[CML 016904] <テント日誌 5/6(日)>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2012年 5月 9日 (水) 08:50:30 JST


<テント日誌 5/6(日)―― 経産省前テントひろば 239日目> 
    〜 「原発稼働ゼロ1日目」、お祝いの翌日、
      テントひろばは通常モード。そして新たな道のりに 〜
   
 記念すべき原発稼働ゼロの瞬間をテントひろばでささやかにお祝いした翌日、ハンスト期間中の疲れがどっと出たのか、朝起きると、10時を回っていた。テレビをつけると、「報道ステーションサンデー」で、大飯原発再稼働に関する特集が放送されていた。冒頭で、原発の再稼働に反対する様子として、前日、芝公園で行われた集会の様子と参加者へのインタビュー、その後のデモの様子、テントひろばで行われたかんしょ踊りによる経産省包囲、5月2日の瀬戸内寂聴さんのインタビュー、大飯町での抗議集会の様子が放送されていた。その後も、大飯原発の立地の危険性、関電が原発再稼働を求める根拠となっている夏場の電力需給予測の見積りの矛盾点を指摘し、「政府が原発を再稼働させることを前提としていることが問題である」と締めくくられていた。その後に放送された「ワイドスクランブル」でもかんしょ踊りのシーンが流されたらしい。(ん、なんかマスメディアの論調が変わってきたかな?よし!)

 テントに着くと、今日は、杉並のデモに参加された多くの人が、帰りにテントにいらしてくれたようだ。
 テントの前では、Fさんがテント前でギターを弾き、3人くらいが椅子に座って、車座になって歌を歌っていた。昨日は、多くの人で賑わっていたテント前ひろばも、すっかりいつもの光景に戻っている。テントの中には、FRさんとYさんのご夫婦がいらっしゃった。FRさんは前日テントに来られなかった事を詫びていたが、「今は、定期点検でゼロになっているだけ、福島の事が解決しない現状では、お祝いする気分にはなれない」と仰る。また、「原発を使わなくなったら、化石燃料を使う事になるが、これによっても環境が汚染されるとも仰った。
 私たち(T、M、F、K)は、そうは言ってもウラン採掘でも先住民に犠牲者が出ているし、原発による放射能汚染と使用済み核燃料廃棄物残存はレベルが違うのではと反論。中国やインドやアフリカなど世界中の人々がいわゆる「北」の生活を享受するようになればエネルギーが枯渇し公害が発生し地球が持たない、それゆえエネルギー消費を下げるべきというところに議論が落ち着いた。どうすればいいか? 日本の公害の歴史を振り返りながら、江戸時代のクローズドな社会システムに注目したところで時間切れ。
 大飯町のテントに行かれていたQさんから現地の状況をうかがった。現地では、大飯原発で働いていた方が、これから原発労働について声を上げ始めるという。現地の状況も確実に変わって来ていると思う。

 「もし、テントが無かったら、もし、各地のデモや抗議集会が行われなかったら、本当に原発の稼働ゼロを向かえる事が出来ただろうか?」私は、そうは思わない。我々が意思表示をする事がなかったら、この国の政府は何事もなかったように原発を再稼働させ、多くの人が何事も無かったように受け入れた気がする。今まで頑張って来られた皆さんの努力に心から感謝し、素直に一緒に喜びたいと思う。 
 ただ、依然、原発の安全性が担保されない中で、経済的メリットを優先させる目的から原発を再稼働させようという政府の姿勢は変わっておらず、油断をしていると、一気に再稼働に持っていかれる可能性も否定出来ない。また、今回のハンストによって、テントの知名度が上がった事は間違いないが、大きな力の前では、我々だけで出来る事は、微々たるものである。現地の状況を踏まえ、これから、我々がどのように行動していくか、きちんと戦略を立て、これまで以上に現地、東京の他の団体や専門家・著名人などの個人と上手く連携して行く事が重要になって来ると思う。また、今「何となく反対」と言っている人に「断固反対」に変容してもらうためには、情緒的なコミュニケーションだけでなく、原発の実態についてわかりやすく説明する論理的コミュニケーションも重要になってくるであろう。                                               (Toku-san)

 ついでに、連休中(5月1日)に開催された原子力委員会定例会議で日本学術会議が「放射能対策の新たな一歩を踏み出すために―事実の科学的探索に基づく行動を―」を提言したこと、1949年に発足し日本の原子力政策の「学」からの推進役を果たした学術会議が3.11福島原発事故を受けて何ら総括していないこと、内閣府原子力委員会も日本の原子力政策を推進する重要な役割を果たしているのだから私たちが監視するべきであること、を確認。                                                 (K.M)


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