[CML 023955] Re: 主権回復の日」は国民的合意でもなんでもないことを証明してしまった式典。

石垣敏夫 motoei at jcom.home.ne.jp
2013年 4月 29日 (月) 13:03:26 JST


安倍首相は
TPPで自動車の米国関税撤廃は後回しにされ、
何の為にTPPに参加したのか、といわれ
自民党は何も答えられません。
米国に媚びを売って、更に歴史修正主義者と言われ、
良いところが全くありません。
しかし、自民党に変わる政党が育っていない為、選挙では多数を
占める、この現実から日本人は早く脱皮しなければなりません。(石垣)

<下段は転送です>
ワシントン・ポスト社説:歴史に向き合えない安倍晋三 Shinzo Abe’s inability 
to
face history

安倍政権の行き過ぎた右傾化、事実とかけ離れた歴史認識への批判の声は米国の保守派 

からも出てきている。その典型がこのワシントンポストの社説であろう。(これも参照 

:ニューヨークタイムズ社説)

Shinzo Abe’s inability to face history

http://www.washingtonpost.com/opinions/shinzo-abes-inability-to-face-istory/20
13/04/26/90f5549c-ae87-11e2-a986-eec837b1888b_story.html

WP社説:歴史に向き合えない安倍晋三

論説委員会、2013年 4月 27日

5年前に不手際から手放した日本の首相の座に、安倍晋三が昨年の秋に返り咲いたその 

瞬間から、ひとつの疑問が涌き起こっていた。日本が前進するために、彼は国家主義、 

とりわけ歴史修正主義の衝動を抑えられるだろうか?


今週になるまで、その疑問に対する答えは肯定的であるように見えていた。安倍氏は
瀕死の日本経済を改革するため勇気ある措置を講じた。彼はコメ農家のような党内の強 

力な利益集団をものともせず、日本の経済成長に拍車をかける可能性をもつアメリカや 

他の太平洋諸国との自由貿易交渉に加わった。彼は慎重な言葉で防衛費増額への正当な 

欲求を表明した。

しかし今週になって彼は、この全ての前進を危険にさらすような動きに出た。前世紀
の朝鮮半島の植民地支配に対して1995年に日本が表明した公式な謝罪を見直したいかど 

うかを国会で質問されて、安倍氏は「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まって 

いない。国と国の関係でどちらから見るかで違う」と答弁した。

中韓両国政府の要人たちは憤激をもって応じ、それは理解できるものだった。確かに
、歴史は常に再解釈され続けている。しかし事実というものはあるのである。日本は朝 

鮮半島を占領した。日本は満州に続いて中国全土を占領した。日本はマレー半島に侵攻 

した。日本は侵略を行ったのだ。ドイツが歴史と率直に向きあってヨーロッパでの地位 

を確立してから何十年もたつというのに、どうして日本にはいまだに事実を認められな 

い人々がいるのだろうか?

確かに韓国や、それ以上に中国は、時折国内の政治目的のために反日感情を煽ること
はある。中国は自国の歴史を歪曲し、日本と異なり多くの場合は対立する解釈を議論・ 

研究することが許されていない。しかし、これらはいずれも、安倍氏が今週陥ったよう 

な自滅的な修正主義の釈明にはならない。

日本にはもっと理にかなってはいても、やはり韓国と中国が反対しているような目標
があるが、歴史に向き合うことができないとそれらに対しても偏見を持たれてしまう。 

中国と北朝鮮の防衛費と強気な行動を考えれば、安倍氏には自衛隊の近代化を支持する 

正当な理由がある。第二次世界大戦後に米国占領軍によって押し付けられた日本の「自 

衛」憲法で、日本が同盟国を十分な力で助けることができるのかどうかを彼が問うのは 

もっともである。しかし、彼が戦前帝国へのノスタルジーを抱いているように見えると 

き、多くの有権者がまだ疑問視している国内の改革を実行する彼の能力と、疑い深い近 

隣諸国を安心させる能力は、失墜する。

(翻訳 酒井泰幸)


Satoko Oka Norimatsu at PeacePhilosophy

国会議員は半数以上がボイコットし都道府県も半数近くが知事を出さないことで対応し 

た「主権回復の日」。安倍政権はこの式典をやることで却って「主権回復の日」は国民 

的合意でもなんでもないことを証明しまったのだ。これは沖縄問題だけじゃなくて全国 

の問題なんだという明確な意思表示があったのだ。

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