[CML 015920] LNG単価の上昇は2009年から:燃料輸入額増分に対するLNG寄与度は2010年も2011年も同じ

OHTA, Mitsumasa otasa at nifty.com
2012年 3月 24日 (土) 14:52:26 JST


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LNG単価の上昇は2009年から:燃料輸入額増分に対するLNG寄与度は2010年も2011年も同じ
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/259652517.html

池田信夫氏がニューズウィーク日本版に原発停止と燃料輸入の関係について書いている。

原発の停止で日本経済は何を失ったのか | 池田信夫
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2012/03/post-479.php

「しかも原油と石炭の輸入量は2010年より減ったのに、全体の輸入額が2割以上も増えている。これは世界的な原油高の影響に加えて、日本の電力会社が原発の停止によってLNG(液化天然ガス)をスポットで大量に買い付けて相場が上がったことが原因だ。つまり原発を停止すると、日本経済の資源価格に対する脆弱性が高まるのだ。」

10年の輸入実績を見れば、LNGは重量で対前年比8.5%増、価格で同22.8%増となっていて、LNGの輸入量増加と単価増加は11年に限ったことではない。

LNGの輸入価格を鉱物性燃料全体の輸入額で割ってみると、10年が19.95%、11年が21.94%となり、LNGの寄与度はほとんど同じ。鉱物性燃料全体の対前年輸入額増分に占める対前年LNG輸入額増分の割合でも、10年が29.49%、11年が29.77%と変わらない。

11年に鉱物性燃料の輸入額が25.4%増えているのは確かだが、10年も22.5%増えていて、いずれの年でもLNGの寄与度は同じということ。

10年から11年にかけての単価上昇率を見ても、LNGは原油・粗油と石炭の間にあり、LNGだけ飛びぬけて「相場が上がった」とはいえない。

原油・粗油 1.247
LNG     1.229
LPG     1.113
石炭     1.227


原発停止で燃料輸入量急増はウソ
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/258776935.html
平成23年分貿易統計(確定)
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2011/2011_117.pdf
平成22年分貿易統計(確定)
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2010/2010_117.pdf
平成21年度分貿易統計(確報)
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022127/www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2009/2009_216.pdf

LNG単価の上昇は既に09年から始まっている。次のグラフで見ると一目瞭然。

財務省貿易統計:液化天然ガス:輸入CIF価格:統計情報サービス
http://toukei-is.com/h/?p=3050103&f=00

「福島で想定されている最大5兆円の賠償額を事故確率で割ると、1年あたりのリスクは25億円〜5000億円である。つまり原発停止のコストは燃料費だけでもGDPの1%近くにのぼるのに対して、そのメリットは最大でもGDPの0.1%程度なのだ。どんな経済行動にも、このような費用と便益のトレードオフがある。その両面を勘案した上で判断するのが政治の役割であり、片面だけを誇張するのはデマゴーグだ。」(同ニューズウィーク記事)

おい、原発はコストなしで稼働してるんかい?

太田光征


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