[CML 023877] 天下の岩波書店、放射能ビジネスに便乗、問題のある「チェルノブイリ被害の全貌」を出版!!

Yabuta Tohru ynntx at ybb.ne.jp
2013年 4月 24日 (水) 23:00:20 JST


藪田です

天下の岩波書店が、放射能の危険を煽る問題本を出版

岩波のホームページでは、4月26日付けで発売と予告している。

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調査報告  「チェルノブイリ被害の全貌」

http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-023878

アレクセイ・V.ヤブロコフ,ヴァシリー・B.ネステレンコ,アレクセイ・V.ネステレンコ,
ナタリヤ・E.プレオブラジェンスカヤ
星川 淳 監訳
チェルノブイリ被害実態レポート翻訳チーム 訳

■体裁=B5判・並製・400頁
■定価 5,250円(本体 5,000円 + 税5%)(未刊)
■2013年4月26日
■ISBN978-4-00-023878-6 C0047  

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さて、この元ネタ本は、

Chernobyl 

Consequences of the Catastrophe for People and the Environment


チェルノブイリ――大惨事が人びとと環境におよぼした影響

http://www.amazon.com/Chernobyl-Consequences-Catastrophe-Environment-Sciences/dp/1573317578/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1366806933&sr=8-1&keywords=Chernobyl+Consequences+of+the+Catastrophe+for+People+and+the+Environment

執筆者は

Alexey V. Yablokov (Editor), Vassily B. Nesterenko (Editor), Alexey V. Nesterenko (Editor)

編集者
Janette D. Sherman-Nevinger

で、ロシア語版を英語版に翻訳して、ニューヨーク科学アカデミーという団体が出版したものである。

執筆者アレクセイ・ヤコブロフらは、ロシア・ウクライナ病院のカルテを数多くチェックしたら、多くのチェルノブイリ原発事故による病死者が数多く出てきたというのである。

なんと100万人もの犠牲者が出ているというのである。また、植物、鳥など環境中にもさまざまな影響が出ているというのである。

ところが、出版したところ、数多くの批判が出てきた。100万人の犠牲者というあまりにも現実離れした数字や、因果がはっきりしないこともチェルノブイリに、無理に関連付けていると

され、信頼性に問題ありとされた。

さて、ニューヨーク科学アカデミーは、第1版は出したもの、批判をうけ、編集者や執筆者に、根拠となる資料を出せといったが、出してこなかったらしい。そこでニューヨーク科学アカデミーでは、重版を止め、廃版としたいわくつきのものである。

アマゾンドットコム(英語版)で検索すると、上記URLのように出てくるが、初版版が古本として売られている。

アマゾンドットコムの書評には、この本は

「この本は、プロパガンダにすぎません」

「プロパガンダであり、間違った情報」

「ニューヨーク科学アカデミーの研究ではない」

「この本読んでいない人による、高評価」

「すでの使いつくされたバカ話」

等々でてきます。本文は長いので、皆さんで読んでください。

一文を紹介すると

「この本は、チェルノブイリで生じた出来事からの神話、嘘および誤った考えを再利用します。
それにお金を浪費しないでください。
ニューヨーク科学アカデミーはこの本の(内容を)支持せず、なんら新事実を含まないと述べました。」

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インターネットでは、無料のPDFがありますので、ダウンロードすれば読めます。英語版ですが。私も、2年ほどまえにぱらぱらと読んでみました。さほど、英語力があるわけではないのですが、いわゆるトンデモ本の印象を受けました。日本の医学者や、放射線防御の専門家に見せたら、多分NGをだす本と思えます。

http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf


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本日、岩波書店に電話をして聞いてみました。ニューヨーク科学アカデミーが、廃版した経緯をしっているのかと聞いたら「知っていると」と答えました。それではなぜ出版するのかと聞いたら、編集部で話し合って決めたと言いました。では、その会議には批判的意見を持つ人はいたのかと聞いたら、いなかった。と答えました。

天下の岩波書店も、まあこの程度の認識です。翻訳者が、星川惇だから、そのネームバリューに引きづられて、出した可能性もあります。

そのあと、同様のことを、社長室長側にも電話で伝え、抗議の旨をつたえておきました。電話に出た人は、経営陣にも伝えておきます。と言っておりました。

週刊朝日でも、橋下の件で、チョンボをしたばかりだし、岩波よ、お前もかと言いたくない。岩波書店は、信頼性を毀損するようなことはしていただきたくない。

PS、英語版のときの編集者は、あのジャネット・シャルマンおばさんです。福島原発事故のあと、米国で、死産が増えたとトンデモ情報を流しているかの方です。

















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