[CML 025776] 沖縄、痛みの空 超低空・昼夜の爆音・揺れる居間 オスプレイ追加配備

BARA harumi-s at mars.dti.ne.jp
2013年 8月 5日 (月) 18:04:41 JST


新聞記事
朝日新聞・WEB
2013.8.4

沖縄、痛みの空 超低空・昼夜の爆音・揺れる居間 オスプレイ追加配備
http://digital.asahi.com/articles/SEB201308030103.html?ref=pcviewer

沖縄の根強い反対をよそに、米軍の輸送機オスプレイが3日、再び強行
配備された。
昨秋初めて配備されてから10カ月。
県内各地に広がる騒音などの被害は、追加配備で一層深刻になる恐れが
ある

 午後4時半過ぎ、オスプレイが市街地上空を飛び、滑走路に入ってきた。
「来てもらいたくないものが来てしまった」。
米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の佐喜真淳市長は市役所の屋上で
着陸を確認した後、語った。

 同じ頃、同飛行場の野嵩ゲート前では、約200人が集会を開いていた。
「県民は許さないぞ」。拳を突き上げた。

 宜野座村城原の泉忠信さん(83)はこの日、家のテレビでオスプレイの
ニュースを見た。「沖縄は踏んだり蹴ったり。反対がまったく通じない哀れな
県民だ」

 家から約370メートルの場所に、オスプレイが使うヘリ着陸帯「ファルコン」
がある。
沖縄本島北部の米軍キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブに計32カ所ある
着陸帯の一つだ。泉さんは、この周辺でオスプレイが昼夜行う訓練を日記に
克明に書きとめてきた。
「赤いバケツつり下げて家の上通る」「暗くて機体は見えない 爆音だけ
聞こえる」……。

 パイロットの姿が見えるほどの超低空飛行。重く低いプロペラ音が体に響き、
時には居間の机も揺らす。
風圧で庭の落ち葉が舞い上がり、オイルの臭いが残る。
小学生の孫2人は騒音が近づくと、耳をふさいで家に走り込んでくる。

 そんな飛行が1カ月に10日ほど繰り返される。
「あまりに無慈悲な飛び方。人の暮らす環境としては最悪だ」

 自治会は今年3月、配備に反対する大会を開催。
5度にわたって沖縄防衛局に抗議し、春以降、集落の上を飛ぶ回数は減った。
しかし、今回の12機追加で被害が広がることを懸念している。


 ■合意無視/正月も飛行/毎月国外へ

 昨年10月配備の12機は、日米で合意したルールに反する午後
10時以降の夜間飛行や市街地上空の飛行を繰り返してきた。
沖縄県はそれを指摘したが、防衛省は「運用上必要」として認めていない。

 普天間を飛び立ったオスプレイは、北上するのが通例だ。
ハンセンやシュワブのほか、金武ブルービーチ訓練場、北部訓練場、
伊江島補助飛行場などへ向かう。
帰りには那覇市上空も通る。飛行の詳細は、沖縄防衛局も把握していない。

 このため宜野湾市では、市職員が目視で飛行回数を数えてきた。
離陸、着陸、タッチアンドゴーなどの通過をそれぞれ1回と数え、時刻も
記録する。
通常業務もこなしながらのため、見落としも多い。
それでも昨秋の配備後からの飛行回数は計763回を数えた。

 一番遅い時刻は午後10時49分(6月4日)。
原則、飛行できない時間帯だ。
昨年11月26日には、1日で24回もの飛行があった。
正月の1月3日にも飛んだ。

 進入路の真下にあたる同市上大謝名地区では、昨年10月~今年
6月末に1万3086回の航空機騒音(オスプレイ以外含む)が測定
された。
うち午後10時~午前0時は128回だった。

 12機の追加配備で、飛行回数は増え、騒音も激しくなる。
米海兵隊が昨年公表した報告書によれば、普天間でのオスプレイの
離着陸や通過は年6706回になる見込みだ。
このうち夜間飛行は280回。オスプレイと置き換えられる旧型ヘリの
3・7倍にのぼる。

    ◇

 なぜ配備先が沖縄でなければならないのか。
沖縄では疑問の声が少なくない。

 防衛省は、米海兵隊は朝鮮半島や台湾海峡での紛争に即応する
ために沖縄にいるとし、「緊急事態におけるわずかな遅れも致命的
になる」と説明してきた。
しかし海兵隊の「足」であるオスプレイは、沖縄に必ずしも常駐していない。

 オスプレイは昨年12月以降、グアムやフィリピン、タイ、韓国などへ
毎月、2~6機で出かけ、長ければ20日間近く軍事演習などに参加して
きた。
6月下旬には、米軍佐世保基地(長崎県)を母港とする強襲揚陸艦
ボノム・リシャールに7機が搭載されて移動。
オーストラリアへ初上陸し、米豪合同演習に加わった。

 各地までの距離は約1千~6千キロ。朝鮮半島有事などに即応しよう
にも時間がかかる。
琉球大の我部政明教授(国際政治学)は「米軍にとって駐留先が沖縄か
どうかは重要ではない。
行くべき所にはどこでも行く。
駐留先は地理的条件で決まるのではなく、政府や人々の意思の問題だ」
と話す。


 ■小野寺防衛相「米側の話」

 安倍政権にとってオスプレイの追加配備は既定路線だ。
小野寺五典防衛相は2日、記者団に「民主党政権時代にすでに(米側から)
通報があった。
部隊の補充として淡々と行われている。一義的に米側が対応している
話だ」と説明した。

 今年の防衛白書は「沖縄配備で在日米軍全体の抑止力が強化」と評価。
中国の海洋進出もふまえ、沖縄に拠点を置く米海兵隊のオスプレイに期待する。

 小野寺氏は「沖縄の負担軽減に努力したい」とも語った。 



CML メーリングリストの案内