[CML 028564] 宇都宮健児氏の都知事選出馬を歓迎

林田力Hayashida Riki info at hayariki.net
2013年 12月 29日 (日) 16:36:50 JST


宇都宮健児氏が2013年12月28日に「日本のピンチを希望に変えるtalk talk talk!」で東京都知事選挙への出馬を表明した。私は2012年の東京都知事選挙に際して東部勝手連や「人にやさしい街づくりをめざし、宇都宮さんを応援する会」に参加した。大型開発を抑制し、ブラック企業問題や住まいの貧困に取り組むことができる人物として宇都宮氏の出馬を歓迎する。

 宇都宮氏はYahoo!ニュース配信のインタビュー記事ではブラック企業対策や住まいの貧困対策(空き家活用、家賃補助)を訴えている(志葉玲「【速報】都知事選、宇都宮健児氏「多くの人々の応援得られたら、それに応える覚悟ある」Yahoo!ニュース2013年12月22日)。これらは見落とされていた問題であり、若者など苦しむ人々に切実な問題である。

 一方で宇都宮氏が「日本のピンチを希望に変えるtalk talk talk!」での政策は新鮮味がなかった。新しい内容は首都直下地震対策くらいであった。これは大型開発抑制の論理になるが、積極的な攻めの材料にはなりにくい。「日本のピンチを希望に変えるtalk talk talk!」は「民主主義社会に秘密保護法はいらない!」実行委員会主催の集会である。左翼教条主義の色が付き過ぎることは前回選挙の反省点であるが、この集会では趣旨に合ったものである。

 管見は東京都知事選挙で脱原発や秘密保護法反対、STOP THE ABEを声高に叫ぶことは消極的である。前回の東京都知事選挙でも宇都宮選挙が脱原発に傾斜したことを批判した。脱原発や秘密保護法違憲を唱える知事が誕生したという事実を脱原発や秘密保護法反対の運動の推進剤に利用することは正しい。しかし、ここで問題にすることは当選させるために有益かということである。イデオロギー対立の強い国政マターだけを唱えても東京都知事選挙で支持は広がらない。

 一方で、いくら戦略的に触れないことが正しいとしても、それは支持する側のモチベーションに関わる問題である。高田健氏は「安倍さんと戦う候補者でなければ私達の力が湧かない」と語る。これは正直な思いである。それ故にイデオロギー対立の強い国政マターだけにしないことが重要になる。そこでブラック企業対策や住まいの貧困対策が意味を持つ。

 市民派には宇都宮氏ではなく、勝てる候補・幅広い支持が得られる候補への待望があることも事実である。これに対して集会では宇都宮氏である理由を説明している。海渡雄一弁護士は「政策を担える人が他にいるか」と主張する。高田健氏に至っては「宇都宮さんでなくてもいい」とまで言った上で「そのような人はいない」と言う。

 管見も宇都宮氏に絶対的な拘りがある訳ではない。政策が合致した上で左翼教条主義の色がない人ならば大歓迎である。宇都宮氏の出馬宣言は市民派候補として様々な名前が出ている中で宇都宮氏が先制したものであり、他の人が後から出馬宣言することに遠慮は不要である。但し、今までの支持層を包含して、さらに広がりを得られる人はハードルが高い。あちらの支持を狙えば、こちらが離反するトレードオフになりがちである。
http://hayariki.net/tobu/talk2.html
 前回選挙の得票数が当選に遠く及ばない事実は、それほど気にすることはない。日本共産党も2012年12月の衆議院議員選挙では沈み、将来的には消滅するのではないかとの声もあったが、僅か半年後の都議選・参院選で躍進した。そこには都議選での外環道などの具体的な大型開発批判や参院選でのブラック企業批判がある。主張の見せ方を変えることで支持を広げた。宇都宮氏にもポテンシャルはある。政策の出し方が重要になる。

2012年の宇都宮選挙では勝手連側に選対との連絡がうまくいかなかったという不満が生じた。事実上の都知事選決起集会となった「日本のピンチを希望に変えるtalk talk talk!」では地域別に別れてグループディスカッションする時間が設けられた。前回の課題を踏まえた動きとして評価する。選対への不満から一部は選対への過激な意見も出ているが、選対は選対で考えていると感じられた。

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林田力Hayashida Riki
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