[CML 020249] 「利用者負担等の見直し」の中止・抜本的見直しを求める

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2012年 10月 4日 (木) 00:01:01 JST


「利用者負担等の見直し」の中止・抜本的見直しを求める陳情の取組みを進めましょう!
新しいせたがやをめざす会
共同代表 内山 祥隆
     志村 徹麿
     堀江 照彦
     吉田 恵子

保坂区政が誕生してから1年5か月、世田谷区では、昨年3月11日の東日本大震災と原発事故をうけて、「災害対策総点検」や被災地・被災者支援を積極的に行うとともに、「脱原発」の視点から、太陽光等「再生可能エネルギーの活用」促進を志向するなど、選挙時公約や区民の願いに沿った区政運営の萌芽が随所にみられます。また、「大型開発優先からの転換」を掲げ、市街地再開発事業に「情報公開と住民参加」の手法を強調することや、高齢者・子育て支援等福祉施策を進める方向も提示されています。そうした中施設使用料や保育料等の改定という「利用者負担等の見直し」計画が急遽浮上してきました。

「利用者負担見直し特集号」と銘打った「区のおしらせ:せたがや」9月15日号でその全容が明らかとなりました。「区民利用施設使用料」を20〜30%、「保育園保育料」を9%、「区立幼稚園保育料」を2000円、「学童クラブ利用料」を新たに3000円、それぞれ値上げを行うことや「高齢者紙おむつ支給・おむつ代助成」を削減するなど、文字通り、子育て支援から高齢者福祉まで軒並みの負担増とサービスカットを区民に押し付けるものです。

世田谷区は、今回の「利用者負担等の見直し」を「行政経営改革計画」に基づき「適正な利用者負担の導入指針」を踏まえると説明しています。ところが、「行政経営改革計画」は、前熊本区政が進めてきた道路・市街地再開発優先の財源捻出のために「がん検診」等自己負担増など区民に負担を押し付けてきた手法であり、「適正な利用者負担の導入指針」は前熊本区政時代の平成22年12月に策定されたものです。

世田谷区は、今回の見直しの理由として「大幅な収入減、膨らむ行政需要」をあげています。9月19日の区議会招集挨拶で区長がふれた「区民所得の減少等により、(平成23年度決算で)特別区税が前年度比でマイナス4億8,200万円の減収」を指していると思われます。しかし、同じ挨拶で「特別区交付金は前年度比で68億6,200万円と、2年連続の増額」と述べ、「区民所得の減少」による区民のくらしの困難さと対照的な「法人所得の増加」による企業の業績回復を示し、単純に大幅な収入減とは理解できません。「膨らむ行政需要」としてあげられているのは、「子ども関連経費、高齢者関連経費、生活保護費など」です。いずれも、「住民福祉の増進」を目的に掲げる地方自治体が行う基本的な仕事であり一般会計の主要な歳入科目である税によって賄うべき性格のものです。ちなみに、その多くは、憲法25条に規定された国民の生存権、生活権を保障するために、国や東京都からの支出金という税によって補助されているものばかりで、その経費を圧縮したり、ましてや区民に負担を強いるものではないはずです。

また、「利用する方と利用しない方との負担の公平を図る」と称して「運営経費」に占める「利用者負担割合の状況」を前面に押し出していますが、負担できる能力よりも受益性に着目し「負担を受容しますか、それとも利用を控えますか」と選択を迫っています。負担能力の乏しいものは、必要性の有無にかかわらず、事実上公共サービスから排除されることを導く論理としか考えられません。今でさえ区民所得の減少に置かれている利用者や保護者に一層の負担を求めるものに他なりません。

現在開会中の区議会に報告された「平成25年度予算フレーム」によれば、繰入金は前年度比55.3%マイナスの42億円と基金取り崩しを極力抑え、区債発行も前年度比6.0%マイナスの60億円と区債残高も大幅に抑制しています。平成23年度決算によれば、120億9,700万円の執行残(不用額)が発生しています。これは、一般会計の5%近いお金の使い残しがあることになります。もし、歳入の見積もり上「財源不足が生じる」というのであれば、歳出を、つまり「実施計画」の規模やその進め方そのものを身の丈にあったかたちに修正すべきです。

また、平成24年度当初予算において、民生費が前年度比0.8%増に低く抑えられる一方、土木費が前年度比5.1%増とされるなど「実施計画」に掲げられた道路・市街地再開発関連経費はしっかりと確保されていることがわかります。財源不足を嘆く前に、歳出総額を構成する個々の事業を積み上げた「実施計画」の積算そのものを抜本的に見直すべきと思われます。

したがって、今回の「利用者負担見直し」は、抜本的に見直すべきです。それこそが、保坂区長が述べている「区政の基本は、区民の暮らしと健康を支えること」につながります。
http://hayariki.net/setagaya/riyou.html
新しいせたがやをつくる会では、今回の「利用者負担等の見直し」の中止・抜本的見直しを求める陳情への賛同署名を呼びかけます。賛同署名は11月12日に区議会に提出しますので、第一次締切は10月27日、第二次締切は11月9日です。皆さまのご協力をお願いいたします。
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