[CML 020179] Re: 精神障害者問題を巡って喫緊の問題

笹倉 尚子 nplan at tbg.t-com.ne.jp
2012年 9月 30日 (日) 20:16:10 JST


笹倉尚子@浦和です。

関口さん、ご無沙汰ですね。


On 2012/09/30, at 18:40, .SEKIGUCHI <ryugan-myoue at kne.biglobe.ne.jp> wrote:

> 皆様
> 
> 私の専門分野(笑)で起きている一般社会の在り方にも重大な影響があると思わ
> れることを1つご報告しておきます。
> 
> 8月28日付けで日本発達障害ネットワークは以下の「大阪地裁で判決のあったよう
> なアスペルガー症候群等の被告人への対応についての意見書」を出しました。
> http://jddnet.jp/index.files/archives2012/pdf/20120828_ikensho.pdf
> 私は医療観察法に反対していますが、その理由の1つに、その中で行われる内省プ
> ログラムにより10人を超す自殺者を出していることがあります。
> 意見書はそうした実態を見ず、無批判に英国のブロードモア体制を賛美し、医療
> 観察法も評価しています。


発達障害者の犯罪に対する「心神喪失者等医療観察法」の援用については、
なるほど、こういう風に色々と拡大解釈をしていくのだと、私なりに情報を追っていました。
英国の監視カメラ重装備体制など、日本もそれに追随する「監視社会体制」は加速度的に進んでいます。
マイナンバー制という名の個人のセンシティブ情報を、国家が把握しようという
企てが野田政権下の「社会保障・税一体改革」といわれる
社会保障制度を維持するために、消費税増税が必要だという、
インチキがまかり通っているのが、この国の政治状況です。



> 英国では、地域強制精神保健システムが構築されており、事件が起きると地域の
> 責任者の責任が問われます。地域社会の医療化と監視が進んでいるのです。


精神障害のみならず、軽度身体障害においても、地域の福祉制度がほとんどないに等しい、
あるのは最後のセイフティーネットだけで、精神障害同様、福祉の代替としての医療扶助しかありません。
出来るだけまともな医療機関(医師)と関わりながら、自治体(ケースワーカー)の「監視」のもと生存しています。
地域社会の医療化と監視は、自ら望む福祉なき日本社会では、現実的に生き延びるための防衛策なのです。


> イタリアではご存じのとおりバザーリアの精神医療改革ににより、精神病院はほ
> ぼなくなり、更に現在司法精神医療病棟の廃止に向かっています。


CML参加者の中で、このフレーズだけで、その意味や現実を、簡単にでも理解できる人
いわゆるバザーリア法についてを、どれほど知られているのでしょうしょうか?
「保安処分」という言葉さえ、いまや死語です。


> 今、日本は膨大な病床を持つ私立精神病院と医療観察法施設が同居しています。
> 強制的内省プログラムは拷問です。患者の権利法を含んだ医療基本法の制定は既
> に提案されています。日本社会の行方にこれらの問題は大きな選択を迫っていま
> す。
> 
> 関口明彦 拝



遅れていた都道府県での医療観察法施設が着々整備されていますが、
「心神喪失者等医療観察法」の制定過程を知らない、現場の精神医療関係者のあいだでは、
カンファレンスに手間暇かけるために、「いいね!」状態らしいと聞き及びました。
いやはや(°°;)







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 笹倉 尚子 Sasakura Naoko
 nplan at tbg.t-com.ne.jp








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