[CML 021022] <テント日誌――経産前省テントひろば 431日目> 

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2012年 11月 17日 (土) 00:34:11 JST


<テント日誌――経産前省テントひろば 431日目> 
    落ち葉の舞い散るテント前から
    選挙と脱原発運動について考える
 
 隣の椅子の上に音もなく落ち葉が降ってきた。読み始めた本のケースの上にふんわりと乗っている。テントの宿泊者が朝早く落ち葉を集めていたのに、テント前にはもう沢山の落ち葉が散らばっている。椅子に座りながら木々を眺めているとこの一週間で紅葉は随分と進んだようだ。向かい農水省のプラタナスは黄色くなった葉が随分と目立つ。経産省前のプラタナスはまだ青々としているがこの差は日当たりの関係なのだろうか。
 そういえばプラタナスの街路樹は昨年丸裸にされた。枝などを容赦なく切り落としていた。放射能線量が高いためかと噂されていたが、一年のうちに青々と葉を繁らしているのは驚きだ。あらためて自然の復元力には目を見張るが、自然の恵みを横目で見やるほかない福島の地域住民の事を思うとつらい。
 11月11日(日)の集会やデモ等の余韻がないわけではないが、それでもテント前ひろばは穏やかに一日が過ぎて行く。いつものように深夜の不寝番で日比谷公園などを散歩するがいつもと変わらない光景だった。淡々としていても昼近くになるといろいろの人が訪れる。
 「第46回総選挙における300小選挙区調整のお願い」というビラを持って政党に申し入れをしているという人がきて談笑する。脱原発を今選挙の重要な政策とする政党は小選挙区においては調整してくれということだ。難しことだが脱原発の運動をしている人が誰でも願っていることである。
脱原発運動にとっては今回の選挙は緊急に対応を要求されることの一つである。本来なら今選挙の最大の争点になるべきはずのことだが残念ながらそうはなってはいない。
 「原子力問題などは小さな問題」としているのは石原慎太郎であるが、これは彼が声たけだけに批判する中央官僚の最も望んでいることではないか。原子力事故をなるべく小さく見せ、再稼働を軌道に乗せて原発維持を図りたい経産省や原子力村等の中央官僚の画策してきたことである。
 ビラを持ってきた人は今回選挙が原発の廃棄か推進かにおいて決定的役割を果たすと述べていたが、この認識に異論はない。再稼働の動きが今選挙で出来る体制に左右されることは不可避だからである。再稼働がストップされるか、動きが進展しないかの時間が経てば経つほどエネルギ―転換は進むし、脱原発のエネルギ―体制の構築も前進する。
 逆にいえば再稼働→原発保存になればこの芽は摘まれるし、体制構築の動きは困難になる。原発再稼働をめぐる動きは政治的動きであるが、それはエネルギ―体制の転換という社会的動き関連しているのである。
 原発が停止していることで電力は不足し、地域経済の停滞《雇用など》が生じているというのが推進派の宣伝だが、電力は不足していないし、地域経済の活性化の契機はエネルギ―体制の構築に存在している。脱原発政策が明瞭になれば、地域経済の再生も進展する。再性エネルギ―等でエネルギ―体制の転換をやろうとしている人は官僚の巻き返しと脱原発運動の力関係を見ている。脱原発運動の後退と官僚の巻き返しを怖れている。
 これを考えれば今回の選挙で原発にどういう政治的立場をとるかは体制になるかは重要である。石原慎太郎は過激の言辞を弄することにたけた政治家であるが、彼の目的としていることを見抜いていないといけない。尖閣諸島問題で国民の脱原発の動きに水をかけたが、今度は政治的題目に中央官僚批判を選んでいるだけだ。そうとも言える原発についての石原発言である。
 都知事選とともに衆院選挙も決まった。テントの周辺もその影響でいろいろのことが起こると思える。選挙への対応も大事だが、選挙で権力体制の転換があることも織り込んだ脱原発運動の持続と発展も重要だ。11月11日をさらに発展させたい。ビラを持って政党に働きかけている人の成功を期待するが、同時に選挙に負けない脱原発運動の発展方向も考えたい。
    (M/O)



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