[CML 025815] 【凡語 京都新聞】原爆を語り継ぐ 宇治市の米澤鉄志さん(79)

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2013年 8月 7日 (水) 16:07:36 JST


京都では「原爆と原発を考える京都市民の会」主催(ピースムービーメント実行委員会さんと共催)で8月4日に映画「ひろしま」上映と広島の被爆者の米澤鉄志さんの講演の集いをひとまち交流館でジャスト80名の参加で行いましたが、教徒新聞の記者さんからこのイベントと米澤さんの新著「ぼくは満員電車で原爆を浴びた」(小学館)について何かの形で記事にしたいと言われていたので記事載らないな〜と思っていたら今朝の京都新聞朝刊1面に「凡語」(朝日新聞の「天声人語」に相当)の形で以下の記事が掲載されておりました!皆さん、ぜひお読みいただければと思います。

 内富@原爆と原発を考える京都市民の会


凡語	京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/

原爆を語り継ぐ

 宇治市の米澤鉄志さん(79)は小学5年生だった。疎開先から広島市内の祖父母宅を訪ねに、母と満員の路面電車に乗っていた

▼爆心地から約700メートル。ピカッと光って、すさまじい音がした。爆風で乗客は折り重なって倒れ、突き刺さったガラス片で血まみれになった…。米澤さんが語るのを、京都市内の集まりで聞かせてもらった

▼母子とも助かったのは、すし詰め状態の電車の真ん中にいたから。外に出ると真っ暗、黒い雨が降る「生き地獄」を歩いた。たどり着いた疎開先で嘔吐(おうと)と高熱に苦しみ、頭髪が全て抜けた。母は終戦のころに亡くなった

▼体験の語り部を続けている米澤さんが初めて、「ぼくは満員電車で原爆を浴びた」(小学館)という本を先月出した。福島第1原発事故に衝撃を受けたからだ。「これまで原発の放射線の恐ろしさをあまり語らなかった」。被爆者としての責任を感じたという

▼きのう平和祈念式で松井一実広島市長は、日本政府がインドに原発を売り込む原子力協定交渉を批判した。参列した安倍晋三首相はどう聞いたろう

▼米澤さんは福島の子どもたちを心配する。内部被ばくの不安、転校先でのいじめ。自身が体験したことだ。核廃絶の願いは核兵器だけでなく原発にも向かうべき。今夏も広島に帰り、語りかけている。

[京都新聞 2013年08月07日掲載]


伝えたい少年原爆体験記。11歳のヒロシマ
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784092271661

 広島に原爆が落とされたのは、1945年8月6日でした。11歳の米澤鐡志さんは、爆心から750メートルの電車内で母親と一緒に被爆します。母親は9月に亡くなり、母乳を飲んでいた1歳の妹は10月に亡くなります。
 この本は、米澤少年の目で見た、8月6日その日のことと、その後何が起こったか、という記録です。

 ブラウスが突然発火して、体が焼け始める女性、皮膚が布地のように垂れ下がって、幽霊のように見えた人たち、防火水槽に飛び込んで亡くなっている赤ちゃんを抱いた女性、川を流れていくたくさんの死体。
 11歳の少年が見た光景を、読者も知ることになります。
 
 「どんなにつらい記憶でも、知らないよりは知ったほうがいいと私は思います。本書は読むのも苦しい内容ですが、きっと未来のための知恵を与えてくれるでしょう」(京都大学原子炉実験所 小出裕章さんによる「はじめに」より)。

 原爆や核についてお子さんと考えるとき、最適の1冊です。

編集者からのおすすめ情報
 米澤さんは「語り部」として、被爆体験講話を全国各地で行っています。爆心地1キロ以内での体験の迫力に、米澤さんの「語り」を聞いた人たちは、誰かに伝えなくては、という思いにかられてしまうのだそうです。

 これまでたくさんあった、本にまとめる誘いをすべて断ってこられましたが、
2011年3月の東日本大震災での福島原発の事故と、ふるさとを追われた福島の人々を見て、考えが変わり、広島を体験して生き残った自分の役割として、体験を本の形に残して、これからも多くの人に読んでもらいたい、と思ったのだそうです。

 そのころ、この本の文章を担当した由井りょう子さんとの出会いがありました。由井さんは、米澤さんの話を聞き「本にまとめましょう」という提案をします。米澤さんは、本のために追加取材を受けることを決めました。

 この本は、これまで米澤さんの「語り」を聞いたことのある人にとっては、「やっと本になった」という待ちに待った本、はじめて接する人にとっては「こんなすさまじい体験を小学校5年生がしたのか」と驚きとともに知るヒロシマの現実、という本でしょう。
 米澤さんは、被爆一世の語り部として、最年少です。
 小学校4年生以上で習う漢字にはふりがなをふりました。
 すべての方にとって、原爆被爆の実際を知るために、おすすめです。 
 
 米澤さんの被爆講話申し込み先
 http://www.geocities.jp/hankaku1945/ 		 	   		  


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