[CML 015993] これお・ぷてらさん(「花・髪切と思考の浮游空間」主宰)の「教育や文化には補助金は要らない」という橋下発言批判

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2012年 3月 27日 (火) 18:18:38 JST


独自の視点から大阪・橋下府市政を批判し続けておられる「花・髪切と思考の浮游空間」ブログ主宰者のこれお・
ぷてらさんが今回は「教育や文化には補助金は要らない」という橋下大阪市長発言の内虚を指摘しています。

ここではこれお・ぷてらさんの橋下市長の「私学に対する助成金凍結」批判の部分をご紹介させていただこうと思い
ます。殊に最終段落の下記の指摘はハシモト主義(ハシズム)の本質を衝いた指摘だと思います。ご紹介させてい
ただこうと思います。

大阪市が独自に私立学校に助成しているのであれば、それは続けるものではあっても、他がやっていないこと
をやる必要はないとか、府でやっているから市でやる必要はないという割り引くわけにはいかない。

こうした考えには、

どこかそれらを軽視するか、あるいは行政のやることではないと切り捨ててしまう価値観がある

とみてよいのではないでしょうか。

しかし、それでは結局、そのつけを教育を受ける者、文化を欲する者へ回し、しわ寄せする以外にないのです。

全文は下記URLをご参照ください。

■[橋下発言]教育や文化には補助金は要らない(花・髪切と思考の浮游空間 
2012-03-27 )
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/72974528e3f4d543b6e5b12679d7681d

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市長はまた私学にたいする助成金も凍結するようです。

大阪市内の朝鮮学校への補助金不支給を決めた橋下徹市長は22日、私立幼稚園・小中高校計179校園へ
の補助金も新年度から廃止する方針を明らかにした。
市役所で報道陣の質問に答えた。
府内の私立校園への助成は大阪府が中心になって担っているが、市も1961年度から、私立校園の設備費
や教具購入費などの一部支援のため、府とは別に補助金を交付。2011年度は179校園に計約2700万円
を支給した。
しかし、橋下市長は「私学助成は府が手当てしている。市はこれまで行政的な慣行で何も考えずに払ってきた
だけだ」と従来の対応を批判し、12年度予算では計上しない方針を示した。
私学関係者は「学校によっては画用紙などの教具が買えなくなり、影響がでてくる。市が市民のために補助し
ていた制度で、府が払えばいいというのは発想が違う」と反発している。(2012年3月22日12時39分 読売新聞)

橋下市長、私立幼稚園・小中高への補助金も廃止
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120322-OYT1T00610.htm

公立であっても私立であっても生徒たちにとっては同じ教育であるはずです。これまでの私立学校への補助金は、
何らかの形で教育実践に活用されていたはずでしょうから、補助金がなくなればその分、費用を捻出せざるをえず、
経営努力だけで補えずに結果的に生徒たちの家庭への負担に跳ね返ってくることは容易に想像されるところです。
「私学助成は府が手当てしている。市はこれまで行政的な慣行で何も考えずに払ってきただけ」を廃止の理由にあ
げたのでは、現場も従来の市政をもバカにするような、あまりにも飛躍した議論のように思えてなりません。市長が
仮にそのまま府知事であったとするなら、彼が語った言葉を受け入れるでしょうか。受け入れるはずはなかろうと
思うのです。

こうした補助金削減の方向は、市長がしばしば語ってきたように、民意と既得権益とを対置させ、既存の権益を住
民の利益を損なうものとして描き出すという論法の延長にあるものでしょう。もっとも文楽にたいする補助金や私学
にたいする補助金が既得権益に該当するなんて考える人はいないでしょうが。とにかく、こうして自らが既成の勢力
への優遇だと考えた対象を告発し、いわば兵糧攻めにするという姿勢の一方で、市長はこんなところへ予算を投じ
ることには当たり前だと思っているようです。

大阪市の橋下徹市長が昨年12月の就任以降、ブレーンとして民間人から任用している特別顧問・特別参与
が計50人に上り、報酬も市長就任前の2倍以上に引き上げられたことが分かった。職員給与は来年度から
平均7%カットするが、「(ブレーンは)しかるべき待遇をしないといけない」との理由から、拘束時間の長さに
よって日額2万~5万円台を支給。顧問・参与は政策決定過程に深く関与しており、重用ぶりが際立っている。

橋下市政3カ月:特別顧問・参与が50人に 報酬も倍増
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120320k0000e010130000c.html

先のエントリで、次期選挙では民主主義が争点になるだろうとのべました。同時に、以上で振り返ったことは、市長
が政治のかじとりの上で何を重視するのか、それを端的に物語っているようにみえます。そして市長の姿勢は「維
新」の政策に直結しています。だから、市長と「維新」が国政において何を重点にしようとしているのかについても同
じように関心をもたざるをえません。

彼らのめざす方向は、政治の目的を防衛など限られた、できるだけ小さいものにしようとする考えと無関係ではあ
りません。むろんこうした方向には異議を申し立てこそすれ、だまって受け容れてはならないだろうと思います。大
阪市の私立学校の助成を独自に他の自治体がやるよう求めるわけにもいきません。市の助成は市が率先してや
るからこそ独自助成なのですから。また、もともと大阪に息づいた文化はまず大阪が育てないと育たないでしょう。
行政はそのための後押しに力をいれてもらいたいものです。

大阪市が独自に私立学校に助成しているのであれば、それは続けるものではあっても、他がやっていないことを
やる必要はないとか、府でやっているから市でやる必要はないという割り引くわけにはいかない。こうした考えには、
どこかそれらを軽視するか、あるいは行政のやることではないと切り捨ててしまう価値観があるとみてよいのでは
ないでしょうか。しかし、それでは結局、そのつけを教育を受ける者、文化を欲する者へ回し、しわ寄せする以外に
ないのです。
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東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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