[CML 028534] 反撃の言葉にふさわしい言葉を使って、搾取される側の論理で反抗をはじめるべきです

hinokihara hinokihara at mis.janis.or.jp
2013年 12月 28日 (土) 09:10:16 JST


檜原転石です。

泥憲和さん、こんちは。

>  もう応答しないといいましたが、取り消します(笑)
>  ちょっと長くなります。

対話をしなければ何もはじまりません。
よってあなたの変更は良いことです。
ただ、あなたに同調して暴走した東本さんのような人もいるので、
言葉は注意深く発して下さい。


>  英語圏の人だからといって、1人の意見を鵜呑みにするのはいかがなものでしょうか。

 テロ国家アメリカ礼賛のトンデモ・タレントにケビン・クローンという奴がいますが(五十嵐仁のブログでも紹介)、彼によればホワイト→白人と発想するのはフツーのことのようです。 要するにあらゆる人種の人々が住む米国ではそう発想するわけで、日本に住む人間が自己流の解釈をしても意味がありません。私の主張を理解した数少ないブログ主も英語が得意だと思われ、ブラック→黒人をすんなり理解したのでしょう。よってケビン・クローンは『White Love』を普通に「白人の恋」と理解したのでしょう。

 要するにトンデモ和製英語「ブラック」は英語で、多くは英語話者には通じない和製英語だけど、この言葉だけは通じてしまい、普通に黒人と連想されるが、意味はといえば英語でいえば「スウェット・ショップ」のことだが、その意味は拡大解釈され、「ブラック」はあらゆる悪を含意して解き放たれたのが現在の状況だということです。

>  必ずしも黒人だけを意味しないし、よい意味もあれば悪い意味もある。
>  時と場合によるという、それだけのことです。


 前田大先生も立場上(法律関係者との仲間意識)その種の発言をしています。日本語の黒についてなら、両義性があると言うことも可能ですが、黒人を長い間奴隷として使い、未だに刑務所に多くの黒人を閉じこめている米国、人種差別の国の英語がブラックに多くの悪を含意させることはふつうのことですよ。よって津田幸男の以下の指摘があるのです。

 [それでは、‘black’の意味はどうであろうか。再び、前出の『ランダムハウス英和大辞典』を調べてみよう。‘black’の形容詞の部分には15項目が掲げられているが、そのうち、わずかにプラスの意味を含むものは、「全くの、徹底的な」(第14項目)の一つのみで、残りのほとんどは著しく否定的な意味を含むものばかりである。
それらは、「よごれた、きたない」(第4項目)、「まっ暗の、やみの」(第5項目)、「陰気な」(第6項目)、「不吉な、険悪な」(第7項目)、「故意の、たくらんだ」(第6項目)、「腹黒い、よこしまな」(第9項目)、「荒廃地の」(第10項目)、「非難されるべき、不名誉な」(第11項目)、そして「不正な、やみ値の」(第15項目)の、合計9項目にわたり、‘black’がいかに、マイナスのレッテルとして使われているかがよくわかる。このように‘white’がおおむね「善と公正」を指し示すために使われ、‘black’が、「悪と不正と汚れ」を示すために使われていることと、‘white’が白人を指し、‘black’が黒人をさすということばの使われ方は、任意のものではなく、作為的なものであろう。]

 あなたは、たったひとつの良い意味を見つけて、それでもblackには良い意味もあると言い張るなら、あなたは公正な立場で物事を見ていないともなりますし、人種差別の歴史を直視しようとしていないということでしょう。
だって「ブラック」は黒人同士がなぐりあいをするほどの差別語だったのを、「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動で本来の意味を取り戻し、今や米国の黒人が最も好む呼称になったのですから。

 ああそれなのにそれなのに、日本では今頃になって、それもマンデラの死んだ年に、トンデモ和製英語「ブラック」があらゆる悪を含意して氾濫している、この大恥を私は何とかしたいのです。

 また日本人の遠い祖先もアフリカで生まれました。その人たちの肌の色も黒かったのは言うまでもありません。これは科学です。黒に悪を含意したり、マイナスイメージを付与するのは非科学なのです。わたしたちは科学の時代に生きていますが、未だに科学の意味を知らないようです。もちろん科学によれば「神は妄想」です。


>  呼び名は「搾取企業」でいいかも知れないし、
> 「悪徳会社」とか「タコ部屋」でもいいかも知れません。
>  でも、経過を考えてみませんか?

言葉との戦いとは、要するにものの見方をどう変えるかということです。白人英語の差別語「ブラック」を好ましい言葉に変えるには「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動が必要でした。それによって白人英語のものの見方を根本からひっくり返したわけです。

「搾取企業に気力も搾り取られて自殺させられた労働者がいた」という表現は、我利我利亡者が牛耳る企業を搾取企業と呼んでいれば非常にぴったりくる表現です。しかし――


>  いずれにせよ、労働組合の呼びかけに、若者が応えてくれなかったのです。
>
>  様相が変化したのは、「ブラック企業」というネットスラングが現れてからです。 
> 
>  たくさんの若者が、俺の会社はブラック企業だと、ネット上ですが、自分の会社を告発し始めました。
>  それまで社会の表面に現れなかった企業の実態が、当事者によって明るみに出され始めました。
>  これまでになかったことです。
>  メディアもぼちぼち取り上げ始めました。

この時系列はよく分かりませんが、結局、今野晴貴が例の著書を書き、赤旗が取り上げて運動として広がったということでしょう。今野晴貴が別の書名(注:出版社は文芸春秋、戦犯出版社で、日本の若者をトンデモ右翼にした元凶のひとつ)にしたら、どうなっていたかは定かではありませんが、どんな成果をあげようともトンデモ和製英語「ブラック」は差別語として機能しますから、運動の成果以上に社会には害毒をまき散らします。

>  試しに街角で街宣してみればわかります。
>  首切り反対や、合理化反対、搾取といった文言の並ぶビラの受取りの悪いこと。
>  ブラック企業と大見出しをつければ、手に取る若者が増えるのです。
>  組合の活動家は大喜びですよ。
>  こういった効果の前には、ブラックが和製英語だとか、ブラックといえば黒人であるとか、
> その指摘自体が間違った言葉遊びなんか、どうでもよいのです。
>  小理屈ひねっている暇があるなら、若者を引きつける別の方法を教えてくれよと言いたいところです。
>  この切実性を分かって貰えないなら、話になりません。

 日本の現状では、受け取った若者が安倍晋三の靖国参拝に「いいね!」と応答していても何ら不思議でありません。あなたがたこつぼ状態の若者に媚びてトンデモ和製英語「ブラック」を使っても、彼ら彼女らを右翼思考から脱却させない限り、世の中は何も変わらないのです。トンデモ和製英語「ブラック」に飛びつく人間は、世界の抵抗運動を何も知らないのですよ。マンデラもマルコムXも知らないでしょう。あなた方が運動をはじめから世界の労働運動と隔絶させるつもりなら、若者の目先の食いつきだけを気にしていればいいのですが、救うべき相手は日本の若者ばかりではありません。これから日本が侵略するであろう中東やアジアの人々も救う必要があるのです。「資本から搾取されている」という意味を理解しないかぎり、これからの強欲企業独裁と戦えません。黒白二分法の警察思考になじんで、警察から「黒」と認定されている(公安警察の思考では普通のこと)労働者自身が、トンデモ和製英語「ブラック」を使っていて、どうして警察国家と対峙できますか?私たちは、トンデモ和製英語「ブラック」を氾濫させて多分、墓穴を掘っているのです。今すぐ馬鹿者言葉をG
 S除して、反撃の言葉にふさわしい言葉を使って、搾取される側の論理で反抗をはじめるべきです。私たちは戦いの課程でも致命的失敗をしてはいけないのです。

追記:「緑茶会」という命名の大間違いを指摘するまでもなく、トンデモ和製英語「ブラック」を使っていては運動は絶対に成功しない。一瞬で「しらけ鳥」が頭に飛び交う人が必ずいるから・・・ 




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