[CML 020470] 【報告】第545目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★

青柳 行信 y-aoyagi at r8.dion.ne.jp
2012年 10月 16日 (火) 07:12:59 JST


青柳行信です。10月 16日。

【転送・転載大歓迎】
☆原発とめよう!九電本店前ひろば第545日目報告☆
    呼びかけ人賛同者 10月15日現在 総数2584名。
★原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】10月15日2名。 
    北岡逸人 崔イェソル
★さよなら原発! 福岡  http://bye-nukes.com/fukuoka 

★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★ 
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです>

★ 横田つとむ さんから:
 青柳さま
お疲れさまです。
今日もまた、フクシマ 飯館村のドキュメンタリーを見ました。
政府や東電の 対応は 住民を無視したようなもの。
人間を大事にする 政治が必要です。

 原発をなくし、基地をなくし、内需を拡大して復興を目指すこと。
これが 大事です。
あんくるトム工房
福岡県 母親大会の 動画   http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2094
飯館村           http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/2095

★ 橋本左門 さん<無核無兵・毎日一首> から:
☆市議会のクレーム退け「脱原発は市長の仕事」と湖西市の長(左門 10・15−80)
 ※東海村村長とともに、バックボーンのある首長は頼もしい。盛り上げていきましょう! 

★ 金子 譲 さんから:
【Oneness TV:福岡県母親大会 森住卓講演】
10/14の福岡県母親大会、フォトジャーナリストの森住卓さんの講演
『放射能から 子どもと いのちを守ろう』の中継アーカイブです。
パート1→ http://t.co/rkIqL2jm
パート2→http://t.co/FUIqNdwh

★ 黒木 さんから:
原発反対が64%=リトアニア国民投票 時事通信 10月15日(月)10時32分配信より一部
 【ベルリン時事】
リトアニアで14日、日立製作所が受注で合意している
同国東部のビサギナス原発の建設の是非を問う国民投票が行われ、・・・・

★ 木村(福岡県原水協)さんから:
青柳 さん
 毎日、毎日ご苦労様です。
 今朝のニュースで、
リトアニアでの原発の是非についての国民投票の途中経過のことをしりました。
 リトアニアの国民感情は、高齢者ほど反ロシア感情が強く、私の友人などは、
「ロシアのロの字も言うな」と言うくらいです。
リトアニアとロシアの暦史経過からすれば当然のことですが、それだけに、
「原発は、対ロ抑止力上からも必要だ」という意見は、
リトアニア人の対ロ感情から推して侮れないものがあるようです。
 結果は、原発ノーが大勢のようですが。
 朝夕の気温が下降路線を辿っている折しも、健康には呉々もご留意を。

★ 舩津康幸 さんから:
おはようございます。
きょうも被災地関連のニュースから紹介します。
複雑な県民感情の福島での行動がありました。
1.「福島から発信『原発いらない』5カ所で行動、参加者の思い」しんぶん赤旗10月14日
⇒http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-14/2012101414_02_1.html
記事「首相官邸前行動に呼応した原発に反対するアピール行動が12日、福島県内5カ所で行われました。参加者からは『官邸前デモに触発されて、自分たちの町でもやろうと思っ
た』『福島でも声を上げなければ』などの力強い声がありました。」
2.「被災地の犬も心に傷 麻布大、ホルモン値から判断」朝日新聞デジタル 10月15日(月)5時1分配信
⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121015-00000004-asahi-sci
記事「『震災で人とのきずなが突然切られ、社会の混乱状況に置かれることで、ペットの犬はより大きな心の傷を負うことが分かった。人と暮らす犬が人の社会に溶け込んで生きて
いることを裏付けている』と話す。」
3.「除染、インフラ復旧推進を 全町避難の福島・富岡町長」 西日本10月15日 19:16
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/329152
・・・・・「全町避難し『今後5年間は帰還できない』と宣言した福島県富岡町」のことです。
政府の動き、
4.「『30年代原発ゼロ決めてない』=エネ戦略−近藤経産副大臣」10/15-17:55
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012101500720
・・・・・・言いたい放題です。
5.「週内にエネルギー・環境会議=エネ基本計画など検討−前原国家戦略相」時事通信10/15-19:45
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012101500460
記事「・・・新しいエネルギー基本計画や福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」の今後の計画などについて、週内にも関係閣僚で本格的な検討を始める方針を表明した。原子力委
員会の廃止や改編も含めた抜本的な見直しにも着手し、年内に結論をまとめる」
原発事故現場の動き、
6.「燃料プールに落下の交換機確認 福島第1原発3号機 」西日本10月15日 21:21
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/329185
原発反対の動き、
7.「函館市長、Jパワーに大間原発建設の中断要請」時事通信10/15-19:42
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012101500834
8.「柏崎刈羽原発差し止め2次提訴=原告190人、県内全市町村に−新潟地裁」時事通信10/15-21:03
⇒http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012101500881
9.「リトアニア、日立受注の原発反対 国民投票成立」  西日本10月15日 18:49
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/329157
記事「・・・中央選管によると、15日朝までの開票で建設反対票が62・70%に達し、建設賛成の33・96%を上回った。暫定投票率は同日朝の発表時点で51・91%と、
投票成立に必要な50%を超えており、中央選管幹部は地元通信社に『国民投票は成立した』と述べた。」

次に、紙面では、昨日の夕刊で、次のような記事が、
10.「原発ノン」日仏連帯 パリで海外邦人、声上げる」西日本10月15日 13:46
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/329128
記事「『よそものとして、日本では見えにくいこと、言いにくいことについて、海外から声を上げていこう』と9月に発足。都内の首相官邸前で行われている脱原発抗議行動に呼応
して毎月1回、世界各地で集会を同時開催するなどして、国内外の脱原発運動の連携を目指している。」
・・・・原発依存比率の高い推進国のフランスで日本人がはじめました。

今朝の配達された西日本新聞では、一面のような記事、
11.「原発規制、地方の関与は 国方針定まらず混迷」 西日本10月16日 00:06
⇒http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/329201
記事「原発再稼働の是非に関係自治体が関与するにはどうしたらいいのか−。政府が明確な方針を示さない中で、各地で混迷が深まっている。九州では九州電力との安全協定締結を
求める自治体が相次ぐが、締結内容は十分と言えない。中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)を抱える静岡県では、市民団体が16万人超の署名を集め、同原発の再稼働の是非を問
う県民投票条例制定を直接請求したが、条例案は県議会で否決された。各地の動きはばらばらの上、地域住民の不安が払拭(ふっしょく)できているとは言い難い。専門家は「自治
体の関与を明確に法的に位置付け、全国的に統一したルールを設けるべきだ」と指摘する。」
・・・・この記事、「続きは有料の電子版で・・・」、とわざわざ注が入れてありました。全文見れるようにしてくれればよいのに。3面に、関連記事が、
12.「城山英明・東京大学政策ビジョン研究センター長に聞く 原発規制と自治体 関与 法的位置付けを」・・・・図入りで解説してあります。
すぐ横に、9.の記事があります。
12面経済欄、
13.「発受電電力量 上半期0.2%減 電力10社」
・・・・・・記事の内容は次の他紙のページで確認ください。
14.「12年度上半期の発受電電力量0.2%減 原発設備利用率は最低」日経新聞10/15 12:22
⇒http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL150FB_V11C12A0000000/

★ 宇野朗子(うのさえこ) さんから:
青柳様
おはようございます。うのさえこです。いつもありがとうございます。
今朝の便にもし間に合いましたら、入れていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
・・・・・・・・・・・・
福島原発告訴団、第二次告訴の告訴告発人募集締め切りが延長になり、10月31日になりました。
関西支部千人超えました。
ぜひ、九州・中四国からもたくさんのご参加をよろしくお願いいたします。お願いが4つあります!
1、ご参加くださいます方、お早目の手続きをお願いいたします! 委任状の捺印2か所をお忘れなく。
2、すでに告訴人になってくださっている方、この動きについて周りの方にお伝えいただけましたら幸いです。
311時点で日本にいらした方で、国籍、年齢は問いません。未成年者は会費(一口千円)は不要です。
3、説明会・講演会にぜひおいでください。
 今週は長崎・熊本・久留米で、来週は宮崎で、告訴団関連の説明会、講演会があります。
4、ミニ説明会を開いてくださる方、お声かけください。説明に伺います。
     福島原発告訴団・九州 kokuso.kyusyu(at)gmail.com
http://kokuso-kyushu.jimdo.com/

◆10月16日(火)18時半 福島原発告訴団・長崎説明会 長崎県教育文化会館2F・201会議室
内 容 福島の現状と告訴団について(うのさえこさん) 質疑・意見交換
  入場無料。どなたでも参加できます。
* 当日印鑑を持参いただき、一口千円以上の会費を払っていただければ手続きは終わります。
  主催 さようなら原発1000万人アクション・ナガサキTEL095-823-7281
◆10月17日(水)13時〜15時 武藤類子講演会 熊本市現代美術館アートロフト 参加費600円
* 当日、告訴団へのご入会を受け付けます。印鑑と会費(一口千円以上)をご持参ください。
主催:チームキビタキ http://www.teamkbtk.info/1017muto/
◆10月18日(木) 13時〜17時 『福島の生の声を聞く会』 九州大谷短期大学大谷講堂
講師:武藤類子さん(ハイロアクション福島)・藤内明子さん(福島県いわき市 明賢治 坊守)
入場無料。予約不要。主催:九州連区坊守会 協力:九州大谷短期大学
お問い合わせ:久留米教区坊守会 0942−32−3056(菅谷)
◆10月25日(木)19時〜 福島原発告訴団・宮崎説明会 宮崎県教育会館

石丸小四郎 副団長より 「福島第一原発と第二原発の間に50年住んできました。東電城
下町に等しい所で思ってきたのは、*原発ほど不条理で、理不尽で、世代間不公平があり、*
*差別的なものはない。*この4つの言葉が数千倍にふくらんで私たちに襲いかかってきています。
4つの言葉は「原発さえなければ」と書き残して自死した酪農家にも共通することばだと思います。
<加害者極楽被害者地獄> これは許すことができません。残りの人生の全てをみなさまと共に
この言葉を許さないとの原点で闘っていきたいと思います」

★ 松元 さんから:
みなさまへ   
NHKスペシャル「除染 そして、イグネは切り倒された」をみました。そして
すぐに、ふくしま集団疎開裁判の証拠説明書にあげられている武本泰さ んの最
新報告「―郡山からの報告〜除染は壮大なまやかし?〜―」
を思い出しました。南相馬市と郡山市の違いはありますが、武本さんの問いと危
機意識は全国にひろがっています。裁判資料ですが、紹介させていただ きます。

●ふくしま集団疎開裁判ブログ
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/

======以下、ブログよりコピー======

■報告書(2)―郡山からの報告〜除染は壮大なまやかし?〜―

○第一(略歴)省略
○ 第二 はじめに
福島県内における除染は、本格的なそれを前に既に暗礁に乗り上げていると
言っても過言ではありません。すなわち、除染には、その技術の確立と仮置き
場の設置が不可欠ですが、そのいずれも十分に解決する目途が立っていないこ
とに起因します。
福島原発事故直後、行政や一部の専門家達は、まずは除染することが大切、
除染することで安全に住めるようになると説明しました。事実、今年3月の定
例市議会で、郡山市長は高らかに「次年度は復興元年・除染活動元年」と謳い
あげ、平成24 年度一般会計当初予算(約1500 億円)の実に約20%(約330 億
円)を除染関連費用として計上しました。
しかし、現実はどうでしょう。福島原発事故から1年半を過ぎても、本格的
な除染には着手できず、その間、郡山市の子どもたちは無用に被ばくさせられ
たことにほかなりません。
そこで、郡山市に住み続けながら、住民目線で除染を注視していくうちに気
づいた除染の矛盾点について述べることとします。

○ 第三 市民協働による除染の危険性
昨年11 月から、郡山市は「郡山市線量低減化活動支援事業」(補助金対象事
業)として、市民協働による通学路等の除染活動を積極的に推奨しました。こ
の除染活動は、一部の地域では町内会活動の一環として行われたため、住民に
よっては参加を強いられたケースもあり、加えて、除染による二次被曝対策(放
射線防護)も決して十分なものではありませんでした。
さらに、郡山市においては、他の市町村では異例とでもいうべき、住民によ
る側溝等の汚泥の救い上げ・除染が行われました。本年6月の郡山市議会定例
会での当局の答弁によれば、実に173 団体が側溝の汚泥を救い上げ・除染した
とのことです(別紙資料 法述べるまでもなく、側溝の汚泥は、放射性物質汚
染対処特措法で定める指定廃棄物( 8000Bq/Kg 以上)、つまり高線量であること
が容易に予見されます。そのため、他の市町村では、側溝の汚泥については、
安全性の見地から住民による救い上げ・除染を認めていません。
しかし、郡山市は、このような危険な除染を市民協働として実施し、それば
かりか、高線量が懸念される汚泥を現場保管と称して市内の公園等に地下埋設
して保管しながらも、囲いはおろか、そのことすら表示していません。

○ 第四 市内全域に広がる現場保管
郡山市の発表(今年9月3日)によれば、学校敷地内、公園、個人住宅等の
597 か所で除染によって生じた土砂類を一時的に保管しています(別紙資料◆法
放射性物質汚染対処特措法によれば、一時的な保管形態には、現場保管と仮
置き場による保管があり、これらは除去土壌保管基準(同法施行規則第五十八
条)で保管基準が異なってきます。すなわち、仮置き場には周囲に囲い、掲示
板を設け、周辺地下水の水質検査が定められていますが、現場保管ではそれら
が求められていません。
さて、同法では、現場保管については当該除去土壌等に係る土壌等の除染等
の処置を実施した土地、除去した現場等で保管する形態としています。この解
釈について、行政開示文書によれば、環境省福島再生事務所は「車で数分程度
の範囲または同一集落等」で除染により生じた土砂類を保管する場合も含めて
現場保管としています(別紙資料)。
これは、仮置き場設置が地域住民の同意が得られず、除染により生じた土砂
類の保管に苦慮した行政庁が苦肉の策として考え出した、いわば法律の拡大解
釈にほかならないと考えています。
仮に、除去した現場等で保管する形態を現場保管とする場合、土砂類の放射
線濃度はそれほど変化しません。しかし、環境省福島再生事務所が説明する「車
で数分程度の範囲または同一集落等」とすると、その範囲が不明確であること、
保管現場より高濃度に汚染された土砂類が搬入されて保管される可能性を否定
できません。事実、郡山市では側溝の汚泥も救い上げ・除染して保管現場に搬
入・保管しています。
このような保管形態で、郡山市内の少なくとも21 か所の公園・スポーツ広場
で地下埋設により保管し、その他では除去した現場で地下埋設や地上で保管し
ています。いずれも、地下埋設時には遮水シートを敷いているものの、市内597
か所で保管し、非表示、地下水の水質検査を行っていないことなどから、その
安全管理に重大な疑念を禁じ得ません。

○ 第五 除染の効果に懐疑的
郡山市では、最も空間線量が高い地域の一つである池の台地区でモデル除染
(面的除染)が実施されました。その結果、庭(地上1m)では0.94μSv/
h→0.49μSv/h(低減率は41%)、屋根(1cm)では0.69μSv/h→
0.51μSv/h(低減率26%)、室内(高さ1m)では0.33μSv/h→0.24
μsv/h(低減率27%)であり、環境省が目指す0.23μSv/hには遠く及
ばず、再検討を迫られています(別紙資料◆↓ぁ↓ァ法
また、除染により生じた土砂類についても、十分な仮置き場が確保できない
ため各々の個人住宅地内で保管し、庭などが狭くて地下埋設できないケースで
は庭先等でブルーシートで覆って地上保管しています。そのため、あちらこち
らの庭先で、以下のような除染により生じた土砂類がブルーシートに覆われて
保管されている異様な光景が見受けられます。

○ 第六 終わりに
以上述べましたように、郡山市内では、市民協働による除染の結果、住民の
二次被ばくの危険性、更に除染後の土砂類の保管方法から地下水への放射性物
質による汚染が懸念されます。そのため、郡山市による住民や環境に対する安
全管理には重大な疑念を禁じ得ません。
また、効果的な除染技術が確立しないこと、仮置き場の確保の見通しが立た
ないことから、個人住宅の本格的な除染に着手できない状況下にあります。ま
してや、農地、山林の除染はモデル除染の途に就いたばかりです。
郡山市の面積は757.06Km2 と広大で、東京都の1/3を占める大きさです。
十分な効果が得られない除染技術と、確保できない仮置き場の現実の狭間で、
果たして、その広大な地域をいつまでに除染して安全な地域に変えられると言
うのでしょうか。それは、考えれば考えるほど、あまりにも非現実的な話です。
そして、それまで、郡山市の子どもたちは、放射能の危険性に怯えながら被ば
くし続けることとなるのです。そもそも、除染の目的は、更なる無用な被曝を
最小限に留めることで、健康被害発生を防止しようとすることにあったはずで
す。
しかし、この現実から、正に除染は郡山市の子どもたちを疎開・避難・保養
させないための産学官による壮大なまやかしと指弾せざるを得ません。
(2012.9.27)(以上、コピーによる転載終わり) 

★ 松元 さんから:
みなさまへ     
「安全神話」の学問的裏づけに邁進する被爆国日本の「研究者」たちに注目して
きた東京大学の島薗進氏が、あらたに、「放射線のリスク・コミュニケーショ
ンと合意形成はなぜうまくいかないのか?」という連載を開始しました。

放射線リスクの「「専門家」の役割と責任を明らかにしておきたい」という著者
の了解を得て、連載を紹介させていただきます。
今回その(8)は、山下俊一氏はリスコミをどう理解してきたのか?、です。

◆ブログ:島薗進・宗教学とその周辺より
http://shimazono.spinavi.net/

=====以下、その(8)全文転載(改行をしています)=====

■放射線のリスク・コミュニケーションと合意形成はなぜうまくいかないのか?
(8) ――山下俊一氏はリスコミをどう理解してきたのか?

長瀧氏の指導の下、その「手足となって」働いた(下記資料 での本人の弁)山
下俊一氏は、とにかく住民を「安心させる」ことを至上命題としてチェルノブイ
リでの検査・調査にあたった。「すぐに感謝されたのはセシウ ム137をホー
ルボディカウンターで測定して、その体内被曝を心配しないでよいと子どもたち
や親たちに知らせてからです」。笹川チェルノブイリ医 療協力事 業を振り返る
座談会(2004年12月)http://t.co/vAtjH8gn で山下氏はこう発言している
(p17-18)。「そこではじ めて現場 は安心するのです。それしか現場ではすぐ
に結果が出ないのです。ですから、まずは心配要らないと伝えられることがまず
第1ですね」(p18)。 「結果が出 ない」というがどういう結果なのか。

 チェルノブイリの内部被曝は現福島よりもだいぶ高かったと主張する日本の科
学者も少なくないhttps://t.co/MRmvcxjQ 。だ が、日本 側は放射線の内部被
曝についての研究蓄積はもっていなかったはずだ。原爆の被害について放影研で
は内部被曝はありえないという前提で進んできてお り、研究 蓄積はわずかだっ
た。何を根拠に「安全」と述べたのか。根拠はなくても医師が「被害はない」と
述べることで、地域住民の「不安をなくす」ことがで き、それ こそがもっとも
重要な医師の役割だ――長瀧氏に従って山下氏もそう考えているようだ。

 だが、そのような確言は反証されてしまうことがある。事実、その後、内部被
曝由来と思われる甲状腺がんが多数見つかることになった。実は、山下 氏はそ
の 一方で甲状腺が疑われる子どもの触診をしていた。「とんでもないことが現
地では起こっているのではないかと 漠然とした不安がありました」(p18)と山
下氏は述べている。山下氏は医師としての科学的知見からは「不安」をもってい
たのに、心理的な配慮から現地の 人々には「心配要らない」と伝えたらしい。
このような情報の隠蔽は限りなく虚偽に近づいていくが、「不安をなくす」「精
神的影響」に配慮するとい う理由に よって正当化されてしまう。

 長崎大のグローバルCOE「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」ではリスク
コミュニケーションを取り上げ、2009年と10年に講演会や座談会 を行いそ の記
録を冊子にした。そして2012年にはその合冊版柴田義貞編『放射線リスクコミュ
ニケーション』(長崎大、2012年)を刊行している。そこ に収録さ れた土屋智
子氏の講演の質疑応答で、山下氏はこう述べている「我々も広島・長崎から来た
というだけで住民は信頼してくれました。被災者に対する目 はお母さ ん達の心
配であり、自分達の子どもがいつがんになるか分からないのです。彼らが汚染地
に生きて安心できるためには、広島・長崎の力は大きいので す」 p145。山下氏
は「心配ない」と言って「安心させた」と述べているが、実際には科学的な所見
をそのまま述べたわけではなく、「信頼」を利用し 「安心」を 得させるために
科学に基づかずにそうしたことを半ば告白している。

 山下氏が「心配ない」と述べた相手の人が、後で放射線由来が疑われる症状
(たとえば甲状腺がん)に罹患していると想像できる。彼らはどう感じて いる
のだ ろうか。なお広島・長崎の神通力が効を奏するのだろうか。少なくとも
「広島・長崎から来たから安心させられる」との山下氏の考えは福島では通用し
ていな い。
 同じ『放射線リスクコミュニケーション』収載の座談会で、山下俊一氏は「リ
スクコミュニケーションのファイナルなゴールは何か」についてこう 語ってい
る p417。「原発の場合は安全説明ということも当然あるから、原子力発 電所を
増やしたいという大きなバイアスが、あるいはそういうものが見え隠れしてく
る。それをパブリックがどう理解し、やっぱり原発は必要なんだということ に
コンセンセンサスをコミュニケーションでどうとっていくのかが非常に大きいと
思います」。

 この本には原発に関わるリスクコミュニケーションの困難を指摘しつつそれを
長崎大が引き受けようとの姿勢がよく出ている。――原発をめぐり両極 化する論
議をどう超えていくのか。放射線リスクの世界基準を提供してきた広島・長崎で
中立的な評価の組織を作ればよい。広島や長崎が被害者だからこそ信頼 できる
と いう事を利用した第三者機関を作ればよいのではないか――こんな案を提示し
てもいる。

 「広島・長崎の被曝をした地域の声を代表して、そういうことをやる研究所を
作ることによって、それがひいては第三者的に地域住民に対して、ある いは国
民 や世界に対して公平な情報を発信できる機関になります」。原発推進だが被
害者の立場なので信頼を得られるとの構想だろう。これはかなり甘い発想 だ。
山下氏 や長崎大医学部の関係者は原発安全論の立場であると見なす人が圧倒的
に多い。3.11以後のかなり早い時期に、そのことは明白になってしまった。

 山下氏は原発推進側に立つからこそこのグローバルCOEの拠点リーダーを託
されてきているわけで、原発推進側でない第三者と主張するのは相当に 無理が
あ る。もちろん日本の原発推進勢力と政府は山下氏の見方を組み込んで、長崎
大 にリスク制御の拠点としようとしてきた。東京電力がそこに寄附講座を設け
ようとしたことは、たいへん分かりやすい判断材料だ。事実、山下氏は『放射線
リス クコミュニケーション』と題されたこの本で、原子力開発を押し進めるべ
きだという考えを堂々と語っているp423-4。

 「原子力の問題が出たときには、昭和20年の10月に書かれた永井隆の原爆救護
報告書の最後の一文を述べるようにしています。理由は、永井隆が 戦争で 200
名近い被曝者の救護報告書を書いた最後の纏めの結辞のところに、「祖国は敗れ
た。全てがもう壊滅状態になった」ということを述べた後に、 「これは日 本人
が犯した罪に対する一つの罰である」「日本人は科学というものを軽視したがた
めに科学の力によって原爆というものが相手国に先に開発されて日 本はこう い
うふうに敗れた」というこ とを書いています。竹やりでやっても戦争なんか勝
てんぞと、であればこそ、この亡くなった方々のためにも、原子力という科学の
光、力を利用してより良い世 界を作って行くべきだ、ということを彼はその当
時既に書いているのです」

これは永井隆が長崎医科大学学長宛に提出した「原子爆弾救護報告書」 
http://abomb.med.nagasaki-u.ac.jp/abcenter/nagai/index.html の末尾を指し
ている。そこで、永井隆は以下のように述べている。「すべては終った。祖国は
敗れた。吾大学は消滅し吾教室は烏有に帰した。余等亦夫々傷き倒 れた。住む
べき家は焼け、着る物も失われ、家族は死傷した。今更何を云わんやである。唯
願う処はかかる悲劇を再び人類が演じたくない。原子爆弾の 原理を利 用し、こ
れを動力源として、文化に貢献出来る如く更に一層の研究を進めたい。転禍為
福。世界の文明形態は原子エネルギーの利用により一変するにき まってい る。
そうして新しい幸福な世界が作られるならば、多数犠牲者の霊も亦慰められるで
あろう。」

 山下氏は敗戦直後の永井隆の言葉を、原発推進に都合よく解釈している。これ
から分かるのは、山下氏と他の長崎大の関係者に共有された考え方だ。 原爆被
災 地であることを背景に平和運動とは切り離して、原発推進に協力し長崎大の
発展を目指すという戦略をとるということだ。これは80年代後半以降に熾 烈化
して いく大学のサバイバル競争と関連する。背景にチェルノブイリ支援で「大
きな成果をあげた」(少なくとも原発推進の政官財学報各界の立場からは)と
いう実績 を誇示し、それを掲げて放射線リスク制御問題を看板部門として大学
発展の戦略を立てていこうとするものだ。

 そもそも柴田義貞編『放射線リスクコミュニケーション』(長崎大COE刊
2012)という刊行物は、放射線リスク制御という枠組みの中で、原子 力推進の
ためのリスコミに取り組み社会に貢献するという長崎大医学系(医歯薬系)の中
心戦略を、山下氏が牽引するという方針に基づくものだ。同書の中で も、山下
氏 はそのことを意識した発言を繰り返している。まず、日本人の誤ったリスク
観を克服することを課題とし、それを「安心」を確保することと理解してい
る。「長 崎大学の中期目標中期評価という中で、「地球と人間の安全と安心を
確保する」という大きな命題に」取り組むのだという。P396

 これは2010年12月に行われた座談会「放射線リスクを語る」での発言だが、山
下氏は「「地 球と人間の安全と安心を確保する」という大きな命題」に沿って
長崎大はリスコミに取り組んでいると述べている。「より大学は放射線のノウハ
ウを社会に還元 すべきだ」との「中間評価」を受けてのことだとも述べてい
る。2000年代に各大学が取り組んだCOE(21世紀COE、グローバルCOE)では
「中間評 価」が大きな力をもった。公的資金の継続獲得の重要な材料になるか
らだ。COEによって科学・学術が「社会還元」の姿勢を強めることを求められた
が、長崎 大の場合、それは産業界の意志を背負い国策としての原発推進への協
力を進めていくことを意味するものでもあった。そしてこうした長崎大の原発推
進 への協力 体制は1991年以来の長瀧教授のチェルノブイリ支援によって方向づ
けられていた。

山下氏のリスコミ取り組みの背景を述べてきたが、では、山下氏はリスコミにつ
いて何を語っているか。まず、強調されているのは日本人はリスク理解 が劣っ
て いるということだ。ではそれをどうやって克服するのか。ウルリッヒ・ベッ
クの『リスク社会Risikogesellschaft. 』(1986年)を『危険社会』(1998年)
と訳したように、「チェルノ ブイリ原発の事故が起こって、「ほーら危険が
いっぱいだ」とか、「現代社会が危険なんだ」とか騒がれ始めました。それがイ
コールリスクなんだという、そう いうふうな「リスク=危険」という日本では
「リスク=危険」という刷込みがあったと山下氏はいうp400。だからCOEでは
「算術や確率論という 概念で起 こる事象の頻度の多さ低さと事象の大きさ。つ
まり規模の大きさを積で表して、こういうのをきちんとリ スクとして認識し教
育する場の提供です」p401。

 山下氏はリスク認識が劣った日本人にリスク認識を教えることが、リスクコ
ミュニケーションの主要な課題であり、長崎大のCOEの任務であるとも 考える。
またそれによって「リスク」というと「危険」と捉え、それを怖れる日本人を安
心させることに貢献できると述べる。教えるべきことの要点について は、 p401
「科学的にリスクをそれぞれ数値化する、あるいはリスク間のバーターというふ
うな概念を学生に教えるのは非常に難しいんですね。ですか ら、どのぐ らいの
確率だったら安心で、どのぐらいなら危険だということを、最近では原子力の分
野でいろいろと言ってますけども、その数値化に対するリスク評 価という のが
非常にあやふや」でマスコミも取り上げない。
「というので…我々は放射線が専門ですから、横軸に線量そして縦軸に傷害の程
度や精度という、後で述べますけども相関関係が重要となります。当 然、線量
依 存性で癌が起こる、どこかに閾値があるかないかという問題などは、極めて
数学というが 算術の問題ですね。寄与リスクとかの名称が出てきて、その辺に
なってくると「一般の人はall or nothingに考えるから、分かりづらい…。これ
は日本独特なんでしょうか。そういう科学に弱い文化が既に日本に定着している
のではないかという大前提 を持っています」。独断的な前提をいくつも並べた
上で、山下氏は日本人批判へと踏み込んでいく。

少し後のところでは、日本ではインフォームドコンセントが難しいというp406。
日本では患者側が意思表示できないのでインフォームドコンセント の際のリ ス
コミもうまく行か ないという。脳死臓器移植が進まないこともこれと関連して
いるという。これらは科学的学術的に明らかにされた知見というわけではない。
山下氏はこのような 文化論については、学術的論証がどのようになされるもの
か、理解しているのだろうか。

「リスクコミュニケー ションを医療の現場で導入するというのは、こういう文
化が熟成していない中ではむしろ危険ではないかとさえ言えます。リスクのリス
クという最大の理由、正 に柴田先生がおっしゃった受動的な国民性で、リスク
を受けることに対して、補償とか怖さの軽減とかを期待する気持ちが非常に強く
で、それを自 分が受け入れて、それに対するリスクの代わりにベネフィットを
とるんだというふうなバーターをする考えが乏しいと言えます。いわゆる「リス
ク選択」という 考えはないようです」。専門家のリスク論を理解できない日本
人は算術に弱いだけでなく、リスクを引き受けるという能動性にも欠けるのだと
いう。

座談会「放射線リスクを語る」の発言を私なりにまとめると、山下氏にとって、
リスコミとは(1)日本市民に「算術」を教え科学的リスク論を習得さ せ安心
を 得させる、また(2)リスク選択的な思考法に慣れさせることだが、これは
容易でない――となる。リスク評価の正しい知識の材料はすべて専門家の側 にあ
り、 リスク評価ができない公衆にそれを教え諭すこと――このような考え方で放
射線健康影響についてのリスク・コミュニケーションはうまく進むだろう か。

相互性を欠いたリスクコミュニケーションは失敗を免れない。代償はきわめて大
きな不信である。だが、それを招いたのは山下氏一人ではない。広島・ 長崎の
原 爆調査を踏まえて重松氏や長瀧氏らの主導したチェルノブイリ調査の中で養
われたものがあり、90年代後半から2000年代にかけてまずは原発推進 者
たちが 培い次いで諸分野のリスク論者が広めていったリスコミ観が背景にあ
る。この連載(1)〜(7)で見てきたとおりだ。

そして、それは、政財官界が望む経済発展に寄与する科学技術という方向づけに
対して、1)距離をとって科学・学術の自律性を保持すること、2)科 学技術
を 方向づける倫理性や文化的ビジョンを尊ぶこと、また、3)現在と近未来の
経済利益だけでなく不可測の事態や未来世代を視野に入れることに失敗した 科
学者・ 研究者たちによってあと押しされ、固められていったのだった。
(以上、その(8)転載終わり、(9)へ続く)

○−−−−−集会のお知らせ−−−−−○ 

● −−オスプレイ沖縄配備に反対する集会−− ●
<集会実行委員会>
日 時:10月17日(水)19時00分〜21:00
場 所:福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)交流室
   http://jinken.city.fukuoka.jp/shisetsu/access.html
   福岡市博多区下川端町3番1号
   博多リバレイン リバレインオフィス10階

● −−オスプレイ沖縄配備に反対する集会−− ●
日 時:10月21日(日)
    14:00〜15:00 集会
     沖縄の歌と踊り/沖縄・高江からの報告:伊佐真次さん
     岩国からの報告:吉岡光則さん/集会宣言 ほか
    15:00〜 デモ行進 須崎公園→天神を周回
    17:00 デモ終了後、有志でアメリカ領事館へ申し入れ
会 場:福岡市・須崎公園(福岡市中央区天神5-2)
     地図:http://tinyurl.com/8oyyexl
主 催:オスプレイ沖縄配備に反対する集会実行委員会

● さよなら原発! 11・11福岡集会 ●  
<集会実行委員会>
日 時:10月25日(木)午後6時30分から9時00分
場 所:福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)交流室
   http://jinken.city.fukuoka.jp/shisetsu/access.html
   福岡市博多区下川端町3番1号
   博多リバレイン リバレインオフィス10階
主 催: さよなら原発! 11・11福岡集会実行委員会

 ● さよなら原発! 11・11福岡集会 ● 
 日 時:11月11日(日)
     14:00 集会開始 15:00デモ出発(サウンドデモ)
 場 所:福岡市・冷泉公園 
 主 催:さよなら原発! 福岡集会実行委員会 
★さよなら原発! 福岡  http://bye-nukes.com/fukuoka 

● 「福岡県脱原発宣言」を実現させるための賛同団体募集 ● 
 「さよなら!原発9.23福岡集会」
  http://bye-nukes.com/fukuoka の「案内とお知らせ」から

● 「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
    ホームページ:http://no-genpatsu.main.jp/index.html
 原告・サポーターを募集しています。(九州以外の方もO.k)
   原告数 4923名(9月14日現在) 
   連絡先:090-9071-7963(椛島・かばしま弁護士)

○−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−○ 
     ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば★☆
 ツイッター フェイスブック ミクシー等で拡散よろしくお願いします。
    ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば ★☆
           午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
     ♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
   場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1−82 
   地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
      ★☆ (ひろば・テント080-6420-6211) ☆★

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