[CML 025771] 核廃絶と日本 9条守り世界をリードせよ ピーター・カズニック

BARA harumi-s at mars.dti.ne.jp
2013年 8月 5日 (月) 17:53:15 JST


新聞記事
朝日新聞・WEB
2013.8.3

核廃絶と日本 9条守り世界をリードせよ ピーター・カズニック
http://digital.asahi.com/articles/TKY201308020648.html?ref=pcviewer

映画監督のオリバー・ストーンと私は、米テレビドキュメンタリーシリーズ
「もうひとつのアメリカ史」を2012年に制作した。
その中で示したが、「原爆投下は日本の降伏をもたらし、本土決戦の
回避で数十万のアメリカ人と数百万の日本人の命を救った」とする
神話は、アメリカが戦後世界における良心的な大国であるという主張を
支える役割を果たした。

 核大国で核をいつでも使う用意があるとするアメリカは、自分を善玉と
して演出する必要があったのである。

 しかし実際には、日本の降伏は原爆投下によるものではなく、
ソビエトの侵攻によるものだった。つまり、原爆投下は軍事的にも
倫理的にも正当化する余地はないということだ。

 「変化」が期待されたオバマ政権は、最近になってブッシュ政権の
元報道官が「ブッシュが4期目を務めているようだ」と言ったほど、
ブッシュ政権のひどい政策のいくつかを合法化、組織化した。

 米国家安全保障局(NSA)によるネットの監視行為が暴露された
スノーデン事件は、多くのアメリカ人にとって、とどめの一撃だった。
政府の透明性を約束したはずのオバマ大統領は、内部告発者らを
前例がないほど狂暴に訴追している。カーター元大統領は
「アメリカでは現在、民主主義が機能していない」と述べている。

 さらにオバマ大統領は、世界各国に米軍事基地をつくって
「米軍事基地帝国」を維持している。

 オリバーは、私が参加するアメリカン大学と立命館大学が共催する
「平和の旅」に4日から合流し、広島、長崎、沖縄を訪れる。戦後の
米国の歩みをたどるかのごとく、旅は最初の原爆投下地から始まり、
米国の覇権維持のための最も大事な拠点とされる在外米軍基地の
ある沖縄で終える。

 指導者たちが核兵器をどのように扱ってきたかという歴史を
ふまえ、スリーマイル島、チェルノブイリ、福島の教訓からも、
人間には核兵器であろうと核発電であろうと、制御する能力は
ないとの結論にオリバーと私は達した。

 だからこそ日本は、米国の核の傘の下に隠れているのをやめ、
原爆によって攻撃された経験を持つ唯一の国としての特別な役割を、
国際的な核廃絶運動のリーダーとなることによって果たすよう
呼びかけたい。それは、憲法9条を捨てる方向ではなく、堅持することを
意味する。

 また、米の軍事政策、帝国主義的政策がもたらした結果に
対して戦いを続ける広島、長崎、福島、沖縄の人々に連帯を表明したい。

 (構成・井上未雪)



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