[CML 016031] ◆死刑執行抗議声明<死刑廃止を求める市民の声>◆

加賀谷いそみ qzf01055 at nifty.ne.jp
2012年 3月 29日 (木) 19:15:23 JST


〜転載歓迎〜

【抗議文】

法務大臣・小川敏夫様

        死刑廃止を求める市民の声 
          弥永健一(埼玉県) 清水早子(沖縄)
          加賀谷いそみ(秋田県)
          奥田恭子(愛媛県) 井上澄夫(埼玉県)
                         2012年3月29日

 本日、3月29日朝、あなたの命令によって、広島、東京、福岡の各拘置所
で、上部康明さん、古沢友幸さん、松田康敏さんの3人の死刑囚に死刑が執行
された。
  昨年、2011年は1992年以来、19年ぶりに丸一年間死刑が執行され
なかった。私たちはその事態を心から歓迎し、今年以降も死刑執行ゼロ年が続
くことを切望していた。そして死刑廃止を求める友好団体とともに、あなたに
死刑を執行しないよう申し入れる準備を続けていた。
 しかしあなたは、1年8カ月ぶりに死刑執行の再開を強行した。一気に3人も
の生命(いのち)を絶ったのだ。

 死刑廃止を求めてきた私たちは、人間としての最大限の怒りをこめて、あなた
の暴挙に抗議する。
◆
 29日午前11時の記者会見であなたは「刑罰権は国民にある」とのべ、まる
で国民が死刑を執行したかのように強調したが、死刑執行命令書に署名したのは
執行の権限を持つあなた自身であり、署名しないという選択もあり得たのだ。実
際在任中死刑を執行しなかった法相は幾人もいる。
 死刑執行を強行した自分の責任を国民一般になすりつけるあなたの卑劣な姿勢
を私たちは許さない。
 あなたはまた2010年発表の政府の世論調査で、死刑容認派が85%を超え
たことを執行の理由として挙げた。私たちはあなたに問いたい。「法の厳正な運
用が世論調査の結果によって左右されていいのか、世論のありようにかかわらず、
法の運用を理性によってのみ行なうのが法務行政ではないのか」と。

  今や世界の大勢はどんどん死刑廃止の方向に向かっている。国際人権擁護団体
「アムネスティ・インターナショナル」によれば、昨年死刑を執行した国は国連
加盟国など198カ国のうち20カ国にとどまっている。死刑維持国は57で、
10年以上死刑を執行していないケースを含めた廃止国は141カ国、すなわち
世界の71%に上るのだ。
 その趨勢は世界中で人権意識が高揚し、死刑という「国家による殺人」を容認
しないことが普遍的な常識になってきたことを如実に示している。
  その大勢に照らしてみれば、日本がいかに人権意識の希薄な国であるかがわか
ろうというものだ。この国で今もなお残虐で野蛮な刑罰が容認されていることを
恥じるどころか、その現実を死刑執行という国家暴力発動の根拠にする態度は国
際的な糾弾の対象である。

 私たちはあなたが今回の暴挙への反省を公にし、二度と死刑を執行しないと公
約することを強く要求する。そしてその意志がないならただちに法相を辞するこ
とを要求する。
 



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