[CML 021011] Fw:第11回原子力規制委員会(11/14)報告

杉原浩司(Koji Sugihara) kojis at agate.plala.or.jp
2012年 11月 15日 (木) 23:26:06 JST


東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/緑の党 Greens Japan)です。
連投すみません。満田夏花さん(FoE Japan)の傍聴報告を転送します。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

★なお、本日15日(木)の東京新聞「こちら特報部」に、大飯原発の断層
調査についての特集が組まれています。「疑わしきは活断層」「結論先
送り 稼働延命」との大見出しのもと、「安全審査の手引き」に従えば、た
だちに止めるのが筋だ、ときっぱり主張しています。渡辺満久さんのコメ
ントもあり、充実した内容です。今後の取り組みにも活用できるものです
ので、可能な方はぜひ入手されることをお薦めします。

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みなさま(連投・重複失礼します。転載歓迎です)

FoE Japanの満田です。昨日(14日)の原子力規制委員会報告です。
資料はこちらから  http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20121114.html
(参考) 「何が問題?原子力規制委員会」
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-0045.html
ツイッターまとめ http://togetter.com/li/407267

議題は8つで、あいかわらず、しゃんしゃんでした。
(1) 大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合について(現状報告)
⇒島崎委員が評価会合での議論を報告。「止める」話しは一切でず、調査続行が
スルーされました。会場からは、「止めるのが規制委員会の仕事でしょ、グレー
なら止めると国の<手引き>(※)にも書かれている。守ってくださいよ!」
「いつまで調査しているんですか?いいかげんにしてくださいよ」「あなたがた
国民の声もきかないから、私たちは野次るしかないじゃないですか」「新しい基
準をつくる前に、今の基準まもってよ!」との声。
田中俊一氏は、「うるさいな」とつぶやき、完全無視を決め込みました。
※平成22年12月20日「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」

(2) 敦賀発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合について
島崎委員長代理をはじめ、鈴木康弘・名古屋大学教授など5名の有識者。鈴木氏、
堤氏、宮内氏は変動地形学。藤本氏は地質の専門。敦賀は浦底断層が至近距離に
ある。資料はこちら。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0011_02.pdf

(3) 原子力災害事前対策の在り方等の進め方について
原子力災害事前対策等に関する検討チームについて。EAL/OILについて検討する。
中村委員を主査に、EALで原子炉の基準もつくるので更田委員も加わる。JAEA、
放医研、青森県原子力センター、JNESなど。
低線量被ばくに関して、警鐘をならしてくれそうな人は一人もいません!
ロクな基準ができないのではないかと、今から恐れています。
「パブコメにかけてよ!」「福島の人を委員にいれろ!」などと会場からの声。
田中委員長完全無視。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0011_03.pdf

(4) 環境モニタリング解析の結果について 略

(5) 今後の学協会規格の活用と規格策定委員会への参画について 
発電用原子力設備に関する技術基準についての策定について、いままでは保安院
が参画。今後、規制庁職員がどのように関与するか。意思決定(投票)には参加
せず、出席するにとどめようと思うがどうか。 http://t.co/LyTGOrrM
島崎委員が熱弁をふるいだしました。
「当規制委員会が、このような技術評価を行う能力を備えているのかということ
で重要。委員は、三菱、日立、東芝、電力、大林組、鹿島、清水建設、大成、
JAEA、電中研、学識経験者(原子力関係者)…。ある意味、身内で身内のことを
決めている。第三者は入っていない。」
(だから、規制委が入るべきだという意見かどうかはよくわかりませんでした。)
更田「技術評価を行うことを前提としても、学協会に組みすることはない。有り
方についてもっと注文をつけてもよい。自分も関わったことがあるが、非常にわ
かりづらい資料名だったりしてル、後から策定プロセスをトレースすることは難
しい」 田中「日々新たになる細かな技術を我々が把握することは相当たいへん。
規制庁職員は学協会(日本原子力学会など)の意思決定には参加しない方がよい
と思った。」(まあ、これについては、よくわからないながら、私はめずらしく私も田中氏と
同意見です。)結論はでず、ペンディングに。

(6) 独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター材料試験炉
(JMTR)における非管理区域への放射性物質の漏えいについて (略)
(⇒しかし、やっぱりJAEAも、規制対象ですよね。それなのに、田中俊一氏も更田
氏もJAEA出身という理不尽さ。)

(7) 原子力規制委員会における政策評価及び独立行政法人の評価に関する
制度について 
原子力規制委員会および所管する独法(JNES、放医研、JAEA)の評価を、規制
委がやる。外部有識者の意見をきく。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0011_08.pdf

(8) 有識者と原子力規制委員会との意見交換について
これまでの本委員会の取組、課題に取り組む優先順位あるいは規制活動のあり方
などの全般的な課題について、有識者からの御意見をお聴きして、今後の委員会
の活動の「参考」とさせて頂く。
11月21日に出席頂く有識者の方々(50音順/敬称略) 浅岡美恵:気候ネットワー
ク代表/飯田哲也:環境エネルギー政策研究所所長/津田知子:公益社団法人セー
ブ・ザ・チルドレン・ジャパン東日本大震災復興支援事業部/船橋洋一:日本再建
イニシアティブ理事長/柳田邦男:作家・評論家

会場からは、「市民の声もきいて!」「具体的な問題でパブコメかけて!」
「私たちも意見いいたいです!」の声が。

市民の無視されっぷりが見事なくらい徹底されているのが、いまの規制委員会で
す。田中俊一氏はよほど一般市民が嫌いらしく、「有識者」の声しかきかないと
決めたようですね。

しつこいようですが、新原子炉等規制法の施行以降(来年の7月予定?)は、い
ままで経済産業大臣が持っていた原子炉の設置許可などの権限はすべて原子力規
制員会が持つことになります。停止の権限も。
経済産業大臣は、すくなくとも選挙で選ばれた国会議員でもあります。
が、今後は、雲の上の民意の届かない5人の規制委員が、すべてを決めることに
なります。実際はそうみせかけて、実は規制庁の官僚がしきっている、そういう
構図が透けて見えるのですが、悔しいかな歯が立たない状況です。
さらに、いままでは曲がりなりにも保安院と安全委員会のダブルチェック構造が
あったのですが、一極集中の巨大な権限を規制委員会・規制庁が持つことにで、
市民がつけこむ余地が少なくなったというのが私の印象です。 



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