[CML 016064] <テント日誌 3/29(木)>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2012年 3月 31日 (土) 08:48:04 JST


<テント日誌 3/29(木)――経産省前テントひろば201日目>
      高まるハンスト闘争への気運
      首相官邸前で若い世代中心に300名が訴え

 3月29日(木) 晴れ。日射しは暖かく、向かい側外務省の桜並木のうち、早咲きの桜は満開である。
 
 今朝、第2テントに福島の黒田さんから電話があったそうだ。福井・小名浜市の明通寺のご住職、中嶌哲演さんの断食に連帯して、原発いらない!福島の女たちもリレー断食に入るということであり、4月1日には経産省前テントで記者会見をするということらしい。
 昨日、関西の友人からのメールで、中嶌哲演さんが25日から福井県庁ロビーで1週間の断食に入られたと聞いていた。「私の断食がささやかな触媒となり、『大飯原発を断じて再稼働させたくない』という想いを福井県内や全国の多くの人たちに伝えたい」と話されている。
 この「哲演さんの決意と祈りに、福島から、全国からつながりたい」と、福島の女たちはリレーハンストに踏み切ることを表明し、全国からそれに連なることを呼びかけるメールが回ってきた。テント内でこの間議論されてきた集団ハンスト闘争は、もう火ぶたがきられ、全国に広がろうとしている。みんなの思いは同じなのだと痛感させられる。

 午後3時過ぎに街宣右翼がテントにやってくる。1時間ほど経産省に乗り込んでテント撤去で談判してきたそうだ。例の、先日車をテント間際まで突っ込ませたり、テントを揺さぶったりした団体である。テントの前に並んで座っているメンバー達に口汚くののしり、喚きながら、テントを揺さぶったりする。警察の態度は「思う存分やりなさい」と見ているかのようだ。それを撮影して者を制止するという有様であった。
 途中から石橋上人のうちわ太鼓が鳴り出して、右翼も面食らったようだったが、予定の時間がきたのか、4寺頃に引き上げる。
 その後すぐ、地裁でのS君の勾留理由開示裁判に駆けつける。エレベーターを降りると30名程の人だかり。小さな法廷で行われているため、傍聴人が20名と制限され、残りの者は廊下に作られたバリーケードで行く手を遮られ、押し問答しているのだという。シュプレヒコールが湧き起こる。
 法廷外に出てきた人から傍聴券をもらって交代で傍聴席へ。S君と会釈を交わす。元気そうである。最後のS君の意見陳述は圧巻であった。検事と裁判官を見据え、名指し、指さしながら、その社会的不正義と理不尽、不当性を弾劾していく迫力は、S君ならでは、であった。
 6時から、首相官邸前でツイッターで呼びかけられた再稼動反対アクションがあり出かける。実は今日にも4閣僚会議が開かれ、大飯原発再稼動の政治決断がなされるかも・・・ということで、急遽呼びかけられたものであったが、続々と人が集まってくる。結局4閣僚会議は来週に開かれる模様ということであったが、怒りの熱気に包まれている。
 30分ほどで一旦テントに戻る。7時からは今日も経産省正門前に5〜6人が並び立ってマイクアピール。そろそろ帰ろうと地下鉄に乗ったが、やはり議事堂前で降りて首相官邸前へ。
 官邸の向かい側、記者会館脇の歩道はビッシリと人で埋まっている。みんなが首相官邸に向かっての4〜5列縦隊で、デモの挺団のように、300名程が密集している。集会が終わるまで、増え続けた。
 圧倒的に20代〜40前後の若い世代である。テントで顔をみる若い人達もいて会釈を交わすと嬉しくなってくる。そしてたくさんの人がアピールし、アピールはコールへと変わっていく。
 若い世代の切実さとひたむきさが伝わってくる。非正規労働や「辺境」化と犠牲の強制等、巨大な格差と抑圧の中で、生きづらさを強い、生存をも脅かすパワーの象徴として原発・原子力ムラがあり、このパワーと対抗して命を守り、人間的生活と未来を創り出すべく人々とつながっていくということが、脱原発への希望なんだろうか・・・という想いが頭を駆けめぐる。
 帰路につきながら、かって「希望は戦争」という言葉が”若者の言説”として一部でもてはやされたが、「希望は脱原発」という言葉が浮かんでくる。
                     ( Y・T ) 



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