Twit No Nukes九州』、『原発なくそう!九州玄海
訴訟風船プロジェクト実行委員会』、『電力労働者九州連絡会議』など。・・・・要請には、政党からは共産党、緑の党が参加。・・・・対応した九州電力の担当者は、『要請につ
いては社長を含めた上層部に伝える』と述べた。・・・・・玄海原発で事故が起きた場合、50km圏にある福岡市150万人の避難について、原子力規制庁が『150万人を避難させること
は無理だ』と答えていることをあげて、『市民の安全がまったく保証されないままの再稼働はあり得ない』と強調した。・・・・」

次に、安全審査申請に関わる一連の記事を紹介します、
2.「原発10基を申請=再稼働に向け電力4社−新基準施行・規制委」時事通信07/0812:005
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013070800020
記事「・・・・・早期の再稼働を目指す北海道、関西、四国、九州の電力4社は同日午前、計5原発10基について、再稼働の前提となる新基準の適合性審査(安全審査)を原子力
規制委員会に申請した。審査には少なくとも半年程度かかるとみられる。・・・・北海道電は泊原発1〜3号機(北海道泊村)、関電は高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯
原発3、4号機(同県おおい町)、四電は伊方原発3号機(愛媛県伊方町)、九電は川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)について申請した。いずれも原子炉は加圧水型で、
沸騰水型の福島第1原発とは異なる。・・・・・・九電は、事故時の対策拠点となる免震重要棟が2015年度に完成すると説明。代替の対策所を発電所構内の高台に9月中に
設置するとした。・・・規制委は、事務局の規制庁と原子力安全基盤機構の職員約80人で審査に対応。泊1、2号機や高浜3、4号機など同型原子炉は2基1組で審査を進める方
針だが、審査チームが三つしかないため、申請内容をある程度調べた上で、優先的に審査する原子炉を決める。」
2’.「4社10基、再稼働申請 原発新基準満たさず」東京新聞7月8日
⇒http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013070802100023.html
記事「・・・電力各社は、新基準への対応は済んだと強調している。だが、新基準で求められる設備の設置や、地震・津波の新たな想定はまだ完了していない。・・・・東京電力福
島第一原発事故で、作業員の最前線基地となった事故時の作業拠点は、この日申請された中で完成済みなのは伊方原発のみ。他は『代用の施設を検討中』(北海道電)とするなど、
対策未了のまま申請した。・・・・・規制委が、唯一稼働中の大飯原発3、4号機をめぐり、作業拠点などは当面、代用施設でもしのげることが確認できれば、現時点で新基準に不
適合であっても、九月までの運転継続を認めたことが影響を及ぼしている。・・・」
3.「冬前に1基でも再稼働=北海道電−各社、早期の審査要望」時事通信07/0812:09  
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013070800175
・・・・申請した九社の関係者の発言を伝える記事です。
4.「(規制庁の)加藤副長官『地元理解が大変重要』=原発新基準施行で」時事通信07/0812:39  
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013070800339
記事「・・・『政府は安全が第一というスタンスだ。規制委で厳格に(再稼働の審査が)行われることが大変重要だ』と強調した。また、『立地自治体など関係者の理解を得ること
が大変重要ということは大前提だ』と述べ、再稼働を目指す電力会社に対し、全力で地元の理解を得るよう求めた。・・・・」
5.「新基準の厳格適用を=原発の安全対策で提言案−全国知事会議」時事通信07/0819:57 
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013070800592
記事「・・・・提言案は『全国に立地している原子力施設の安全確保が何よりも重要』と指摘。再稼働の判断に当たっては、新基準の厳格適用に加え、安全性やエネルギー政策上の
必要性について地域住民や関係自治体の理解を得た上で行うよう要望した。」
6.「地元反発『理解に苦しむ』=柏崎刈羽の申請見送りで−米倉経団連会長」時事通信07/0818:07  
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013070800684
記事「米倉会長は一方、北海道電力など電力4社による五つの原発の安全審査申請を『(再稼働に向けた)第一歩』と歓迎。その上で、審査を担当するチームの拡充などを進め、1
基につき半年かかるとされる審査作業を効率化させることを求めた。・・・東京電力が新潟県など地元の強い反発を受け、・・・・・・申請を見送ったことについて『住民理解の前
提となる安全性の確認にも着手できないというのは理解に苦しむ』と述べ、地元の対応を批判した。・・・」
・・・・この人、また、とんでもない認識を示しました、
6’.「東電、再会談の意向伝える 新潟知事に柏崎再稼働で (7月8日 23時52分)
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/article/25234
記事「・・・・東電は5日の会談で、フィルター付きベント(排気)設備の設置の事前了解を求める要請書を提出しようとしたが、県側に受け取りを拒否された。次の会談で要請書
を受け取ってもらった上で、6、7号機の安全審査を原子力規制委員会へ申請することに再度理解を求める。」

7.「<原発>福島出身者、思い複雑…再稼働申請」毎日新聞 7月8日(月)12時5分配信
⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130708-00000021-mai-soci
記事「・・・・100%事故が起きないと言い切れないのに危険を冒そうとしている。怒りというより、悲しい気持ちだ。・・・・福島県南相馬市から愛媛県に家族5人で避難して
いる農業、渡部寛志さん(34)は、四国電力伊方原発3号機(同県伊方町)の安全審査申請に、つらい胸の内を明かす。・・・・」
・・・・・怒りの声を伝える記事です。

政府が、またこれまたとんでもないことを、
8.「セシウム検出、コメ出荷弾力運用 13年産で政府 」東京新聞(7月8日 19:13) 
⇒http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013070801001760.html
記事「・・・・福島第1原発事故で放射性セシウムが検出されたコメ生産地の出荷制限を、政府が2013年産から弾力的に運用することが8日、分かった。従来は1カ所でも基準
値を超えれば市町村単位などで出荷を止めるのが原則だったが、複数地点の検査で汚染の範囲を調べ、限定的な場合は制限を見送るよう改めた。・・・・自家用を除き、基準値を超
えた12年産米は福島県の16農家で見つかった。市町村単位で見ると、複数の農家から汚染米が見つかるケースは少なく、すぐに制限の網をかけるのは実態に合わないとの理由
だ。(共同)」
・・・・・これはとんでもない決定ではないですか。検体そのものがすくない下での結果から“安全”を拡大解釈??

次に被災地フクシマでは、
9.「高線量破片、さらに2個=福島・楢葉町の河口−東電」時事通信07/0812:35  
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013070800337
記事全文「・・・・福島第1原発から南に約15キロ離れた福島県楢葉町の河口付近で高い放射線量の破片が見つかった問題で、東電は8日、周辺から新たに破片が2個見つかった
と発表した。うち1個は黒いシート状のもので毎時12ミリシーベルト、もう1個は木片とみられ同4.7ミリシーベルトだった。」
・・・次々とこうしたことが発表されます。
10.「東電初参加の住民説明会、会場閑散 あきらめ感漂う 南相馬」(7/8 06:10)
⇒http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130708t61006.htm
記事「・・・福島県南相馬市と市議会は7日、東京電力を出席させた福島第1原発事故に関する住民説明会を市民文化会館で開いた。住民の参加は低調で、午前の部は会場の1割強
の約140人しか集まらなかった。国や東電に住民要求を突きつける場だったが、会場から『逆効果だ』との声も出た。・・・東電参加の住民説明会は初めて。主に賠償問題をテー
マとし、経済産業、文部科学両省の担当者も同席した。避難指示が続く原発20キロ圏内の旧警戒区域の市民を午後の部、それ以外を午前の部に分け、計2回開催した。・・・・・
参加者からは『人数が少なく、逆に東電に足元を見られた』との声も上がり、市幹部も『予想外の少なさだった』と肩を落とした。」
・・・閑散とした会場の写真添付記事です。
11.「(栃木県)前日光牧場で放牧再開 除染完了の草地限定」下野新聞(7月8日 13:47) 
⇒http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130708/1082932
記事「・・・・今回使用される草地は、深さ約30センチほどの土を掘り返す、除染対策の一つ『反転耕』を実施したもの。昨年8月以降、その場所に新たに育てた草からの計測値は
最高でも33ベクレルと基準を下回った。」
・・・・・表層を地下へ・・・30センチ下には高線量の汚染土があるという除染方法・・・江戸時代、富士山噴火の際の火山灰の被害を取り除く際に採用されていた方法と、先日
の歴史番組で紹介されていました。はたして放射性物質除去に適切か、は問われます。

九州地元紙では、
12.「2000億円超投じ審査に備え 九電」西日本電子版07月09日 03時00分 更新
⇒http://qbiz.jp/article/20229/1/
記事「・・・・・九州電力は川内(鹿児島県薩摩川内市)、玄海(佐賀県玄海町)の両原発の対策に計2千億円以上を投じ早期再稼働を目指すが、社内には「規制委の方針が読めな
い」(幹部)と、先行きを懸念する声もある。・・・・・」
・・・・新基準を根拠の莫大な新規投資の内容を伝える記事です。
13.「再稼働へは次の段階ある」 九電・瓜生道明社長が記者会見」西日本電子版[07月09日 03時00分 更新]
⇒http://qbiz.jp/article/20222/1/
・・・・・記者会見でのやり取りを伝える記事です。

14.「再稼働へ厳しい視線 九電原発安全審査申請」西日本電子版07月09日 03時00分 更新
⇒http://qbiz.jp/article/20233/1/
記事「・・・・・・政府や電力会社への目線は依然として厳しい。・・・・」
・・・・声を伝える記事です。
15.「『地元同意』の範囲焦点 川内は立地自治体『自ら判断』、玄海は周辺から関与求める声」西日本電子版07月09日 03時00分 更新
⇒http://qbiz.jp/article/20234/1/
記事「・・・・・九電は8日、安全審査の申請に合わせ、安全協定で原子炉設備の変更時に事前協議することを約束している立地自治体の鹿児島県と薩摩川内市に協議を申し入れ
た。・・・・事前協議書の提出を受けた同市の岩切秀雄市長も『再稼働に必要な“地元理解”とは住民説明会後の自分と県知事の同意』との見解を示した。・・・・(伊万里市の)
塚部芳和市長は、立地自治体並みの『事前了解』を含む安全協定を求め続けているが、九電は『原発の安全審査ができる県が(意見集約を)代表する仕組み』(瓜生社長)と拒否を
続ける。塚部市長は『立地自治体並みの協定締結を決断してほしい』と、あらためて九電に注文した。・・・・『伊万里市が協定を結ばないと再稼働は困難』。九電関係者は漏ら
す。・・・・」
16.「再稼働」論戦、なお回避 鹿児島選挙区」西日本電子版07月09日 03時00分 更新
⇒http://qbiz.jp/article/20235/1/
記事「・・・『節目』のこの日も論戦は低調だった。九州電力川内原発を抱える参院選鹿児島選挙区。選挙戦さなかの8日、九州電力が再稼働の条件となる安全審査を申請したが、
争点化回避の様相が続く。・・・」
17.「鹿児島県内は歓迎と反発交錯 九電の川内原発安全審査申請」西日本電子版07月09日 03時00分 更新
⇒http://qbiz.jp/article/20237/1/
記事「・・・・・一方、川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長(64)は『福島の事故が収束せず、検証もきちんとされていない中で再稼働申請はあり得ない』と反発。安全
審査を行う原子力規制委員会に対し『住民にとってどうなのか、住民主体で考えるべきで再稼働ありきで審査すべきでない』とくぎを刺した。・・・・鹿児島市与次郎2丁目の九電
鹿児島支社前では、再稼働に反対する市民団体「反原発・かごしまネット」など鹿児島県内を中心とした14団体の約50人が、再稼働申請に抗議する集会を開いた。・・・・参加
者は『さよなら原発』『新規制基準に反対』と書かれたのぼりや横断幕を持って集合。炎天下の中、各団体の代表者は、同支社の建物に向かって拡声器で『再稼働は九電の赤字
解消が目的だ』『原発事故が起きた場合の責任の所在が明確にされていない』と訴えた。
・・・・」

18.「原発の安全審査は最低半年 順番、月内にも決定」西日本電子版[07月09日 03時00分 更新]
⇒http://qbiz.jp/article/20230/1/
記事「・・・・・・・・規制庁はこれまで新規制基準作りに追われ、職員の人材育成が進んでおらず、審査は原発に詳しい独立行政法人『原子力安全基盤機構(JNES)』から応
援を得てしのぐ。昨年9月に施行された原子力規制委員会設置法では、JNESと統合して専門性向上を図るとしたが実現していない。・・・・事業者が提出するデータ頼みの審査
にも危うさがある。規制側の独自調査を求める意見もあるが『お金もかかり簡単ではない』(田中俊一委員長)。西脇由弘・東工大特任教授によると、米原子力規制委員会(NR
C)は独自調査を行うとともに、事業者の提出データを独自に解析し直して確認する。規制委はこの解析もしない予定だ。・・・・・今回は過酷事故対策も加わるため『厳密に審
査すれば、最低でも2年以上はかかるはず』と西脇氏はくぎを刺す。諸葛氏も『審査期間ありきではないことが大前提』と強調し、『安全ではない原発は認可しない踏み込んだ姿勢
を見せないと、規制当局の信頼回復はできない』と念を押した。(一方で)・・・電事連のある幹部は電力需要が高まる冬の前の再稼働を期待して『3カ月程度で審査を』と注文。
成長戦略に原発再稼働を盛り込む自民党が参院選で勝てば、こうした声は高まる。・・・・」

19.「原発『成長戦略の要』 首相、再稼働へ圧力強め」西日本電子版[07月09日 03時00分 更新]
⇒http://qbiz.jp/article/20231/1/
記事「・・・・・・・・首相は5日のテレビ番組で『原発について国がもう少し前に出るべきだと思っている』と述べた。参院選のまっただ中に、あえて世論が賛否に割れるテーマ
に踏み込むのはなぜか?。党中堅議員は解説する。・・・・『いま原発の話をしておけば、参院選がたとえ経済のおかげで勝ったとしても、原発に“お墨付き”がもらえたことにな
る』
・・・・なんとも、姑息なことを考えて行動していることか、選挙選有利とみて、こんなことを平気で口にする。選挙が終わったら、再稼動も認められたと言うつもりです、新基準
の施行が、18日から8日に早められたのも周到に練られた巧みな戦略の一環のように思わせますね。

さて、西日本新聞朝刊紙面では、昨夕刊に続いて、審査申請の記事が1面トップです、
大見出し「再稼動 安全審査に半年 川内など5原発申請 規制委月内にも順番決定」
・・・・2、3、13、30、31面に関連記事があるとあり、各ページとも大きく紙面を使っています。内容は、12.〜19.の記事がちりばめられています。これ以外の記事
は、

2面に、5.の記事、
3面に、
20.「『世界最高』は欺瞞 原子力コンサルタント 佐藤暁氏」
・・・・新基準を痛烈に批判をしています。

13面経済欄に、九電社長の記者会見記事の下方に、
21.「原発再稼動調査『徐々に廃止』中小企業47.1% ]
・・・福岡県中小企業家同友会の調査結果を伝える小さな記事です。

30、31面社会面の大見出しは「再稼動に厳しい視線」」として、大きく先の記事がちりばめれていますが、31面下方に、小さく、
22.「反原発市民団体 都内で全国集会」
・・・全国から110人が集まり、鹿児島から向原さんが出席したと伝えています。
23.「古里を追われた福島県民 『結局何も変わらなかった』」
・・・・いらだち、やるせなさ、不安、・・・・福島県民の心情を伝えています。 もっと取材して、この記事をおおきくあつかってほしかったです。

さて、昨日からきょうにかけての新聞紙面をみて海外からどんな目で見られるでしょう。

★ 九電再稼働申請抗議と要請を申し入れしました。

                2013年7月8日
九州電力(株)社長 瓜生道明 様                 
[抗議並びに要請]
九電消費者株主の会
原発とめよう!九電本店前ひろば
さよなら原発!福岡
電力労働者九州連絡会議  

●本日の川内原発、近日予定の玄海原発の再稼働申請は市民に対する《暴力》です。本日の申請は取りやめて下さい。
九州電力は本日、原子力規制委員会に、川内原発の、さらに今週末には玄海原発の再稼働申請を行うと明言してきましたが、これを実行するつもりですか。もしそうだとしたら、こ
の行為は九電の電気使用者である市民に対する、この上ない《暴力》です。
原子力規制委員会の今回の「新規制基準」は、安全性を担保するものとしてきわめて不十分です。現に柏崎原発を抱える新潟県の泉田知事は、安全基準の欠陥を指摘して再稼動を認
可できないとしています。こんな状態ではただでさえ原発の安全性に懸念を持つ市民の了解が得られるはずがありません。本日の申請を取りやめるべきです。

●川内原発は地震の危険に晒されています。申請の前にその懸念の払拭が優先されるべきです。
 川内原発周辺の巨大活断層の評価に関わる、作為もしくは不作為の無視問題が大きな懸念としてあります。さらには大規模火砕流への懸念もあります。いずれも九電は「問題な
い」として強行突破する意向のようですが、今年2月に、九電の評価に疑念を呈した地震調査研究推進本部地震調査委員会と堂々と議論して、九電調査の「正当性」を明らかにする
のが先決です。

●九電は地域独占ゆえに、「公益企業」として、申請前に、市民・利用者に説明する義務があります。
 九電は単なる私企業ではありません。地域独占の権利を与えられており、その代わりに、安全かつ安定した電力供給義務があります。そしてその一環として、安全・安定に関わる
利用者への説明も義務のひとつです。
既に九電は、やらせ問題の第3者委員会が、報告書で提言した「再発の防止、信頼回復に向けての提言及び要望」の第一番目の「消費者との直接対話による『企業活動透明化宣言』
の実施(提言)」中の、『経営トップを中心とする会社幹部が、電気利用者等の消費者、ステークホルダーと直接対話を行う場を設ける』ことを求めたことを受け入れているはずで
す。
 今回の再稼働に多くの市民・利用者・自治体が危惧の念を持っています。その危惧にどう答えるか。少なくとも本日本店に集まってきている市民に、最低限の説明をすべきです。

●電力会社の未来は、「脱原発」以外ないと考えます。
3・11福島第一原発事故は、エネルギー問題をめぐる世界史的事件です。最悪の形で明らかにされた原発の恐怖です。
それ以降、私たちは、「本店前ひろば」に象徴されるように、九電に向き合い続けてきました。
裁判を起こし、申し入れをし、集会をし、デモを行い、講演会や学習会を絶えることなく続けてきました。福島を訪ね、ボランティアに参加し、避難してこられた方々との交流を重
ねてきました。
その中で、知れば知るほど原発には何の未来もないことが明らかになりました。
私たちは、「九電のためにも脱原発」を言います。
原発推進企業としての、福島第一原発事故への責任を自らに問い、その事故原因の究明と、未だに収束がないことについて真摯に問うてください。
共に脱原発を目指しましょう。再稼働申請は選択肢ではありません。

★ 青木幸雄(宮崎の自然と未来を守る会)さんから:
昨日7月8日、九州電力の川内原発「再稼働申請」に、「原発いらない!宮崎連絡会」として抗議と撤回を申し入れしました。
「原発いらない!宮崎連絡会」は、
「原発いらない!3.10宮崎いのちの広場」実行委員会が解散移行した、川内原発再稼働反対・増設撤回を求める緩やかな宮崎県内連絡ネットワーク。
集会では、「九電は命よりカネ」、「川内原発で事故が起これば、宮崎は数時間で汚染される」、「逃げ場はない」、「宮崎を汚染させてはならない」、「政府地震調査委員会の活
断層評価では九電の評価の10倍のエネルギー規模」など再稼働申請への抗議が次々と述べられ、12時30分に始まった集会はすぐに30分経過。
 その後、参加者約30人は歩いて九州電力宮崎支社へ移動、会議室で対応した広報課長に抗議と申請撤回の申し入れを行いました。活断層の評価を中心に抗議・申入書を手渡して
約20分の質疑後、詳細な協議は、日を改めて開催することを確認して、今日の行動を終えました。

★崔 勝久 さんから: 
みなさん、朗報です。東芝がフィンランドから撤退しました。
フィンランドの新聞、及び、来日したことのあるHannaさんからも
報告のメッセージがありました。
しかし日本の新聞、東芝のHPでは一切公表されていません。
これは我々の勝利です。
しかしロシアが代わりにでてきました。継続してフィンランドの闘いを
支援し、国際連帯による原発輸出阻止運動を続けましょう!

日曜日夜に多くの人が参加した、いい集会になりました http:// <http://t.co/CqnMhLCAIX>
oklos-che.blogspot.com/2013/07/blog-post_8.html … <http://t.co/CqnMhLCAIX>
「参議院選挙目前! 脱原発の風がふく」 Musin & Talk LIVE 川崎にて

★ 栗山次郎 さんから: 
青柳 様、
梅雨のいま、朝夕のテント設営・撤収、ご苦労様です。
どうぞご健康にご留意ください。
 以前何度か紹介させていただきました「TPP交渉参加からの即
時脱退を求める大学教員の会」のメンバーが参加している「大学
教員・TPP影響試算作業チーム」が7月5日に、TPPの影響に関
する第2次の試算結果発表しました。
http://atpp.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/tpp24-iwj-2a1e.html

 政府は3月15日、日本はTPP加入によって経済全体で3.2兆円増加、
農林水産物生産額が3兆円減少する、と発表しましたが、農業
生産減少額の都道府県別の影響については、都道府県別の試算
を行わず、公表もしない方針です。
 これに対し、上記チームが都道府県別の影響を独自に試算して発
表したものです。
 「北海道、鹿児島県、沖縄県のサトウキビ産業は100%壊滅する」
 「TPPによる関税撤廃の影響は、農林水産物等の生産減少額の約
  2〜4倍の影響が、産業全体に及ぶ」
 「TPPは農林水産業だけでな く地域産業全体の問題である」
 「(TPP参加は)日本の雇用情勢を悪化させる大きな要因になる」
等などの視点が発表されています。
詳しくは上記 URL をご覧ください。

★ 吾郷健二 さんから:
第15回福岡オルターナティブ研究会のご案内
緑の政治の可能性を考える(西欧と日本)
テーマ:「緑の政治の可能性−右でも左でもなく前へ」
講師:畑山敏夫さん(はたやま・としお、佐賀大学経済学部教授、政治学)
  1953年生まれ。大阪市立大学大学院法学研究科博士課程修了、法学博士。
  専門はフランス現代政治。著書に、『現代フランスの新しい右翼―――
  ルペンの見果てぬ夢』(法律文化社、2007年)、『フランス緑の党と
  ニュー・ポリティクス』(吉田書店、2012年)、『ポピュリズム時代の
   デモクラシー』(共著、法律文化社、2013年)などがある。
日時:2013年7月27日(土)、午後2〜5時。
  場所:西南学院大学大学院棟、2階講義室202/203
    (西南学院大学東キャンパス内の北西側の建物。前回の会場西南コミュ
     ニティ・センターから見れば、一つ北側の左手の建物です)
    〒814−8511 福岡市早良区西新6丁目2−92
   電話092-823-3952 (地下鉄西新駅1番出口から北側に徒歩5分)
報告要旨:来日したフランスのオランド大統領は、安部首相と会談して原発輸
出や核燃料サイクルの研究での協力で合意しました。オランドはフランスの大
統領であり、決してアレヴァ社のエージェントではありません。なのにそのよ
うに原発に肩入れするのは、フランスも日本と同様に成長戦略の目玉を必要と
していて、原子力産業による「欧州加圧水型炉」の輸出などに期待を寄せてい
るからです。
 社会民主主義政党であるフランス社会党は、1980年代に就任したミッテラン
大統領の時代から経済成長を優先し、フランス産業の国際競争力を重視する姿
勢をとってきました。政権掌握前に唱えられた「自主管理社会主義」は瞬く間
に忘れ去られ、フランス産業の「近代化」が最優先課題になりました。オラン
ド政権も、そのような流れの延長戦上にあるにすぎません。連帯や公正は二の
次で、競争力の強化と成長を優先する姿勢は保守勢力と共通しています。
 ヨーロッパ政治では、経済と金融の危機、失業の増加と雇用の不安定化、貧
困と社会格差の拡大を前に既成政党への不信と不満は高まり、選挙での棄権と
右翼ポピュリズム政党への支持は増大しています。そのような状況はある意味
で日本にも通じるものですが、ヨーロッパ政治を見たとき一つだけ相違がある。
それは新しい政治の選択肢が存在することです。欧州議会から各国の国政・地
方議会までエコロジー政党が参入・定着し、政権参加が実現している国もあり
ます。日本でも7月の参議院選挙に緑の党が挑戦しますが、先輩格であるフラ
ンス緑の党を題材にしながら、エコロジー政党の新しさとユニークさ、それが
登場してくる歴史的背景などについてお話してみたいと思います。新しい政治
的オルタナティヴとしてヨーロッパ政治で定着しているエコロジー政党につい
て知り、考えてみる機会になれば幸いです。
参考文献:畑山敏夫『フランス緑の党とニュー・ポリティクス』(吉田書店、
2012年)
  参加費:無料(会の趣旨に共感される方はどなたでも参加できます)。
    終了後、近くの居酒屋で講師を囲む懇親会を行います。
主催:福岡オルターナティブ研究会、FNA(ADB福岡NGOフォーラム)
 資料準備の都合上、参加を希望される方は事前にご連絡頂ければ助かります。
 連絡先:kenjialter at gmail.comまたはFax:092-885-1132

 第14回福岡オルターナティブ研究会は、去る6月8日(土)、講師に中山
智香子さん(東京外国語大学教授、経済思想史)、コメンテーターに今福龍太
さん(東京外国語大学教授、人類学)のお二人を迎えて、35名の参加で行な
われました。司会は私が務めました。豪華キャストの講師陣でしたので、本研
究会始まって以来の参加者数で会場が満席となり、議論は時間を超過して盛り
上がり、終了後の懇親会の参加者も23名の多数に及び、講師を囲んで、活発
に議論と交流が遅くまでなされました。東京からはるばる博多までお越し下さっ
た講師のお二人の社会的情熱に厚く御礼を申し上げたいと思います。
 「新自由主義の思想的背景と意味を考える」と題した中山報告は、非常に分
かりやすく簡潔で、多くの参加者から新自由主義がよくわかったと大変好評で
した。
 まず、最近のサッチャー元首相の死をめぐるイギリス国内の分断した評価の
紹介(日本のマスコミでは賞賛と死を惜しむ声しか報道されないが)から始ま
り、A.G.フランクの言葉に触発された中山さんの著書『経済ジェノサイド』の
問題意識が紹介された。すなわち、チリのピノチェトのクーデター(ラテンア
メリカ人にとっては「もう一つの911」あるいは「もともとの911」とも
いうべき1973年9月11日)を先駆として、サッチャリズムとレーガノミッ
クスに代表される新自由主義政策はグローバリゼーション推進の世界的動向の
中で追い風を受けて、今日まで一貫して世界を支配しているが、実は経済政策
と政治、さらには軍事や国防の在り方とは切り離すことができないものである
こと。そして今、「新自由主義」時代を根本的に見直す時期に来ていること。
フリードマンの考え方をショックドクトリン,惨事便乗型資本主義としたN.ク
ラインの問題認識を引き継ぎつつ,よりピンポイントに1970年代に焦点を
当てて、フランクのフリードマン批判を取り上げたと述べられた。
 そして新自由主義の思想的基盤として、ニューヨーク・タイムズ・マガジン
(1970年1月25日付け)のマンガを題材に、分かりやすく、フリードマ
ン思想を説明された。すなわち、最も重要なこととして、政府と中央銀行は貨
幣供給量にだけ目を向け、利子率の規制やコントロールは止めて、自由にする
こと。経済は(一時的には景気後退はするかもしれないけれども)、市場の自
由な回復に任せること。教育についても民営化して、バウチャー制をとること。
貧困対策は、(所得再分配ではなく)負の所得税で対処すること。そして市場
への政府介入はすべて止めること。例えば、農産物価格支援、社会保障、石油
割当や補助金などは廃止し、裁量的な金融政策を実行している連邦準備制度(
中央銀行)も廃止し、法人税も廃止すること。要するに、「市場が効率的で万
能である」という市場制度への絶対的信頼である。
 しかし、重要なのは、フリードマン思想の内容だけでなく、それがメディア
戦としての側面をもつことだとされる。フリードマンは自らの思想の推進のた
めに、雑誌や新聞に毎週書くだけでなく、テレビにも頻繁に登場し、思想宣伝
に務めた。これに対抗する側も、ベトナム戦争反対の時代背景の中で、「企業
の社会的責任」,消費者運動、反核兵器運動、徴兵拒否、ペンタゴン文書リー
ク、カウンターカルチャーなど、メディアと文化で対抗する政治的文化が形成
された。
 この時代背景の中で、フランク(1929−2005)の生涯が簡潔に紹介
され(フランクは何と、シカゴ大学の出身で、フリードマンやハーバーガーに
直接習っていた)、1960年代からラテンアメリカで活動していて、チリの
クーデターに遭遇し、ピノチェト政策を「経済ジェノサイド」だと定義したこ
とが述べられた。1948年の「ジェノサイド条約」での定義(「国民的、民
族的、人種的または宗教的な集団の全部または一部をそれ自体として破壊する
意図をもって行なわれる行為」)に照らせば、フリードマンの弟子たち(シカ
ゴ・ボーイズ)が遂行したピノチェトの先駆的な新自由主義政策は、まさに、
国民の一定階層に失業、貧困、飢餓、健康水準低下をもたらし、犯罪増加と衰
弱と死亡をもたらすものとして、経済的なジェノサイドだとした。
 そして、重要なこととして、中山さんは新自由主義の見逃せない特徴として、
経済が政治や軍事と密接に連動していることであるとされた。グローバル化、
外国との競争、自由化、民営化、価格を付けること(つまり新自由主義経済政
策)とは、これまでの国家による「保護」の枠組みを撤廃することであり、今
まで自由に得れていたものを改めて「買わ」なければならないということであ
り、それは政治や制度の枠組みを変えることであり、結局、しわ寄せを受ける
相対的弱者の人たちの抵抗を粉砕する軍事や警察による圧迫を必然化すること
であり、いったい、「国家は何のために機能しているか」という疑問を浮かび
上がらせるのだ、と。
 その後、80年代に入って、対抗文化の衰退とともに、サッチャリズムとレー
ガノミクスが台頭し、新自由主義が世界化し、90年代以降「金融化」と「グ
ローバリゼーション」の連動がフリードマンの思惑すらも超えて飛躍的に展開
し、1%対99%の対立という現在の流れになっている。リーマンショック以
降、新自由主義を克服しようとする今日の世界の流れ(金融規制、タックスヘ
イブン規制など)からすれば、フリードマンのマネタリズムに依拠するアベノ
ミクスはむしろ時代に逆行していると言えようと結論された。
 コメンテーターの今福さんの報告も、ご自身の個人的思いも語られた大変興
味深いものでした。フランクと同じように、「ラテンアメリカ人になりたかっ
た」26歳の今福さんは、1982年に「本当は行きたかった」ブラジルは遠
すぎたので、途中のメキシコまで行かれた。初めてのラテンアメリカ経験だっ
た。そこで多くの出会い(ルクレジオ、イリッチ、オクタビオ・パスなど)に
恵まれ(今福さんに私が出会ったのもこの時だった)、そこで後年の今福さん
の世界を股にかけた豊穣な活動の基盤(知的自己形成期だと言われる)が形作
られた。
 今福さんの代表作『クレオール主義』の発想は、ラテンアメリカの被植民地
化された人々へのご自身の感情移入から醗酵してきたものに他ならないそうだ。
植民地を生み出す帝国主義には、政治的、経済的、文化的という三つの大きな
形態があるが、「政治的決定権は国民にある」という近代民主主義の概念は、
少なくとも植民地住民にはまったく当てはまらないし、経済的決定権ももたな
い(それはもちろん先進国の多国籍大企業が握っている)。文化もまた、例え
ば中山さんの報告(シカゴ・ボーイズ形成の留学生招聘プログラム)にあるよ
うに、教育を媒介とした先進国の支配的イデオロギー的影響下にある文化的帝
国主義である。
 そのような中で、先進国出身でありながら、中山流に言えば、発展途上国の
「アントロポス」(この言葉もフランクの造語だとか)の立場に自らを置いた
二人の知識人、「放浪者」イリッチ(1926−2002)と「反逆者」フラ
ンク(1929−2005)の非常に類似した生涯が跡づけられた。
 二人は共に迫害され(神父であったイリッチはバチカンによって、フランク
はとりわけ学会とアメリカ国家によって徹底的に迫害され、15年間にわたっ
てアメリカ市民でありながら故国のアメリカに入国を拒否されていた)、転々
と世界を放浪する中で、根底的な哲学的思想的な近代批判の視座を獲得するに
至った。すなわち、近代世界システム(世界資本主義)批判を展開したフラン
クの「低開発の開発」の視座であり、近代産業社会批判を展開したイリッチの
「プラグを抜く」の視座である。彼らの独創的概念の意義は今、新たに本格的
に蘇るのだ、と。
 報告は興味深く、議論も活発で、大変楽しい研究会であったが、個人的に私
自身にも非常に関わりの深い話題であったので、たくさんの感興を書き連ねた
い思いがする。最低限のことだけ書いておきたい。
1 中山報告の最大の意義は、「新自由主義と抑圧」の問題を明示的に真正面
から取り上げ、指摘されたことであると思う。主流派の支配的論調は、ピノチェ
ト・クーデターは確かに「人権侵害」の点から問題であるが、シカゴ・ボーイ
ズが行なった新自由主義経済政策そのものは成功であったと両者を切り離して、
後者を肯定的に評価する。新自由主義が「内在的に」抑圧と必然連関している
などと考えないのである。日本でも、新自由主義の抑圧的本質に言及した研究
など見当たらない。経済学者は言うまでもなく経済面以外のことには関心を持
たないが、政治学者にしたところで新自由主義が軍隊や警察といった抑圧装置
を必然的に必要とするなどと言うのを私は知らない。しかし、中山さんと同じ
ように、例えば、サパティスタの声明は、「軍隊と警察が襲撃や暗殺を生み出
すことなしに、新自由主義が世界の現実になることなど不可能である。国民の
抑圧は、新自由主義が課すグローバリゼーションの必然的な前提である。」と
言っている。
 関連して、第12回研究会での小笠原みどりさん(ジャーナリスト,元朝日
新聞記者)の「監視・管理・識別・分類」社会の報告が思い出される。今日の
世界の新自由主義の現実は、総背番号制、IT技術(ネット)による違法情報収
集、盗聴、生体認識、監視カメラなどによる管理・監視の形をとった新自由主
義によって、まさに人間の「自由」が脅かされているパラドックスである。フ
リードマン派の祖、ハイエク(1974年ノーベル経済学賞受賞)は、『隷属
への道』(1944年)で、ケインズ主義は自由を抑圧すると批判したが(フ
リードマンにも『資本主義と自由』という本があるが)、現実は正反対で,ケ
インズ主義ではなく、ハイエク・フリードマン主義が自由を抑圧しているので
ある。
2 主流派(新古典派新自由主義)経済理論は、矛盾だらけで、ナンセンス以
外の何者でもないが(我田引水すれば、例えば、吾郷・佐野・柴田編、『現代
経済学』岩波書店、2008年を参照してほしい)、フリードマンに関連して
一つだけ言えば、貨幣量を増加すれば、物価が上がるとするマネタリズムなど
笑止千万である。
 このえせ理論の構造は、貨幣数量説の恒等式を因果関係式に改変し、かつ因
果関係のベクトルを逆転させるという二重の詐術から成り立っている。PT=MV
(Pは物価、Tは取引高、Mは必要貨幣量、Vは貨幣の回転速度)という常に成り
立つ恒等式は、単に経済の実態規模に応じて一定の貨幣量が必要とされるとい
う相関関係を表わしたものにすぎない(物価が何によって決定されるかといっ
た理論的内容はまた別の問題である)。しかし、フリードマンにかかると、こ
の等式(フィッシャー等式)は、P=(V/T)Mの因果関係式に改変されて、しかも、
因果関係のベクトルは、経済の実態規模(PT)から必要貨幣量(MV)へという
方向ではなくて、反対に、流通(あるいは発行)貨幣量(M)が物価(P)を決
定するという方向へ逆転されるのである(V/Tは短期では一定と見なされるか
ら)。現実的な理論的な説明は一切ない(実際の物価の決定には様々な要因が
複雑に作用して、事前にはわからない)。
 ところが、他方で、主流派ミクロ理論は、物の価格は、貨幣量とはまったく
無関係に、限界原理で決まる(個別企業の右上がりの限界費用曲線が産業全体
の右上がりの供給曲線となって、市場での右下がりの需要曲線との交点で価格
が決まる)と言う。ミクロ理論で決まる個別産業の価格と貨幣数量説で決まる
経済全体(マクロ)の物価(諸価格の平均)とはどういう関係になるのだろう
か、別々の原理で決まるものが「同一になる」のはどういうメカニズムを通し
てだろうか、と主流派学者に質問しても無駄である。彼らは答えをもっていな
いし、そんなことは気にもしていないのだから。素人の皆さんには信じられな
いかもしれないが(しかし、我々は原子力ムラの「一流の」学者たちの惨状を
見てしまったし、水俣病の原因をめぐる「一流の」学者たちのデタラメぶりも
知っている)、経済学の理論の現状がこんな程度であっても、さほど驚くこと
もないかもしれない。ちなみに言えば、私自身の純経済学的立場は、ポスト・
ケインジャンと言われる異端派である(伊東光晴『現代に生きるケインズ』岩
波新書2006年を推薦しておきたい)。
 データも示しておく。日銀は、バブル崩壊以降の長引く不況からの脱出と称
して、2001年3月19日に金融政策の目標をそれまでの金利指標(0.15%
という下限に近い低金利だった)から、量的緩和(日銀当座預金残高の増額)
に変更した。通貨供給量M(マネタリーベース)は、直前(2001年2月)
の65兆円から2012年10月には126兆円へと倍近くに増加した。で、
物価Pは大きく上昇したのだろうか? ご存知の通り、物価上昇率は零以下(
つまりデフレ)だった!(短期をとっても同じである)。
3  フランクとイリッチの生涯の比較をされた今福報告は、まったく思いが
けなくも、参加者の岡本哲史さん(九州産業大学教授)の問題提起に触発され
て、私にフランク思想の新たな意義の啓示を与えてくれた。発展途上国(第三
世界)のような世界システムの周辺部は、世界システムの中心・周辺という両
極構造の中では発展(開発)ではなく、「低開発の発展(開発)」しかないの
であるから、周辺部は発展のために世界システムから「離脱」すべきだとする
フランクの世界システムからの「離脱」論は、当時(70年代)の私には「地
域経済自立」論の勧めであると考えられ、私はそのように書いた。当時、玉野
井芳郎氏の「地域主義」論、鶴見和子氏の「内発的発展論」、西川潤氏の「自
立的発展」論などの議論もあり、私も同じような流れで、フランクの提起を前
向きに(必ずしも本人の賛同は得られなかったが)日本での議論に接続してみ
た。その後、「地産地消」,「地域通貨」、「地域内経済循環」といった関連
した用語(考え方)や内橋克人氏の「F(食糧)E(エネルギー)C(ケアー)
自給圏」といった概念が現われて、フランクの議論とは無関係に、私はそれら
を私の議論の枠組みの中で当然と見なして,フランクのことはいわば「忘れて」
いた。
 しかし、フランクとイリッチを比べた今福さんの報告を聞いた後で、岡本氏
の提起を聞いて、私の中で、それまでは独立して別々のものだったフランクと
イリッチが突然つながったのである。そうだ、今にして思えば、フランクの「
離脱」論の積極的意義とは、カンボジアのポルポトや北朝鮮のようになること
を推奨しているという(当時からあった)低次元の批判ではなく、現代風にい
えば、deglobarization(反グローバリゼーション運動の理論家W.ベローの「脱
グローバル化」)のことなのだ、あるいはまた、decroissance(ポスト開発論の
S.ラトゥーシュの「脱成長」論)や今福報告にあったイリッチのunplugging(「
プラグを抜く」)ということなのである。実際に、ラトゥーシュは「脱成長」
とは、「経済から抜け出す」ことだと言っている。そして私には、これらはす
べて、基本的に同一のことを指していると今では思えるのである。

 さて、次回、第15回福岡オルターナティブ研究会は、7月27に(土)に、
講師に畑山敏夫さん(佐賀大学教授、政治学)を迎えて、「緑の政治の可能性」
について、ヨーロッパと日本の比較を通して考えてみたいと思います。独仏を
始めとして、ヨーロッパでは緑の党が政権に参画するまで大きな政治潮流をな
していますが、日本でも初めて緑の党が誕生し、今度の参議院選挙に挑戦しま
す。選挙の直後でもあり、緑の政治の可能性を考える絶好の機会かと楽しみに
しております。
 なお、会場は、6月8日に告知した前回の会場とは異なります。事務的手違
いで、西南学院大学のコミュニティ・センターではなく、大学院棟の講義室で
す。同じ敷地内(東キャンパス)ではありますが、土曜日で講義がないため、
玄関が施錠されており、いちいち内側から開錠しなければなりませんので、参
加を予定されている方は、遅刻をされないようにお願い致します。
もし、来たのに扉が閉まっていて誰もいないというような時は、携帯電話番号:
09094865050へお電話下さい。すぐ、開錠しに参ります。

○−−−−−−−−−−集会等のお知らせ−−−−−−−−−−○

●  原発労働裁判・梅田隆亮さん第6回口頭弁論 ●
日 時:7月17日(水)11:00 (301号大法廷)
場 所:福岡地方裁判所 (福岡市中央区城内1-1赤坂駅から徒歩5分)
裁判終了後 弁護士会館3階ホールで報告集会

●「さよなら原発!11・10九州集会」(仮称)●
    第3回実行委員会準備会
日 時:7月27日(土)14時より 
場 所:カテドラル・センター 4F
    福岡市中央区大名2-7-7 (西鉄グランドホテル前)
   地図はこちら →http://tinyurl.com/ngbbyoq

● 「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
  第6回口頭弁論期日 9月27日(金)14:00 佐賀地裁
     午後12時30分に佐賀県弁護士会館に集合
     原告総数 原告総数6399名(7/3現在)
ホームページ: http://no-genpatsu.main.jp/index.html

○−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−○
   ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
         午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1−82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
  ★☆ (ひろば・テント080-6420-6211) ☆★
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〒812-0041
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       青柳 行信
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