[CML 023518] Re: 前田朗教授の矛盾点Re: 兄弟による名誉殺人から逃れたカブールの女性

Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2013年 4月 5日 (金) 17:20:03 JST


前田 朗です。
4月5日

森永さん

コメントありがとうございます。

> 私は、前田朗さんが、アフガーニスターンにおける女性抑圧の現状に関心をもち、情報を発信しておられることは肯定するものです。

ありがとうございます。

> しかし、前田朗さんは、アフガーニスターンにおける女性の権利向上とはまったく矛盾する行動をとっておられることを批判せざるを得ません。それは、1978年の4月革命に敵対した「アフガーニスターン女性革命協会」なるものを支援する「RAWAと連帯する会」なる活動を行っていることです。
> 「アフガーニスターン女性革命協会」は、進歩的・反帝国主義的で、女性の地位を大いに向上させた4月革命に敵対し、革命を防衛するためにアフガーニスターン政府の要請によってソ連軍が進攻した際、これを「侵略」であると誹謗し、「宗教原理主義勢力との闘いよりもソ連との闘いを優先させる」と言っていた反共反革命集団です。


森永さんがアフガン4月革命について「進歩的・反帝国主義的で、女性の地位を大いに向上させた4月革命」という評価をされていることは以前からお知らせいただいておりましたので良く知っております。

 

しかし、このような特殊な評価を前提にされても、私としては応答のしようがありません。

 

森永さんが「革命を防衛するためにアフガーニスターン政府の要請によってソ連軍が進攻した」と解釈されていることも存じております。

 

しかし、このような解釈はもはや旧ソ連地域でも、アフガンでも、お笑いとしか受け止められないのではないでしょうか。直接の利害関係のない森永さんが「お笑い」に精を出されるのはご自由ですが、ソ連によるアフガン侵略の犠牲者に対する侮辱になりかねません。




> 1979年12月にソ連軍がアフガーニスターン革命援助のため進攻したとき、アフガーニスターンの進歩的女性たちはソ連軍を熱狂的に歓迎しました。広範な人民の支持により、ソ連軍は米帝・エジプト(ミスル)・サウジアラビア(アッサウヂーヤ)・パーキスターンなどから送り込まれた反革命ゲリラを急速に一掃しつつありました。


ソ連軍に「広範な人民の支持」があったと仰るのですが、いったいどこの人民なのでしょうか。ソ連軍はアフガン人民に毛嫌いされ、ソ連人民の支持も自ら放り投げたのではありませんか。

 

森永さんのご主張は、死んだ赤子の年を数えるようなものと言わざるを得ません。




> しかし、「アフガニスタン女性革命協会」は、ソ連に敵対し、ソ連の援助を「侵略」と中傷し、革命によって追放された国王の復帰を求めたのです。「アフガーニスターン女性革命協会」は、現在のアフガーニスターンにおける女性抑圧を告発していますが、ソ連が勝利していれば女性が解放されたのですから、ソ連に敵対した連中が「女性の権利」を主張するのは天に唾するものです。
>
> 森永和彦
>
>
> 2013/04/05 (Fri) 10:08, "Maeda Akira" <maeda at zokei.ac.jp> wrote:
>> 前田 朗です。
>>
>> 4月5日
>>
>> 兄弟による名誉殺人から逃れたカブールの女性の映像です(CNN).
>>
>> http://edition.cnn.com/2013/04/04/world/asia/afghanistan-honor-killing-survivor/index.html?iref=allsearch



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