[CML 028025] 江東区のブラック企業・ブラック介護

林田力hayariki info at hayariki.net
2013年 12月 3日 (火) 22:19:35 JST


ブラック企業は労働者だけでなく、消費者にとってもブラックである(林田力「東急のブラック企業問題」都政わいわい勉強会in東部地区−ブラック企業・ワーキングプアを考える)。ブラック企業の消費者へのブラック性が顕著に現れる業界が介護である。ブラック企業のパワハラ体質は利用者への暴力に向かう。ブラック企業の長時間労働によって労働者が疲弊すれば事故が起きやすくなる。

 江東区のブラック介護問題として、知的障害者福祉施設「ひまわり恵の家」暴行事件がある。施設の世話人(生活支援員、70歳男性)が2011年11月4日、入所者への暴行容疑で警視庁城東署に逮捕された。世話人は8月9日21時40分頃、施設の浴室内で、知的障害のある男性(29)を入浴させていた際に「何回言ったら分かるんだよ。バカヤロー」などと怒鳴り、暴言を浴びせた。さらに頭を押さえつけ、叩くなどの暴行を加えた。

 男性の様子を不審に感じた父親がICレコーダーを持たせて録音し、発覚した。父親はICレコーダーで男性の悲鳴や生活相談員の怒鳴り声の録音を持ち、同署に相談した。世話人は「言うことを聞かないので、6月頃から頭を押さえたり、たたいたりした」と話しているという。

 「ひまわり恵の家」は特定非営利活動法人ひまわり惠の会(東京都江東区東砂3丁目)が運営する。世話人は入所者の食事や入浴の世話をし、夜間は世話人だけが泊まり込んでいたという。逮捕者の勤務開始は1年前とする報道(読売新聞)と2年前とする報道(産経新聞)がある。世話人は2012年1月に一審で懲役8ヶ月(執行猶予3年)の有罪判決が確定した。

 東京都は2012年5月11日、障害者自立支援法第50条第1項に基づき、「ひまわり恵の会」に対して指定の全部の効力停止処分を行うことを決定した。理由は「施設内で適切な介護が実施されているか適宜確認するなど、管理者が必要な責務を果たさなかったため、世話人による利用者への暴行を防ぐことが出来なかった。また、人権擁護・虐待防止に関する取組みも不十分であった」ことである。効力停止期間は2012年5月11日から2012年8月10日までの3か月間である。

 被害者から委任を受け、東京都に行政処分を求めた弁護士は以下のように語る。「今は、障害者を対象とする施設でも、法律の要件さえ満たせば、誰でも可能です。そうすると、行政による監督は困難ですから、問題を起こせば、問題が生じないような体制を確立するまで、実質的営業停止となることも止むを得ないでしょう。」

 誰でも開業可能なために事後規制が重要になる点は無料低額宿泊所や脱法ハウスなどの貧困ビジネスと共通する(都政わいわい勉強会in東部地区実行委員会『貧困ビジネスを考える』Amazon Kindle)。
http://hayariki.net/koto/kaigo.html
 残念なことに江東区にも情けない事件がある。江東区障害者支援課の課長は2013年1月31日、千葉県浦安市のスーパーの店内で局部を露出させたなどとして公然わいせつで現行犯逮捕された。課長は31日21時頃、浦安市のスーパーの店内で局部を露出させた。店員から「局部を出して店内を歩く変な客がいる」という110番通報があり、警察が駆けつけたところ、課長がズボンのファスナーを下ろし、局部を露出させたまま店内を歩き回っていたため、現行犯逮捕した。課長は酒を飲んで帰宅する途中であった。「局部を出したことは認めるが、見せるつもりはなかった」と容疑を一部否認している(「店内で局部露出 区役所課長を現行犯逮捕」日本テレビ2013年2月2日)。

 江東区役所の職員達によって、この課長の「減刑」と「処分軽減」を求める呆れた署名活動が行われた。署名活動は主に区内の障害者団体向けである。「行政に補助金などで世話になっている障害者団体をダシに、職員らが容疑者をかばい立てしようとする魂胆がミエミエ」と評された(「スッパ抜き! わいせつ職員を擁護する東京・江東区役所の“署名運動”」週刊実話2013年4月4日)。
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林田力Hayashida Riki
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