[CML 023571] 基地返還交渉はアメリカの背信行為で大失敗

泥憲和 n.doro at himesou.jp
2013年 4月 8日 (月) 09:05:22 JST


どのメディアも指摘しませんが、安倍さんの沖縄基地返還交渉は失敗ですよね。

安倍さんは、嘉手納基地より南の6施設の返還を約束させました。
総面積約1,048ヘクタールだそうです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/saco.html

では下の文書をご覧下さい。
平成7年の、外務省の公式文書です。
いわゆるSACO合意です。
よく読んで下さい、特に面積を。

↓
沖縄県における米軍の施設及び区域の総面積(共同使用の施設及び区域を除く。)の約21パーセント(約5,002ヘクタール)が返還される。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/saco.html
↑

もともと約5,002ヘクタールを返還する約束だったのに勝手に反故にされて、約5分の1に値切られたら、普通は失敗というでしょう。

自民党は言います。
辺野古の新基地をどうしても作らなきゃならない理由は、すでに両国政府が合意しちゃってて、いまさら覆せないんだと。
それが安倍さんの考えでもあります。

だったらなんでアメリカは、合意を簡単に覆せるんでしょうか?
なんで安倍さんはこんな背信行為を簡単に許しちゃうんでしょうか?
明々白々の失敗交渉を、なんでメディアはつつかないんでしょうか?
不思議なことばかりです。

ついでに、もう1つの話をします。
基地の閉鎖は向こうの政策でもありました。
普天間基地閉鎖は、米国民の要求でした。

安倍さんは忘れた振りをするだろうから、書いておきます。
2003年。
ブッシュ政権のBRAC05計画ってのがありました。
米国内の基地を大幅縮小・廃止する計画です。
http://www.brac.gov/finalreport.html

ところが、基地経済に依存している米国都市が、閉鎖に反対しました。

「国内の基地を閉鎖する前に、まず国外基地の整理をするのが筋だろう。米軍は誰の税金で維持されていると思っているんだ。」

そこで米国政府は、国内よりも優先して海外基地を順番に閉鎖することにしました。
もともと米軍の都合なんです、海兵隊のグァム移転計画は。
ほっとけば勝手に出ていったはずです。

ところが、自民党政府が、金も出します、基地も作りますとわけわからんことをやってたから、こじれたんですよね。
んで、今回の合意です。

部隊はほとんど出ていくけど、たまに帰ってくるから、いつでも使えるように空地を確保しておくぜ、と返還用地を値切られて。

ここまでコケにされて何を偉そうにしていられるのか、祖国復帰の日なんて祝う資格がどこにあるのか、まったく意味不明です。



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