[CML 017110] IK原発重要情報(129)

河内謙策 kenkawauchi at nifty.com
2012年 5月 17日 (木) 11:35:38 JST


        IK原発重要情報(129) [2012年5月17日]

  私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信しています。よろしく、お願いいたします。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しください。転送・転載は自由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士  河内謙策

連絡先  [1月1日より新住所です。御注意ください。]
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目4番4-203号
河内謙策法律事務所内(電話03-6914-3844、FAX03-6914-3884)
Email: kenkawauchi at nifty.com

脱原発の国民投票をめざす会
http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html

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        福井県原子力安全専門委員への手紙
 私(河内)は、福井県原子力安全専門委員会の委員12名に対し、昨日、以下のような手紙を郵便で送りました。私の悪癖で長い悪文ですが、福井県原子力安全専門委員へ何か訴えようと考えている人の参考になれば幸いです。
 なお、原子力安全専門委員会については、以下のサイトを参考にされればよいと思います。
http://www.atom.pref.fukui.jp/senmon/index.html

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福井県原子力安全専門委員会 委員各位 殿

                 平成24年5月16日
                   弁護士 河内謙策

 私は、東京で弁護士をしている河内謙策と申します。
 私は、新聞等で、大飯原発3号機、4号機の再稼動に関連して、貴委員会が、大飯原発3号機、4号機の安全性につき、技術的な評価・検討を行っておられるということを知りました。
 私は、技術的な問題についての専門的知識を十分持っている訳ではありませんが、以下の点から考えて、貴委員会が現在の時点で、大飯原発3号機、4号機が安全であると確認・宣言することには反対の意見を持っております。
 貴委員会の検討の一助としていただければ幸いです。

1 今回の福島第一原発の事故を通じて、技術的な専門家に対する世間の信頼が地におちました。それは「原子力ムラ」という言葉が端的に示していると思います。世の中の人は、技術的な専門家が、その専門性を放棄して権力者やマスコミに迎合するのではないかと疑っているのです。したがって、技術的な専門家が信頼を回復する道は、権力や政治やマスコミに迎合することなく、自分の専門家としての見識に基づき発言・行動することを積み重ねること以外ないと考えます。
  また、今回の再稼動問題は、野田総理らの言動を見ても分かるとおり、専門家の意見を無視し、いたずらに「政治家の責任」を振り回しており、ここに今回の再稼動問題の混乱の原因の一端が存在します。
  したがって、貴委員会が意見をまとめられるにあたっては、いかなる政治的雑音も無視し、専門家としての識見にもとづき、十分慎重の上に慎重を重ねて見解をまとめられることを、まず要望させていただきたいと思います。

2 私は、原子力について素人ではありますが、私のような素人からみても、以下のとおり、不可解な点・不合理な点が存在します。そして、この不可解な点・不合理な点からみるならば、現時点において、大飯原発が安全であると評価することはできないと判断いたします。

	今回の福島第一原発の事故の原因の究明作業は、現在、進行中です。それなのに、その結果を待たずに大飯原発の安全性を確認することができるはずがありません。これは小学生でも分かる道理です。とくに問題なのは、今回の事故の原因をもっぱら津波だけに帰しているストレステストは、原因が地震にもあることが判明すれば、その論理的正当性を失うということです。これも小学生に分かる話しです。そして、いま今回の事故と地震との関係についての田中三彦氏らの新たな知見が出てきているのです。

②	ご存知のように天正地震による津波の評価については、関西電力が一度まとめたものの、不十分であると保安院に評価されて、もう一度やり直すことになっています。保安院が本年5月8日の貴委員会に提出した「4月25日の県原子力安全専門委員会における委員からの質問に対する回答」(資料№1-4)2頁 においても「これまでの調査結果によれば天正地震による津波は大規模なものではなかったと考えるが関西電力による今後の調査結果を確認する」と述べられています。誰が考えても、この調査結果が、大飯原発の安全性の評価に関係することは明らかです。それなのに、調査の結果を待たないで安全を宣言することは、あきらかに不合理と判断いたします。

	周辺斜面の安全性が、保安院によってさえ確認されていません。関西電力が本年5月8日の貴委員会に提出した「県原子力安全専門委員からの質問に対する回答」(資料癸押法,砲いても、「耐震バックチェックにより基準値震動Ssに対して、周辺斜面の安定性について評価し、問題ないことを確認している」と述べられているだけです。つまり、問題ないことを確認したのは関西電力だけだということです。それなのに、保安院も確認せず、原子力安全委員会も確認しないものを、どうして貴委員会が安全と確認できるのでしょうか。 

	原発設置反対小浜市民の会や美浜の会らの貴委員会に対する4月11日付「要望書」等で明らかなように、活断層のいわゆる3連動の場合に、制御棒の挿入時間が2.2秒以内に収まるという明快な説明が関西電力からなされず、保安院すらもそれ以内におさまることを確認・審査していません。これは本当に大問題だと思います。炉心溶融に直結するこのような問題を貴委員会が見すごすようなことがあれば、貴委員会は本当に原子力技術の専門家で構成されている委員会なのか、という資格すら疑われることになるでしょう。

 以上、私見を述べさせていただきました。誤りがあれば御寛容いただきたいと思います。
 なお、私の連絡先は、下記のとおりです。
 
 東京都豊島区南大塚3-4-4-203号 河内謙策法律事務所
  (TEL03-6914-3844、FAX03-6914-3884)

          弁護士 河内謙策

                      以上 
 



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