[CML 022532] 【英フィナンシャル・タイムズ】 「日本の病の基本的な原因は「過剰な民間貯蓄」である。より正確には、企業が投資に比べ極めて過剰に収益をため込んでいることにある。」「均衡ある経済へのカギは巨額の利益を使うことのできなかった企業寡占体からそれを引き離すことだ。国民が所得増の恩恵を受けるようにすべきだ。」

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2013年 2月 9日 (土) 10:53:28 JST


英フィナンシャル・タイムズ紙でさえ次のように言っています。結論は「大企業の内部留保を吐き出して労働者の賃上げを行え!」です。

(英フィナンシャル・タイムズ紙より)

「日本の病の基本的な原因は「過剰な民間貯蓄」である。より正確には、企業が投資に比べ極めて過剰に収益をため込んでいることにある。」

「ではどうしたらよいか。民間需要の弱さに焦点を当てた構造改革を実行すべきだ。投資を減らさない形で内部留保が削減されなければならない。」

「対応策を3つ挙げたい。賃金引き上げ、企業ガバナンス(統治)を変えることによる株主への分配増、そして株主への利益の分配を増やして税収を増やすための企業税制の改正だ。」

「均衡ある経済へのカギは巨額の利益を使うことのできなかった企業寡占体からそれを引き離すことだ。国民が所得増の恩恵を受けるようにすべきだ。」


日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM06040_W3A200C1FF1000/

[FT]アベノミクス、成功のカギ 

2013/2/7 0:27

(2013年2月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 安倍晋三首相は日本経済を20年間に及ぶさえない状態から救えるのか。それとも「アベノミクス」は通貨戦争を引き起こし、超インフレを招いて日本を崩壊に導くのか。安倍首相の政策はどちらの方向にも違いをもたらさない可能性がある。

 日本経済が抱える危険は2点ある。「(先進国に追いつけ追い越せという)キャッチアップ経済成長」の機会が今後生かされない状態が続くこと。そして政府の債務返済がある時点で対応不能となりデフォルト(債務不履行)に陥ることだ。

 日本の病の基本的な原因は「過剰な民間貯蓄」である。より正確には、企業が投資に比べ極めて過剰に収益をため込んでいることにある。

 ではアベノミクスは何をもたらしてくれるだろうか。第1に、円安で純輸出が増え経済を支える。円の切り下げが近隣諸国を窮乏させることは確かだが、全体としてはほかの国での積極的な金融政策を促し世界経済の助けになるだろう。第2にインフレ期待が高まり短期的には実質金利を下げる。それはいいことだが混乱を招く面もある。第3に財政赤字の増加が短期的には需要を刺激する。しかし日本の民間部門の構造的な需要の弱さを是正しない。

 ではどうしたらよいか。民間需要の弱さに焦点を当てた構造改革を実行すべきだ。投資を減らさない形で内部留保が削減されなければならない。高水準の投資をより効果的に実行することも必要だ。どのようにして内部留保を減らすか。

 対応策を3つ挙げたい。賃金引き上げ、企業ガバナンス(統治)を変えることによる株主への分配増、そして株主への利益の分配を増やして税収を増やすための企業税制の改正だ。ロンドンのエコノミスト、アンドルー・スミザース氏は特に内部留保の大半を占める減価償却費を削減すべきだと指摘する。

 日本にとっての大きな危険は金融・財政政策を調整する一方で長期の構造問題を放置することにある。均衡ある経済へのカギは巨額の利益を使うことのできなかった企業寡占体からそれを引き離すことだ。国民が所得増の恩恵を受けるようにすべきだ。

By Martin Wolf 		 	   		  


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