[CML 028567] 東急ハンズ過労死とワタミ過労自殺

林田力Hayashida Riki info at hayariki.net
2013年 12月 29日 (日) 20:14:33 JST


ワタミと東急ハンズは労働者を過労死させるブラック企業である。過労死した東急ハンズ心斎橋店員やワタミフードサービス社員は本当に気の毒である。東急ハンズ過労死者は「しんどい、もう限界や」との言葉を遺した。ワタミ過労自殺者は「体が痛いです。体が辛いです」との言葉を遺した。
一体何人の若者が東急ハンズやワタミに殺されてしまうのだろうか。東急ハンズをテーマとするインターネット掲示板では以下の悲痛な書き込みがなされた。「疲れた・・・。今までのこと少しずつ記録しています。遺書として準備でき次第、常に店内のどこかで自殺を考えてしまう自分が怖い。助けて・・・」。
東急ハンズ過労死裁判では高額な損害賠償が命じられた。東急ハンズ過労死は人一人の命が無くなる非常に痛ましい事件であり、金額という意味では正解の判決はない。それでも遺族の方の傷が少しでも癒される判決は救いである。
ワタミでも過労自殺裁判が2013年12月9日に提訴された。居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービス社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に自殺した問題で、両親は同社と親会社の「ワタミ」元会長の渡辺美樹参院議員らを相手取り、計約1億5300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
原告は森豪さん(65)、祐子さん(59)夫妻である。提訴後の記者会見で父の豪さんは「ワタミ側には『ブラック企業』の要素が全部あてはまっている」と語る。母の祐子さんは「全く反省していないから、娘の死と向き合ってくれないのだろう」と語る(「「ブラック企業の要素全部」「全く反省していない」不信、無念…ワタミ提訴で両親会見」産経新聞2013年12月9日)。代理人弁護士は「企業の長時間労働を抑止するため、米国のような懲罰的損害賠償額にした」と説明する。
訴状によると、美菜さんは08年4月に入社、神奈川県内の店に配属された。6日間連続の深夜勤務などで、時間外労働は月140時間を超え、適応障害を発症。同年6月、自宅近くのマンション踊り場から飛び降り自殺した。12年2月、神奈川労働者災害補償保険審査官が労災認定している(「ワタミ社員自殺、遺族が提訴=「過重労働抑止に」―東京地裁」時事通信2013年12月9日)。
東急ハンズ過労死裁判で認定された時間外労働は月90時間である。ワタミ過労自殺の時間外労働は月140時間である。ここから東急ハンズ擁護者は「過酷な労働を強いる企業は東急ハンズだけではない」と開き直る。これは子どもが誰かをいじめて、親に注意され、「僕だけじゃないもん。僕は誰だれ君ほどいじめていない」と言い訳する論法と一緒である。
ワタミや東急ハンズのようなブラック企業は消費者にもブラックである。ワタミは低価格なサービスで消費者に支持されたが、三軒茶屋店では食中毒が起き、行政処分隠しが批判された。その手口は宅建業法違反で東京都から業務停止処分を受けた貧困ビジネスのゼロゼロ物件業者と同レベルである(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「渡邉美樹とゼロゼロ物件の隠蔽体質」)。
東急ハンズは親会社の東急不動産が不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。東急不動産係長はトラブルになった顧客女性に脅迫電話を繰り返して逮捕された(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazon Kindle)。
消費者の抗議行動としてワタミにも東急にも不買運動が起きている。東急リバブル東急不動産不買運動はビジネス誌に炎上と報道された(「ウェブ炎上、<発言>する 消費者の脅威」週刊ダイヤモンド 2007 年 11 月 17 日号)。

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林田力Hayashida Riki
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