[CML 022860] ジュネーブ市長 レミー・パガーニから、前双葉町長 井戸川克隆さんへの書簡(転載)

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2013年 2月 27日 (水) 06:15:20 JST


紅林進です。

昨日お送りしようとしました<4/6(土)「宇都宮健児・井戸川克隆 未来を語る」
@渋谷区文化総合センター大和田>ですが、「メッセージ本文が長すぎます」
とのことで、「CML に投稿されたメッセージは, 司会者の承認待ちです」になり、
投稿が掲載されませんでしたので、<イベント自体のご案内>、<団体賛同
募集のご案内>、<ジュネーブ市長 レミー・パガーニから、前双葉町長 
井戸川克隆への書簡>の3つに分割してお送りいたします。

先に<イベント自体のご案内>、<団体賛同募集のご案内>をお送りしましたが、
今度は、それと関連して<ジュネーブ市長 レミー・パガーニから、前双葉町長 
井戸川克隆への書簡>をお送りさせていただきます。(なお書簡の公開について
は、井戸川さんの了解を得ています。)


(以下、転送・転載・拡散大歓迎)
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ジュネーブ市長 レミー・パガーニから、前双葉町長 井戸川克隆への書簡
http://rollienne.jp/?p=340 

井戸川克隆様

                            ジュネーブ 2013年2月13日

拝啓

昨年のジュネーブご訪問に改めて感謝申し上げます。Palais Eynard(市庁舎)
に井戸川さんをお迎えでき、大変光栄に存じます。2011年3月に発生した原発
事故後、日本国民の皆さんが直面している問題の理解がより深まりました。

1月23日に双葉町長を辞職されたと伺いました。苦渋の決断だったとお察しい
たします。井戸川さんは福島県の首長の中でただ一人住民を県外に避難させ、
原発事故の深刻な状況に対し無策、無責任な態度を取る政府、東電を公然と
糾弾されてきました。放射能被害から町民の皆さんを守るために、あらゆる措
置を講じられてきました。辞職されたことは残念に思います。

昨年10月にお会いした際、チェルノブイリと日本の避難基準を比較した表を見
せて下さいましたね。日本政府が、直ちに健康への影響はないとの見解から、
年間の放射線許容量を20mSvまで引き上げたと知り驚きました。

ご存知の通り、ICRPは一般公衆の年間被曝許容限度を1mSvと勧告している
ほか(原発作業員の被曝許容限度は年間20mSv)、子供は大人よりも放射能
に対する感受性がより高いことは周知の事実です。また、放射能が及ぼす健
康被害についても幅広く論文化されており、最近ではニューヨーク・サイエンス
・アカデミーが2009年に発行した研究書に詳細が述べられています(脚注にあ
るA.ヤブロコフ博士、A.ネステレンコ、V.ネステレンコ著の「チェルノブイリ:事故
が人々と環境に与えた影響」が該当する研究書です)。そして、多くの独立した
研究者が数十年来の研究結果から、被爆に安全なレベルはないと唱えていま
す(ICRPも閾値なし直線仮説を認めています)。

ICRPが勧告した年間被曝許容限度の引き上げ正当化の立証責任は、日本
政府にあります。しかし、そんなことを実証できるのでしょうか。実際には、これ
(1mSv)以下の低線量被爆による健康被害が認められていることから、許容
限度などは意味を持たないのです。政府に福島県民の皆さんがモルモットに
されている事態は許しがたいです。事実、政府はIAEAとWHOの協力のもとに、
福島県民の健康実態のデータを集めようとしています。これは人権侵害であり、
即刻阻止されなければなりません。

井戸川さんは、今後も政府当局による非人道的な扱いから市民の皆さんを
守るために戦っていかれると伺いました。もっと多くの人々が共闘することを
望みます。人々が高濃度汚染地域での生活を強いられていることは到底受
け入れられません。政府と福島県が、双葉町の皆さんを致死的なレベルに
汚染された地域に帰還させようと画策していることは狂気の沙汰としか言い
ようがありません。

また、福島県の約40%の子供達に甲状腺の異常が認められたことは由々
しき事態です。福島県外でも、甲状腺異常の発生率が増加していると伺い
ました。このような非常事態の中、医療関係者は真実を隠蔽し、被曝の影響
を否定しています。お会いした時にも井戸川さんが強調なさっていた通り、
日本人はチェルノブイリから学ばなければなりません。福島の状況は、住民
の皆さんの健康被害の発生頻度を見る限り、チェルノブイリよりも更に深刻
に思えます。ご存知かと存じますが、チェルノブイリ周辺で甲状腺ガンの発
生率は1990年代に入ってから増加し始めました。双葉町では約300人の住民
の皆さんが、福島第一原発の第1号機爆発により発生した高濃度の放射能の
灰を浴びたと仰っていましたね。にもかかわらず、政府や医療関係者は、被害
者の皆さんに対して健康調査を実施しなかったとのこと。会合の際お約束しま
したが、ジュネーブ市は、医療関係者やIndependentWHOなどをはじめとする
団体と協同して、適切な健康調査が実施されるよう、最大限サポートしていく
所存です。他に何か協力できることがありましたら、遠慮なく仰って下さい。
今後益々のご活躍をお祈りするとともに、正義を勝ち取るための戦いに多くの
皆さんが団結することを望んでやみません。くれぐれも健康に留意され、また
ジュネーブでお目にかかれることを楽しみにしております。

                                          敬具

ジュネーブ市長
レミー・パガーニ
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