[CML 020129] Re: 中学校に精神科医?

萩谷 良 liangroo at yahoo.co.jp
2012年 9月 29日 (土) 11:02:16 JST


熊田さん お久しぶりです。萩谷です。

標記の論考を読んだついでに、ナナメの関係、ムーミンとスナフキンに関する論考を、大変興味深く読みました。

よろしければ、そこでの次の文につき、気にとまった点をお伝えしたいと思います。

>  私は、一般的には、スクールカウンセラーよりも宗教者のほうが、1.「(世俗的権威と無縁な)無用者」である、2.(子どもたちの)「他者参照」の対象になりうる人生経験豊富な人が多い、という点で、「斜めの関係」の中核にふさわしいことが多いと思う。「スナフキン」に、心理学的知識が特に必要だとは思えない。

 
 ここで私が気になったのは、次のようなことです。
 1.宗教は上下関係的ではないだろうか。宗教者はしたがって、無用者となりうるだろうか

 2.宗教がナナメ関係を与えてくれる機会があるというのはわかるのですが、今日、宗教以外にそういう場を求めることが不可能になっているとすれば、そのほうが、根本的問題ではないのか。もともと社会は、たんなる上下ではできていないので、いろんな人が雑然と入り交じって生きている場だったのに(ナナメ関係というのも、そういう雑な関係の中から出てくるものなのだろう)、今はすべてが整いすぎていまいか。それをどういう方向にもっていくべきかという議論は、今日ただいま引きこもりに陥っているひとたちには無意味かもしれないが、必要なことではないか。

 3.ナナメの関係を作りうる人物は、他者参照の対象になりうる人生経験豊富な人が多い。あるいは、宗教が、今日の日本で特殊なものであることが、ここで意味をもつのかもしれません。病める者の集まるところが必要なのでしょう。西洋では教会が・・・というような見方がありますが、ほんとうにそうなのかなと思います。では、無宗教の西洋人はみな神経症か鬱病になっているかというと、おそらくそうではないでしょう。
 病める者が集まる・・・病めるものが表を堂々と歩いていたらどうなのでしょう。イタリアが達成している全面的開放病棟制度は、何かの示唆にならないでしょうか。病者とは、同情や治療の対象とのみ見るべきものかどうか。

 とりいそぎ、雑然たる感想で、お邪魔かもしれませんが。


On 2012/09/29, at 9:57, 熊田一雄 wrote:

> 熊田と申します。
> いつも情報を提供していただき、ありがとうございます。
> 
> 「中学校に精神科医?」
> http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20120929/p2
> 
> 熊田一雄(愛知学院大学文学部宗教文化学科准教授)
> E-Mail k-kumata at y3.dion.ne.jp
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