[CML 017206] Re: 2 冊の本の感想

NONOMURA Yo nyonyomura at gmail.com
2012年 5月 22日 (火) 20:06:09 JST


野々村といいます。

80年代に日本が核廃棄物をベラウ(パラオ)のそばの海に捨てることを計画したとき、ベラウから反対を訴えに来た人たちにあったことがあります。

「安全だというのなら、東京湾に捨ててください」というもっともな訴えでした。
京子さんのような、日本風の名前でした。日本が統治していたとき、
日本人を父として生まれた人たちでした。
10人くらいの小さな集会でしたが、
「懐かしい父の国・・・
かつては戦争をしにきて
・・・
いまは核のごみを捨てに来る・・」
というような歌を聞きました。

ほとんどの日本人には、ベラウはほとんど意識に上らない
京子さんには、いつも気になる日本。
なんなんだろう?




2012年5月22日 16:34 Maeda Akira <maeda at zokei.ac.jp>:

> 前田 朗です。
>
> 5月22日
>
> 楠さん
>
> 櫻井さん
>
> ミクロネシア連邦は軍隊のない国家であるとともに非核憲法の国です。パラオも
> 非核憲法で有名ですが、この非核条項は生きてい ません。
>
> ミクロネシアの非核憲法(条文は下記に引用)は原発も禁止だと思います。
>
> 以下は、前田朗『軍隊のない国家』(日本評論社、2008年)より抜粋紹介。
>
> http://www.nippyo.co.jp/book/3302.html
>
> ***********************************
>
> 第一章 隣国には軍隊がない ミクロネシア Micronesia
>
> 1 史上初の非核憲法
>
> ミクロネシア連邦 Federated States of Micronesia
>
> 一 われらを結ぶ海
>
> 「この憲法により、われらは、われらの文化の多様性を尊重する。われらの
> 相違点は、われらを豊かにするものである。海 は、われらを結びつけるもので
> あり、分割させるものではない。われらの島は、われらを支え、われらの島嶼国
> 家は、われらを拡張し、わ れらをより強いものとする。/これらの島に居を構
> えたわれらの祖先は、他民族にとって代わって住みついたものではない。ここに
> 住むわ れらは、この島以外の居住地は望まない。戦争を知っているので、われ
> らは、平和を願い、分割されたので、われらは統一を望み、支配さ れたので、
> われらは、自由を求める。/ミクロネシアは、人が筏やカヌーに乗って、海の探
> 検に乗り出した時代に始まった。ミクロネシア の国は、人々が星の下に航海を
> した時代に誕生した。すなわち、われらの世界それ自体が一つの島であった。/
> われらは、お互いに求める もの、すなわち、われらの共通の人間性の中にある
> 平和、友情、協力および愛を、すべての国家に広げる。他国の保護を受けていた
> われら は、この憲法により、今から永遠に、われら自身の島々の誇り高き守護
> 者となるのである。」(1)
>
> 一九七九年ミクロネシア憲法前文は「海は、われらを結びつける」と謳っている。
>
> 中略
>
> 二 ミクロネシアの歴史
>
>>
> 三 史上初の非核憲法
>
> 一九七九年五月一〇日のミクロネシア連邦憲法は、前文に続いて全一六条九三
> 節からなる。
>
> 中略
>
> 第四に、非核条項である。第一三条第二節は次のように定める。
>
> 「放射性物質、有毒化学物質またはその他 の有害物質は、ミクロネシア連邦国
> 家政府の明白な承認がなければ、ミクロネシア連邦の管轄権の及ぶ範囲内におい
> て、実験し、貯蔵し、 使用し、または処理することはできない。」
>
> 一般に、一九八一年のパラオ共和国憲法が非核憲法として知られ「最初の非核
> 憲法」と呼ばれることが多い。
>
> 「しかし、この非核条項はミクロネシア連 邦憲法にもあり、パラオの専売特許
> というわけではない。日米戦争にまともに巻き込まれた過去があり、ビキニ、エ
> ネウェトクの両環礁で 行なわれた六六回の原水爆実験で、生まれた島を追われ
> て流浪する同胞の悲劇をみじかに感じながら、その核の脅威にさらされてきたミ
> ク ロネシア人の苦い経験が、この憲法を成立させたといえるだろう。核を嫌
> い、平和な太平洋を願う人々の思いがここに結集していた事実を 疑う余地はな
> い」(8)。
>
> もともと、パラオはミクロネシアの構成州 となる予定で、一九七八年のミクロ
> ネシア憲法草案投票に加わったが、パラオとマーシャル諸島がミクロネシアから
> 離脱することになっ た。ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエの四州が一九
> 七八年七月に承認したミクロネシア連邦憲法に世界初の非核条項が設けられたの
> である。パラオ憲法草案は一九七九年四月に作成され、やはり非核条項を盛り込
> んだ。施行は一九八一年一月一日である。ビキニ、エネ ウェトクは今日のマー
> シャル諸島共和国に属するが、同じミクロネシア地域で、アメリカによる相次ぐ
> 原水爆実験の被害を受けた。さらに フランスによる核実験の被害を受け続けた
> モルロアなどポリネシアにおいても非核の思想と運動が盛んになった(9)。そ
> うした非核の流 れに即して作成されたのがミクロネシア連邦とパラオの非核条
> 項である。
>
> ミクロネシア憲法とパラオ憲法はともに非核条項を設けたが、異なる道を歩む
> ことになる。パラオに基地を確保することを予定 していたアメリカは、パラオ
> 憲法の非核条項や土地使用制限条項に対して猛烈な圧力をかけた。このためパラ
> オ憲法をめぐって住民投票が 繰り返され、非核条項が国際的に話題となり、世
> 界最初の非核条項として喧伝されることになったが、結局、非核条項を骨抜きに
> する自由 連合協定が結ばれてしまった。一方、ミクロネシア連邦領域には基地
> の予定がなかったため、アメリカはこれを放置した。このため現在も ミクロネ
> シア憲法の非核条項は生きている。
>
>>
> (1)矢崎幸生編『ミクロネシアの憲法集』(暁印書館、一 九八四年)六九
> 頁。畑博行編『南太平洋諸国の法と社会』(有信堂、一九九二年)には一九九二
> 年改正条文も収録されている。さらに、紺 谷浩司「ミクロネシア連邦」荻野芳
> 夫・畑博行・畑中和夫編『アジア憲法集』(明石書店、二〇〇四年)。小林泉
> 『ミクロネシアの小さな国々』(中公新書、一九八二年)、増田義郎『太平洋――
> 開かれた海の歴史』(集英社新書、二 〇〇四年)、印東道子編『ミクロネシア
> を知るための五八章』(明 石書店、二〇〇五年)。Ron Crocombe, The South
> Pacific, University of the South Pacific, 2001.
>
> (2)Reilly Ridgell, Pacific Nations and Territories, The Islands of
> Micronesia, Melanesia, and Polynesia, 2nd Edition, Bess Press, 1988,
> Chapter 16. The Federated States of Micronesia.
>
> (3)小林泉『太平洋島嶼諸国論』(東信堂、一九九 四年)九頁。
>
> (4)ミクロネシア人の体験や記憶について、Lin Poyer, Suzanne Falgout,
> Laurence Marshall Carucci, The Typhoon of War, Micronesian Experiences
> of the Pacific War, University of Hawaii Press, 2001. Suzanne Falgout,
> >From Passive Pawns to Political Strategists: Wartime Lessons for the
> People of Pohnpei, in: Geoffrey M. White & Lamont Lindstrom (ed.), The
> Pacific Theater, Island Representations of World War II, University of
> Hawaii Press, 1989. アメリカ側の文献は多いが、一般的なものとして、Donald
> L. Miller, D-Days in the Pacific, Simon & Schuster Paperbacks, 2005.
> Earl Hinz, Pacific Island Battlegrounds of World War II: Then and Now,
> Bess Press,1995.
>
> (5)ミクロネシア統治と独立に向けての経緯は、David Hanlon, Remaking
> Micronesia, Discourses over Development in a Pacific Territory,
> 1944-1982, University of Hawaii Press, 1998 、Gary Smith, Micronesia:
> Decolonisation and US Military Interests in the Trust Territories of the
> Pacific Island, Australian National University, 1991.
>
> (6)矢崎前掲書六五頁。
>
> (7)小林泉『アメリカ極秘文書と信託統治の終焉』(東信堂、一九九四年)二
> 〇四〜二〇五 頁。
>
> (8)小林『アメリカ極秘文書と信託統治の終焉』一七八〜一七九頁。
>
> (9)ロニー・アレキサンダー『大きな夢と小さな島々――太平洋島嶼国の非核化
> にみる新しい 安全保障観』(国際書院、一九九二年)。
>
>
>
>
> > くすのきさん
> >
> > 櫻井智志です。
> > ミクロネシア憲法と確定には自信がないのですけれど、
> > その周辺の国家かミクロネシア自体かと゜らかです。
> > 憲法で非核を明記していたと想います。
> > ポリネシアかミクロネシアかその周囲です。
> >
> > --- On Mon, 2012/5/21, くすのき <cxm00507 at nifty.com> wrote:
> >
> >
> >
> > くすのきです。
> >
> > 柘植洋三著 「アダージョの文化」を読みました。
> > 引き続き、同時発行の「我等ともに受けて立たん」も読みたいと思います。
> > 「アダージョの文化」は精緻な文章で彼の半生を綴ったもので、興味深いものでした。
> >
> > 彼がロタ島を訪れたとき、ミクロネシア憲法前文に出会ったことが書かれています。
> > 前文が紹介されていますので、書き写します。
> > 憲法本文もきっと素晴らしい内容なのだと想像しながら。
> >
> > 「ミクロネシア憲法前文」
> >
> > 海は我々を分かつのではなく、一つにしてくれる。
> > 島々は我々を支えて、大きくたくましくしてくれる。
> > いかだやカヌーで海を漕ぎ出した時、ミクロネシアの歴史は始まる。
> > ミクロネシアの民衆は星の中を航海した時代に生まれた。
> > 世界は一つの島なのだ。我々はここより他に祖国を望まない。
> >
> > 戦争を知ったが故に我々は平和を望む。
> > 分割させられたが故に我々は統一を望む
> > 支配させられたが故に我々は自由を求める
> >
> >
>
>


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