[CML 023612] 汚染水漏洩に関する数値の考察【暫定版】

T.kazu hamasa7491 at hotmail.com
2013年 4月 10日 (水) 13:18:54 JST


汚染水漏洩に関する数値の考察【暫定版】

 この間の報道および過去の報道から、以下、「まとめ」を試みました。汚染水の漏出または放出による放射能量がいかに膨大なものであるか、想像力を喚起するためです。、
 私にわからない部分、私が間違っている事柄については、みなさまのご教示を乞います。(2013.4.10 ni0615拝)


【1、経緯】
(略:後述します)

【2、汚染水貯蔵施設】
汚染水貯蔵施設には、地上のタンク群と7個の地下貯水槽がある。
地下貯水槽は、7つのうち4つ使用で、使用中4つのうち3つが漏洩(4打数3漏洩、打率75%)。未使用の3つを移送先として使用したときの予想打率(漏洩リスク)も75%。

【3、貯水総能力 2013.3.2現在】
タンク 27.3万トン
地下貯水槽 5.8万トン
----------------------
タンク+地下貯水槽 33.1万トン

【4、貯蔵量 2013.3.9現在】
タンク  27.3 -2.9=24.4万トン
地下貯水槽 5.8 -1.4= 4.4万トン
----------------------
タンク+地下貯水槽 28.8万トン

【5、残余能力 2013.3.9現在】
タンク  2.9万トン
地下貯水槽 1.4万トン
----------------------
タンク+地下貯水槽 4.3万トン
何日分?
4.3万÷400=108日分

【6、汚染水濃度】
タンク、地下貯水槽とも 
29万ベクレル/立方センチ
=2.9×10^(5+6)ベクレル/トン
=2.9×10^11ベクレル/トン
=2900億ベクレル/トン

【7、濃度数値の根拠 by報道】

7-1 「東電によると、汚染水は直近の数値でセシウム134が1立方センチ当たり22万ベクレル、セシウム137が同30万ベクレルと高い濃度だという」(共同通信 2012.1.12 http://nanohana.me/?p=11450)

7-2 「この汚染水の濃度は、原子炉建屋内にある汚染水のおよそ半分の、1立方センチメートルあたり29万ベクレル程度」(朝日新聞 2012.4.7 http://www.asahi.com/national/update/0407/TKY201304070010.html)

7-3 「しかし、貯水槽内の汚染水の濃度は、約50倍高い同29万ベクレル。普通に120トンと掛け合わせれば、約35兆ベクレルの放射性物質が貯水槽の外へ漏れ出したことになる」(読売新聞 2013.4.8 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130408-OYT1T00262.htm?from=navr)

【8、汚染水に含まれる核種別濃度】

8-1 貯蔵汚染水に関しても、漏洩汚染水に関しても発表されていない? 

8-2 「29万(30万)ベクレル/立方センチ」は、セシウム137に限った数値らしい。

8-3 大気中漏洩とは違って、ストロンチウム、ウラン系列、プルトニウムなど、内部被曝をすると人体に甚大な損傷を与える、重い放射線核種が大量に含まれている筈だが、全く議論されていない。

【9、貯蔵汚染水の放射能総量…セシウム137に限った数値らしい】

9-1 キャパシティーは、 
33.1×10^4×2.9×10^11
=9.6×10^16
=9京6千兆ベクレル

9-2 現在貯蔵量は、
28.8×10^4×2.9×10^11
=9.6×10^16
=8京4千兆ベクレル

9-3 毎日増加量は、
400×2.9×10^11
=1.2×10^14
=120兆ベクレル

【10 漏洩量by東電発表】
1号貯水槽 ?トン
2号貯水槽 120トン
3号貯水槽 ?トン


【11 漏洩放射能量】
120トン × 2.9×10^11ベクレル/トン 
=35兆ベクレル

【12 漏洩は今も続いている】
(遮蔽措置が行われたとは聞いていない)

【13 比較:大気中放出量】
「2012年9月24日、東京電力は「福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ進捗状況(概要版)」にて福島第一原発からは9月時点でも毎時1000万ベクレルが放出中であることを発表した」
http://www.best-worst.net/news_aipzFKbXLW.html

毎時1000万ベクレル!毎日2億4000万ベクレル!
ということだが、汚染水毎日増加量はその50万倍の120兆ベクレル。

【14 回収不能汚染水】
メルトダウン(格納容器破損)した3つの原子炉の地下から、地下水脈をつうじて、漏洩した汚染冷却水(=原汚染水)の量は不明。「測り知れない」から発表を控えているのか?それとも「測っていない」のか。


以上
ni0615拝


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